ご都合主義の少子化対策
『経団連:少子化対策で政策提言へ 「新年度補正で1兆円」』(毎日)
毎日が記事にする経団連の「少子化対策」。大マスコミ様と財界様が考えに考えたのだから愚民どもひれ伏せ!ですかね(笑)。変態記事の毎日新聞、会長の取巻きが逮捕された経団連、なんですけどねえ。
閑話休題。記事をみる限りでは、「少子化対策」と称する「企業が女性をこき使うための政策」に過ぎません。あほくさ。
調べれば調べるほど、少子化が進んでいるのは多くの要因があることがわかります。少なくとも、保育所を増やせば少子化が抑えられる、などという議論は短絡的に過ぎます。保育園に入れない待機児童がいるから働きたくとも働けない女性が、保育園に子供を入れられたから2人目をほしがる、というのは例外的な話。
仮に「保育所が足りないから、子供を産まない女性が多い」という命題が成り立つとしても、解決策は、「保育所をふやす」より「子育て時期は働かなくても済むようにする」が比較すれば有効であろう、と思います。
少子化対策の議論が「女性を安くこき使いたい」という財界のご都合主義と「家族を破壊したい」というサヨクのイデオロギーに毒され過ぎています。変な前提をつければ、結論は無茶苦茶になるのは明らかです。
もちろん、その手の人たちから「科学的に否定された(※)三歳児神話にすがり、女性を家に縛り付けたい反動保守」と私は批判されるのでしょうけどね(笑)
※統計的に100%正しいとは必ずしも言えない、ということを「科学的に否定」とアサヒったわけです(笑)、普通「科学的に否定」というのは、正しくないことが証明された、ということだと思うのですけどねえ…
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コメント
3歳児までの保育はスキンシップが大切と聞いてます。
誕生から3年間、休業補償として給料の5割支給(理想は8割ですが)、そして職場復帰
出来るようにすれば、保育所建設より余程有効な少子化対策になると思うのですが・・・
投稿: のびぃ太 | 2009年2月15日 (日) 21時02分
のびぃ太さま
>3歳児までの保育はスキンシップが大切と聞いてます。
ジェンダーフリーの人たちはそれを「三歳児神話」と言って科学的根拠はない!などと言うわけですが、子育てに科学的根拠もへったくれもなく、小さな子が母親を独占する絶対的権利があるのは当然至極です。ジェンダーフリー連中は、物言えぬ子供をいじめること、なんとも思っちゃいないわけですね。
>誕生から3年間、休業補償として給料の5割支給、そして職場
>復帰出来るようにすれば、保育所建設より余程有効な少子化対策
うーん、1人目限定ですね?例えば3人3年毎に子供を産んだら9年間…というわけにもいかないでしょう。
ただこの現代、女性に仕事するな、というのも今更無理があると思ってます。軟弱者(笑)
5割支給するなら、2割は社会保険と会社の制度でなんとかすることにして、あとの3割くらいは仕事すべきでしょう。例えば、在宅勤務と週1回程度の出社を組み合わせる、などの方策はないものでしょうかね。
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月15日 (日) 21時23分
「子育て期間は働かなくても良い環境を造る」のが、真っ当な意見でしょう、そも母性とは、母子相互の関係に発揮されるモノでしょう(例外はありますが)、9条がマトモな規範として扱われている社会では、喩えが悪すぎるかも知れませんが「戦場で勇敢に戦える兵士は、貧富貴賎を問わず、家族関係がしっかりした家庭の出自だ」と聞きます。
愛する家族が精神的な後ろ盾に成っているから、愛国心が巧まずして理解できた証拠でしょう。
別に、戦争兵士を育てるダケの為に母性が発揮されるワケでは有りませんが、人の心の安定度は意識形成の過程で、親の愛情溢れた環境に有るのが一番望ましいのだと確信いたします。
現代で冒頭に述べた環境を容易く造れるとは思えないのですが、逆に「其れが出来てこそ、豊かさを実感できる」のではないか、其れでこそ社会に有り難みを感じる事が出来るのではないかと思います。
しらがねも くがねもたまもなにせむに まされる宝 子にしかめやも (大伴旅人)
社会に「子供は国の宝である」、そう言う共通認識が有ったウチは、社会がその社会を護る事と等値な程、子育てを第一に優先する事は、説明する迄もない位当然の事だったと思います。
昨夜の「天地人」で、人の生きる道を落葉に喩える話が出ていました、曰く「落葉は厳しい冬を越す木の為に、自分の養分を木に戻して、自分は散ってって行く、命より大事な事が世の中には有るのだと知りなさい、貴方も、越後と言う国の為に落ち葉の様な生き方をして下さい、貴方は私の誇りです」と、
死に行く母が息子に遺した言葉です。
日本の母は斯くあるべきと感じ入りました。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年2月16日 (月) 06時04分
少子化対策は結婚を早めにすることと、共稼ぎをやめることだと思っています。昔は専業主婦でなければやってゆけなかったのが、家庭内の諸作業が電化され、家事が極めて楽になり、女性が外に出たがるようになってしまい、今の状況になったのだと思います。共稼ぎはやらなくても十分に生活ができます。これは私が実証しています。無一文から、家庭を持って、共稼ぎもせず、親の支援などなしで、家を持ち、それなりの生活ができるようになっています。
結婚を早くさせるためには、独身者の税金をかなり高めに設定してやればよいと思っています。これと同様に考えれば、共稼ぎの人の税金も高くすればよいことになります。
子供が小学生の間は母親が家庭にいて、それなりの家庭教育をしなければ、碌な子供は育ちません。共稼ぎなどはやめるべきです。
今の世の中ではこのようなことを言うと相手にはしてもらえないでしょうが、これこそ真実だと私は信じています。
ナポレオン・ソロ様が示されている「しらがねも くがねもたまもなにせむに まされる宝 子にしかめやも(山上憶良)」 は忘れてはならないことだと思っています。その意味と自己の健康管理のための散歩を兼ねて、児童の下校時に一緒に歩いています。
投稿: おっさん | 2009年2月16日 (月) 08時26分
先のコメントで忘れていた少子化対策をもう一件提示します。それは、年金の支給額を子供の人数に応じて支給する部分を作るということです。金銭がらみで嫌なことではありますが、効果はあると思います。
投稿: おっさん | 2009年2月16日 (月) 08時29分
>おっさん様
やっぱ、山上憶良だったか~(笑)、ご教示有り難う御座いました。
昨夜虫歯が痛くて、午前中歯医者に行っていたんですが、麻酔が余り効かずに「痛てェ~」と顔を押さえている時、ふと、(アレハ、オオトモノタビト、じゃなくヤマノウエノオクラじゃなかったっけ?}と、ふと、思い始めたのですが、歯の神経を抜くとか言い出して、顔全体が痛く、そのうち頭まで痛くなって・・、災難でしたが、返ってきてチェックしようと開けて看ると、やっぱりでした。
好い歌ですね、中学校の時習った様に覚えています。
>>児童の下校時に一緒に歩いています。
実践されて居られるのですか、私も55歳ですので後10年位したら、見習って「子は社会の宝」を実践したいと思いました。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年2月16日 (月) 12時36分
おっさん様
>共稼ぎなどはやめるべき…これこそ真実だと私は信じています
のんべはそこまで言い切る自信はありませんが、子供がいるのに夫婦ともにサラリーマンというのはやっぱりあまり嬉しいものではありませんね。家で商売をやっていて、夫婦で働いているのを子供がいつも見て、子供が大きくなれば手伝う、というのは大いに結構なことと思いますが。
一人の稼ぎでも、切り詰めればなんとかなるものなのに、それができないのでしょうねえ…
>児童の下校時に一緒に歩いています
敬服!
私は毎朝、子供達におはようの声をかけるようにしています。ただ、誤解されたらかなわないので、娘の友達に限りますが…
>年金の支給額を子供の人数に応じて支給する部分を作る
将来年金を支えるのは子供達なのだから、それも一案ですね。うちは子供3人なので歓迎(笑)
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月16日 (月) 20時43分
ナポレオン・ソロさま
>人の心の安定度は意識形成の過程で、親の愛情溢れた環境
>に有るのが一番望ましいのだと確信
私もそう確信しています。
>「其れが出来てこそ、豊かさを実感できる」
まさにその通りですね。
>昨夜虫歯が痛くて…そのうち頭まで痛くなって
どうかお大事に。
>見習って「子は社会の宝」を実践したい
すばらしい!
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月16日 (月) 20時45分
>結婚を早くさせるためには、独身者の税金をかなり高めに設定してやればよいと思っています。
政府が家庭のあり方に介入するのは社会主義・全体主義です。ナチスやフランスじゃあるまいし、こんなことはすべきではありません。
アメリカのように結婚罰になってしまうのもそれはそれで問題だと思いますが。
どうせ少子化対策やゆとり教育を見ればわかるように政府はろくなことをしないんだから、税金なんかできるだけ安いほうがいいんです。
独身時代に貯蓄できなかったらどうやって結婚資金を準備するんですか?
>年金の支給額を子供の人数に応じて支給する部分を作るということです。
これはおかしいですよ。
子供が多ければ歳をとってから支えてもらえる可能性が高まるのだから、むしろ年金は少なくていいはずです。
子供は家庭の宝、資産ですよ。
投稿: | 2009年3月23日 (月) 19時47分
?さま
確かに、独身者に対する懲罰的税制は、いささか暴論でしょう。
ただ、現行制度は子供が多い家庭にはあまり嬉しくありません。教育費の問題は非常に大きい。大学まで全額政府で負担せよ、などは暴論と思いますが、例えば「半額税額控除(上限あり)」とか、「教育定額チケット交付」などの制度は必要と思います。その財源として、独身者に傾斜して負担して貰う、というレベルのものは必要なのでは、と思います。
年金については、このまま行くと子供達の世代は極端に年金負担額が高くなるはずで、例えば2人の負担で1人の受給者を養う、などとなりかねません。
もともと「子供が老親を養う」だったものが、それでは子供のいない人は生活できなくなるので「社会で老人を養う」に変わったのが賦課方式による年金制度です。
年金制度の負担が極端に大きい社会では、子供は老親を養う余裕はなかなかないでしょう。
次の世代を費用を多く使って育てた親も、独身で自分のためだけに金を使っていた人も、老いた時には平等に次の世代に養って貰えるというのは不公平では、という議論もあると思います。
そういう意味では、子供の年金負担額のある程度の部分は自分の親に還元される制度、というのが必要なのかもしれません。
PS.?さま、と書くのはなんとなく気持ち悪いので、できればハンドルでいいから名乗って頂けると嬉しいです。
投稿: 練馬のんべ | 2009年3月23日 (月) 21時36分