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2008年10月13日 (月)

ズルをする恥知らずは結局ウマシカ

石井 慧選手が町内運動会で「ズル」、子どもたちもあぜん 「人生の厳しさを指導した」』(FNN)

こんなのを放映するテレビ局もどうかと思いますが…もちろん、ネタにしたところで、私も馬鹿の仲間入り(苦笑)

「人生の先輩である自分が指導しました。他人をけ落としてでも自分がのし上がる心を持たないと、日本が駄目になる。きょうはそういうことを指導しに来た。ズルしてでも勝つ」

単なるどうでもいい運動選手が何を言っても相手にしなければいい。オリンピックでメダルを取ろうが何しようが、ウマシカはウマシカ。

しかし、この石井という男、先日天皇陛下の前で「天皇陛下の為に戦いました」と実に天晴れな言葉を語っています。しかし、ズル=ルール違反しても勝つ、などとほざいているのは、つまりは天皇陛下のためにルール違反をするということ。天皇陛下に対する不敬そのもの、万死に値します、柔道界から追放されても当然です。

ルール違反しても見つからなければいい。いわゆるホリエモン精神がはびこっているのは、日本がおかしくなっている大きな一因です。お天道様が見ている、という恥の精神が薄れてしまったこと。悲しく情けない話です。

恥を損得で言うのは恥ずかしいことではありますが、あえて損得を言えば、短期的にはズルでもルール違反でもしたほうが得かも知れません。そんなのは長続きしないのは知れたこと、おごる平家は久しからず。ホリエモンも村上何某も塀の中に堕ちてしまったわけですし、リーマンブラザーズは世界を巻き込んで自爆しました。

誰に恥じることのない真っ当な生き方をして入れば、たとえ金を失っても信用は失わないので、常に立ち直れます。結局どちらが得かは明らか。徳は得です。

道徳ブログもどきになったことは勘弁。自分のことは思い切り棚に上げているわけで、「本日の「お前が言うな」ブログはここですか?」と突っ込みたい…今宵はここまでに致しとうございます(苦笑)

PS.『室伏、小学生に「ルールを守るのが大事」』(サンスポ)

こういうまともなことを言って欲しいですね。

PS2.ナポレオン・ソロさんのコメントで思い出したのがラシュワン選手。のんべも以前、この記事に書きました。ロス五輪での山下選手との試合、思い出したらまた涙が出てきました。(ラシュワン選手公式HP

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コメント

ひとこと、「子供に変なことを教えないでほしい」ですね。金メダルの実績を持ち、どれだけ深遠な人生哲学を持っているか知りませんが、「姑息の上に開き直るようなことをしてもいいんだ」、なんて気持ちは日本の子供たちにもってほしくありません。

確かに人生は厳しい、時に嘘や姑息な手段を取らざるを得ないこともあるでしょうが、そこに感じるべき良心の呵責の芽をさえ摘むような愚行を、この男はしているとしか思えません。日本人の心を踏みにじる行為だと思いました。

投稿: 三四郎 | 2008年10月13日 (月) 22時36分

いんちきしてでも勝つべしでは、お隣さんみたいになってしまいますよ。堂々といんちきをやるのは恥知らずであります。

投稿: DUCE | 2008年10月13日 (月) 22時41分

三四郎さん
仰せの通りですね。子供の「大人げない」というのもちょっと微妙な反応、呆れかえっていたのならいいのですが。

投稿: 練馬のんべ | 2008年10月13日 (月) 23時02分

DUCEさん
そうですね。日本人ならどんなに恥知らずな奴でも、「恥知らず対決?」を某国人とやったら勝てるわけないので、そういう面からも?!同じ土俵の上には上がるべきではありません(苦笑)

投稿: 練馬のんべ | 2008年10月13日 (月) 23時06分

石井氏の「ずるしても勝つ」という発言は、いかがなものか、と思います。
わたしは、社会はルールを守ることが基本的には大事だと思います。
ましてや、子供に言うことではないと思います。

投稿: 芹田陽子 | 2008年10月14日 (火) 18時47分

芹田さん
本人はズルしてしまったことのごまかし?で受け狙いで言ったのかも知れませんが、TPOもへったくれもないふざけた発言ですね。

>わたしは、社会はルールを守ることが基本的には大事だと
>思います。ましてや、子供に言うことではないと思います。
まことに。

投稿: 練馬のんべ | 2008年10月14日 (火) 20時36分

 「見苦しい」というのは、死ぬほど恥ずかしい事で、その恥ずかしさを感得できない者を「恥知らず」と呼び、皆が軽蔑する。

 これが従前からの日本の常識だと、私は思っていましたが、石井君の様に柔の道を極めたと思しき人が、「結果を出せば、どんな見苦しいことも許される」と考えていると聞いて、彼がやってきた柔道は「道」を踏み外したものだったことを自白したも同然だと思いました。

 彼は柔という技術は学んで、世界一になったが、心は小学生以下だったということでしょう、これなら、柔道を捨てて格闘技に向かうでしょうね。

 幼稚な筋肉バカだったわけだ。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2008年10月17日 (金) 13時01分

ナポレオン・ソロさま
本人は冗談のつもりなのでしょうが、笑えることと嗤われることの区別がつかないようでは「見苦しい」「恥知らず」としか言いようがなく、残念なこと極まりない。

ロス五輪で山下選手に敗れた名人中の名人ラシュワンさんの話を以前記事にしました(あの試合思い出すと涙が出ます)
http://nonbe.way-nifty.com/blog/2007/10/post_6430.html
が、ラシュワンさんは北京代表選考会決勝、石井-井上戦の主審だったそうです…この話を聞いたらどれだけ悲しむか…
(その試合の写真)
http://www1.ocn.ne.jp/~rashwan/sub2.html

投稿: 練馬のんべ | 2008年10月17日 (金) 20時36分

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