頂点を極めた選手こそが、北京五輪ボイコット宣言をしてほしい
『柔道の北京五輪代表に谷ら選出、野村は落選』(読売)
前回アテネ五輪のヒロインといえば、まず野口みずき選手と谷亮子選手。二人とも、北京の舞台に再び立とうとしています。
でも、両選手にはぜひボイコット宣言をして頂きたい。彼女らが二大会連続で金メダルを取ってほしいのはやまやま。しかし、虐殺五輪で血塗られたメダルを取って欲しいとは思いません。
両選手がボイコットを発表すれば、多くの選手が後に続くでしょう。政治家が全くだらしない日本ですが、既に砲丸製作の辻谷氏、天台宗の大樹・金子両師が世界に日本の良心を伝えており、世界が日本に注目していることでしょう。これで、もし続く日本選手が現れれば、それは世界中から賞賛の嵐になることでしょう。血に塗れた毒入りメダルより、はるかに素晴らしい見えない金メダルです。
…うーん、書くのは簡単ですね。
死ぬ思いをして北京を目指してきた方々が、やっとの事で勝ち得た切符、そんな簡単にボイコット宣言できるはずありません。日々の報道に接して、非常に悩まれていることと思います。
でも、頂点を極めた選手、確固たる名声を築いた選手だからこそ、発言に重みがあります。その重みがチベットに平和をもたらすかも知れません。
なお、のんべのこの記事、無責任きわまりない、選手の気持ちをどう思っているんだ、などの批判を受けるのは当然のことです。批判は甘受するしかありません。
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コメント
オリンピックは本来的にはボイコットすべきです。
しかし、そうもいえないならせめて、政府が率先して、せめて開会式・閉会式だけでもボイコットして、日本の意志を表明したうえで、個々人が中国製品不買運動をする、そして、企業にも中国での生産から後退させる、などが必要だと思います。
投稿: 芹田陽子 | 2008年4月 7日 (月) 11時01分
練馬のんべさん、こんにちわ。
「中国の本質」をわかりながら「もの言わない」選手達が不思議でなりません。競技のボイコットは最終手段だとしても、何らかの「意思表明」はできるはず。でも、何も聞こえてこない。
私は、そんな筈ないと思ってます。
知らないところで、選手達に「政治的発言禁止」を通告してるのではないでしょうか。
もちろんマスコミもグルになって。
日本の代表選手達に「健全な精神」が宿っている事を信じたいですね。
投稿: taka | 2008年4月 7日 (月) 13時28分
北京に到着した聖火を誇らしげに掲げたのは、選手団団長でも、オリンピック委員会代表でもなく、コキントーだった。共産党は自らオリンピックに政治を持ち込んだのである。それにもかかわらず、世界中の心ある人に対して、「スポーツに政治を持ち込むな」と命令した。
あらためて北京五輪のスローガンを確認してみると、「ひとつの世界、ひとつの夢」とある。
これでもう中国共産党の支配欲と邪まな願望がはっきりとした。と、私は思うのだが、驚くべきことは、それでも中国の偽情報に耳を傾け、ダライ・ラマ師の人格を疑おうとする者がいることである。
彼らはこれからも中国の妄言に寄りそい、「チベット人は暴力をふるっている。テレビで見た。」「デモ隊は暴力的に見える、どっちもどっち(素手と銃が、彼らにはこう見える)じゃないの。」などというのであろう。
というか、さっきからニュース見てたら、(注、かしこまった書き方やめた)みんな口揃えて「人権意識の高いヨーロッパでは・・」「人権意識の高いヨーロッパでは・・」を連発!
なんや!独裁政権が、民族弾圧(そしておそらく虐殺)してることに怒りを表すことがそんなに、理解しにくいか!特殊なことか!確かにつかみかかったり、消火器まくのは、アテネのアイルランド人と変わらんかもしれん。でもそれ以外はごく正当な抗議行動やったやろが!
まあ、わからんやつらは「日本人に言う資格はない」と勝手に思うとるんやろう。「日本は過去に迷惑をかけたから、よその国の侵略戦争や民族弾圧、虐殺を批判できない。」ようするに「ほうっておけ、どうせよその国。どんな悲劇が起きていようと、ここが平和ならいいんだ」と・・・
投稿: とおりすがり | 2008年4月 7日 (月) 19時30分
芹田陽子さま
そうですね。開会式のボイコットは最低限のところです。選手も余計に宿泊せずに済むので楽だし。
投稿: 練馬のんべ | 2008年4月 7日 (月) 21時05分
takaさま
>知らないところで、選手達に「政治的発言禁止」を
そう思います。例えば谷選手はトヨタ、JOCのオフィシャルパートナーだから、その立場ではボイコットなんて言えるはずありません。
そういう意味では、我々がスポンサーにNOを言い続ければ、変わるかもしれませんね。
投稿: 練馬のんべ | 2008年4月 7日 (月) 21時10分
とおりすがりさま
>「ほうっておけ、どうせよその国。どんな悲劇が起きて
>いようと、ここが平和ならいいんだ」
きっと、そうですね…悲しい限り。明日は我が身という想像力が働かないのも情けない。
投稿: 練馬のんべ | 2008年4月 7日 (月) 21時12分