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2009年6月

2009年6月30日 (火)

真の平和主義者は誰か

田母神氏「広島8・6講演」、市が変更要請』(読売)

『…広島原爆忌の8月6日、広島市内で、「ヒロシマの平和を疑う」と題して講演…秋葉忠利市長名で、日程変更を要請するファクス…』

田母神氏は8月6日に核武装を主張する講演を行うつもりでしょうか。8月6日は核廃絶を唱えなければならない、という「9条平和教のタブー」に挑戦しようというわけです。早速、それはやめろと役所が騒ぐ構図。

社会秩序に大きな影響があるようなことでない限り、平穏な講演会に対して役所が中止を要請することは、言論の自由に対する重大な挑戦です。

あやまちは繰り返しません。うん、その通りです。あやまち、とはなにか。どう考えても「原爆を落とさせたこと」でしょう。「二度と原爆を食らわない」これが我々が譲るわけにはいかない立場、反対する人はいないでしょう。

「二度と原爆を食らわない」ためにどうするか。

「9条平和教信者」は、「核廃絶経」を唱え続けます。

「9条平和教」の教義では、アメリカの核は戦争のための汚い核だから、平和のためのきれいな核を中共朝鮮が持つことを肯定します。

田母神氏は、核武装だけが抑止力になる、と主張します。中共朝鮮が危険な核を手放さない以上、他に道はない、と仰せです。

どちらが真の平和主義者なのか。明らかだと思うのですけどね。

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2009年6月28日 (日)

教育出版「中学社会歴史」批判その2(古代その2)

まだしばらく突っ込みどころ満載の古代を続けます。

第2章の2.古代国家の成立

マル1.戦うむら(くにと王の誕生)

マル2.巨大な古墳(大和政権の発展)

マル3.整う古代国家(律令国家への歩み)

マル4.東アジアの交流(隋・唐と東アジア)

Tatakau_mura まず驚かされるのは、「戦うむら」というおどろおどろしい表題。そのわりには絵はのんびりと稲を刈る光景なんですけど(笑)。絵に似合う表題は、例えば「稲作と弥生文化」ですね。

「世界を愛した日本」でも取り上げられている部分です。いわゆる「原始共産制」社会の後に人民から搾取を目論んで「支配者」階級が現れ、闘争が始まるというマルクス史観そのものの記述です。そんなのは単なるイデオロギー、実証的には否定されているのに。

マル2.「巨大な古墳」では、まず「大山古墳」というのが出てきてなんだろう?と思ったら仁徳天皇陵。「伝仁徳陵古墳」とも書いてあります。これでは世界一大きく有名な陵が天皇陵とされていることがわかりません。よほど「天皇」と書きたくないらしい。当時は天皇とは呼ばれていなかったから?ふーん。後世の人が「天皇」と呼ぶのは、きっと巨大な問題があるのでしょう(笑)

また、私らのころからあった表現ですが、「渡来人」は変です。わざわざ渡来して、未開な日本に進んだ文化を伝えた使命感溢れる人たち、という雰囲気にしたい表現。なんで半島に帰らなかったのか。正義感でなく、単に日本が住みやすく、半島が住みにくかったからに決まってます。日本の立場では、帰化人と書くべきです。もちろん彼らも我々の大切なご先祖様です。

渡来人は仏教・儒教などの思想を伝えました、とあるけど、内容が不十分。仏教伝来は538年くらい書いてよ…ほっとけゴミやさん、です(笑)。また、高句麗好太王の碑文にある、大和朝廷が百済を助けて高句麗と戦い破ったことは、当然のごとくスルー。半島の史観そのものです。

マル3.「整う古代国家」では、全体的に記述が薄すぎます。白村江の戦いで敗れたことも載っていないのは愛国心なんでしょうか(笑)。「新しい歴史教科書」では十七条憲法(要旨)を全部載せるなど、聖徳太子関係だけで4ページ。白村江の戦いで敗れ、百済から亡命者が来たことも詳しく述べています。こんなに教科書で記述が違ったらどうやって高校入試するのでしょうか…

マル4.「東アジアの交流」。まあ、白村江も載っていないのにコメントすることもありません。新羅からは「すすんだ文化」が来ているらしい、有り難いことで(笑)

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プレゼント詐欺メールにご用心

以下のようなメールが来ました。怪しいと思いググってみたらプレゼント詐欺そのもの。みなさまも騙されないようにどうかお気をつけください。返信など一切なさらぬように。(文中、仮当選番号を隠し、httpのhを抜き、@を全角@に変更しています)

Presentnavi ■オープン懸賞 仮当選確定通知メール■

      仮当選番号 【200906*****】

      本メールでは本当選が確定しておりません。
      以下のフォームよりご記入し本当選の確定をお願い致します。

      ttp://present-navi.jp/20095cong.htm

      本当選締切日:2009/07/15 PM14:00

            仮当選内容

     ※オープン懸賞です
      モニター品ではありません。

      パナソニック レッツノートライトW8
      (C2D-SU9300、Vista Business
       無線LAN、Office)

       CF-W8FWDNJR

      ※当選のご辞退については件名に【当選辞退】とご明記の上ご返信くださいませ。
      お問い合わせ等は以下のメールアドレス迄お願い致します。

      >> help@present-navi.jp
      サポート時間:平日10:00~17:00 時間外対応もございます。

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2009年6月25日 (木)

NHK、新聞に裏切られる(笑)

台湾統治巡る番組「偏向」 8389人、NHKを提訴』(朝日)

「台湾統治で偏向報道」視聴者8千人がNHK提訴』(読売)

提訴:「NHKスペシャル」内容めぐり8389人 偏向と』(毎日)

【NHK提訴】責任見失う公共放送』(産経)

台湾統治で偏向報道…8300人、NHKに集団訴訟』(夕刊フジ)

集団提訴を提起したチャンネル桜さま、提訴に参加なさったみなさまに敬意を表します。

この集団提訴、マスコミはしれっと無視するに違いないと思っていました。しかし、まず夕刊フジが取り上げたのがまことにGJで、おかげさまで朝日や毎日ですら無視できなくなったようですね。

NHKさん、産経や読売はともかく、まさか朝日ルや変態毎日が取り上げるとは思っていなかったでしょう。顔を潰されました。やーい(笑)さあ、朝日ルも変態毎日もNHKの悪行を徹底的に追及せよ!

やらっれぱなしでいいのか、NHK、怒れ!火病れ!朝日ル新聞の偏向報道を徹底的に取り上げろ!変態毎日の変態ぶりを特集せよ!やられたらやり返せ!視聴率は騒ぎが大きくなればなるほど急上昇間違いないから、頑張れ!

NHK、頑張れ!朝日ル変態毎日、頑張れ!オーエス(笑)

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日本国憲法を読んでみよう(その6.国民権利義務その1)

「次は国民の権利と義務。どちらもほどほどが大切なんだ。条文が多いからまずは前置きみたいな条文を見てみよう」

第三章 国民の権利及び義務

第十条【日本国民の要件】
 日本国民たる要件は、法律(国籍法)でこれを定める。

第十一条【基本的人権の享有と性質】
 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

第十二条【自由・権利の保持義務、濫用の禁止、利用の責任】
 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

第十三条【個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重】
 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第十四条【法の下の平等、貴族制度の否認、栄典の限界】

 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。

 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受けるものの一代に限り、その効力を有する。

父「第十条は「日本国民」の要件。この章では「国民」の権利義務について述べているから、じゃあ「国民」とは?という条文が必要なんだ。内容は「国籍法」にお任せだけど、国籍法で一番大切なことは、日本国民から生まれた子に国籍の取得を認める血統主義を取っている、ということ。話せば長くなるから、もう一言だけ。日本国籍の価値はとても大きいんだよ。例えば日本人は世界から信頼されている。その証拠に、外国の入国審査でも、日本のパスポートを見せればOK、という国も多いんだ」

子「経済大国だから信頼されているの」

父「違うよ。先人の方々が、それだけ素晴らしい行動をしてきた、ということなんだ。ぼくらはそれを汚すようなことをしてはならないね」

父「第十一条は大上段に振りかぶった感じの、基本的人権の宣言だね。侵すことのできない永久の権利、というのはすごいなあ」

子「当たり前のことじゃないの」

父「前も話したけど、憲法は国家を制約するものだ。だから、国家は国民の基本的人権を永久に守らなければならない、という規定だ。

でも、ちょっと問題がある。「永久に与えられる」と書かれると、憲法が約束しているんだから何もしなくても大丈夫、となりかねない。それでは権利は守られないんだ。

第12条は国民にそれを戒めている条文。国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない、というのはこれ以上の説明は不要だね

子「基本的人権の尊重は、憲法が約束するのではなく、国家が約束するのね。それで、国家が約束を守っているかどうか、国民も注意しなさい、ということね」

父「そうだよ。国家が約束を守らないとどうなるか。例えば、少し前に、名前は「人権擁護法案」だけど、実態は人権弾圧そのものの法律をを政府が作ろうとしたんだ。それに対し、心ある国民は立ち上がって、多くの議員のFAXがパンクするほど反対意見が殺到し、心ある議員はそれに応えて法律に反対したんだ。国民の不断の努力で人権が守られた例と言えるね。

さて、第12条はそれだけではない。「国民の不断の努力」の他に「濫用の禁止」と「公共の福祉のため」ということをはっきり述べているんだ。これを忘れて権利だけを主張する人が多いね」

子「権利を主張したらいけないの」

父「世の中に自分一人しかいないなら、なんぼでも主張すればいい。でも、みんなが住んでいる社会だ。誰かがむやみに権利を主張すると、他の誰かの権利を侵害したり、社会全体に大きな不利益となるんだ。詳しくは各条文を見る中で考えてみよう。

第13条も精神を述べた条文。大切な話ではあるけど、具体的な話ではないから、第11条から13条は前文としてまとめたほうがいいんだろうな。

第14条の1は「法の下の平等」を定めている条文。法律を適用する際に、国民は差別されない、ということ。どんな時代でも世の中には差別があるね。

こんな事件があったんだ。主役は、奈良市役所の職員で、しかも部落解放同盟の幹部。こいつは、仮病を使って2年以上役所を休んでいたんだ。もちろん給料は貰いながらだよ。しかも毎日のように役所を訪れ、奥さんの建設会社の営業活動を行っていたんだ。営業と言っても、部落解放同盟の名をちらつかせた脅しだったそうだ」

子「部落解放同盟ってなあに」

父「昔、「部落差別」と言って、言われ無き差別をされた人たちがいたんだ。その人たちが団結して差別をなくすために作った団体が解放同盟だよ。もともとは権利を守るための真っ当な団体だったんだろう。でも今では、このニュースを見る限り、「差別」と叫んで不当な利権を漁る団体にしか見えないね」

子「それとこの条文がどう関係あるの」

父「法の下の平等を確保するのは大変だってことだよ。差別をなくそうとすると、それを利用して不当な利権を漁る連中が必ず出てくるんだ。差別されている人は救済しなければいけないけど、不当な利権を狙う連中は排除すべき。なかなか難しいことだけどな」

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2009年6月24日 (水)

自民党は下野したいのか!

のんべブログは政治ブログではないので、こういうことは書きたくないけど、見るに見かねるとはこのことです…

止まらない暴走! 鳩山邦夫前総務相「このままでは自民党は死ぬ」』(産経)

自民党は結党以来の危機だというのに、なに喧嘩しているのですか。鳩山氏も、俺が俺がでいい、と思っているのでしょうか。兄ポッポのスパイとしか思えないような行動です。

このままでは政権交代の可能性も十分です。いよいよ反日&シナ朝鮮傀儡政権のできあがり。いくらマスコミに騙されているとはいえ、主権者たる国民の選択ですからしゃあないけど。一度くらいやらせてみたらいいんじゃね?いいかも知れませんね。原爆と地震を同時に食らったくらいの大変な被害になるのでしょうが、それくらいしないと日本人は覚醒しないのでしょう。もちろん、それは主権者たる我々の責任ですが、自爆自民党の責任も大です。

今からでもいい。自民党は一致団結すべき。そして、麻生首相は、大々的に靖國参拝を果たすべき。もうすぐ、光の祭典、みたままつりです。英霊の力を戴いた首相は長期政権になるが、そうでなければ短命に終わること、既に記載した通りです。

腐った自民党に用はありません。でも、民主党に比べればまし。マイナス点が小さい方を応援せざる得ないのも、哀しいものがありますね。真っ当な政党が早く出現することを祈ります…

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2009年6月23日 (火)

再び♪これもDV、あれもDV、たぶんDV、きっとDV

久しぶりに新聞ネタです。

「デートDV」高校・大学生の3割経験…石川で民間調査』(読売)

実はこの記事、毎日新聞の記事と思い込んでました。ググるのに苦労…(苦笑)

まあ、読んでみてください。面白いですよ。

DVとは、どめすてっくばいおれんす、とやら。奥さんが旦那さんから暴力を振るわれることがもともと、らしいけど、今では定義が広くなったこと。

なんと、

>約29・7%の若者が何らかのデートDV被害

だそうですけど、その中で圧倒的に多いのは

>言葉での暴力(約9・7%)
>行動を制限される(約8・7%)

だそうです。けがを負わされる(約0・8%)などに比べて圧倒的に多い。

でも、恋人の行動制限って、当たり前でしょ。別の男性(女性)とデートするのを喜ぶ恋人って、あんまりいないでしょう。

また、言葉での暴力って…ニッポンのダンナさん方の数十%は、ほぼ毎日奥さんの「言葉での暴力」を食らっているのでは(笑)、そんなもんですよ。だからって別になんてことではないでしょう。

こういうのって、なんでもないことを「DV」と思わせるのが目的ですね。恋をしたり結婚するとDVに遭うんだよ、やめようよ…と思わせたいわけです。幸せなカップルや家族こそが、フェミおばさん方の標的ですから。

やっぱりこう唄ってさしあげるしかなさそうですね。

♪これもDV、あれもDV、たぶんDV、きっとDV(苦笑)

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2009年6月21日 (日)

伊勢神宮式年遷宮に奉賛して特別参拝しよう

先日、神宮(お伊勢様)にお参りしました。アマテラスさま、トヨウケさま、ありがとうございます。

今回は、内宮、外宮ともに「玉垣」の内で特別参拝をしました。下に内宮の御正宮の写真がありますが、神官の方に連れられてこの奥に入ってお参りしたのです。緊張して大汗をかきましたが、言葉で表現できないほどの感動。

みなさんも、ぜひお伊勢様にお参りするときは、式年遷宮に奉賛し、特別参拝を。以下、過去記事の再掲です。

Naikuu 神宮の式年遷宮とは、二十年毎に内宮(皇大神宮)・外宮(豊受大神宮)の正殿など御正宮・別宮の全ての社殿と鳥居を建て替え、御装束・神宝も造り替え御神体を遷す行事です。現在、平成二十五年の第六十二回遷宮に向けて各行事が進行中です。(写真は現在の内宮の御正宮)

Naikuu_misikiti 第六十二回です。驚くべき回数です。え、箱根駅伝だって次回は86回、たいしたことナイジャン?いえ、二十年毎で六十二回、持統天皇の御代が初回で幾度かの延期を経て千三百年以上…(写真は内宮の御正宮となりにある御敷地)

なぜ二十年毎に建て替え造り替えるのか、「清浄さ」を保持するためなどとも言われていますが、のんべは知りません。いずれにせよ、この式年遷宮のおかげで、宮大工などの貴重な技術が伝承されてきましたし、これからも伝承されることでしょう。ひょっとしたら、日本でものづくりの伝統が引き継がれることの原点は、式年遷宮にあるのかも知れません。

Shikinensenguu_housan_nobori 読者のみなみなさま、このめずらしくも有り難い式年遷宮に奉賛しませんか。式年遷宮の各種行事に参加するのは難しいかも知れませんが、奉賛することで、誰でも簡単に式年遷宮に参加できるのです。多くの神社にはこの幟などがあると思いますので、そちらで受け付けています。

Shikinensenguu_sanguushou 千円以上奉賛すると、特別参宮章が授与され、神宮参拝時に通常は入れない「玉垣」の内で特別参拝することができます(神様に不敬でない服装が必須。男性の場合、洋服ならネクタイ上着着用、女性も同等のもの)。私は昨年12月の参拝時は特別参拝のことは知らなかったので、次回の参拝が楽しみで仕方ないんです。特別参宮章はラミネート加工しました(笑)。詳しくはぜひ「西野神社社務日誌」様のこの記事この記事をご覧ください。

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2009年6月20日 (土)

教育出版「中学社会歴史」批判その2(古代その1)

それでは本文に入ります。

第1章 身近な物から歴史を探そう

この章ではお札の肖像に注目しています。今までのお札の肖像で聖徳太子、伊藤博文も出ているし、お札にしたい人物は、源頼朝、卑弥呼、杉田玄白、田中正造の4名。こういうのは決して悪いものではなく、好感を持ちました。

第2章 原始・古代の日本と世界

1.人類の出現と古代文明

マル1.生き抜く知恵の発達(人類の出現)

マル2.地下に眠る大軍団(東アジアの古代文明)

マル3.日本列島に移り住んだ人々(旧石器時代から縄文時代へ)

この章は、マル2とマル3が逆でしょう。まず縄文期の話があって、それで古代文明の話があるべき。

マル2の小見出しでは中国の古代文明」「古代統一国家の成立」「朝鮮の成長なのですが、東アジア史の教科書ではないのだから、古代文明なら古代シナだけでなく、エジプト、メソポタミア、インダスにも話を及ぼすべきです。

Kodai_sina_chousen 「古代統一国家の成立」といえば秦でしょう。もちろん秦のことも記載されていますが、漢どころか、三国、南北朝についてまで記載。これは無茶苦茶です。弥生時代の卑弥呼、「後漢書東夷伝」「魏志倭人伝」は弥生時代ですから、2.古代国家の成立あたりで書くべき話。なんでこんな変な時代区分をしているのかと思ったら…(写真はクリックで読める大きさに拡大)

次の小見出しが「朝鮮の成長」。まさに蛇足の部分ですが、これが書きたかったらしい。略して紹介しますと(全文は写真拡大)

古朝鮮…やがて高句麗(ルビ上にコグリョ、下にこうくり、以下同様)が成長…半島南部では百済(ペクチョ、くだら)と新羅(シルラ、しらぎ)…また、伽耶(加羅)(カヤ・カラ)…朝鮮半島の国々は、日本とも関係をもち、すすんだ技術や文化を日本に伝えました

おいおい、これ、時代的に、縄文時代よりずっと後、弥生時代も後期じゃないのか…

つまり、縄文時代の記述の前に、わざわざ弥生後期の朝鮮半島、しかも「すすんだ技術や文化を日本に」。意図はミエミエですけど、これが日本の中学歴史教科書なんだからぞっとします。

また、朝鮮の音で教える必要があるのか。「コグリョ」「ペクチェ」でググると焼肉屋がわんさか出てきますから(笑)、現代朝鮮語の音なのでしょうか。こんなんで歴史を教えられても困ります。例えば「始皇帝(しこうてい)」とありますが、現代中国語の音ならシーホワンディーらしいのに、そんな音は振りません。朝鮮語のみ特別扱い、困ったもんです。

もちろん、任那という表記はありません。伽耶(加羅)です。これが、新しい歴史教科書だと、当然任那、()付きで加羅ですので、高校入試なんかどうするんだろう?

マル3の記述は、こんなもんなんでしょう。

次のページ「ご近所調査隊」は「地域にある遺跡を調べてみよう」、これは好感のもてるコラムでした。

それにしても、まだ始まったばかりでこれですから…

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2009年6月19日 (金)

青葉慈蔵尊(大宮)での慰霊祭(21日正午)に参加しませんか

(近づいてきたので再掲)青葉慈蔵尊での慰霊祭のお誘いメールを転載します。(住所等は一部修正しました)

---転載ここから---

戦後64年当時を知る人も高齢になり少なくなっています。

満州の地で悲しくも壮絶な自決を遂げた若き乙女たち、何故に死を選んだのか、何故、慈蔵尊が建立されたのか。その由来記を添付いたしました。建立に奮闘された堀喜美子婦長さんもすでに亡くなり慰霊祭と言いましてもここ数年は数人程のさびしいものとなっているそうです。10年前初めてお誘いを受けましたが8人ほどでした。

日本赤十字より派遣されて「満州赤十字」に所属していたというだけで「日本」の従軍看護婦として扱われず、靖国神社にも祀られていないのです。

「私たちは、あなた達を決して忘れていません」という思いを届けたいと思います。

慰霊祭 6月21日(日曜日) 12時~13時

青葉園「青葉慈蔵尊」

さいたま市西区三橋5の934

JR大宮駅西口 西武バス5番乗り場「佐知川原行き」約8分「青葉園」下車

---転載ここまで---

メールに添付されたお話、涙なしには読むことができません。読むときはどうか自室で。通勤電車などでは決して読まないように(苦笑)。

慰霊碑のある地は大して遠くはありません。6月21日は所用があり、その時間次第で行けるかどうか微妙なので、まずはその前に行ってみよう、と思った次第。

Aoba_en NHK抗議デモの日、のんべはやや早起きして埼玉大宮、国道17号新大宮バイパス近くの青葉園へ。のんべは子供の頃、大宮に住んでいたとはいえ駅の反対側(氷川神社の近く)なので、こちらは全く馴染みのないところです。

駅からのバスは1時間に3本程度(時刻表)、しかも各所で渋滞するため、時間は結構かかります。でもまあ、12時集合なら11:32のバスなら普通は間に合うでしょう。
(4番乗り場の「西遊馬/川越グリーンパーク行き」でも「青葉園入口」は通りますが、そこから青葉園までは徒歩10分近くかかる上、ややわかりにくいのでおすすめできません)

Aoba_en_keiyou_tou青葉園は明るく広い公園墓地。広いのでどこにあるのだろう?と心配になりましたが、大きな案内板があるので大丈夫です。(入口の写真、真ん中の木の左が案内板です)

また、その右側には(写真左から)、乃木大将の像、国旗掲揚塔、英霊追悼塔があります。さすがは初代理事長、故・吉田亀治氏が山下奉文将軍の副官を務めただけのことはあります。

Aoba_jizouson さて、案内図に従って行くとすぐに見つかりました。赤十字の看護帽を左手に持って微笑むお慈蔵様。(その隣には山下奉文将軍のお墓)

ソ連兵に辱められるより死を選んだ看護婦のみなさま。当時、同じように自決した女性が多かったと聞きます。その心に思いを致せばやはり涙。静かに参拝、慰霊。どうかみなさま、安らかにお眠り下さい。

悲劇は満州だけではありません。内地では無差別大虐殺の大空襲や原爆。満州や樺太でのソ連兵による蹂躙。沖縄の自決。東京「裁判」という名の復讐劇。すべては戦争に負けた悲劇です。

二度と戦争に負けてはいけない。戦争をしないためには、外国が日本に戦争を仕掛けよう、という気を起こさせなければいい。自衛力と反撃力を飛躍的に強化すればいい。憲法9条とは、相手をその気にさせる、戦争大好き条文。平和を愛する日本人は早速廃棄すべき。戦争で犠牲になった方に対する供養は、平和で美しい日本を将来に残すこと。今の日本の有様では申し訳ないなあ…

お慈蔵様を前に、そんなことを思ってました。

PS.メールはのんべがいつも大変お世話になっている(感謝!)Aさんが、その知人のBさん(当時のんべは知らない方)からもらったメールを転送してくれたものです。ところが、NHK抗議デモのゴール地点の狭い公園で、大混雑の中、偶然AさんとBさんにお会いできました。ひょっとしたらお慈蔵様に喜んでいただけたのかも知れません。

PS2.自決事件は嘘という説もあります。嘘をつく理由も利点も見あたらず考えにくいのですが、一応紹介しておきます。

続きに「青葉慈蔵尊由来記」

続きを読む "青葉慈蔵尊(大宮)での慰霊祭(21日正午)に参加しませんか"

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2009年6月16日 (火)

日本国憲法を読んでみよう(その5.戦争放棄)

父「さあ、いよいよ第9条、日本国憲法で一番有名な条文だね。内容は簡単なことだ」

第二章 戦争の放棄

第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

父「戦争しない国、という高らかな宣言だ」

子「戦争は嫌だわ」

父「お父さんも嫌だ。でも、この条文があれば本当に戦争にならないのかな?実は、前文にそのことが書いてあるんだ。第1回のときも出てきたけど、もう一度読んでみよう。

 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

世界中の国が平和を愛することがこの憲法の前提だよ、と言っているわけだ。でも、北朝鮮を信頼できるわけないのは、お前も知っている通りだね。前提が崩れているんだね」

子「戦争大好きな国がある、ということね」

父「そうだよ。それで軍備がなかったらどうなる?侵略されてしまうに決まっている。例えば、お金持ちの家の隣に泥棒の家があったとして、お金持ちの家の人が、お隣を信頼して警察もいらないしカギもかけない、と宣言したらどうなる?泥棒さんが喜ぶだけだ。つまり、この9条は、まわりに戦争大好き国家があれば、侵略戦争大歓迎!と言っているのと同じだよ」

子「9条が戦争を起こすということなの?日本は平和よ?」

父「それは日米安保条約があって、日本にアメリカ軍がいるからだよ。アメリカ軍は強いから、それと喧嘩しようと思わないだけ」

子「じゃあいいじゃない」

父「すべてはアメリカ様に守って貰えばいいか。情けないと思わないかい。それに、アメリカはいつ日本を見捨てても不思議じゃないよ」

子「アメリカが日本を見捨てるなんてことがあるの」

父「大東亜戦争では敵国だったんだよ。お人好しの国ではないアメリカが日本を守っているのは自分の国の都合で、日本のためではないんだ」

子「なんで日本を守ることがアメリカのためなの」

Map2 父「そりゃあ中国だのロシアだのが、太平洋に直接出てきたら、アメリカにとって脅威だからな。この地図をみてごらん。日本列島から台湾にかけて、中国のふたにみえないかい。中心の沖縄に米軍の基地が集まっているのも納得だろ」

子「こんな風に地図を見たことないからいままで気づかなかったわ。朝鮮半島にツンツンされて反っているようにも見えるわね」

父「ははは。そんなもんかも知れない。朝鮮半島は海の国である日本やアメリカと、陸の国である中国やロシアのせめぎあいになる場所なんだ。

話がそれたね、話を戻そう。日本は平和だと言ってたけど、国民が北朝鮮に拉致されたということ、平和とばかり言えないのじゃないかな」

子「誘拐や殺人は平和な国でも起こるわよ」

父「個人が起こせば犯罪者だ。でも、国家の命令で他国の国民を拉致したり殺したりすれば、その個人の犯罪ではなく、戦争を仕掛けたのと同じようなものだ」

子「国の命令で誘拐なんて、考えただけでも怖いわ」

父「軍備なしで済む世の中は理想だけど、そんなのできるわけない。自衛力はできるだけ増強して、いつでも強力な反撃ができるようにしておく。今の人類の知恵では、平和を保つにはそれしかないんじゃないかな」

子「残念なことね」

父「ほんと、残念なことだね。お父さんはとにかく戦争が嫌だから、こんな条文は不要だと思うんだ。戦争大好きな人たちが大喜びするのが憲法9条なんだよ」

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2009年6月15日 (月)

「正義」ほど怪しいものはない

英断か暴走か 「鳩の正義」どう見る 鳩山総務相辞任』(朝日)

朝日ルらしい嫌みな記事ですね。この「鳩の正義」ってなんですか。でも、のんべが今書こうとしているのもそのことなので、あまり朝日ルの悪口は言えません(苦笑)

今回の辞任劇、各マスコミの論調は概ね、鳩山氏の行動は正しい。西川社長は悪の権化。黒幕はアメリカの手先である小泉元首相と竹中元大臣。麻生首相は逆らえなかった。そんな感じでしょうか。保守派にもそういう意見を持った人は多いようです。

民営化後の郵政で行われていたことが「不正」なのかどうか、これも「不正」であるという意見が大勢を占めているようです。でも、例えば「かんぽの宿」払い下げ問題では、不良資産の切り離しというのも一理あるので、今の段階では「不正」と断言できないでしょう。ただ、不良資産という話なら、不良資産を作った当時の政治家、官僚、建築業者を徹底的に調べるべきものです。

障害者団体と名乗る連中が郵政と一緒になってやったことは逮捕者も出ている状況では、民営化の企業としては不正と言わざる得ません(一般企業で推定無罪原則はまず適用されません。逮捕されたら解雇が普通。冤罪なら、後で賠償請求できるでしょうが…)。でも、まだ社長が云々、という段階でもない。もう少しして議員までどうこう、という話にでもならない限り…

などなど、西川社長の立場に立つつもりはないのですが、鳩山氏が全面的に正しいと思うほどの材料もありません。

明らかなことは、麻生首相の攻撃にこの争いが使われていること。「正義」の鳩山氏を切った悪役麻生首相の構図です。

越後屋(西川社長)、お主も悪よのう…ふっふっふ、お代官様(麻生首相)だって…この鳩の紋所が目に入らぬか、ええい、お主らがいくら悪をなしても、国民様は見抜き見透しだぞ…

なんだか、そんなシナリオが感じられて、嫌だなあ…

正直なところ、「正義」ほどあてにならないものはないと思います。どんな戦争でも、常に「正義」と「正義」の戦い、負けた方が悪にされるだけです。「正義は必ず勝つ」は正しいんですよ、なんせ勝ったほうが「正義」ですから。

今回の「正義」の騒ぎはマスコミの餌食、面白可笑しく報道されました。一番トクをしたのは民主。

麻生首相の自民党が素晴らしいとは思いません。でも、鳩山代表率いる民主にくらべればまだまし。自民が選挙に負けて、「民社公」という政権、想像してみてください。まるでシナ朝鮮の傀儡政権。でも、その日は近そうですね。

志なき政治は哀しいけど、志あっても結果が悪い政治はもっと悪い。この「正義」がもたらした結果がこれです。うーん…

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2009年6月14日 (日)

教育出版「中学社会歴史」批判その1

以前、山川の高校教科書「詳説日本史」を批判したことがありましたが、うちの子供が中学になったので中学の歴史教科書、教育出版「中学社会歴史 未来をみつめて」を調べはじめました。

酷いですねえ。子供がこれを真面目に信じたらたまらないので、自由社「新しい歴史教科書」も買ってきて、比較説明してます。みなさんにもネタとして笑って頂ければ、と思いますので晒しものにしてみたいと思います(笑)

今回は内容以前。表紙と見開き扉、グラビアを見ます。(写真はクリックで拡大、拡大時に切れたときは、右クリックで保存してjpgを開けばOK)

Mokuji まず確認ですが、これは日本史の教科書。目次を見るとやたら「○○(時代区分)の日本と世界」ですが、あくまでも日本史であり、日本史と関係する部分で世界が出てくる、というものです。

Hyousi さて表紙を見ましょう。なんですか、これ。時代も地域も世界中がごちゃごちゃ、ばらばら。醜悪としか感じられないけど…あと、自由の女神のとなりのツインビルっていうと、なんとなく911を思い出しますし、それで富士山を覆い隠すって…

Mikaesi_tobira 見開き扉。東アジアの世界遺産だそうで…しつこいようですが、日本史の教科書。東アジア史教科書ではありません。
昌徳宮の説明にはさらっと「秀吉による朝鮮侵略」があるし。さらに、地図を見ると、台湾は中共の一部、これは酷い。

Heiwa 次のページ、平和。平和の大切さは言うまでもないことだけど、日本史の教科書のグラビアで最初に出すべきものでしょうか。しかも、チェチェン紛争など、日本史の教科書のグラビアとしてふさわしいとも思えませんが…

本文に入る前に、もう嫌になってきました。先が思いやられます(苦笑)

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2009年6月11日 (木)

日本国憲法を読んでみよう(その4.国民主権)

父「いままで天皇陛下について憲法の規定を見てきたけど、憲法第1条では、他に国民主権ということを謳っているね」

第一条【天皇の地位・国民主権】

 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

父「主権の存する日本国民、とは、どういう意味だろう」

子「国民が主権者、ということじゃないの」

父「そりゃあそうだけど、この「主権」というのは何のことかわからないね。意味としては、政治を行う人たちを決めるのは選挙権を有する国民、ということかな。憲法前文を見ると、

ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

とあるわけで、これが日本国憲法の言う国民主権だ。でも、わかりにくいし、危険な考え方なんだ」

子「国民主権の何が問題なの」

父「政治家が権力を行使できるのは、国民が信託したから。でも、主権者が1億人以上の集団だと、誰に対して責任を取ったらいいんだろう。あまりにも漠然としているから、全員に対して責任を取る気になるかい、せいぜい後援会員の顔を思い浮かべるくらいではないのかな。もしくはテレビカメラの前でかっこつければいい、とか。制度上の国民主権では、政治家は人気取りに走るだけの無責任野郎になりやすいんだ」

子「じゃあどうすればいいの」

父「日本的な考えでは、神様はどこにでもいる。でも、なにもないところに拝むことは心情的に難しいから、神様の象徴として、神社や神棚があるんだ。拝殿や神棚に向かえば拝みやすいし、神社に対して悪いことをしようという輩は少ないよね。同じように、国民を象徴する何者かが必要で、それは天皇陛下以外にはあり得ないんだ。

国民を象徴する天皇陛下が主権を持つということが、日本の国柄では真の国民主権につながる。真の主権者は国民だけど、天皇陛下に「神社」のお役目を果たしていただいたほうが、政治家が責任感を持って仕事する。お父さんはそんな風に思うよ」

子「天皇主権とは、政治家が国民の象徴である天皇陛下に対して責任を取る、ということなのね」

父「そうだよ。そもそも憲法とは、政府が国民に対して責任を持つためのもの、政府の行動を規定し制限するものなのだから、少しでも無責任にならないようにすべきなんだ」

子「憲法って国民に対する決まりではないの」

父「国民に対する決まりは普通の法律なんだ。本来は、憲法とは、政府や公務員が勝手に法律を決めたり、変な行政をしないように制限するものなんだよ。国民の権利義務が規定してあるのも、政府が国民の権利を必要以上に制限したり、不要な義務を課したりさせないための条文なんだ」

子「難しいね」

父「新しい制度で「裁判員」って知っているよね。国民は、裁判所から指名されたら、裁判員をする義務があるんだ。でも、憲法に規定していない義務なんて明らかに憲法違反だとお父さんは思うよ。憲法違反かどうかを決める裁判所が憲法違反の制度を作ったのは、反則というものだろう」

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2009年6月 7日 (日)

民主の目指す政権交代は「革命」?!

「政権交代は天の使命」民主・鳩山氏が強調』(産経)

民主の鳩山代表はなんだか変な言葉を選んで強調する人ですね。友愛とか天の使命とか、日本人とは思えません。麻生首相の「読み間違い」とは本質的に違います。

友愛、というのはフリーメーソンっぽい。それだけでも十分気持ち悪いけど、「天の使命」も日本人とが思えない発言ですね。シナの「革命思想」そのものではないでしょうか。もちろん「革命」とは天命が革(あらた)まって王朝がかわること。日本で言えば…書くことすら不敬の極みです。民主による政権交代は「革命」と無意識のうちに認識しているのでしょう…おお、こわっ。

念のためと思い「天の使命」でググってみましたが、渋沢栄一の言葉「一人ひとりに、天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世の第一要件」が出てきます。これは一人一人が地道になすべきことで、大声で語るべきものではありません。

Chuukaminshutou_1_2革命の実現には反社会的行為を必ず伴うもの。連合赤軍やオウムと同じで、革命思想が行動になった場合は破壊活動そのものです。本当に革命思想を持っているとすれば、「中華人民主党」「朝鮮人民主党」「コ民テルン主党」か、カルトか、どちらかです。

いくらなんでもそんな無茶苦茶な政党ではない、そう思いたいですけど…心配です…

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吉祥寺で麻生首相の演説を拝聴

Enzetukai 本日、麻生首相と細田幹事長、および丸川議員や土屋議員をはじめとする東京選出の議員さん方による自民党の街頭演説会がありましたので、子供らと聴いてきました。

今日の演説会の趣旨は、“北朝鮮の横暴を許すな!”というもの。とはいえ、選挙も近いので、いろいろな話をなさっていました。さすがに政治家のみなさん、演説は上手いものです。

Blue_ribbon_imageまず感想。自民党のみなさん、民主党の批判になると雄弁になりますし、それはまさに的を射たものです。でも、政権与党は未だに拉致被害者を取り戻していません。民主政権は絶対嫌だけど、政権与党にも大いに不満です。一刻も早い拉致被害者全員の帰国を!

Hosoda 細田幹事長はいろいろなことを話されていましたが、特に実に重要なのは以下のお話。

・(政府認定の)17名は犯人がはっきりして拉致されたことがはっきりしている人
・実際は、いろいろな調査で拉致されたのではないかという人は最低300人はいる
・早く、向こうの体制を倒して…
・向こうの政権が倒れるまで国際的に締め上げていかなければならない

これ、自民の公約と理解しました。

幹事長は握手のためまわっていらしたので、早く取り戻して下さい!と伝えたら「頑張ります」でした。頑張ればいい時代はとっくの昔、今年中に決着させます、という回答を聞きたかった…

Asou_1 麻生首相は次のように仰せ(朝日記事から引用しましたが、正確な報道です)でした。

『ソマリア沖の海賊対処法案に民主党が反対していることについて、「泥棒に襲われるのなら守るのは当たり前。(民主党の反対は)理解できない。自衛隊員や海上保安庁職員の安全はどう考えているんだ」と批判した。そのうえで「北朝鮮に対しても同じ。少なくとも我々は戦うべき時は戦わなければならない。その覚悟だけは持たなければ、国の安全なんか守れるはずがない」と述べ、北朝鮮問題では強い姿勢で臨むべき』

実に真っ当な発言です。あまりにも正論なだけに、明日の朝日社説などでは、国民の命より大切な憲法9条を守ろうとしないとは何事!と狂ったように反応するのでは、と楽しみです(笑)ぜひ、断固たる態度で、拉致問題を今年こそ解決してほしいと思います。

Asou_2 演説終了後、子供も(もちろん私も)握手していただきました。実に愛想のいいこと、選挙が近いことを痛感(笑)

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2009年6月 6日 (土)

日本国憲法を読んでみよう(その3.天皇その2)

父「今日は天皇陛下のお仕事についてだ」

第三条【天皇の国事行為と内閣の責任】

 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

第四条【天皇の権能の限界、天皇の国事行為の委任】

 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

 天皇は、法律(国事行為の臨時代行に関する法律)の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

第五条【摂政】

 皇室典範の定めるところにより、摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

第六条【天皇の任命権】

 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。

 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第七条【天皇の国事行為】

 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。

 国会を召集すること。

 衆議院を解散すること。

 国会議員の総選挙の施行を公示すること。

 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。

 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。

 栄典を授与すること。

 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。

 外国の大使及び公使を接受すること。

 儀式を行ふこと。

第八条【皇室の財産授受の制限】

 皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない。

父「第3条と第4条1項を読んで、どう思う?」

子「第3条の、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ、ってどういうこと」

父「そう、それが大切なところだ。内閣が、天皇陛下のなさる国事行為をすべて決めて、その責任を取る、ということ。陛下には決める権限も責任もないんだ」

子「陛下のなさることは形だけなの」

父「国事行為という意味では、まさにその通りなんだ。第4条1項では政治的行為はできない、と決めているのも趣旨は同じだね」

子「国事行為ってなんなの」

父「それが第7条に列挙してあるんだ。第6条も同じ意味だ。これがすべて陛下のお仕事で、地方への行幸啓も多いので、これだけでも普通のサラリーマンよりずっと忙しいよ」

子「大変なのね。行幸啓ってなあに」

父「天皇陛下がお出かけになることが行幸、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下なら「行啓」、両陛下でご一緒にお出かけになるのが行幸啓だよ。

さて、ここまで話したのは憲法上のお仕事で、陛下のお仕事の半分。もう半分は、宮中祭祀と言って、日本と国民が幸せでありますように、とお祈りなさること。毎日神様をご親拝なさっているし、他に大きなお祭りが、元日には四方拝、正月3日に元始祭など、毎月2~3回はあるんだ。特に、春秋のお彼岸の皇霊祭、収穫を祝う10月17日の神嘗祭と11月23日の新嘗祭などは大切なんだ」

子「陛下が毎日国民のために祈ってくださっているなんて知らないよ」

父「テレビでは放送しないからね」

子「でも、お祭りって楽しそう」

父「鎮守様の秋祭りでどんどんひゃららではないんだ。厳粛なお祭りで、ずっと正座しなければいけないから大変だよ」

子「そういえば、11月23日は勤労感謝の日で祝日ね」

父「いいところに気づいたね。戦前は新嘗祭で祭日だったけど、戦後も名前を変えて残っているんだ」

子「国事行為と宮中祭祀では、どちらが大切なの」

父「どちらも大切で比較できるものではないよ。ただ、国事行為は皇太子殿下や秋篠宮殿下に代行をお願いできるけど、宮中祭祀は原則として天皇陛下しかできないんだ」

父「天皇陛下についての憲法のお話は一応おしまい。次回は、第1条の「国民主権」について話そう」

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燃料投下を続ける朝日NHKコンビ(笑)

Taioankia4「NHK番組の偏向検証」自民有志が議連結成へ』(産経)

「核保有国ではない」 台湾、朝日新聞に抗議へ』(産経)

久しぶりに新聞記事より。

NHK偏向番組問題で、自民で議連まで作られたこと、まことに敬服です。そりゃあ、普通の神経をもっていれば、抗議デモが2度も行われ、それぞれ1000人以上動員もかけずに集まるなんて、よほど番組が酷いと思うのは当たり前です。しかし、NHKは意地でも懲りもせず酷い番組「シリーズ JAPANデビュー」を垂れ流し続けるつもりのようです、明日は「第3回 通商国家の挫折」、その次はなんと「第4回 軍事強国(仮)」…

議連のみなさま、放送法改正までなんとしてもこぎ着けて欲しい。こんなNHKに金を払う義務があるって、放送法違反はもちろん、憲法違反も甚だしいのでは。

朝日新聞もまた楽しそうなネタを提供してくれること、NHK問題で台湾関係者が怒っているところに、まさに燃料投下。もはや中共の宣伝機関としてすら失格。NHK・朝日で掛け合い漫才をやっているつもりでしょうか(笑)

産経にはこの問題では、徹底的に遊んでほしいですね。せっかく身体を張ってネタを提供し続けるNHKと朝日に、ちゃあんとお付き合いして差し上げるのが礼儀ってもんでしょう(笑)

それにしてもNHKにしても朝日にしても、友邦国家には無礼を働き、反日国家にはへいこらするって、どういう神経しているんでしょうね。

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2009年6月 2日 (火)

日本国憲法を読んでみよう(その2.天皇その1)

父「次は天皇陛下のことだ」

第一章 天皇

第一条【天皇の地位・国民主権】
 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

第二条【皇位の継承】
 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。

父「まず大事なのは第一条だね。日本国の象徴、ってわかるかい」

子「わかんない」

父「じゃあ聞き直そう。日本ってこれ!と言ったらなんだい」

子「日本列島と日本人?」

父「そりゃあそうだけどね。日本ってこれ!と言えばまず富士山でしょ。他にはあるかな」

子「あ、そういうこと。そう…桜」

父「そうそう。日本といえば桜だ。他にはお米だね」

子「侍は」

父「え、侍?あ、侍JAPANか。そう、武士道もそうだね」

子「それと天皇と何の関係があるの」

父「天皇陛下とお呼びしなさい。日本といえば天皇陛下、ってことだよ。日の丸も同じだ」

子「簡単なことね」

父「そうなんだよ。日本国民統合の象徴、というのは国民のまとまりの象徴ってこと。国民のまとまり、とは国のことだから、つまり日本国の象徴、同じことを繰り返しているんだ」

子「かえってわかりにくいよ」

父「そう言われると反論できないな。さて、主権の存する日本国民の総意に基く。とはなんだろう。法律用語なら総意ではなく意思なんだ。意思だと、現在の日本国民がだめ!と言ったらだめだね。でも、総意って空気みたいなもので、しかも現存している日本人だけではなく、永年天皇陛下と共に生きてきた日本人の先輩達、そしてこれから日本人として生きていく後輩達みんなの無意識の思いなんだ。一言で言えば、伝統ってことだ」

子「天皇陛下は日本の伝統なのね」

父「そうだよ、よくわかったね。それが第2条の「世襲」に続くんだ」

子「天皇陛下の子供に生まれると勉強しなくても天皇陛下になれていいわね」

父「そういう馬鹿なことを言ってはいけない。天皇陛下は実はハゼの研究では世界的な学者なんだよ。でも、普段は土日もなく早朝から夜遅くまで働いていらっしゃる。普通の人間だったらそれだけで過労死間違いないくらいのものだ。それに加えて研究なさっているんだよ」

子「そんなの聞いたことないよ」

父「テレビでも陛下の激務については報道しないから、知らなくて当たり前だけどねえ。それに、天皇になるのなんか嫌だ、とは言えないんだよ」

子「どんな仕事してるの」

父「陛下には敬語を使いなさい。陛下のお仕事は、次の課題にしよう。もうひとつ覚えていてほしいのは、皇室典範は国会の議決、ということだけど、これはおかしいんだ」

子「なんで」

父「国会で決めるとは選挙権のある国民が決めるということ。でも、陛下に誰がなるか、選挙権のある国民が決めることではないんだ。伝統は民主主義に馴染まない、とでも言うのかな。変な喩えだけど、日本一美しい山を選挙で決めることはできないだろ」

子「そんなの富士山に決まってるよ」

父「そうだね。でも、富士山を日本一美しい山、と決めたのは人間ではないね、多分神様だ。同じように、天皇陛下になれるのは誰か、決めるのは神様なんだよ」

子「総理大臣も神様が決めるの」

父「いや、総理大臣は国会、つまり国民がきめるんだ。権力者は国民が決めるけど、権威者は神様が決める。これでは何のことかわかんないね。富士山が日本一美しいと決めたのは神様だけど、富士山が見える場所を誰に使わせるか決める、それは人間の仕事。でも誰かの好き勝手にされたらたまらないから、誰に決める力を持たせるか、それはみんなの選挙で決めよう、ということだ」

子「富士山の美しさは神様が決めたけど、富士山をどう利用するかは、選挙で選ばれた人が決める、ということね」

父「おっと、お父さんの説明よりずっとわかりやすいね。その通りだ」

子「誰が天皇陛下になれるかは神様が決めたけど、天皇陛下をどう利用するかは総理大臣が決める、ということなの」

父「ずいぶん失礼な言い方だけど、その考えは正しいんだ。次回はその話、つまり天皇陛下のお仕事の話だ」

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2009年6月 1日 (月)

日本国憲法を読んでみよう(その1.前文)

中学生の子供に、日本国憲法について聞いたところ何も知らない。これでは困りますので、少し教えようと思ってこの連載をすることにしました。対話式にしてみます。なお、この対話はフィクションです。

日本国憲法を読んでみよう(その1.前文)

父「日本国憲法くらい知らないと恥ずかしいぞ」

子「え、勘弁して、眠くなりそう」

父「まあ、それは覚悟するしかないね。今日は前文を読んでみよう。

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

父「戦争に負けて、世界中が平和であってほしい、という願いが感じられるね」

子「それならいいんじゃないの」

父「でももう平和な時代じゃないんだ。これは日本国憲法の前提でしょ?平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。ってあるけど、ミサイルを撃ち核実験する北朝鮮を信頼できるかい?」

子「できるわけないじゃん」

父「そうだろ。だからこの前文、もはや意味がないんだ」

子「ふーん。じゃあなんでそのままなの」

父「うーん、それを言われると困るなあ…どうしても、これを直したくない、っていう人たちがいっぱいいるんだよ」

子「不思議だね」

父「あと、そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。という一節は、リンカーンの有名な演説の一節「人民の人民による人民のための政治」のパクリだね」

子「なあにそれ」

父「なんだ、そんなことも知らんのか…明治維新の少し前、アメリカでは南北戦争という内戦があったのだけど、その最大の激戦地ゲティスバーグで、数ヶ月後に戦没者墓地の献納式が行われたんだ。そのときのリンカーン大統領の演説に、この一節があるんだ」

子「よくわかんない」

父「靖國神社で首相が挨拶したようなもんだよ。戦没者に対して、これからいい政治をしますよ、と誓ったわけだね。これは占領軍が日本国憲法の原案を作るときに真似したんだろうな」

子「アメリカって日本をいい国にしようとしたの」

父「さあ、それはどうかな。日本を二度と戦争ができない国にしようとしたのは確かだね」

子「いいことじゃないの」

父「この戦争ではアメリカ人もたくさん死んだから、日本人の強さにこりごりして、牙を抜きたかったんだろうな。今日はこれくらいにしようか」

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