食糧危機の時代こそ、日本人の心、日本の神を取り戻そう
『EU、減反政策撤廃へ・食糧高騰に対応』(日経)
世界的な食糧の奪い合いは、今後も続くのでしょうね。ぱっと思いつくだけでも、
・バイオエタノールなどという食糧を無駄にする政策
・気候変動による食糧生産の伸び低下
・四川大地震などによるシナの食糧生産の減少
など、食糧事情を悪化させる要因ばかりです。
減反減反と、輸入を増やし続けた日本の政策は、経済原理には合っているのかも知れないけど、やっぱりおかしなものでした。当然既に農水省でも反省されはじめているのでしょうが、今回のEUの動きは、正しい方向に動き始める大きなきっかけとなるでしょう。
しかし、減反政策をやめにしたところで、生産量の急上昇などとても期待できないでしょう。若い人が新規に就農するケースなど例外であり、農家の高齢化、先細りは否定できません。
急激な生産増が望めないわけで、食糧自給率の向上のためには、まずは捨てられる食糧を大幅に減少させるしかありません。その方法はいろいろあるのでしょうが、まずは我々ひとりひとりが食べ物を有り難く思って大切にする、という心がけこそが大切でしょう。簡単に言えば「いただきます」「勿体ない」の心です。
「いただきます」「勿体ない」は、日本人が永年の経験で身につけた、狭くて貧しく、そして美しい国に生きるための心。自然の一員として有り難く生かされている、という心を象徴する言葉、つまり神の言葉です。神を捨て、経済原理という悪魔に乗り換えた結果の象徴が、毒ギョウザ事件です。(写真は食べ物の神様トヨウケ様を祀ったお伊勢様「外宮」)
「MOTTAINAI」は既に国際語らしいけど、原義とはかけ離れた環境商売に悪用されている感じがします。商売の言葉ではなく、日本の神の言葉です。日本人の心、日本の神を取り戻すことが、まず我々が最初にすべきことでしょう。
PS.過去記事『「いただきます」の心を教えるWEB絵本』もご参照のほどを。
(続きは記事の保存です、当面はリンク先をご覧ください)
【ブリュッセル=下田敏】世界的な食糧価格の高騰を受け、欧州連合(EU)の欧州委員会は小麦や大麦などの減反政策を完全に撤廃する方針を固めた。穀物類の輸入関税を一律でゼロに据え置く措置も2009年まで延長する。国際的な需要拡大で食糧価格が長期的に高止まると判断。EU域内での供給量の確保に動くとともに、主要国首脳会議(洞爺湖サミット)で生産国に輸出規制の是正を求める。EUの対応は日本など世界各国の農業政策にも影響を与えそうだ。
欧州委は20日に示すEU農業政策の改革案で、小麦などの生産調整の撤廃を提案する。加盟国や欧州議会の承認を得て、08年中に法整備を進める考えだ。
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コメント
こんばんわ〜。おひさしぶりです。
中国の食料危機は、地震以前から言われていますよね。黄河が干上がっていますし、重度の汚染も問題になっています。その対策として長江の水を黄河に運ぶ、南水北調事業を進めてましたが、四川は長江の上流なんですよね。多数のダムが被害を受けて緊急放水を行ったとも聞きますし、今後の水不足は例を見ない深刻な物になりそうですよ。
人権問題に関係なく、夏にはオリンピックを開催できるような状態では無くなるのではないでしょうか? 多数の外国人が訪れれば、それだけ水の消費は増えますから・・・・。
投稿: 紙飛行器 | 2008年5月20日 (火) 01時50分
紙飛行器さま
>中国の食料危機
そうですね。国内で食えない状態なのに日本に食糧を輸出など本来できるはずもない、という前提で考えるべきです。
>水不足は例を見ない深刻な物
そう思います。今回の地震の被害は、これからが本番。心配です。
>人権問題に関係なく、夏にはオリンピックを開催できる
>ような状態では無くなるのでは
できるはずない、と私も思います。でも、国民がどれだけ苦しんでも死んでも、中共政府は強行するのでは…
投稿: 練馬のんべ | 2008年5月20日 (火) 06時56分
>のんべ様
>>国民がどれだけ苦しんでも死んでも、中共政府は強行するのでは…
揚げ足を取る様で申し訳ない言い方ですが、我々の心配すべきは、そのオリンピックに、賛意を供する政府であり、視聴率が取れると乗り込むマスコミであり、宣伝になるとオリンピックに協賛する企業であり、他国の人民の生き死にに不感症の脳タリンの如く、参加する選手の存在であり、何事もなかったかの様に、TVでオリンピックを観戦する国民ではないでしょうか。
自らの栄達の為に民族殲滅を平気で企図し、実行した胡錦濤や、天安門事件で学生に同情す趙紫陽を見張っていた温家宝が指揮する共産シナが、自分達の権力の担保になっているオリンピックを成功開催を敢えて中止するわけがない、然すれば、自政権は崩壊し、自分の悪業が全て白日の下に曝される事になるが、それは、翌日からこの地球上の何処にも、自分の命を心配せずに眠れる場所を持てなくなる事を意味しているからだ。
善くも悪くも、彼等が彼等なりに、与えられた世界で懸命に生きているのは間違いがない事です、決して非人道の行いを支持するとは言いませんが、彼等にも地獄を変えようと志した事があったのかどうかは知りませんが、地獄の社会でのし上がるには、その社会のルールに従い乍でなくては成らないのも自明の理でしょう、彼等の為し事を批判するのは当然であり、簡単ですが、一方で、彼等の非道行為を、遠い安全な場所から直接・間接的に支えている輩こそ、真に卑怯な人間として糾弾されるべきだと思います。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2008年5月20日 (火) 09時43分
ナポレオン・ソロさま
>我々の心配すべきは…賛意を供する政府…国民…
>彼等の非道行為を、遠い安全な場所から直接・間接的に支えて
>いる輩こそ、真に卑怯な人間として糾弾されるべき
うん、まさに仰せの通りです。特に政府とマスコミが許し難いですね。日本は実に情けない国になりました。
投稿: 練馬のんべ | 2008年5月20日 (火) 22時12分