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2007年11月14日 (水)

妊婦検診は無料でいいのでは

妊婦健診の公費負担、自治体間で格差』(読売)

近所の公明党の看板(練馬には多い…)では、「小中学生の医療費無料化を実現しました」の隣で、妊婦検診の無料化を主張していた、と記憶しています。いかにもバラマキの風情…

のんべは小学生2人と幼稚園児の親ですが、小中学生医療費無料化は、有難い話ではあるけど、筋論ではやっぱり反対。割引ならいいですが、無料化すると何も考えずに医者にかかる風潮ができますので、元々パンク寸前の小児科はさらに窮地に陥ります。練馬はまだ始まったばかりなのでそこまではなっていませんが…医者にかかることの要否など、子供の具合は本来親が一番わかるはず。無料化より、親の教育が必要でしょう。

でも、妊婦検診の無料化には賛成。財布の都合で検診にかかれないなんて、あまりにも妊婦さんも赤ちゃんもかわいそう。かかりつけ医がなくてお産のときに初めて産婦人科に来られても、医師は迷惑に決まっています。

赤ちゃんを産むときくらい、母親には安心して医者にかからせるべきでしょう。もちろん、所得制限は必要と思います。

検診無料化の条件として、乳幼児に無駄に医者にかからせないために、「どんなときに子供を医者に連れて行くべきなのか」などの講習を受けることにさせる、などの案も考えられます。またもちろん、産婦人科医・小児科医不足の問題は非常に深刻なので、政府は早急に対策を取るべきなのは言うまでもありません。

(続きは記事の保存です、当面はリンク先をご覧下さい)

 厚生労働省が少子化対策として市区町村に要請していた妊婦健診1人当たり5回分の公費負担について、全国調査した結果、平均負担回数は2・8回だったことがわかった。

 都道府県別平均では、最多は秋田(10・0回)、最少は大阪(1・3回)、兵庫(1・4回)、奈良(1・6回)の順。自治体間格差が生じ、関西の低調ぶりもうかがえる。家計が苦しくて未受診のままの妊婦の安全確保が課題になる中、自治体の意識が問われた格好だ。

 調査は、健診の実施主体である1827市区町村を対象に8月に実施。都道府県別では、負担「2回以上3回未満」が最も多く、30都道府県。5回以上は秋田、福島(5・8回)、石川、山梨(いずれも5・0回)の4県だけで、4回台は5県あったが関西以西はゼロだった。

 妊婦健診は健康保険が原則適用されず、同省は妊婦が経済的理由で健診を受けないケースが「少なからずある」として今年1月、5回分の負担を市区町村に要望。国は今年度、健診充実を含む少子化対策名目の地方交付税を昨年度の約2倍の約700億円にした。ところが、自治体間で財政事情が違い、財源となる地方交付税の使途が裁量に任されていることから、格差を生んだとみられる。

 秋田県は2003年度から県単独予算を組み、健診4回分の半額を補助していることが最多の10回負担につながっている。県は「補助拡充も検討したい」とする。大阪府内では43市町村のうち33市町村で負担は1回。府の担当者は「財政が厳しく、健診奨励が少子化対策になるという発想自体なかったのでは。調査結果を受け、公費負担を充実するよう通知する」と話す。

 奈良県では、かかりつけ医を持たない妊娠7か月の女性が8月末、救急搬送中に死産。早期受診を促そうと、来年度、住民税非課税世帯の妊婦の初診料無料化を決めている。

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コメント

 産科の問題に関してなのですが、本質的な問題は①産婦人科医委員がお産を扱わなくなった、②研修医が大学から出にくくなり医者の確保が出来なくなった、の二点だと認識しています。

 我が家では来年2月に三人目の出産を予定しているのですが、近所の産婦人科が今年からお産を扱わなくなり、最終的な出産時には転院を薦められています。
 今回は自宅での出産を考えていますが(上の二人は里帰り出産)、出来る限り仕事をして体を動かしておくべきだとの考えでまだ勤めに出ており、遠くの総合病院へは移りづらい状況です。

 それでも、来月には総合病院への転院を行いますが、もし里帰り出産の場合、転院が更に遅れることになります。
 救急車棟で運ばれる出産の大半は早産を含む異常分娩であり、もし時間外の場合は例え掛かり付け医が居ようとも電話連絡すら出来ず、たらい回しになる危険を現実に感じています。
(妊婦検診を行うとしても、出産を扱える病院でないと意味はありませんが、そういう病院は検診を扱いすぎると肝心の出産を扱えるだけのマンパワーが不足します)

 病院の内情をよく知る妻に言わせると(実は、妻の仕事は看護婦です)、個人病院の多くが出産を扱わなくなった最大の要因は、自治体などが行う婦人科検診のおかげで、リスクのある出産を扱わなくとも経営が成り立つようになった事。(入院も扱わねばならないので、外から医者を雇う必要があり経営を圧迫します)

 もう一点は、研修医が大学の外に出づらくなったことによる物理的なマンパワー不足で、総合病院の小児科医の常駐の廃止や等もこの影響です。(長女を里帰り出産した某県にある国立病院は、これで出産の扱いを止めました。:長男の出産時には産院を探すのに困りました)
 最近これについての対策は取られ始めてはいますが、本来であれば研修医にとっても経験を積む貴重な現場を失っている事でもあり(特に医者の教育に於いて専門分野以外の患者を診る機会は、実かこれしかありません)、徐々に解消していきそうな漢字ではありますが、まだ端緒についたばかりです。

 自分自身が問題の根の深さに直面して、思わず長文のコメントを書いてしまい失礼いたしました。
(自分のBLOGで、の記事化する価値があるかも?)

投稿: 山本大成 | 2007年11月15日 (木) 14時02分

山本大成さま
おめでとうございます。うちと同じ3人目ですね。

現状は残念なことに。まことに仰せの通りかと思います。官民挙げて考えるべき深刻な課題です。

投稿: 練馬のんべ | 2007年11月15日 (木) 22時02分

 私の処は、結婚が余りに遅かったが故か、残念ながら子供は居ません、でも、否だからこそ、子供は国の宝だと同意するモノです。

 妊婦の検診の無料化のスレですが、私は、医療自体を国営にすべきだと思っています、勿論私論ですが、基本的に医療はお金儲けの手段として相応しくない部分が多いのではないか「地獄の沙汰も金次第」が具現化して居るのが現実でしょう、それに、過剰医療を平気で行う理由にもなります、誰しも、自分の命は金に代え難く思っているでしょうから、少々過剰な医療でも逆に進んで受けようとするのではないでしょうか。

 こんな処に格差を生じさせるのでは、折角前世紀に退治した貧困を復活させる様なモノではないでしょうか、人命に軽重はないというのは平等思想の原点です。

 運営は、国営にすべきではありますが、逆に資格は世界レベルに更新制にして、医師不適格者を医療の現場から排除すべきだと思います。

 医業は患者の命を与る職責を持っています、時に殺人者と変わらない事を手術と称して行って良い立場に在るわけです、金で資格を買った未熟者や、精神的に病んだモノ、金の為、自らの栄誉の為になら、何でもするモノなどがその責任を背負えるモノでは無い事は明かですが、更新制度が無い現在では野放し状態だからです。

 国営にして、医業を金儲けと切り離すことが出来れば、産科医や小児科医不足も、そして無医村の問題も解消できる筈です、余り儲からない職業になった医師ならなり手が減って、質の低下は或る程度生じますが、逆に本来の自分を取り戻せる医者も多いのではと期待します。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007年11月15日 (木) 22時40分

ナポレオン・ソロさま
貴重なご意見ありがとうございます。よくわかるのですが、賛成半分、反対半分でしょうか。
のんべとしては、国営化の前提として、医師の心の問題が大きいかと。そして、心の問題は、医師だけでなく日本人全体の問題かと。
今日はのんべは文字通り酔っぱらい、ちょっと手に負えない問題なので、年始にお屠蘇気分で(やっぱり酔っぱらいか)書きたいと思います。

投稿: 練馬のんべ | 2007年11月15日 (木) 23時01分

バラマキではありません。必要財源の出所などをよく調べもしないで、悪口を書くのはいかがなものでしょう。

投稿: | 2008年9月24日 (水) 17時58分

?さま
コメント有り難うございました。

>バラマキではありません
>必要財源の出所などをよく調べもしないで、
>悪口を書くのはいかがなものでしょう。
どこの誰とも名乗らず、必要財源についてもなんら根拠も示さずに「バラマキではない」と断言なさっていらっしゃいます。

のんべが「バラマキの風情」と書いたこと、そういう方にお叱りを受けたわけです。はい。

なお、練馬区は「この事業の財源は行政改革などの不断の努力により捻出」と書いています(※)。何も開示していないのと同じです。

仮に財源があったとしても、小中学生無料化は「どうせタダ」という精神、いわゆる「もらるはざあど」を引き起こします。私はそういうのは「バラマキ」と思います。

なお、妊婦検診は絶対必要と思うので賛成しています。

(※)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/cgi-bin/koe/detail.cgi?id=2007001899002&Field=6&Words=%90%D4%8E%9A&Tuki=0&Sesaku=0&Sosiki=0&submit=%8C%9F%8D%F5%8E%C0%8Ds&Nendo=19&Page=1

投稿: 練馬のんべ | 2008年9月24日 (水) 19時30分

必要のない無料化はばら撒きといわざるを得ないでしょう。私も子供のころ風邪を引いて医者に連れて行ってもらい、親が窓口でお金を払うのをみて親の愛情を感じました。もし医療も無料、教育も無料、なんてことにしてそういう機会がなくなると、子供は親に感謝しなくなります。そのうち、親なんていなくても政府があればいいや、ということになります。

医療の国営化はとんでもないです。共産主義ですか?一律に質が悪くなる(平等になる)に決まっています。平等は共産主義ですよ。

ソ連について書かれた本を読んだことがありますが、日本人駐在員の赤ちゃんが熱を出して病院につれていったけれど3日間何の治療も受けられず死んでしまい、奥さんは狂ったように泣き叫んでいたそうです。

共産主義は許せません。

ほかに医療が無料のスウェーデンも手遅れで死亡するケースが相次いでいます。

国営でよくなるなら、さぞかし国鉄はいい組織だったんでしょうね。笑ってしまいます。

むしろ、市場原理によって競争させ、質の悪い病院を淘汰することが必要です。悪い病院はなくすべきなのです。

投稿: ゆういち | 2009年3月30日 (月) 19時58分

ゆういちさま
共産主義が平等主義、というのはご存じの通り建前、圧倒的多数の平等な貧民と、一部の「特権階級」(実は不当利得階級)ですね。
無料化は原則として好ましくありません。ろくなものではない。高齢者医療が無料化された時代、病院は閑な老人が集まる集会所に化し、医療に著しい不具合をもたらしました。
ただ、妊婦さんだけは別格にすべきかな、と思ってます。10ヶ月の期間限定ですし。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月30日 (月) 20時45分

>ゆういちさん
なにか、国営化=無料化が共産主義に繋がるが如き話になっていますが、話がオカシクは在りませんか?

 国営化イコール無料化なんて誰も云っていないし、そんな逆行はムリでしょう、寧ろ、競争が無い分値段は上がる可能性が高いと思います。

 国営化でと言うのは極論かも知れないですが、要は、競争原理を働かせて善いものとソウではないモノと有ると言いたいのです。

 確かに、社会保険加入者が無料だった昔の病院は、有閑老人の溜まり場と化して居て、顔を見かけないと「病気じゃないの?」と云う嗤えないジョークがあった位です。

 しかし、小児科や産婦人科の医師不足から、都会なのに無医師地域が増えているのを聞くと、公務員化して身分保障した方が宜しいのではないかと思った次第。

 「共産主義は平等」ではなく、結果平等なのが共産主義です、競争を否定したモノが共産主義だと云っているのであって、平等なのが全て共産主義なワケがない。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年3月30日 (月) 22時22分

ナポレオン・ソロさま
>競争原理を働かせて善いものとソウではないモノと有る
仰せの通りですね。どこで線を引くかが難しい…
通常の店舗なんか競争原理が重視されて然るべき。でも、例えば田舎に大規模なイオンができて、まわりの店がついて行けずシャッター商店街になり、イオン撤退で町に店がなくなる、なんてことが起こります。それでいい、ってもんでもないわけで…

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月30日 (月) 22時56分

競争原理がなくなるとたいていのものは腐ります。競争原理が不要なのは自衛隊と警察くらいではないでしょうか。

たとえば開業医は数が増えればより患者に親切になります。歯医者も同様です。最近は患者の要望をよく効く歯科医が増えましたが、これも過剰といわれるほど歯科医が増えたからです。

教育を考えてみてもわかることで、塾には日教組はありません。そんなことをしていたら潰れてしまうからです。でも公立学校はでたらめな教育をしても潰れないので、日教組が強い。かつての国鉄におかしな労働組合が強かったのと同じです。

医療や教育は重要だからこそ、利用者側が選べるようにして、選ばれなかった機関が淘汰されるようにしていただきたい。市場原理が働かないと何が起きるか、考えただけで恐ろしいです。

もちろん、そのままでは貧困層が医者や学校にいけなくなる恐れがあるので、補助は必要ですが、それは市場を否定するというより市場に参加させるためのゲタみたいなものです。

投稿: ゆういち | 2009年3月31日 (火) 00時25分

ゆういちさん
市場原理が働かないと腐敗するのは厳然たる事実です。市場原理主義は市場を崩壊させる、というのが資本主義の経験値。難しいですねえ…

警察や自衛隊が、市場原理外でもなぜ腐らないのか。腐っている人も居ますが、そうでない人が多いでしょう。他に、例えば伝統芸能や伝統工芸のようにやる人が殆どいないのに、給料の上がらない世界も、市場原理外。

これは「国民、伝統を守る」という士気(モラール)があれば腐らない、ということでしょうか。

昔、国鉄が腐ったのは、働かないことを信条とする極左組合を排除できなかったこと(それは市場原理が働かなかったからですが)があると思います。本当にダメな組織なら、新幹線なんて最先端のものを作れるはずもない。新幹線を作った人たちの士気はすごく高かったでしょうね。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月31日 (火) 07時44分

>ゆういちさん
>>市場に参加させるためのゲタみたいなもの
 市場原理は結構ですが、その中で貧困層へのケアを忘れては、医療の根本が揺らぎます。

 嘗ての日本も、「生存を脅かす程の貧困」と戦って居たのですが、貴方が指摘した競争原理の必要な理由から、施策は遅々として進まず、貴方が挙げた「ゲタ]を社会が考案し、実施するまでにも相当な時間が掛かっているのです、曰く、「人は、易きに流れる」、しかし、保険制度が未発達の頃は、安易に病院にかかれずに病状が悪化したり、薬が買えず死亡した例も相当にありました。

 其れを国策でやって、競争原理を働かせなかったから、有閑老人サロン化する事になったのですが、そう言った反省もあって、現在ではケアハウスなど代替施設も造られているのではないでしょうか。

 こういう行政は、試行錯誤で行くしかないのですが、其処を競争原理一本で統御出来るかというと、甚だ疑問だという他はない、と思う次第です。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2009年3月31日 (火) 08時29分

ナポレオン・ソロさま
競争原理も大事だし、でもそれだけで上手くいくはずもない。難しいですね。

投稿: 練馬のんべ | 2009年3月31日 (火) 21時53分

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