永久機関詐欺にご用心?
『発電装置:太陽光や風力より効率良く、電磁力で電力供給--木下さん開発 /神奈川』(毎日)
ちょっと脱線続きですがご勘弁を。
『電磁力を使った発電プラント…始動用モーターの消費電力の100~1000倍程度も発電可能。また始動に必要な電力は400ワットモーターなら乾電池(単3)1本でも足りるという。』
文系ののんべにすら、実に不思議な話に思えます。のんべの常識が通用するなら、永久機関詐欺にご用心、です。
永久磁石をどんなに上手に並べて回転させても電力を得よう…すぐ止まるはずです。電磁力を使うと言っても、永久磁石の電磁力である限りポテンシャルエネルギー以上のものを発電できる筈がありません。電磁石のように、別の力を使って磁力の向きを変化させない限りできるわけないでしょう。
要するに、「エネルギー保存則」「熱力学第2法則」を打ち破る装置などあるはずない、無から有を生み出すことなどできるはずはない、と思うわけです。
この記事だけでは何のことかわかりません。『元国際原子力機関委員の松下清彦さんは「画期的な発電装置」と認めている』とあるのですが、不思議です。風でも太陽光でもない、なんらか他のエネルギーを電気に変えるシステムを、「科学者」が認めている模様ですから…
のんべには想像できないようなエネルギーを…宇宙からの贈りもの「不思議な霊的エネルギー」、見えない「核融合」…電気エネルギーに変えるシステムなのかも知れません。しかし、変態毎日の記事をのんべの科学常識で見る限り、永久磁石を並べただけで回転させ続けるシステム、昔から「永久機関」と呼ばれ、錬金術と同じで実現不可能なものにしか見えません。これは、昔から数ある詐欺のネタです。
エネルギー保存則:エネルギーは別のエネルギーの形が変わるだけで増減することはない
熱力学第2法則:例えば、1ccの20度と60度の水をまぜればすぐに40度の水になる。しかし、2ccの40度の水を1ccずつに分けたとき、20度と60度になる可能性はほぼゼロ、100年間毎日年末ジャンボ級の宝くじを買ってすべてが1億円当たる確率より遙かに低い
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コメント
飲んだくれてばかりいないで実際見に行って来いよ。中学生レベルの理科の知識しかないならさ。
投稿: | 2009年3月22日 (日) 14時35分
?さま
詐欺に付き合うほど閑でもないのでね。ついでながら、熱力学第2法則かエネルギー保存則を打ち破るような「発明」は、特許が認められない、ってご存じでしたか(笑)
投稿: 練馬のんべ | 2009年3月22日 (日) 15時02分
法則はあくまで人間の発見した法則。
科学は未だ発展途上なので、この宇宙のすべての現象を網羅できているわけではないでしょう。
ぜひホンモノか詐欺かを自分の目で確かめたいところです。
その装置はもう公開はしていないのでしょうかねぇ。
投稿: 閑人 | 2009年6月12日 (金) 15時40分
閑人さま
科学が発展途上であることは事実。たとえば、エネルギー保存則は相対論により「質量エネルギー保存則」になり、しかもその相対論も成り立たない世界はあります。
しかし、通常我々が感じられる「大きさ」の「時空」の世界では、エネルギー保存則や熱力学第2法則は必ず成立していますし、今後も反例がみつかる可能性はほぼゼロでしょう。
投稿: 練馬のんべ | 2009年6月12日 (金) 19時43分
なるほど、そうなんですね^-^
とにかく、その装置については、実物をこの目で見てみたいものです。
投稿: 閑人 | 2009年6月13日 (土) 01時18分
閑人さま
確かにちょっと見てみたい、という気もしますね(苦笑)
投稿: 練馬のんべ | 2009年6月13日 (土) 05時52分