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2009年3月27日 (金)

酒が不味くなる判決

泥酔学生下車し凍死、タクシーに賠償命令 松山地裁』(朝日)

本ブログネタではありませんが…酒呑みとして、こんな無茶苦茶ねえだろう、と一言言いたくなったので。

まずは記事をリンク先で読んでみてください。すさまじく「常識」を感じさせない判決、と思いませんか。裁判官批判などしたくないのですけど…

運転手の主張『学生が停車を指示し、『間違いないのか』という問いに対して『ここでいいです』』が事実なら、学生を降ろさなければ逆に訴訟を食らっても仕方ないでしょう。仮にウソをついていて、例えばゲロを吐かれたからたたき出した、という場合でも、そりゃあそこまで酔っぱらった方が悪いでしょう。

いずれにせよ、酔っぱらいが降りた後に事故を起こせば普通は「そんなに酔っぱらうのが悪い」と言われるだけです。仮に運転手に法律的責任があるとしても(のんべはそうは思いませんが)、泥酔との過失相殺を考えれば、4,100万円の賠償なんて無茶じゃありませんか。

この判例に従えば、タクシーは今後酔っぱらいを乗せた場合、警察署以外で降ろすことはできなくなります。『泥酔した学生を降車させれば、転落や凍死の危険』なんてことを言い出せば、幹線道路沿いなら「交通事故の危険」(警察署前だって多くは幹線道路沿い)、自宅マンション前なら「階段から落ちる危険」など、危険でないところなどなくなります。

酔っぱらいの立場で言えば、タクシーは利用できません。自宅でなく、警察署直行になってしまいますから。

この伝に従えば、例えば酒造メーカーは「泥酔して危険な状態になるのは容易に想像できた」となり、酒を造ること自体できなくなります。

あまりにも酒が不味くなる判決でした。控訴審ではまともな判決が出ることを期待します。

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コメント

酔いざましに冷たい夜風の中を歩くのは気持ちの良いものです。
道路は車が通れるぐらい広く、行き来する車も少ないので、堂々と道の真ん中を歩く。多少、ふらついても、道路の外へ落ちるわけはな~い。
上手な弁護士と、常識知らずな裁判官のおかげで、慰謝料たっぷり。
地獄にいても笑いが止まりません。

…酔っぱらい天国日本!!

投稿: のびぃ太 | 2009年3月27日 (金) 05時59分

酒は全く飲みませんが、この判決は完全に間違いでしょう。練馬のんべさんの仰るとおりだと思います。とにかく、最近の裁判官は何を考えているかわからないのが多すぎます。まともな人間が裁判官になって欲しいものです。

投稿: おっさん | 2009年3月27日 (金) 09時42分

 昔、未だ独身だった頃、飲み屋で初対面のオネーチャンを、「帰る方向が同じだから」とママから頼まれてタクシーに相乗りさせて、送ったは好かったんですが、「茲で」「じゃあ、お休み」と言うタイミングで降りたのにタクシーが発車しないので、どうしたのかなと思っていたら。

 「お客さん、彼女道路の脇で寝てマッセ、あれじゃあ危ないわ」と、注意され、彼女を起こそうとしましたが、全く気絶状態、当然、家も知らないワケで、仕方なく、再び車内に連れ戻し、自分の家で降りて、部屋に担いで運び込みました。

 処が、家に着いた途端目を覚まして、何故か騒ぎ始めた、此方は唯眠たいダケで、野心など全くない情況だったのに、一方的に誤解している様がありあり。

 「埒が開かん」と判断し、自分は会社に行って仮眠室で寝ることにしたのに、「閉じこめられる」と、大声で喚きだす始末、「じゃあ、でて行けよ」と言うと、ブンむくれて出て行きました、片方のパンプスを遺して。

 後で、店のママから有らぬ疑いまで掛けられたりして、モゥ散々でした。

 このケースでも、道路脇に置き去りにすれば、彼女に何かあった場合私の責任なんでしょうね、安請け合いは危険と言う見本ですな。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年3月27日 (金) 11時34分

要するに泥酔者は自分の意志でお酒を飲んでおきながら、他人に保護をゆだねる形になるじゃないですか。それって非常に虫が良すぎる!
タクシーの運ちゃんにしてみれば、運賃はしらふの場合と同じなのに、そんなリスクまで背負わされたならば、酔っ払いに対しては乗車拒否をしたくなりますよ。

投稿: DUCE | 2009年3月27日 (金) 20時51分

"自己責任”は冷たいという人がいるけど、他人のことについてまで責任を負わされる“連帯責任”のほうがもっと怖いですね。

普通に仕事をしていただけなのに4000万円もの債務を強いられた運転手さん、気の毒です。

もっと自己責任が徹底される国にしないと、安心して暮らせませんよね。

投稿: ゆういち | 2009年3月27日 (金) 23時46分

のびぃ太さま

>酔いざましに冷たい夜風の中を歩くのは気持ちの良いもの
そうですね。私も先日某所で深酒したとき、自宅まで歩きました。気持ちよかったけど遠かった…(苦笑)

>…酔っぱらい天国日本!!
こんな判決が出ると、真っ当な酔っぱらい(なんだそりゃ?)の肩身が狭くなるので、のんべとしては実に迷惑な話です。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月29日 (日) 10時00分

おっさんさま

>まともな人間が裁判官になって欲しいものです。
多くの裁判官はまともで、一部に変な連中がいるだけです…そうであることを祈りましょう。心配だけど。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月29日 (日) 10時25分

ナポレオン・ソロさま

>飲み屋で初対面のオネーチャン…
>「お客さん、彼女道路の脇で寝てマッセ、あれじゃあ危ないわ」
>…自分の家で降りて、部屋に…一方的に誤解
ははは、それは迷惑千万な話でしたね。

>道路脇に置き去りにすれば、彼女に何かあった場合私の責任
>なんでしょうね、安請け合いは危険と言う見本ですな。
まさに。酔っぱらいなんてそんなものかも。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月29日 (日) 10時37分

DUCEさま

>要するに泥酔者は自分の意志でお酒を飲んでおきながら、他人に
>保護をゆだねる形…非常に虫が良すぎる!
そう思います。

>酔っ払いに対しては乗車拒否をしたくなりますよ。
当然ですね。この判決、乗車拒否の正当理由を新たに作ってしまいました。控訴審できちんと潰されることを祈ります。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月29日 (日) 10時43分

ゆういちさま

>"自己責任”は冷たいという人がいるけど、他人のことについて
>まで責任を負わされる“連帯責任”のほうがもっと怖いですね。
そう思います。「自己責任」と「相身互い」を勘違いしているのではないでしょうか。例えば、町内の誰かが亡くなって、お葬式を町内で手伝うのは「相身互い」ですが、今回のように酔っぱらいが勝手に呑んで勝手に倒れたら、そんなのは自己責任。渡航禁止地区へ自らの意思で行って誘拐されたイラク3馬鹿みたいなもんですね。

>普通に仕事…4000万円もの債務…運転手さん、気の毒です
たまったものではありませんね。遺族も、よくもまあ恥ずかしげもなく訴訟を起こしたもの、呆れるしかありません。

>自己責任が徹底される国にしないと、安心して暮らせません
そう、自分で責任が取るべきものについては、間違いなく自己責任にすべきですね。明らかに自分の責任でない部分まで「自己責任」を押しつけるのは無茶です。でも、「かわいそう」を振り回す連中が、「自分の責任でない部分」を異様に広げているのは困りものと思います。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月29日 (日) 10時51分

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