最近の新聞という名のアジビラは誠に未熟
『筆洗』(2007年10月13日東京新聞)
放送を見たわけではありませんが、記事や写真などで見る限り、反則ばかりのボクシングもどきの亀田大毅、あれはひどすぎます。武道の伝統の日本にふさわしくない。王者内藤が圧勝したのは何よりのことでした。
さて、笑わせてくれたのは東京新聞、筆先。「“国民”の期待に応え」てくれます(笑)。まあ、一読してください。
王者内藤の「国民の期待に応えられました」というセリフを、わざわざ『“国民”の期待に応えられました』と“国民”とクオーテーションで囲って、『ヒールを立てて熱狂しやすいこの国で、小泉煽動(せんどう)政治の怖さを体験したばかり』につなげるとは驚きました。常に煽動するのはマスコミだと思うのですがねえ…コメントは「市民の期待に」とすれば筆洗子のお気に召したのかな?、あ、そうか、悪役=“(プロ)市民”の亀田を“国民”の内藤がやっつけたのがお気に召さないのか(笑)
『メンズウェアの胸元 ワンポイントおしゃれに復活』という記事で、『右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になる』とこじつけた朝日と良い勝負です。
結語の『やたらに悪がはびこる時代だが、国民の目も肥えてきていることを忘れないよう。』もいい。アサヒるとすぐに叩かれることへの恨み節です(笑)。
朝日も中日・東京新聞もマスコミではなくただのプロパガンダ紙、アジビラに過ぎないとは思いますが、こじつけ方が強引すぎ、すぐばれてしまうのがなんとも未熟。赤旗ですらもう少し無理のない書き方をします。
昔から、どんな上の句を作っても「それにつけても 金の欲しさよ」という下の句はぴったり合う、という話があります。きっと反日マスコミ連中なら「げにおそろしき “国民”の声」「アサヒる自由 今は昔か」とでも詠むことでしょう(笑)。
(続きは記事の保存です、当面はリンク先をご覧下さい)
英語の「ヒール」は「かかと」だが、プロレス業界では悪玉レスラーを指す。戦後、“卑劣なジャップ”役を演じて、全米にその悪名をとどろかせたグレート東郷の謎多き人生は、森達也著『悪役レスラーは笑う』(岩波新書)に詳しい▼たかだか十八歳の“悪ガキ”が、三十三歳の“苦労人”世界チャンピオンを“ゴキブリ”呼ばわりし、「負けたら切腹や」と大言壮語して、大差で判定負けした。十一日夜のボクシングWBC世界フライ級タイトル戦中継に、溜飲(りゅういん)を下げたファンは多かろう▼挑戦者は悪名高い亀田三兄弟の二男、大毅選手。最後は悔し紛れからか、内藤大助チャンピオンにプロレス技のボディースラムをかけて投げ飛ばした。文字通り「ヒール」を演じてみせたのだからできすぎだ。興行的には大成功で、瞬間視聴率で40%以上(関西地区)を稼いだTBSは、ほくそ笑んだことだろう▼だが、ちょっと気掛かりなのは、正義役を振られた内藤王者が「“国民”の期待に応えられました」と、コメントしてみせたこと。ヒールを立てて熱狂しやすいこの国で、小泉煽動(せんどう)政治の怖さを体験したばかりだから、なおのことだ▼自分が倒したタイの前チャンピオンとの実力比較より、12回保った少年の潜在能力と将来性をもっと称(たた)えてやれば、さらにかっこよかった。斜陽のボクシング業界のためにもなる▼亀田兄弟も、ヒール役のすごみは実力に裏打ちされてこそと思い知るべきだ。やたらに悪がはびこる時代だが、国民の目も肥えてきていることを忘れないよう。
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コメント
>「“国民”の期待に応えられました」
チャンピオンの内藤がこのように発言したのは、調印式でのことがあったからだと思います。
調印式での大毅の「切腹」発言が大きく取り上げられていますが、この時兄の興毅が記者席から「国民の期待に応えろよ」とチャンピオンに発言しています。
興毅は負けろと言う意味で言ったのだろうが、勝ったのはチャンピオンでした。
それであの時に内藤はこの発言をしたのでしょう。
チャンピオンは失礼ながら見かけによらず、冷静で頭も良いと思いましたね。
戦い方を見ていたら輪島功一のように見えました。
東京新聞はこの一言を利用したいだけです。
国民を煽動したのなら、今回の参議院選挙がそうでした。
煽動するにはマスコミの影響がなければ出来ないのが分かっているはずです。
投稿: まさ | 2007年10月14日 (日) 10時08分
まささん
なるほど、上手い切り返しだったのですね。それにしても、亀田家に“国民”の期待がそんなに大きいと思っていたのでしょうか。TBSの期待は大きかったでしょうが(笑)
>煽動するにはマスコミの影響がなければ
>出来ないのが分かっているはず
そうそう、小泉劇場になったのはマスコミが面白おかしく取り上げたからでした。まだまだマスコミの力は恐ろしいですね。
投稿: 練馬のんべ | 2007年10月14日 (日) 12時08分