東京大空襲を決して忘れない
63年前の今日(1945/3/10)、アメリカによる無辜の市民の大虐殺、東京大空襲が行われました。B-29爆弾投下機279機が投下した約38万発、1,700tもの焼夷弾。死者は10万人以上と言われています。
東京大空襲、広島・長崎両原爆。この3日で30万人をはるかに超える大虐殺が行われたのです。民間人の大虐殺であり、明らかに(軍人と文民、軍事目標と民用物を区別せずに行う無差別攻撃の禁止した)戦時国際法違反、戦争犯罪そのものです。
東京大空襲を指揮したカーチス・ルメイ少将は後年「自分たちが負けていたら、自分は戦犯として裁かれていた」と述べていたそうです。そりゃそうだ。なお後年、航空自衛隊の育成に貢献したとの理由でルメイに勲一等旭日章が授与されています。日本はどういう国なんでしょうね。
さて、両国駅近くの横網(よこあみ)町公園(場所はここ)に行ってみました。ここには「東京都慰霊堂」と「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」があります。なお、ヨコヅナ町公園ではありません、念のため。国技館も横網町、紛らわしい…
「東京都慰霊堂」は関東大震災の犠牲者を慰霊する施設でしたが、東京大空襲による身元不明の遺骨も合祀され、仏式の祭祀が行われています。
「東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑」は平成13年に建てられたものです。祈念碑上段には生命の象徴である花が植えられ、内部には東京空襲犠牲者名簿(7万余人)が納めてあるそうです。
多数の戦没者に合掌。二度と日本がこのような惨禍に遭わぬように国防の充実を図るべきこと、言うまでもありません。
「それは間違いだ、憲法第9条が国を守っているのだ」という声が聞こえてきました。それならぜひ改正して台風や地震の放棄も宣言し、その備えも禁止すべきですね(笑)
続きに東京都の「平和の日条例」を収録しました。
平和の日条例
(前文)
東京は、今や、世界の経済社会の発展を支える大都市としての地位を占めるに至った。
これは、東京の地に住み、働いてきた人々の努力の賜物である。
しかし、東京の歴史には、幾多の惨禍が刻まれている。特に、多数の都民が犠牲となった第二次世界大戦の悲惨を我々は忘れることができない。
平和は、都民すべての願いである。
東京都は、平和国家日本の首都として、世界の都市と連携し、文化交流等の推進に努め、人々の相互理解に立脚した国際秩序の形成と恒久平和の実現に貢献する責務を深く認識し、戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、ここに、東京都平和の日を定める。
(平和の日)
第一条 東京都平和の日は、三月十日とする。
(記念行事)
第二条 東京都は、東京都平和の日に、平和の意義を確認し、平和意識の高揚を図るため、記念行事を実施する
(委任)
第三条 この条例の施行について必要な事項は、規則で定める。
附 則
この条例は、公布の日から施行する。
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コメント
>戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、
思わず「惨禍を受けた方が誓っても、無意味ナンじゃないの?」と突っ込みたくなりました、是って、広島の平和祈念館の「過ちは二度と繰り返しません、安らかにお眠り下さい」と同じでしょう、「酷いことをした責任が受けた方にある」なんて、バカバカしくって話しにならないし、「繰り返すのは向こう側で、此方側ではない」のですから、ナンボ誓っても無駄です。
東京大空襲は、米国本土の首脳陣が国際法違反に成ることが明らかだったから躊躇って居たのを、ルメイが、独断で強行したモノだそうで、結果、彼は自らの出世の為に、80万人の日本人民間人の命を犠牲にしたと云われても仕方がない、ルメィほどの民間人虐殺を指揮したモノは、当然日本側には居ない、戦犯ではなく唯の犯罪者です。
昔、ペナンで古本屋の親父に「日本人は米国に原爆を落とされただろう、ナンデ復讐しない、仇を討たない、お前等は腰抜けか」と罵倒された事がありました、訊けば、彼は、ペナンにあった日本軍の潜水艦基地に出入りして、当時少年だった彼は、日本人の潜水艦乗りにかわいがって貰った、日本語も彼等に習ったと云ってました。
彼は、「日本人が来たら何時か云ってやろうと思っていた」と云ってました、私達が制服を着ていたので、海軍と間違えたのだ、とも。
私も「人ではなく戦争を憎む」のは、本質を衝いて居るとは、思っています、しかし、戦争は自分が武器を投げ出しただけでは止まりません、却って、虐殺を誘因するだけです、世には、自分が少しでも力が上と看ると居丈高になって、傍若無人の振る舞いをする連中が山ほど居ます、冷静な人は10人中3人迄です、「止めに入る」と言う行動を起こせる人は、100人に1人でしょう。
是は、人間の業ではないでしょうか。
しかし、ブレーキを牽ける理性が在ったから、米国首脳は爆撃を躊躇ったのか、キット、ソウではない、当時の日本は、ダゥンしてテンカウントを聴いて居るボクサーに等しい情況だった、しかし、それでも、日本軍の底力を知っていたから躊躇ったのだと思います、そこで、ルメイの、「日本の底力の原因は、女子供に迄至る労働力にある、そこを叩き潰さねば戦争は終わらない」と言う発言を引き出すシチュエーションになる。
人種的偏見という点まで考えれば、ドレスデンの爆撃との比較がされるべきですが、やめときます。
投稿: ナポレオン・ソロ | 2008年3月10日 (月) 05時54分
>>戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、
>惨禍を受けた方が誓っても、無意味
仰せの通りです。ただ私は「敵による日本国土への爆弾投下を阻止する」ことを誓う、敵に攻めさせないように防衛力を増強する、ことを誓う、と思えば矛盾はしないかと。東京都平和の日を決めた人がそう思っていたかどうかは知りませんが。
>戦争は自分が武器を投げ出しただけでは止まりません、
>却って、虐殺を誘因するだけです
そりゃあそうですよねえ。まして日本は今や金持ちの国。戸締まりをしない金持ちがいたら、泥棒・強盗ご一行様大歓迎、と言っているのと同じです。
>人種的偏見
それは間違いないでしょうね。独伊に原爆を落とせたかどうか。
投稿: 練馬のんべ | 2008年3月10日 (月) 06時49分
>それならぜひ改正して台風や地震の放棄も宣言し、その備えも禁止すべきですね(笑)
すばらしい例えに拍手喝采です!
投稿: taka | 2008年3月10日 (月) 07時56分
takaさま
残念ながらオリジナルではありませんが(苦笑)
故・田中美知太郎氏の「憲法に『台風来るな』と書いておけば台風は防げるのか」と護憲論者をからかったのが最初だと思います。
相手は自然現象だから、という人もいるけど、シナの存在は自然現象よりはるかに悪質だと気づかないのかな?
投稿: 練馬のんべ | 2008年3月10日 (月) 20時13分
3月10日午後7時、東京大空襲を語り継ぐ光のモニュメント「光の川」が隅田川の両岸で行われるそうです。キャンドルを持って集まり犠牲者を追悼し平和を祈りましょう。
詳しくはここで http://hikarinokawa.web.fc2.com/
投稿: kinkin | 2009年2月23日 (月) 18時18分
kinkinさま
紹介有り難うございました。東京大空襲を忘れないための試み、成功をお祈りします。
投稿: 練馬のんべ | 2009年2月23日 (月) 19時07分