希望を持って元気を出そう!
国立科学博物館(上野公園内)で開催中の特別展「1970年大阪万博の軌跡」を見てきました。(2/8まで開催)
アポロ17号が持ち帰った月の石と、17号内で月まで往復した日本国旗
万博当時の日本は高度成長の最後の頃。所得は倍増したとはいえ、まだまだ貧しかった時代でした。2DKどころか1Kに家族5人など当たり前、電話や内風呂のない家も当然です。
中年真っ盛り(笑)ののんべですら、子供の頃(大宮某所に住んでいた時期)は、ときどきバキュームカー(死語?)が来ており、内風呂はあったけど沸かすためには薪割り、冷凍庫はないので冷凍食品とは無縁(当然ギョーザは当時も今も手作り(笑))、洗濯機に脱水機はなくローラー(わかりますか?)でした。
都市と農村、大企業と中小企業など、日本の経済は「二重構造」と言われていました。今の「格差社会」など問題ではありません。道路網もまだまだ不十分、新幹線は東京大阪間だけ。また、都市でも地方でも、多くの地域で公害に苦しめられていました。
でも、先程の歌を思い出して下さい。三波春夫の歌声、本当に明るいですね。当時の日本人は希望に満ちていたのだと思います。希望の象徴が、東京五輪であり、大阪万博だったのでしょう。
翻って、現代の日本は明るくないし希望もない。そんな感じがありますね。絶望感、不景気感を煽るマスコミや政治家の責任は重大ですが、それにすぐ乗せられて暗い気分になる国民も情けない。
日本は潰れたわけでもなければ貧乏になったわけでもない。新幹線は九州から青森まで、高速道路網は日本中どこでも、実に便利になりました。電話だって一人一台以上だし、ネットなどというものまであります。トイレはウォッシュレットが当たり前。モノはあふれかえっています。喜ぶべき事ではないけど、毎日膨大な量の食糧が無駄にされているくらい。
今が最高(あえてそう書きます)だと、生活レベルが落ちるかも知れない、という恐怖感がうまれます。仮に悪くなって昔に戻っても、そんなに困るものでもないでしょう。
マスコミも政治家も明るい話題をドンドン取り上げるべき。首相も苦虫かみつぶしてばかりいないで元気に笑うべき。野党もくだらんあら探しばかりしないで、もちろん政策論争は当然だけど、いいところは褒めるくらいの度量が必要。
マスコミも政治家もまったくもって腹が据わっていないもんだから、国民を不安にさせただけで、国民から見放されます。自民支持率が低いからと言って民主支持率が高いわけでもない、どっちもダメでしょう。私は自民のほうが「まだまし」と思ってますけど。
話がそれました。無駄に絶望的になるのはやめて、明るく希望を持って、元気を出しませんか。なあに大丈夫、例えば円が独歩高ということは日本には実力がある証拠です。仮に経済が少し苦しくなっても、美しい日本さえ後生に残せればそれでもいい、後生は明るく生きていけます。
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コメント
今と昔とを比較したら、物質的にはあらゆる面で豊かに
なっていると思います。便利になったし、食べ物だって
溢れている。1970年代生まれの自分でさえそう思うん
ですから、年配の人はもっと強くそう感じているはず
だと思います。でも、それが当たり前になってしまった
から、ちょっとしたことでも不満に思ったりして文句をいう。
政治家の責任も大きいですが、それ以上にマスコミの責任が
大きいですよね。麻生総理などがどんなに素晴らしい話を
してもテレビでは報道しない。日本は本当はすごいのに、
もうダメであるかのような報道や、良くないニュース
ばかり。それを真に受けたら、誰だって日本はダメだって
思ってしまいますよね。まさに以前の自分がそんな感じでした。
でも、問題はいろいろありつつも、日本は世界一の国
だと思います。
これからもマスコミがこういう報道を続けるならば、
国民のマスコミに対する不信感がさらに強まると思いますね。
投稿: abedai | 2009年2月 1日 (日) 08時57分
>abedaiさん
>>国民のマスコミに対する不信感がさらに強まると思いますね
同感ですね、私は1954年生まれナンデ、世の中が未だ戦後であった頃から物心着いていました。
東京オリンピックが小学校4年生の時で、一個建ての家が200万で建った時代でした。
マスコミの信頼感が薄れて来たのは、ネットの所為でしょうね、情報が双方向化した事で、情報の裏が判るようになったり、報道の不作為がバレ始めた事が原因でしょう。
勿論、世界的な不況の所為もあるでしょうが「世論は自分達が創り出している」と云うマスコミの驕りとも言える言が嘗ては事実であったのに、次第に崩れ始めているのは、定期購読者の減少や新聞の広告出稿件数がネットに抜かれる等で、減収減益になっている事で確実になっていると思います。
報道は信頼が命ですが、捏造や誤報で喪った読者は、喪った信頼と等量であると看て良いでしょう、随って、新聞社が業績をこの先回復するのは難しい。
TVの方も、2011年の全面デジタル化で多チャンネルという難関が待っているワケです。
こんな未来が待っていると云うのに、信頼を無くす真似しかできないレガシィメディアは、何か重要なモノを無くしている様に感じます。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年2月 1日 (日) 13時23分
のんべさん、久しぶりでコメントが書けます。
(TBではいつもお邪魔していますが・・・)
懐かしいですね。コンパニオンという名称も耳新しかったし、ユニフォームはたしか、ピエール・カルダンのデザインじゃなかったかと思います。ミニ全盛の頃でしたからね。
振り返ってみると、日本は60年代から70年代が一番元気があったような(自分が若かったからそう思うのかも)。
今はあまりにも固定化され過ぎているような、閉塞感を覚えます。
ところで、この前の号での十社巡り、懐かしかったです。
なかなか行く機会がありませんので。
それと、いつも私の方の記事への「ご祈祷」には、深く感謝しております。
派閥の左右に関係なく「人としての道」を見極めて、犠牲者への敬意を怠らないのんべさんに、『ビルマの竪琴』の水島上等兵と相通じる「慈悲」のこころを見る思いです。
これからもよろしくご指導ご鞭撻ください。m(_ _)m
投稿: 米流時評 ysbee | 2009年2月 1日 (日) 13時44分
abedaiさま
現代日本人は「コンビニ」に象徴される24時間便利な生活に慣らされてしまったせいか、すぐ不満を言う人が多いですね。みんなが80%で満足できれば、世の中どれだけ無駄が減り、また日本のサラリーマンを苦しめる無意味な長時間労働も減ることか…
>問題はいろいろありつつも、日本は世界一の国
そう思います。いい国ですよ。
>これからもマスコミがこういう報道を続けるならば、
>国民のマスコミに対する不信感がさらに強まると
マスコミはもう一度潰れるべきだと思うし、潰れるんじゃないですかねえ。
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月 1日 (日) 17時44分
ナポレオン・ソロさま
>…こんな未来が待っていると云うのに、信頼を無くす真似しか
>できないレガシィメディアは、何か重要なモノを無くしている
そうですねえ。終戦直前の大本営のよう、と言ったら大本営にいらした諸先輩方にまことに失礼ですが、そんな感じですね。
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月 1日 (日) 17時47分
ysbeeさま
>ミニ全盛の頃でしたからね
この写真はHPから引用していますが、会場にも当時のユニフォームが飾られており、思わず萌えました(笑)
>日本は60年代から70年代が一番元気があったような…
>今はあまりにも固定化され過ぎているような、閉塞感を
そうかも知れません。80年代はバブルで馬鹿みたいに浮かれたりしたけど、元気、というのとは違いそうです。
>私の方の記事への「ご祈祷」には、深く感謝しております。
ご丁寧にありがとうございます。無力なのんべにできるのは祈ることくらい…
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月 1日 (日) 17時55分