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2009年1月31日 (土)

天皇陛下のご負担軽減について

ご公務は思い切って削減、見直しすべきですが、宮中祭祀を形骸化させてはなりません。

陛下の「おことば」原則なしに 宮内庁がご負担軽減策』(産経)

今後の御公務及び宮中祭祀の進め方について』(宮内庁)

大変失礼な言い方ではありますが、天皇陛下は古来希なりを遙かに超える高齢でいらっしゃいます。ご公務の見直しは当然必要であり、不要不急のご公務は廃し、必要なものでもできる限り東宮殿下、秋篠宮殿下にご代行頂くことが必要です。宮内庁の発表を見ても、その部分はだいぶ踏み込んだ措置がなされるのではないか、と期待しています。

しかし、宮中祭祀のリストラが図られているのはまことに心配です。宮中祭祀こそ、皇祖皇宗に国中平らかに安らけく、と祈ることこそ、陛下の最重要なお役目と思います。

陛下は祭祀を最重要に思われているのに、宮内庁の役人が破壊しようとしているのではないかと疑われてなりません。

この問題に関して、斎藤吉久先生の新刊がまことにタイムリーな好著です。のんべも直接出版社に申し込んでサイン本を購入し読みました。(もちろん、先生のメルマガ「誤解だらけの天皇・皇室」も強くお薦め)

初心者にもまことにわかりやすい本。特に重要なことは、繰り返し書かれているなどして、理解しやすいように工夫されています。また、皇太子同妃両殿下に対する西尾幹二先生のWILL誌上の批判論文および原武史教授の宮中祭祀廃止論を、強く批判なさっています。

Inori_01 『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機』

<目次>
序  章  稲作をなさる世界で唯一の君主
第1章  繰り返される祭祀の形骸化
第2章  側近たちが破壊した宮中祭祀
第3章  裏切られた神道人の至情
第4章  明らかな神道差別の背景
第5章  政教分離はキリスト教問題である
第6章  宗教的共存こそ天皇の原理
第7章  多様な国民を多様なままに統合する祭祀
第8章  女系は万世一系を侵す
第9章  参考にならないヨーロッパの女帝容認論
第10章  的外れな東宮への要求
あとがき  浅はかな側近こそご心痛のタネではないか

並木書房のホームページにて購入できます。また、目次とあとがきを「立ち読む」ことができるので、まずはそちらをご一読を。

「詳細解説」欄より引用します。

『今上陛下は即位後、祭祀の正常化に努められましたが、ご即位20年を前にして、側近らによる破壊がふたたび始まりました。昭和の時代と同様、ご高齢、ご健康問題が理由とされていますが、真因は誤った政教分離の考え方、そして日本の多神教文明の価値を見誤っていることにあります。まさに宮中祭祀は危機のときを迎えているといわざるを得ません。天皇の祭祀が日本の多神教文明の中心であれば、なおのことです。側近たちは取り返しのつかないことをしています。(本文より)』

今回の発表が、この側近たちのとんでもない動きの一環に見えて仕方ないわけです。

(宮内庁の見解を続きに転載します)

『今後の御公務及び宮中祭祀の進め方について』(宮内庁)

1 昨年12月に75歳の御誕生日を迎えられた天皇陛下には,平成15年になさった前立腺の御手術後も,御治療と併せて,これに伴う骨粗鬆症発症の可能性を減じるべく運動療法をお続けいただいておりましたが,昨年末には不整脈やストレスに起因する出血を伴う胃腸炎などによって体調を崩されました。また,昨年10月に74歳の御誕生日を迎えられた皇后陛下には,ここ数年,腸壁からの出血やめまい,あるいは胃食道逆流症などお体からの一種の警告と受けとめるべき御症状が,折に触れて見られました。

 これまで,両陛下は,このように,御健康面での不安をお抱えになりながらも,年間を通じて,宮中での儀式や行事・行幸啓をはじめとして,数多くの御公務や宮中祭祀をお務めになっていらっしゃいました。しかしながら,現在,こうした御公務は,昭和の時代,例えば,昭和天皇が74歳になられた昭和50年当時と比べると,外国賓客や駐日大使との御会見・御引見等については,約1.6倍,赴任大使や帰朝大使との拝謁等については,約4.6倍,都内や地方へのお出ましについては,約2.3倍と,大きく増加しており,これらに伴い,両陛下の御負担も増大しました。これら御公務の在り方をみると,帰朝大使のためのお茶のように,平成に入ってから恒例とされたものもあり,また,認証官や学士院及び芸術院の会員等からお話をお聞きになるなど,内容においても変化してきております。

 昭和時代にも,昭和天皇が70歳になられた頃から,御公務や宮中祭祀の調整・見直しが始まりましたが,現在,天皇陛下が75歳になられたこと,また,この1月に平成の御代が20年を超えたことを契機に,これらのお務めに伴う両陛下の御負担を少しでも軽減するという観点から,御公務及び宮中祭祀の進め方について所要の調整・見直しを行うべく検討を進めてきたところ,今般,御公務及び宮中祭祀に係る調整・見直し事項を取りまとめるに至りました。

2 これらのうち,御公務の調整・見直しに当たっては,御公務の重要性と一心にお務めになってこられた両陛下の御公務に対する御姿勢に鑑み,御公務そのものを削減するのではなく,それぞれの御公務の内容・方法等について,両陛下の御負担を少しでも軽減するという観点から,きめ細く調整・見直しを図ることと致しました。

3 まず,宮中での儀式や行事では,両陛下には,各分野で功績があった人を中心に,拝謁・お茶等の形で,年間を通じて国内外の数多くの方々とお会いになっておられますが,その回数は,年間約100回に及んでおります。中でも,春・秋の叙勲に伴っては,合わせて50回以上の勲章等受章者との拝謁が,春・秋,それぞれ7日間あるいは8日間にわたって連日行われます。拝謁等については,年間の拝謁の3分の2を占める春・秋の叙勲に伴う拝謁を中心に,拝謁手順の見直し等を通じて拝謁の回数・日程を縮減するなどして,陛下の御負担の軽減を図ってまいりたいと考えております。

 さらに,拝謁以外の茶会等につきましても,一部行事の行事日程の短縮等,行事内容のこまめな見直しを進めてまいりたいと考えております。 

4 また,両陛下には,御引見等の形で,外国からの賓客や各国の駐日大使など数多くの外国関係者と宮殿でお会いになられますが,これら外国賓客等との御引見等の回数は,年間100件以上に上っております。ついては,この内,年間10件前後,お会いになっておられる首相級の外国賓客に関しては,原則として,公賓又は公式実務訪問賓客として訪日する場合に限りお会いになるなどの調整を行い,また,昨年の場合9件に上った外国国会議長との御引見に関しても,今後しかるべき調整を図るなどして,両陛下の御負担の軽減に努めてまいりたいと考えております。

 さらに,これら以外の宮中の儀式・行事についても,新年や天皇誕生日における祝賀行事を中心に,両陛下の御負担を軽減するべく,行事内容の見直しを行ってまいりたいと考えております。

5 また,両陛下は,これまで,都内及び近郊の式典への御臨席のほか,中小企業等への御視察や福祉施設等への御訪問にお出ましになっておられます。さらに,全国植樹祭を始めとする各種式典に御臨席のため地方に行幸啓になり,その折に,地元の福祉関係を始め諸施設をお訪ねになっておられます。昨年1年間では,都内及び近郊へのお出ましは49回,府県への公的なお出ましは8回に及んでおりますが,両陛下は,こうした折,できる限り,県庁所在地や大都市部のみでなく,県下諸地域を遍く訪問されるよう心がけておられ,しばしば僻地や離島などにもお出ましになっておられます。

 こうした行幸啓に際して,全国植樹祭など,これまで天皇陛下から「おことば」を賜ってきた諸々の式典については,今後は,基本的に,「おことば」はなしとし,御臨席のみとすることを検討するとともに,式典に御臨席になる時間の短縮を進めるなど,行幸啓日程全般の見直しを進めてまいりたいと考えております。

6 宮中祭祀につきましては,天皇陛下あるいは両陛下が,祭典を行われ,あるいは御拝礼になる宮中祭祀としては,大祭・小祭のほか陛下が毎月1日にお参りされる旬祭など,年間30数回の祭儀が行われております。両陛下には,これまで,これら数多くの宮中祭祀を,しばしば早朝・深夜の時間帯にもお務めになってこられました。

 これら宮中祭祀については,昭和の時代にも,昭和天皇が69歳になられた頃から,御代拝により祭祀を執り行われる等の調整がなされたところですが,宮中祭祀は,御公務と並ぶ,大変に重要なお務めであるという両陛下のお気持ちを十分に踏まえつつ,昭和の時代の先例などを参考にしながら検討を行い,例えば,新嘗祭については,当面,天皇陛下は,「夕の儀」には,従来どおり出御になることとし,「暁の儀」は,時間を限ってお出ましいただくこと,毎月1日に行われる旬祭については,5月1日及び10月1日以外の旬祭は,御代拝により行うことなど,所要の調整・見直しを行うことと致します。

7 以上,御公務及び宮中祭祀に関し調整・見直しを図ることとした事項については,関係者や関係機関等とも相談しつつ,逐次実施に移すとともに,今後,必要に応じて更なる見直しを加えてまいりたいと考えております。

平成21年1月29日:宮内庁

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