日本国憲法を読んでみよう(その5.戦争放棄)
父「さあ、いよいよ第9条、日本国憲法で一番有名な条文だね。内容は簡単なことだ」
第二章 戦争の放棄
第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
父「戦争しない国、という高らかな宣言だ」
子「戦争は嫌だわ」
父「お父さんも嫌だ。でも、この条文があれば本当に戦争にならないのかな?実は、前文にそのことが書いてあるんだ。第1回のときも出てきたけど、もう一度読んでみよう。
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
世界中の国が平和を愛することがこの憲法の前提だよ、と言っているわけだ。でも、北朝鮮を信頼できるわけないのは、お前も知っている通りだね。前提が崩れているんだね」
子「戦争大好きな国がある、ということね」
父「そうだよ。それで軍備がなかったらどうなる?侵略されてしまうに決まっている。例えば、お金持ちの家の隣に泥棒の家があったとして、お金持ちの家の人が、お隣を信頼して警察もいらないしカギもかけない、と宣言したらどうなる?泥棒さんが喜ぶだけだ。つまり、この9条は、まわりに戦争大好き国家があれば、侵略戦争大歓迎!と言っているのと同じだよ」
子「9条が戦争を起こすということなの?日本は平和よ?」
父「それは日米安保条約があって、日本にアメリカ軍がいるからだよ。アメリカ軍は強いから、それと喧嘩しようと思わないだけ」
子「じゃあいいじゃない」
父「すべてはアメリカ様に守って貰えばいいか。情けないと思わないかい。それに、アメリカはいつ日本を見捨てても不思議じゃないよ」
子「アメリカが日本を見捨てるなんてことがあるの」
父「大東亜戦争では敵国だったんだよ。お人好しの国ではないアメリカが日本を守っているのは自分の国の都合で、日本のためではないんだ」
子「なんで日本を守ることがアメリカのためなの」
父「そりゃあ中国だのロシアだのが、太平洋に直接出てきたら、アメリカにとって脅威だからな。この地図をみてごらん。日本列島から台湾にかけて、中国のふたにみえないかい。中心の沖縄に米軍の基地が集まっているのも納得だろ」
子「こんな風に地図を見たことないからいままで気づかなかったわ。朝鮮半島にツンツンされて反っているようにも見えるわね」
父「ははは。そんなもんかも知れない。朝鮮半島は海の国である日本やアメリカと、陸の国である中国やロシアのせめぎあいになる場所なんだ。
話がそれたね、話を戻そう。日本は平和だと言ってたけど、国民が北朝鮮に拉致されたということ、平和とばかり言えないのじゃないかな」
子「誘拐や殺人は平和な国でも起こるわよ」
父「個人が起こせば犯罪者だ。でも、国家の命令で他国の国民を拉致したり殺したりすれば、その個人の犯罪ではなく、戦争を仕掛けたのと同じようなものだ」
子「国の命令で誘拐なんて、考えただけでも怖いわ」
父「軍備なしで済む世の中は理想だけど、そんなのできるわけない。自衛力はできるだけ増強して、いつでも強力な反撃ができるようにしておく。今の人類の知恵では、平和を保つにはそれしかないんじゃないかな」
子「残念なことね」
父「ほんと、残念なことだね。お父さんはとにかく戦争が嫌だから、こんな条文は不要だと思うんだ。戦争大好きな人たちが大喜びするのが憲法9条なんだよ」
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コメント
失礼なコメントをしてしまい申し訳ありません。自分のコメントを読み返して、少し偏見が過ぎたように思います。
しかし、ひとつだけ言わせて下さい。
私はイデオロギーばかり話していても誰も幸せにはなれないと思います。
中国や韓国の一般の人達はみんな悪い人達なんですか? 中国人なら中国人、韓国人なら韓国人をひとくくりにして、ひとりひとりの人格は無視するのですか?
あなたにはあなたの人格があるように、人間にはひとりひとり人格があるのですよ。
もうこういう不毛な話は止めにしませんか? 差別は人を傷つけるだけでなく、自分をも傷つけてることを知るべきです。
私達は地球という同じ船に乗っているのですから。
投稿: 五郎丸 | 2009年6月17日 (水) 01時08分
五郎丸さま
別に差別する意思は全くありません。韓国にも中国にも仲良しの友人はいますし、民族差別するつもりなどありません。すぐ問題をすり替えるのは、左の方々のお得意の手段ですね。
中共・南北朝鮮の国家が日本にしている要求は異常と思いませんか?事実を捏造して日本をさんざん罵った挙げ句、やれ謝れ、やれ領土も金もよこせ、拉致被害者なんぞいない、そんなのばかり。不当な要求を繰り返す国家とはできるだけ離れておきたいと思うだけです。
投稿: 練馬のんべ | 2009年6月17日 (水) 07時14分
>五郎丸さん
初めまして(ですよね? 違ったらすみません)。
警察庁の最新データによれば、刑法犯検挙人数のうち
40%近くが支那人、約10%が朝鮮人によるものです。
余談ですが、この「支那人」に台湾人、香港人は含まれません。
また、今年1月1日時点で不法残留者No.1は韓国人で、
全体の約21%。2位は支那人で約16%。ちなみに、トップ10を除く諸国(約180ヶ国)をあわせて約24%
これだけ日本国内で犯罪を犯す、それも数字が突出している
国民は他に例がありません。
知り合いの人が、こう言った事があります。
「普通の人が読む最初の"カタい"本は、大体が教科書のはず。
そして、最初に読んだ、教わった内容から脱皮するのは難しい」。
ある意味、正鵠を射た評だと思います。そして、国家ぐるみで
反日教育を行っているのは極東3バカ国家こと支那と
南北朝鮮「だけ」です。
とすれば、我々は自衛のために何らかの手段を講じなくてはなりません。
少なくとも、私は個人的視点からも国家的視点からも
座して死を待つ事を潔しとする人間ではありません。
そのためには、支那人、朝鮮人とは一定の距離を置くのがベター。
愛憎どちらのベクトルにしても、近づくとロクな事にならない(笑)。
正確にいえば、支那人、朝鮮人の側から日本人と距離を
置くように仕向ける事。これがベストです。
これを差別と呼ぶなら、どうぞご勝手に。
「個人レベルでは"いい人"もいるじゃないか」と仰いますが、
その"いい人"がどう遇されているか、ご存じないわけではないでしょう。
「親日派のための弁明」の著者・金完燮は、本を発禁処分にされた
だけでなく、著作内容を理由に有罪判決を幾度となく受けています。
こうした国家事情がある中で、本当の意味での日本好きが
現れるとは、私にはとても思えないのです。
つまり、五郎丸さんが主張される「個人の人格」は、
「周囲の空気、雰囲気」によって簡単に覆されるものなのです。
「私達は地球という同じ船に乗っているのですから」
という主張は、実に美しいものです。
なればこそ、ぜひ支那や南鮮に行って主張して頂きたい。
「私達は地球という同じ船に乗っている。だから、いつまでも
同じ乗組員である日本を悪者にするのはやめよう」と。
特に毎週水曜日、ソウルの日本大使館前で。
但し、五郎丸さんの御身の保証は出来かねますが。
投稿: ハーグ竹島 | 2009年6月17日 (水) 09時02分
ハーグ竹島様
他の国を批判するのは簡単ですが、それだけ日本国政府がナメられてるからではないですか?
それに中国や韓国に抗議しにいけとありましたが、私は、わざわざ喧嘩しにいくような狂信者じゃありません。
これ以上議論しても不毛なので、コメントはこれで最後にします。
投稿: 五郎丸 | 2009年6月17日 (水) 11時03分
五郎丸は単なる荒らし屋なので無視すべし。
書き込みも感情的に荒らしているだけだから、こんな奴相手にせず、書き込みをサックリ消せばよい。
嫌なら五郎丸も来なけりゃ良いのにさ。
五郎丸は構って欲しい&荒らしたいだけだから。
投稿: ひろふみ | 2009年6月17日 (水) 12時09分
ハーグ竹島さま
>支那人、朝鮮人とは一定の距離を置くのがベター。
>愛憎どちらのベクトルにしても、近づくとロクな事にならない
ははは。まあ、日本人としては、敬して遠ざく、くらいがいいのかも。日本人は「親しき仲にも礼儀あり」だけど、日本人のその発想はコリアンはなかなか理解できず、冷たいと怒るのが通例。コリアンの発想では「親しければお互いどこまで甘えても大丈夫」だけど、日本人はちょっとついていけません。
五郎丸さま(管理人の横レス)
>日本国政府がナメられてるからでは
そうでしょうね。村山談話や河野談話を破棄しない日本では、それは当然でしょう。自民はだめですねえ。でも、民主が政権を取ったら、果たして自主自尊の政治ができるのでしょうか。余計舐められるだけでは。
ひろふみさん
ひろふみさんは当ブログにとって大切な常連さん、好意のコメントであること、のんべはよく分かっています。でも、誤解を受けそうな書き方です…
投稿: 練馬のんべ | 2009年6月17日 (水) 21時52分
練馬のんべ様。
初めまして。
今日ミヤネ屋でスイスの紹介してました。
永世中立国だからこそ、軍隊はしっかり持ち、自衛するのは当たり前。とする姿勢に、みんな少なからず驚いていました。
何でよ。みんな出かける時鍵かけないの?
投稿: tomi | 2009年6月18日 (木) 19時39分
tomi様
そうですよねえ。日本は「平和」です。やれやれ…
投稿: 練馬のんべ | 2009年6月18日 (木) 21時57分