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2009年5月 5日 (火)

豚インフルは従来型インフル並か

米国から帰国の40代女性はAソ連型』(産経)

メキシコ「下降局面」なぜ死者集中?』(産経)

「季節性より重くない」と米高官 秋に第2波の可能性も』(産経)

中国で報道規制か』(産経)

連日豚インフル「疑い例」が発生し、そのたびに空振りが報道されています。産経からいくつか記事を拾ってみました。

過剰報道がオオカミ少年状態。検疫に携わる方々をはじめとして、疲労が限界に達してきている方々が非常に多いはず、まことにお疲れ様です。

これではいけません。本当に大変な事態が万が一発生した場合、対応できなくなります。黄金週間も明日で終わりなので、厳戒体制を緩めることも検討すべきです。

検疫で防げるのは発熱している人のみ。潜伏期間中の人は防げないので、豚インフルが国内で発生するのは時間の問題です。検疫で時間を稼いでくれたことは大いに感謝すべきですが、既に弱毒性であることは確定したと言い切っていいレベル。従来型の季節性インフルに比べ、特に重いわけではなさそう。言ってみれば、今までA香港型、Aソ連型、B型があったのに加え、Aメキシコ型が恒常的に追加される程度でしょう。

強毒性になる可能性があるというなら、それは従来型でも全く同じことです。通常のインフル流行と同じレベルの対策でいい、と割り切った考え方も必要でしょう。

ただし、中国国内では全く感染者なし、という不自然な状況が続いているので、何が隠されているのかわかりません。中国への不要不急の渡航は絶対すべきでないことは当然です。インフルとは関係なく、中国産食品の危険性について、も言うまでもありません。

ところで、従来型インフルについて。

従来型のインフルは毎年何百万人もの患者が出るので慣れてしまっているのですが、結構危険な病気。年間1万人程度の死者が出ているのであり、決して軽視できるものではありません。今回、発熱外来の設置が話題になりましたが、インフル患者と他の患者が一緒の外来にいること、非常に危険なのです。決して馬鹿にしていい病気ではありません。

現実的でないかも知れませんが、院内感染を防ぐために、各病院には発熱外来を設け、インフル患者はそちらで診る、ということも考えられていい。簡易検査を行い、インフル確定ならタミフルかリレンザを処方して終わりなので診断は簡単です。町医者でも、インフル専用時間帯を設定する、などの対策は考えられるはず。もしくは、家庭でできる簡易検査キットの開発なども検討に値するでしょう。

PS.実にどうでもいいけど、米国土安全保障長官は「ナポリターノ」氏、イタリア系の人ですかね?なんとなく親しみの持てるお名前。

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