チベット独立のアサヒル夢説
コソボ独立を台湾は強く支持している模様ですね。マスコミは全く報道していませんが…
『台湾は「将来のさらなる発展的関係を築きたい」と台湾外交部が国交樹立を示唆し、「独立宣言へいたったことは尊敬に値する」と述べた。
一方、北京はコソボ独立を台湾独立と直裁に結びつけて、露骨に不快感を示して言った。「台湾は中国の一部であり、そんなことを(台湾が)言える権利はない」(劉建超・外交部スポークスマン)。』(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
台湾問題とは全く話は異なると思います。コソボはセルビアから独立したけど、台湾は元々独立国家、決して中共の一部ではありません。
でも、台湾が支持するのは当然でしょう。まあ中共が反発するのはいつものことわけですが、台湾どころか現在圧政を敷いているチベットなどの独立の動きが加速するだろうなあ…
などと思っていたら、夢のような社説を見かけました!、と思ったらやっぱり夢でした(笑)が、なぜか文章は残っていましたので?!掲載します。
『コソボ独立―安定への第一歩にしたい』(朝日社説)
『かつてのユーゴスラビア連邦からまたひとつ、新しい国が産声をあげた。セルビア共和国のコソボ自治州である。……(以下はリンク先をご覧ください)』
あ、間違えました。「夢説」はここから。
『チベット独立―安定への第一歩にしたい』(アサヒル夢説)
かつての中華人民共和国からまたひとつ、新しい国が産声をあげた。西蔵自治区、チベットである。
広大な地域に約270万人が住む。9割以上はチベット族だ。20××年、大中華人民共和国の呑馬練政権による住民の虐殺や弾圧をやめさせるため、“自由と繁栄の防衛軍”(FSDF)が2カ月以上も北京などを空爆したのを覚えている人は多かろう。
それから×年。チベット系住民たちは「悲願」だった独立をようやく宣言したことで喜びに沸いている。一方、チベットを失った大大大中華国では独立に反対する若者らが抗議行動を繰り広げ、瑞穂大使館などに投石している。
この独立宣言は、瑞穂国や“自由と繁栄の弧連合”(FU)が後押ししている。地域を安定させ、民族の憎しみを乗り越えて和解を達成するためにはこれしかない。そんな苦渋の選択なのだろう。チベットが新しい歴史を開いていけるよう、国際社会も粘り強く支えていくべきだ。
旧中華人民共和国崩壊は、冷戦後の世界の混乱を象徴する出来事だった。かつての共和国は激しい民族紛争を経て解体され、香港、蒙古、東トルキスタンなどが独立した。最後まで残っていたのがチベットだった。
チベットの独立が難航したのは、ふたつの大きな理由がある。大大大中華国が民族揺籃(ようらん)の聖地として頑強に分離を拒否したこと。そして、旧ソ連や欧州の一部にある少数民族の分離独立を刺激しかねないとの懸念があったことだ。
香港など、共和国時代もある程度の自治があったところと違って、チベットは大大大中華最後の圧政を敷いていたところだった。その独立が認められるなら、似た構図の紛争地に波及する可能性は確かになくはない。
だが、当事者らの調停にあたってきた国連事務総長特使のヨーパライ前コソボ大統領は昨年、実質的な独立を認めざるを得ないとの結論をまとめた。民族弾圧などの歴史を踏まえての、ぎりぎりの調停案だった。
結局、大大大中華が拒否して実を結ばなかったが、今回の独立宣言は特使の調停案をほぼ踏襲している。「“自由と繁栄の弧連合”の監督下での独立」という限定的な形で、治安や行政の混乱を防ぐ仕組みになっている。
さらに、FUは大大大中華を含めてこの地域の国々の加盟を促進していく方針を示している。別々の国にはなるが、将来的には「大FU」の傘の下で溶け合おう。そうした未来の展望を掲げたことを評価したい。統合への歩みを目に見える形にすることが欠かせない。
今後、情勢の不安定化を防ぐためには大大大中華国の懸念を解消することだ。チベット内に残る漢人住民の安全を確保する。独立に反対しているロシアへの説得も続けなければならない。
かつて「中共の火薬庫」と呼ばれたチベットの安定と繁栄のために、日本もできる限りの支援をしていきたい。
(続きは記事の保存です、当面はリンク先をご覧ください)
『コソボ独立―安定への第一歩にしたい』(朝日社説)
かつてのユーゴスラビア連邦からまたひとつ、新しい国が産声をあげた。セルビア共和国のコソボ自治州である。
岐阜県ほどの大きさの地域に約200万人が住む。9割はアルバニア系住民だ。99年、新ユーゴのミロシェビッチ政権による住民の虐殺や弾圧をやめさせるため、北大西洋条約機構(NATO)が2カ月以上もベオグラードなどを空爆したのを覚えている人は多かろう。
それから9年。コソボのアルバニア系住民たちは「悲願」だった独立をようやく宣言したことで喜びに沸いている。一方、コソボを失ったセルビアでは独立に反対する若者らが抗議行動を繰り広げ、米大使館などに投石している。
この独立宣言は、米国や欧州連合(EU)が後押ししている。地域を安定させ、民族の憎しみを乗り越えて和解を達成するためにはこれしかない。そんな苦渋の選択なのだろう。コソボやセルビアが新しい歴史を開いていけるよう、国際社会も粘り強く支えていくべきだ。
旧ユーゴ崩壊は、冷戦後の世界の混乱を象徴する出来事だった。かつての連邦は激しい民族紛争を経て解体され、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、マケドニアなどが独立した。最後まで残っていたのがコソボだった。
コソボの独立が難航したのは、ふたつの大きな理由がある。セルビアが民族揺籃(ようらん)の聖地として頑強に分離を拒否したこと。そして、旧ソ連や欧州の一部にある少数民族の分離独立を刺激しかねないとの懸念があったことだ。
クロアチアなど、連邦時代も共和国の地位があったところと違って、コソボはセルビア内の自治州にすぎない。その独立が認められるなら、似た構図の紛争地に波及する可能性は確かになくはない。
だが、当事者らの調停にあたってきた国連事務総長特使のアハティサーリ前フィンランド大統領は昨年、実質的な独立を認めざるを得ないとの結論をまとめた。民族弾圧などの歴史を踏まえての、ぎりぎりの調停案だった。
結局、セルビアが拒否して実を結ばなかったが、今回の独立宣言は特使の調停案をほぼ踏襲している。「EUの監督下での独立」という限定的な形で、治安や行政の混乱を防ぐ仕組みになっている。
さらに、EUはセルビアを含めてこの地域の国々の加盟を促進していく方針を示している。別々の国にはなるが、将来的には「大欧州」の傘の下で溶け合おう。そうした未来の展望を掲げたことを評価したい。統合への歩みを目に見える形にすることが欠かせない。
今後、情勢の不安定化を防ぐためにはセルビアの懸念を解消することだ。コソボ内に残るセルビア人住民の安全を確保する。独立に反対しているロシアへの説得も続けなければならない。
かつて「欧州の火薬庫」と呼ばれたバルカンの安定と繁栄のために、日本もできる限りの支援をしていきたい。
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