NHK「坂の上の雲」は素晴らしいが油断も隙もない
NHK「坂の上の雲」を毎回見ています。なかなか面白い。原作の雰囲気を好く出していると思います。
今日は「浪速」艦長 東郷平八郎が清の兵隊を満載した英国商船を撃沈する場面で終わりました。あれ、撃って良いのか?と思わせぶりな終わり方。しかし、これは国際法を遵守した措置。次回に話が出てくると思いますが、前坂俊之先生の記事もご参照下さい。
http://maesaka-toshiyuki.com/detail?id=185
その少し前の場面で、東郷平八郎が丁汝昌と会見したときのプレゼントが「万国公法」の本。東郷平八郎は国際法を熟知しているんだよ、という前振り、なかなかしゃれた演出です。
ですが、ちゃあんと毒もちりばめてあるのがさすがですね。東学党の乱をめぐって、日本が朝鮮出兵したときの話。日本軍が朝鮮半島に上陸後に行進する場面です。
なぜか子供の姿が長いこと出てきて、日本軍に蹴散らされる雰囲気を醸しながら逃げていく。画面の感じがひどく暗い。日本軍の侵略で犠牲になる朝鮮人、という無言の洗脳です。
せっかく良い番組なのに、こういう毒が番組を台無しにしますね。実は、坂の上の雲は「プロジェクトJAPAN」の一環。
http://www.nhk.or.jp/japan/about/index.html
プロジェクトJAPANと言えば、例の史上空前の規模の訴訟になった「JAPANデビュー」、そしてひどい偏向番組「ETV特集」もそのシリーズ。なんせそのキャッチフレーズは
『2009年は「横浜開港150年」、2010年は「韓国併合から100年」、2011年は「太平洋戦争開戦70年」「サンフランシスコ講和条約60年」。近現代史の大きな節目を迎えるこの3年間に、スペシャルドラマ「坂の上の雲」、NHKスペシャルなど、プロジェクト関連番組を多角的に展開し、これからの日本を考える大いなるヒントを探りたい』
ですから、どんなもんか想像もつくというものです。
坂の上の雲は素晴らしい番組ですが、どうか十分注意して見て下さい。油断も隙もあったものではありません。
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コメント
全く同感です。
当時の朝鮮大衆が、あのような清潔な服を着ているわけがなく、そこを通るのが日本軍だろうが清軍だろうが、朝鮮軍だろうが匪賊だろうが全く興味のない、無気力な大衆であったはずです。
確か予告編で、正岡子規が従軍記者として支那に渡った時にも、同じようなことが表現されています。
せっかくの大作が台無しだと思います。
投稿: 凡夫 | 2009年12月14日 (月) 23時07分
凡夫さま
そんな予告編がありましたか、気づきませんでした。清の水兵の規律が乱れに乱れているところは、さすがに原作にあるだけに、誤魔化せなかったようですけどね(笑)
投稿: 練馬のんべ | 2009年12月14日 (月) 23時30分