幸福実現党が目指すのは易姓革命か?
博士の記事の後追いみたいで申し訳ありませんが、のんべの観点で書きます。「新・日本国憲法試案」、第十四条だけは断固許し難い。
新・日本国憲法試案第十四条「天皇制その他の文化的伝統は尊重する」
不敬を承知の上で問うてみます。天皇陛下とは何者でしょうか。立憲君主。日本の家長、日本の象徴。日本と日本国民と世界人類の安寧を祈っていらっしゃる祭祀王、ローマ教皇以上の権威。政治的元首。日本人には当たり前の存在でも、世界標準の定義で考えようとするとなにがなんだかわからず、外つ国人に理解できる存在ではありません。天皇(TENNOU)としか言いようがないのです。
もう一度問います、天皇陛下とは何者でしょうか。日本人には簡単なんですよね。自分の子供に教えるために書いた過去記事から引用すれば
父「日本国の象徴、ってわかるかい」
子「わかんない」
父「じゃあ聞き直そう。日本ってこれ!と言ったらなんだい」
子「日本列島と日本人?」
父「そりゃあそうだけどね。日本ってこれ!と言えばまず富士山でしょ。他にはあるかな」
子「あ、そういうこと。そう…桜」
父「そうそう。日本といえば桜だ。他にはお米だね」
子「侍は」
父「え、侍?あ、侍JAPANか。そう、武士道もそうだね」
子「それと天皇と何の関係があるの」
父「天皇陛下とお呼びしなさい。日本といえば天皇陛下、ってことだよ。日の丸も同じだ」
ということです。
条文を見ると「天皇制(日本の国体を敵視する共産主義者の造語)」という言葉を使い、「その他」と一緒くたにして「文化的伝統」の一語で片付け、「尊重」するだけ。
政治用語で「尊重」とは、どうなろうが知ったことではない、ということ。日中共同声明で、「台湾は中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを日本は十分理解し、尊重する。」の意味は、「中共が勝手に言うことに日本は干渉しない」ということに過ぎないことからもわかるでしょう。
要するに目指すところは、政治的権力の奪取のみならず、権威をも奪い日本を日本でなくすること、中華伝統の「易姓革命」としか思えません。
PS.のんべが今更言うまでもないことですが、他の条文もすごいですよ。大統領に絶大な権限(法律<大統領令(第七条)、憲法改正発議は大統領が同意しない限り不可能(第十五条))を与えておきながら、大統領の任期も選出方法も「法律で定める」(第三条)ですから…法律は大統領令とは別の体系ということらしいけど、例えば「法律を施行する場合は大統領の同意を必要とする」「国民たる資格は大統領令で定める」という大統領令を定めることを禁止するような規定は見あたりません…
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