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2009年7月 5日 (日)

問題なのは議員の数か?

【日本の議論】国会議員って722人も必要なの? 自民、民主の「チキンレース」の結末は…』(産経)

国会議員の数が多すぎるという議論を聞きますが、のんべは大反対。ただ、ものの役に立たない議員が、あの酷いサクラパパを始めとして多すぎることは間違いありません。

国会議員の数は少なすぎるでしょう。法律の数、すさまじいものがあります。例えば衆議院・制定法律は、第170回臨時会で

・地方税等減収補てん臨時交付金に関する法律
・児童福祉法等の一部を改正する法律
・銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律
・長期優良住宅の普及の促進に関する法律
・国籍法の一部を改正する法律
・労働基準法の一部を改正する法律
・金融機能の強化のための特別措置に関する法律及び金融機関等の組織再編成の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律
・保険業法の一部を改正する法律
・テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律
・高度専門医療に関する研究等を行う独立行政法人に関する法律
・一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律
・国家公務員退職手当法等の一部を改正する法律
・障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律
・国民健康保険法の一部を改正する法律
・防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律

こんなにあります。悪名高い国籍法「改正」もありますね。これ、全部徹底的に審議されていると思いますか?国籍法「改正」のときも、法務委員会のメンバーがちゃんと理解していたと思いますか?

のんべの仕事で、ある法律への対応があります。立法の精神を調べるため○○委員会の議事録を見ましたが、レベルの低いこと。法律ではなく、現在の制度が単純にどうなっているかへの質問が多い。そんなもん、少し本を読めばわかることです。本来、現在の制度のことを十分に勉強しておいて、その問題点を指摘し、どのような法律があるべきものなのか決めていくべきものでしょう。○○委員会が、法律を検討する場でなく、単なるお勉強の場になっていることは明らかでした。

実質的にはすべて官僚が設定した審議会の場で決まっていたようです。その審議会ですら、学者先生の理論、消費者の感情、業界のご都合のぶつかりのガス抜きの場、結局肝腎要の部分は省令任せでした。ところがその省令すらどうにでも解釈できるようなもの。結局、業界は大迷惑、消費者のメリットなし。なんだったのでしょうかね。

問題なのは、議員の立法技術が低すぎることです。それは無理もないことで、もともとが法律の専門家でもない方が多い上、立法以外の仕事で多忙を極めている現状では、期待するほうが無理というものです。

議員スタッフを増やすのも有効な手と思います。でもいっそ、議員定数を大幅に増やし、出席する委員会の数を減らして、もっと法律の研究をする時間が取れる体制にすべきでしょう。

コストの問題は大したことありません。例えば議員定数を1000人増やして、歳費を半分にすれば、大したコスト増にもならないでしょう。ちゃんと働くなら今までの歳費でもいいくらいです。あと、本会議や委員会を欠席したら当然歳費は減額すべき。さらに、欠席日数が例えば10日を超えたら議員資格剥奪などの処置が必要です。

要するに、働く議員を大幅に増やすこと。これが議員改革のあるべき姿ではないでしょうか。

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コメント

議員の数を増やすことは大反対です。今でも変な議員ばかりで、どうにもなりません。議員の選抜手段を考え直して、真に日本の将来のことを考える人を選べるようにすべきです。明治時代の議員の数はどうなっていたのでしょうか。おそらく七百人はいなかったのではないでしょうか。世界と渡り合って、大成功を納めた時代です。調べて見たら、帝国議会の衆議院の員数は当初300名で、昭和3年から466名になっているようです。ジャパンデビューではないですが、世界に割り込んでゆく時代には300名でできて、昭和3年といったら、どちらかというと日本は下り坂に入った時代であり、議員の数は増加しているわけで、多ければよいと言うことにはならないよな気がします。最大の問題はマスコミのレベルが低すぎることでしょう。国会議員の員数を減らし、マスコミが追い回さなさず、そんな下らない時間を少なくし、国政に専念させればよいと思います。大東亜戦争以前も朝日を始めとするマスコミが戦争しろ、戦争しろと煩かったようです。マスコミはその当時と全く変わっていません。むしろ悪くなっているのではないでしょうか。麻生首相が誕生した直後から、解散、解散と騒いだのは、民主党だけではなく、マスコミがそれを煽って来ています。その意味で、マスコミの牙城である、NHKをまず第一に改革する必要性を感じます。現在8389名の方々が、原告団を形成し、NHKの解体を狙って訴訟を起こされています。これで、突破口が開かれればと期待しています。若干時を失した感じがないではありませんが。

投稿: おっさん | 2009年7月 6日 (月) 08時22分

私も議員は削減したほうがいいと思います。
日本は欧州のような大きな政府、行政依存社会を目指すわけではないのですから、もっと少なくて十分です。

家族がいちばん、子育て・養老は家族が責任を持てば小さな政府でいいんですよ。

法律の数が膨大なのは、余計なところまで口を挟んでいるからでしょう。法律も簡素化、行政も簡素化、それでいいのです。

衆議院300、参議院100くらいでいいと思いますね。

マスコミは社民主義者ばかりなので、無視しましょう。産経以外購読しなければいいのです。

投稿: skyblue | 2009年7月 6日 (月) 16時28分

おっさん様、skyblue様

のんべの意見はいささか暴論かも知れません。

のんべは、大きな政府を指向しているものではありません。あまりに忙しすぎて無能力になっている議員のなんと多いこと。立法能力の高い議員を増やすことで、経済では官僚・生産者・消費者、外交では諸外国と外務省、に対抗しうるだけの力を立法府が持つべきと思うわけです。

法律を簡素化すべき、というのは大いに理のあることですが、社会が複雑化し国境の壁が低くなっている現代では、特に経済法はいろんな抜け穴をふさぐ必要があるので、相当な量になること、やむを得ないと思います。本当に国民と国のためになる法律を作れるのは、官僚ではなく選良と呼ばれる議員のはずです。

ただ、今の延長線上では、利権だけ漁ってものの役に立たない議員が増えるでしょう。それを考えれば官僚のほうがずっとましで、立法府の議員削減が必要、というのはわかりますが…

国会議員に比べ、多すぎるのは地方議員です。選挙民と近すぎるせいで一部選挙民の利権の代弁者にならざる得ないので、これこそ大幅に減らすべきではないでしょうか。

投稿: 練馬のんべ | 2009年7月 6日 (月) 21時20分

>働く議員を大幅に増やすこと

に賛成です。総数を増やすかどうかは別として、働く議員の割合を高めて欲しい。

この記事を読んで、国会議員こそ民営化が必要なのではないかと思いました。(笑)
民間の会社だったら、議論の内容が収益に結びつき、収益が自分の雇用や収入に結びつくので、出来る限りムダな議論とならないよう、事前にいろいろと調べたり、たたき台を作ったり、会議の時間を有効に使うよう工夫します。現状の確認に時間を費やすなんて、必死さが足りません。

議員の人数が多くても、少なくても、きちんと国民のための仕事をしてくれなくては困りますね。

投稿: milesta | 2009年7月 7日 (火) 09時21分

milestaさん
>国会議員こそ民営化が必要なのではないかと
強烈な皮肉ですが、その通りですね。立候補するのは個人だけでなく法人もOKにしたらどうでしょうか(笑)

>議員の人数が多くても、少なくても、きちんと国民のための
>仕事をしてくれなくては困りますね。
まさにそれが結論。議員の多寡など二の次です。

投稿: 練馬のんべ | 2009年7月 7日 (火) 22時33分

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