存在し得ない「女系天皇」
『「皇位継承問題、対処を」 新内閣に宮内庁長官要請へ』(47ニュース)
こんな不敬極まりないこと、宮内庁の長官が議論すべき話ではありません。このニュースをみただけでは趣旨はよくわかりません。でも、宮内庁長官が「いわゆる「女系天皇」を容認すべきと主張」と読むことも十分に可能。無茶苦茶な…
「女系天皇」という存在は神武天皇以来ありません。天皇=国体のありかたは「民主主義」ではなく伝統が決めるもの。政権が変わったからこととはなんら関係がありません。
「女性天皇」はあまりにも無茶です。天皇陛下のなさる祭祀は、妊娠・生理のある女性がすべきものではありません。
陛下が憂慮されているのは、祭祀の形骸化でしょう。それを推し進めてきた官僚は万死に値します。
こんなことをしていては皇祖皇宗が激怒なさるのは間違いありません。くわばらくわばら…
以下余談。
皇統の危機と言えば、天皇家の血筋でない道鏡が即位しそうになったことが有名です。それを阻止したのは和気清麻呂公。そして、称徳天皇の逆鱗に触れて大隅国に流されましたが、称徳天皇の崩御と道鏡の失脚に伴い、宝亀元年(西暦770年)九月六日、めでたく都に召還されました。現代、9月6日とは、言うまでもなく悠仁親王殿下のお誕生日。その日は皇統が護られた記念日だったのですね。
皇室典範は将来的には一時的に改正すべきことは確か。内親王殿下、女王殿下に、旧皇族の男子が入り婿した場合に限り、宮家を継げるようにすべきです。でも、今はそんな議論すべき時期ではないでしょう。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
未だ組閣ままならず、総理大臣さえ決まって居ないこの時期に、明らかに麻生政権下に任命された宮内庁長官のこの様な発言で、皇統の危機が生まれているのなら、民主党政権の誕生とは関係がないのですから、事態は小泉政権下での危機よりも更に深刻なものと受け取らねばならないでしょう。
一体日本人の頭はドゥなって居るんでしょう、特にエリートと云われている連中の為し事は、世の為、人の為に成っているとはとても考えにくい。
国民自らの拠って立つ処を護らずして、何が世の為だろう、全ての努力が私利私欲の為に、自己実現の為にのみ傾注されるのであれば、それはただの利己主義でしかない。
然るに、日本は皇室を国体の一部と考え、称揚し、護持してきた事で、2千年以上の連綿とした歴史を紡いできた国である事さえ認識できれば、皇室の根幹である皇統の維持を最優先に考えるべきでしょう。
1宗教の独裁者の世迷い言の達成のために、世界のに誇る皇統を無に帰して善いかどうか、国民に訊いてみよ。
官僚足るが国のエリートであるのは、国が健全に存在するからであろう、シナの属国に成ってエリートたれるのが一体何に居るのか、妻子を人民軍の兵士にさし出す明日が来ないとドゥして言えるのか、自らの胸に問うてみるがよい。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年9月11日 (金) 07時11分
フランス人の知人に聞いた話なんですけど、日本の皇室って日本人が思うよりは、ヨーロッパでは敬われているみたいです。統治者が変わるたびに既存の勢力を滅する上塗りの歴史が多かったせいか、盛衰を繰り返しながらも現在まで存在し続ける皇室というシステムが、珍しかったり感心させられたりするんだそうです。イギリス王室が若干それに近いものの、日本の皇室に比べるとあまりに俗的になりすぎて、格調が段違いだと言っていました。
その人に「キミ達日本人はあまり関心がなかったり、取り潰せなんて人も少なくはないようだね。まさか第二次大戦時のような世の中を危惧してってわけでもないだろ?なのにどうしてだい?他国に誇っていい特徴だと日本人は考えないのかい?」と訊かれて、正直なんと答えていいか困りました。この国の人間は自虐的なんだと答えるわけにもいかず、お茶を濁しましたけどね。
そんな意見を聞くと、もはや事は国内だけの問題とも思えませんよ。そりゃ誰だって今日食べるもの、寝るところの方が大事なのは分かるし、直接我々の生活に恩恵を与えてくれるわけじゃないだろうけど、おざなりにしていいことじゃないんだよ・・・。
どうしてこんなことに、って教育のせいに決まってますね。僅か数十年で国民の意識をこうも変えてしまうんだから教育は恐ろしい。中国や半島の分かりやすい反日教育を嘲る人は多いですが、我々日本人も人のことを笑ってられるような立場じゃないですよホント。
投稿: 名無し | 2009年9月11日 (金) 09時29分
ナポレオン・ソロさま
>事態は小泉政権下での危機よりも更に深刻
そう思います。冗談ぬきで次の次は愛子内親王殿下、その次はその子供、という女系天皇可の皇室典範になりかねない。もっとも、そんなことになろうものなら、皇祖皇宗が世継ぎを許さないであろうこと、容易に想像ができますが。
投稿: 練馬のんべ | 2009年9月11日 (金) 21時08分
名無しさま
>フランス人の知人に聞いた話なんですけど、日本の皇室って
>日本人が思うよりは、ヨーロッパでは敬われているみたいです
なるほど、そうでしょうねえ。
>他国に誇っていい特徴だと日本人は考えないのかい?
そうです!と言いたいけど、今の日本では胸を張って言えません。残念なことです。
>国民の意識をこうも変えてしまうんだから教育は恐ろしい
はい。
>我々日本人も人のことを笑ってられるような立場じゃない
まことに。それ以上にたちが悪いかも。
投稿: 練馬のんべ | 2009年9月11日 (金) 21時12分
こいつ創価らしいですよ。
で、目的は皇太子も雅子も創価なので愛子さんを天皇にしてその配偶者に池田大作の孫をつけて天皇家の血を消し小和田を始母、池田を始父とする池田大作の天皇家乗っ取りです。
もし、愛子ちゃんとホリエモンの子供なら堀江王朝ですね。
そんなものもはや天皇家では無い。
陛下が悩まれてる皇位継承問題は簡単だよ、今のバカ息子の皇太子とその嫁を天皇と皇后にしたら国民の失笑を買うのでどうにか秋篠宮さまに譲れないかでお心を痛めてる
投稿: ひろ | 2009年9月22日 (火) 07時08分
ひろ様
宮内庁長官創価説、その真偽は私は知れませんが、それはさておき…
皇太子殿下を創価とかバカ息子とか、いくらなんでも不敬です。
投稿: 練馬のんべ | 2009年9月22日 (火) 07時44分
継体天皇の場合きわめて女系に近い形で継承が行われています。
光仁天皇は聖武天皇の娘である井上内親王を妻としていました。
井上内親王が生んだ皇子が皇位につけば、これも極めて女系に近い形になっていたでしょう。
結果的には井上内親王とその皇子が失脚し、桓武天皇が即位したので前例とはいえないかもしれませんが。
閑院宮家から天皇家に入った光格天皇も、先帝の内親王を皇后にしています。
別に女系天皇容認派ではないですが、長い天皇家の歴史の中で、
女系に近い形で継承が行われてきたことも事実です。
女系という言葉が不適切なら、婿養子に近い形ともいえます。
悠仁様がお生まれになったことで、当面は皇統断絶の危機は免れました。
しかし、皇室も一夫一婦制である以上、いつまた皇統断絶の危機に瀕するかわかりません。
皇位継承問題は先送りにするべきではないでしょう。
男系至上主義の方々は、さかんに伏見宮系旧皇族の復帰を主張し、今の皇室の血筋を無視するような発言をしています。
何十年も前に皇籍を離脱した人たちがいきなり皇族になって、はたして敬意がいだけるのか疑問です。
少なくとも、昭和50年代に生まれたわたしには無理です。
わたしが敬意を抱けるのは、今上ご夫妻、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻をはじめとした今の皇族の皆様方です。
伏見宮系旧皇族は、男系でいえば室町時代にまでさかのぼらなければ、
今の皇室とのつながりはありません。
これだけ男系で離れた家の人が、天皇についた例も一度もありません。
男系至上主義をつきつめて伏見宮系の旧皇族にいくのは、やはり無理があると思います。
現皇室と近い皇別摂家を例に出すならわかりますが。
ただ、どこの馬の骨ともわからない家の男性と結婚し、内親王が女系でつないでいくというのは、やはり抵抗があるでしょう。
現実的には、伏見宮系旧皇族、もしくは皇別摂家の男子と愛子様、眞子様、佳子様が結婚し、新しく宮家を作ることですね。
世襲親王家の制度も復活させるべきです。
眞子様がもうすぐ成人する今の時期、早急に議論されるべき問題だと思います。
ここまで語っておいてなんですが、わたしは今上ご夫妻が出された結論なら、どのような皇位継承であろうと時代の流れとして歓迎します。
投稿: アンドレア | 2010年2月11日 (木) 14時35分
アンドレア様
>継体天皇の場合きわめて女系に近い形で継承が行われています
はい、応神天皇5世の子孫。
>光仁天皇は聖武天皇の娘である井上内親王を妻
>閑院宮家から天皇家に入った光格天皇も、先帝の内親王を皇后
>女系に近い形で継承が行われてきたことも事実です。
その通りですね。
>伏見宮系旧皇族、もしくは皇別摂家の男子と愛子様、眞子様、
>佳子様が結婚し、新しく宮家を作ることですね。
私もそれに尽きると思います。そして、その男子のお子さんが即位なさるのが、もっともすっきりします。女系容認派が決して言わない結論です。
>ここまで語っておいてなんですが、わたしは今上ご夫妻が
>出された結論なら、どのような皇位継承であろうと
>時代の流れとして歓迎します。
「時代の流れ」かどうかは別としても、その結論は賛成。皇室のみの協議が出された結論に我々下々の者がどうこう言うのは不敬です。
もちろん、皇室典範上の「皇室会議」などは、10人中皇室の方は2人しか入らず、三権の長など、下々の者が中心の会議ですから、これは意味ありません。
投稿: 練馬のんべ | 2010年2月11日 (木) 17時34分
ごめんなさい。「継体天皇が」というよりは、武烈天皇-継体天皇-欽明天皇の継承というべきでしょうか。
継体天皇の正妃が仁賢天皇の皇女であり、武烈天皇の姉妹だったという事実です。
たしかに、継体天皇は応神天皇の子孫ですが、直系でいうと武烈天皇からは離れています。
欽明天皇は、「女系」で武烈天皇とつながっていると考えることも出来ますよね。そういう意味で「女系に近い形」という書き方をしました。
わたしは「女系容認派」ではないことを再度おことわりしておきますが、ここ数年の「男系至上主義」には疑問点を感じています。
なぜなら、それらの「男系至上主義」が「伏見宮系旧皇族主義」のように思われてならないからです。
光格天皇を祖とする、現在の「閑院宮系」の皇族の皆様方の血筋を軽視しているように思えて仕方がありません。
天皇家の伝統を考えると、傍系の男子が皇位に登極される際も、女子の血統で直系につなげようとするのが普通です。
こういうことをいうと、「皇族女子にも結婚の自由が・・・・」等、非常に現代的な観点で反論されるので、笑止千万ですね。
近年見られる、「自称右翼」や「自称男系主義」の人たちは、どうやら皇太子様ご一家、特に雅子妃殿下に関して強烈な敵意を抱いているように思われます。
愛子内親王殿下の血筋で繋いでいくというのを嫌っているような印象を受けました。
女系容認派も、「伏見宮系至上主義」も、皇室に関して真面目に考えているとは思えません。
ほとんど愚痴のような内容になりましたが、誤解を招かぬように書かせていただきました。
投稿: アンドレア | 2010年2月16日 (火) 19時21分
>「継体天皇が」というよりは、武烈天皇-継体天皇-欽明天皇の
>継承というべき
なるほど。そういう細部は重要ですね。
>欽明天皇は、「女系」で武烈天皇とつながっている
その通りと思います。
>そういう意味で「女系に近い形」という書き方
なるほど、趣旨は大いに納得です。
>「男系至上主義」が「伏見宮系旧皇族主義」のように
>思われてならないからです。
>現在の「閑院宮系」の皇族の皆様方の血筋を軽視…
大賛成です。のんべは以下の記事にて
http://nonbe.way-nifty.com/blog/2007/06/post_798d.html
・内親王殿下・女王殿下に旧皇族方が婿入りして宮家を継承
・そこで誕生なさった親王殿下・王殿下には皇位継承権
旧皇族方が単純に復帰する方法に比べて内親王殿下・女王殿下とのご結婚という制約が付きます。みな大正天皇陛下のご血筋になられるので、国民の理解が得やすいと思うわけです。
と書きましたが、この意見は未だに変わっていません。少なくとも、今上陛下の従兄弟くらいの血は流れていてほしいですから…この記事を書いた当時は一刻も早い皇室典範の改正が必要と思っていますし、本心は今でも同じ。ただ、現在は売国民主政権、変な議論をされたら困るので、議論すべき時期ではない、と書いた次第です。
>「皇族女子にも結婚の自由が・・・・」等、非常に現代的な観点で
>反論されるので、笑止千万ですね。
まさに。
>近年見られる、「自称右翼」や「自称男系主義」の人たちは、
>どうやら皇太子様ご一家、特に雅子妃殿下に関して強烈な敵意を
>抱いているように思われます。
なるほど、確かにそんな感じはありますね。評論家で言えば西尾幹二氏ですか、嫌ですね。私は「愛子皇后陛下」になれば(いとこ結婚だけど)いちばんいいかなあ、と思っています。
>女系容認派も、「伏見宮系至上主義」も、皇室に関して
>真面目に考えているとは思えません。
まあ、みな真面目に考えているんだと思いますよ。真面目になるとかえって視野は狭くなるもんです…
投稿: 練馬のんべ | 2010年2月16日 (火) 21時43分