「ぐ犯」はひどすぎ
『ぐ犯少年の調査権、民主も修正要求へ』(読売)
ニュースの内容にコメントするつもりはありません。気になったのは表記。「ぐ犯」とは何でしょうか。
もちろん、「ぐ」とは
虞(おそれ):よくないことが起こりそうな心配
であり、虞犯少年なら、犯罪を起こしかねない少年、と意味がすっきりします。
この表記は「虞」が常用漢字に入っていないせいなのでしょうが、「虞犯(ぐはん)」と書けば済む話。じゃなければ、やまと言葉で書くべきですね。「つみおかすおそれあるわかもの」とか(笑)。
こんな話はいくらでもあるのでいちいちブログネタにするほどのものではありませんが、もう一度「ぐ犯」を見てください。余りの酷さについ反応してしまったわけです。
この新聞社、「虞」を使わないのなら、「讀賣」なんて使うな!「よみ売しん聞」と書いちゃうぞ(笑)
(「ぐ犯」と書くのが新聞では一般らしいので、これは八つ当たり(苦笑))
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コメント
「障害者」の「害」の文字は良くないって言う事で、私がついこの間までお世話になっていた求人誌は「障がい者」って書いていました。
まあこの求人誌はあっち系と思えるコメントが多かったので止む無しかな?と思っていたら、「障がい者」と各企業や自治体が増えているようですね。
言葉を変えても正しい知識を持たない限り、差別ってのは永遠に無くなりませんよね?
投稿: ひろふみ | 2007年10月12日 (金) 02時37分
ひろふみさん
本来、害は「碍」が正しく「障碍者」なのですが、これも常用漢字外で「障害者」となったのがまず問題です。でも「障がい者」ではますます気持ち悪いのですが、大企業は余計なトラブルは起こしたくないので言葉狩りに弱い。「子供」→「子ども」も言葉狩りで当たり前になりました。
こんなのもあります。
http://nonbe.way-nifty.com/blog/2007/03/post_5873.html
>言葉を変えても正しい知識を持たない限り、
>差別ってのは永遠
仰せの通りですね。
PS.もうひとつ私の大嫌いなのは「危ぐ」。あやうぐ、という動詞か?漢字まで「絶滅危惧種」にしてどうするのでしょうか。
投稿: 練馬のんべ | 2007年10月12日 (金) 07時13分
私も最初「ぐ犯」って何だ?と思いました。「虞犯」ですね。何だ、日本の新聞ならちゃんと漢字で書けよって言いたくなりました。読めなくても辞書引けばいいんだから。また差別になるからと漢字をわざわざひらがなにするあたりも、私は差別を助長しているように思います。それは止めるべきだと思います。そういう言葉があるのだからわざわざ直す必要はない。そういう意識があって直しているうちは差別はなくならないと思います。
ほとんどのマスコミがそうですが、言葉を生み出す仕事なんだから、もっと正しい日本語を使うようにしましょうよ、と提案したいです。特に皇室への敬語などはひどい一例ですね。
投稿: かついち | 2007年10月12日 (金) 08時22分
かついちさん
>漢字をわざわざひらがな…差別を助長
なるほど、そうですね。ぐ犯にしても障がい者にしても、却ってこれなんだ?と目立ってしまいます。
>マスコミ…正しい日本語を使うように
おおいに賛成。
>皇室への敬語などはひどい一例
ほんとですね。まず「さま」付け、例えば「雅子さま」はやめてほしい。私が子供の頃は、マスコミでも当時の皇太子妃殿下を「美智子妃殿下」とまともな尊称を使っていました。
投稿: 練馬のんべ | 2007年10月12日 (金) 16時29分
「さま」付けは皇室を身近にする(=軽視する)ためのマスゴミによる緩やかな策略だつたのですが、マスゴミ自体もいつしかその目的を忘れ、国民共それが当たり前と言ふ風になつて仕舞ひましたね。
ところで、新聞の漢字はルビで読ませる、教育的な観点からもこれにつきると思ひます。
投稿: 葦原屋 | 2007年10月12日 (金) 23時20分
葦原屋さん
なるほど、今や正式な「殿下」のほうが違和感ある、という人のほうが多いかも。
新聞の漢字はルビ、おおいに賛成。
投稿: 練馬のんべ | 2007年10月12日 (金) 23時40分