「はやぶさ」よ、帰ってこい!
『小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン異常について』(JAXA)
http://www.jaxa.jp/press/2009/11/20091109_hayabusa_j.html
『小惑星探査機「はやぶさ」は2010年6月の地球帰還に向けて、第2期軌道変換を実施中でしたが…自動停止…地球への帰還に向けた対策について検討を進めています…』
「はやぶさ」よ、帰ってこい!
小惑星「イトカワ」探査機の「はやぶさ」は、「イトカワ」で岩石サンプルを採取後に地球に戻る予定でした。「イトカワ」への着陸・採取時に満身創痍となり、一時は完全にアウト状態でしたが、何度も奇跡的に復活し、予定になかったらしい「太陽光圧」による姿勢制御などのウルトラD級の荒技を駆使して、予定を2年も過ぎてなんとか地球に戻る軌道に乗せていたらしい。でも、さすがに「イオンエンジン」の耐用年数を過ぎているか、自動停止。今のところ復活しそうもない。でも、今まで何度も奇蹟を起こした「はやぶさ」とJAXAのみなさん。今度もなんとか頑張ってほしい!
既に、イトカワの多くの写真、イオンエンジンの実証テスト、世界で初めて月以外の天体からの離陸に成功、などの素晴らしい成果を上げている「はやぶさ」。これ以上望むのは酷かも知れませんが、このロマンはたまりません、なんとか帰ってこい!
こんな文章で読むより、動画がわかりやすいですね。まずはJAXAのHPをどうぞ。なかなか素敵です。
http://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/movie/index.html
一番のおすすめは、「ハヤブサ~バック・トゥー・ジ・アース」。全編CGで作られているのですが、本当に素晴らしく泣けるプラネタリウム映画です。
http://www.hayabusa-movie.jp/
(府中市郷土の森博物館、大阪市立科学館で絶賛上映中。他にもあるようなので、詳細はリンク先を)
「はやぶさ」よ、帰ってこい!JAXAのみなさん、再び奇蹟を起こしてください!
PS.のんべは文系の素人、不思議なことばっかり。通信が再開したときの速度は8bps?!!1秒2文字?よく制御したもんだ…。イオンエンジンの推進力を見たら8mN。小さっ!それで動くの?太陽光圧って、なんで質量ゼロの光子が圧力をかけられるのか、不思議…ググってみたら余計わからなくなりました。
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コメント
何か残念な気分ですね。世界初の技術の塊、はやぶさは最高の結果をもたらすと思つてたのに・・・
帰つてくれば物凄い快挙なのですが。
>通信が再開したときの速度は8bps?!!1秒2文字?よく制御したもんだ…。
超遠距離ですから誤り率を考へると遅いのは仕方ないですね。8bpsは1秒半角1文字の速度です。この半角1文字分のデータで8種類の状態を伝へられますので元々斯様なデータ設計だつたのでは。
>小さっ!それで動くの?
元々膨大なエネルギーを持つて行けませんので微笑推力は致し方ないかと。ただ、無重力空間ですので微小なエネルギーでも動くんだと思ひます。
>太陽光圧って、なんで質量ゼロの光子が圧力をかけられるのか、不思議
光子の質量は0です。光子はエネルギーの塊ですので相手の物体(電子とか原子)に運動を与へることが出来ます。エネルギーと質量が結びついて居ないんですね。これは古典力学ではおかしな話ですね。
我々は古典力学の「場」で生活して居ますので量子力学的「場」の話は飛躍した話に感じます。光はその波動性に着目すれば波として振舞ひ、その粒子性に着目すれば粒子として振舞ひます(さういふ風に観測される、と言ふことです)。人間はその両方を五感で同時に知る事ができない宿命の生物でありますから、光の面妖な習性(笑)を直感的に理解することができません。
ある意味神の領域の話題ですね(笑)。
投稿: 葦原屋 | 2009年11月13日 (金) 18時16分
葦原屋さん
>何か残念な気分ですね。世界初の技術の塊、はやぶさは最高の
>結果をもたらすと思つてたのに・・・帰つてくれば物凄い快挙
はい。でもこれだけ世界初を連発したことにも感動です。あとは仕上げのみ、苦しいけど最高の幕切れを期待しましょう。
説明、ありがとうございました。
>>通信が再開したときの速度は8bps?!!1秒2文字?>>よく制御したもんだ…。
>超遠距離ですから誤り率を考へると遅いのは仕方ない
なるほど。もともとはそれよりだいぶ早い速度で設計されていた模様です。再開したときは通信が不安定だったようです。
>8bpsは1秒半角1文字の速度です。
あ、そりゃそうだ、失礼しました。4ビットで1文字は、数字のパック項目ですね(苦笑)
>>小さっ!それで動くの?
>無重力空間ですので微小なエネルギーでも動くんだと思ひます。
そうなんでしょうねえ。感覚的に納得いかないだけです…
>光子の質量は0です。光子はエネルギーの塊ですので相手の
>物体(電子とか原子)に運動を与へることが出来ます。
なるほど。エネルギーを受け取れば多くの場合熱、つまり運動になりますね。なんとなく納得できますが…特殊相対論の基本公式e=mc^2から、m=e/(c^2)で、v=cだから、mv=e/c、運動量保存の法則で相手に運動量を渡して光子が消滅?などとわけのわからんことを考えたんですけど、やっぱり謎です(苦笑)
>エネルギーと質量が結びついて居ないんですね。
>これは古典力学ではおかしな話ですね。
はい。
>光の面妖な習性(笑)を直感的に理解することができません。
確かに。全くわかりません。猫並に謎です(笑)
>ある意味神の領域の話題ですね(笑)。
なるほど。それは納得です。
投稿: 練馬のんべ | 2009年11月14日 (土) 00時19分