『英断か暴走か 「鳩の正義」どう見る 鳩山総務相辞任』(朝日)
朝日ルらしい嫌みな記事ですね。この「鳩の正義」ってなんですか。でも、のんべが今書こうとしているのもそのことなので、あまり朝日ルの悪口は言えません(苦笑)
今回の辞任劇、各マスコミの論調は概ね、鳩山氏の行動は正しい。西川社長は悪の権化。黒幕はアメリカの手先である小泉元首相と竹中元大臣。麻生首相は逆らえなかった。そんな感じでしょうか。保守派にもそういう意見を持った人は多いようです。
民営化後の郵政で行われていたことが「不正」なのかどうか、これも「不正」であるという意見が大勢を占めているようです。でも、例えば「かんぽの宿」払い下げ問題では、不良資産の切り離しというのも一理あるので、今の段階では「不正」と断言できないでしょう。ただ、不良資産という話なら、不良資産を作った当時の政治家、官僚、建築業者を徹底的に調べるべきものです。
障害者団体と名乗る連中が郵政と一緒になってやったことは逮捕者も出ている状況では、民営化の企業としては不正と言わざる得ません(一般企業で推定無罪原則はまず適用されません。逮捕されたら解雇が普通。冤罪なら、後で賠償請求できるでしょうが…)。でも、まだ社長が云々、という段階でもない。もう少しして議員までどうこう、という話にでもならない限り…
などなど、西川社長の立場に立つつもりはないのですが、鳩山氏が全面的に正しいと思うほどの材料もありません。
明らかなことは、麻生首相の攻撃にこの争いが使われていること。「正義」の鳩山氏を切った悪役麻生首相の構図です。
越後屋(西川社長)、お主も悪よのう…ふっふっふ、お代官様(麻生首相)だって…この鳩の紋所が目に入らぬか、ええい、お主らがいくら悪をなしても、国民様は見抜き見透しだぞ…
なんだか、そんなシナリオが感じられて、嫌だなあ…
正直なところ、「正義」ほどあてにならないものはないと思います。どんな戦争でも、常に「正義」と「正義」の戦い、負けた方が悪にされるだけです。「正義は必ず勝つ」は正しいんですよ、なんせ勝ったほうが「正義」ですから。
今回の「正義」の騒ぎはマスコミの餌食、面白可笑しく報道されました。一番トクをしたのは民主。
麻生首相の自民党が素晴らしいとは思いません。でも、鳩山代表率いる民主にくらべればまだまし。自民が選挙に負けて、「民社公」という政権、想像してみてください。まるでシナ朝鮮の傀儡政権。でも、その日は近そうですね。
志なき政治は哀しいけど、志あっても結果が悪い政治はもっと悪い。この「正義」がもたらした結果がこれです。うーん…
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