山登りに免許と入山料が必要では
『下山中にヘリ墜落知り…通報者の男性、深く謝罪』(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100725-OYT1T00661.htm
山岳救助ヘリコプターで、殉死なさったみなさまに敬礼。ご冥福をお祈りします。
それにしても、山岳事故が多すぎませんか。山岳救助はただでさえ危険なものなのに、出動回数が増えれば増えるほど事故の起こる可能性は高まるわけで、残念ながら今回の事故は起こるべくして起こったと言えましょう。
今回は「東京都勤労者山岳連盟理事長」が参加したグループでの事故らしいから、十分装備した上での偶発的な事故だったのでしょう。でも、山岳事故の多くは、先日の富士山お気楽登山事件を始め、登山者の心がけさえ真っ当で、登る山にふさわしい経験と技術があれば、防げるものが圧倒的に多いような気がします。
私もよくハイキングするのですが、酷い登山者をよく見かけます。特に、団塊以上の登山者には山のルールもマナーも理解せずに登っている人も少なくない(もちろん真っ当な登山者のほうが多いですよ)。
あれでは遭難して当たり前、結局危険な目に遭うのは救助に向かわされる人たち。たまったもんではありません。
もはや、山登りには免許が必要な時代でしょう。東京なら、無免許で登れるのは高尾山のケーブルカー(リフト)コースだけ。それ以上の山を登るのは免許制、講習に参加し、経験を積むことでだんだん高く危険な山を登る権利を得る。登るときは必ず事前に届けを出し、入山料+保険料を払う。ルール・マナー違反は免許取消。それくらい必要でしょう。情けない話ですけど。
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コメント
のんべさんが無謀な登山者を批判したその先で、TVクルー2人の遭難死ですが、訊けば、山登りではベテランの筈のカメラマンが居るのに、ヘルメットも靴もガイドさんが用意したものだし、地図は持って居ないわ、ガイド無しで引き返し、その忠告も大方無視して居るのでは、プロが敢えて中止を決断した状況から云って、むしろ遭難しない方がオカシイ。
死因は二人とも水死だそうですが、夕暮れと共に始まる急激な気温低下、冷たい水温の中にいれば、軽装では疲労困憊のあまり動けなくなりそのまま水死したのではないかと。
昔、漁師が出漁を取り止める中、折角東京から来たのだからと、クルーザーを出した途端、三角波を食らって船が横転、2家族十人近くが死亡すると云う事件が有りましたが、今回はそれに通底するモノがありはしないか、そういう無謀な真似をした連中の救助に命を賭けねば成らない人達が気の毒です。
正に山登りに免許を必須とすべき時期が来ているのかもしれませんね。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2010年8月 2日 (月) 22時45分
ナポレオン・ソロさま
さすがに三次災害が起きるとは驚き呆れました。死人にむち打つのは嫌ですが、でも、これは無茶苦茶です。
PS.この事故の救助(死体収容でしたが…)にもまたヘリコプターが使われたそうですね。救助隊の方々、さぞ嫌だっただろうなあ…
投稿: 練馬のんべ | 2010年8月 2日 (月) 22時55分