鰻業界がアサヒったら鰻食文化も潰れる
『「里帰り偽装」や「産地証明書乱発」宮崎のウナギ業者に厳重注意』(産経)
正直なところ、今うなぎを食べる気がしません。スーパーで並んでいる量は以前と大差なく、国産品がそんなに急に増産できるはずがないので、シナ産を国産と偽装して販売しているとしか考えられないからです。そう思っているのは私だけではないでしょう。
こんなことをしていては、うなぎ業界は信用を失うどころか、近い将来、うなぎを食べる文化さえ絶滅するかも知れません。
商売は信用が一番大事。一時的な不景気で店が潰れても、信用さえ残っていれば立ち直ることが出来ます。しかし、信用を失っては絶対に立ち直れません。
シナの商売はなぜ信用なしでやっていけるのか。人口が多いから、通りすがりだけを相手にしていても商売が成り立つからです。相手が通りすがりだけなら、後は野となれ山となれ、です。
その感覚を日本に輸入するなどとんでもない。知らずに毒入りうなぎの輸入したら会社は傾くかも知れませんが、立ち直るチャンスはあります。でも、毒入り商習慣を輸入したら、それは潰れるしかないでしょう。日本の商売人がシナったら終わりです。(シナる(偽装する、信用を失う、恫喝する、等)という言葉が大流行中!とアサヒってみました(苦笑))
(続きは記事の保存です、当面はリンク先をご覧下さい)
宮崎県のウナギ業者が台湾から輸入したウナギを国産と偽装販売した問題で、同県は28日午後、農水省との合同調査に対して産地偽装を認めた宮崎市内の卸売り2社に対し、厳重注意の行政指導を行った。輸入業者と結託して里帰り証明を偽装する巧妙な摘発逃れ、自ら産地証明を乱発する手荒な手口が明らかになり、消費者の食への不信が高まりそうだ。
厳重注意を受けたのは、宮崎市の原田穂積商店(原田美千子社長)と石橋淡水(石橋不二子社長)。
農水省によると、原田穂積商店は昨年11月から今年7月の間に台湾から輸入した成魚約500トンのうち約400トンを宮崎産や国産に偽装して販売した。
国産ウナギの養殖は、秋から冬の間、温暖な台湾にいったん移して成長させ、逆輸入する「里帰り」が認められている。原田穂積商店はさいたま市の輸入業者に対し、台湾から輸入したウナギに、里帰り証明を偽造するよう依頼。立ち入り検査に対し、この偽造証明書で「国産」と言い逃れようとした。
石橋淡水は17年11月から今年7月の間、台湾や中国から計約1280トンを輸入し、うち900トン余りを宮崎県産と偽って販売。取引先の養鰻場名で勝手に産地証明を乱発していた。
また、偽装ウナギを使ったかば焼きの一部には、東国原英夫・県知事の似顔絵シールが張られていたことから、同知事は「厳重な管理を徹底させる」としている。
原田穂積商店の原田穂積氏は取材に応じ、「加工業者からの国産注文に量が足りず台湾産を使った。申し訳ない」と謝罪。その一方で、「外国産なしで、これだけ国産ばかりが流通しているのはおかしい」と業界全体に疑問を投げかけた。
ウナギ業界の関係者によると、中国食品への警戒心から、日本では消費者の国産志向が強く、大手スーパーなども国産に限定して注文する傾向がある。
業界では外国産を国産にして輸入する「里帰り偽装」のほか、中国で養殖・加工された冷凍かば焼きの完成品を国産商品の大箱に詰め替えるだけの「リパック」や、養鰻池の能力をはるかに上回る産地証明の乱発といった不正のうわさや指摘が相次いでいる。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
信用をなくしたら潰れるのはミートホープと石屋製菓(「白い恋人」で御馴染み)で十分分かっています。
CMだってイメージ・信用商売ですから、一度不祥事起こせば中々使ってもらえません。
そんなもんです。
投稿: ひろふみ | 2007年10月 1日 (月) 01時50分
ひろふみさん
仰せの通りですね。
信用をなくせば会社がなくなる、というのは少し前の雪印でわかったはずなのに後を絶ちません。
今回の問題で心配なのは、このままだと「うなぎ」という、例えば江戸で言えばそば・寿司・天ぷら・うなぎと並び称される食文化(名古屋なら「ひつまぶし」大阪なら「まむし」と食べ方もさまざま)自体が絶滅してしまうのではないかという点です。
ただでさえ輸入鰻(アンギラ・アンギラ)に押されて日本の鰻(アンギラ・ジャポニカ)は苦しい状態です。そして日本の鰻を使ったうなぎ屋文化…店で頼んでから裂き始めると40分は待たされる、この時間も楽しむ文化、まさに日本のスローフード…は絶滅寸前です。
このままだと鰻文化は鯨文化に次いで消えてしまう可能性が大きい。業界はそのことは十分わかっているはずなのですが…
投稿: 練馬のんべ | 2007年10月 1日 (月) 07時07分
ヽ(´Д`;)ノアゥア...
宮崎産だっちゅうので、鰻定食喰っちまただ!
二度と宮崎産は喰わねえぞ。
台湾産と書いてあれば、またべつの反応だと思うんだけど、ここも台湾は中国ぐらいに思ってるのかねぇ?
投稿: tono | 2007年10月 2日 (火) 09時52分
tonoさま
九州では柳川の鰻せいろ蒸しが有名ですね。
台湾産のウナギは結構多いようですね。台湾産ならシナ産よりはずっと安心できるのでは。
それにしても、アサヒる業者は、ウナギは日本の貴重な食文化である、という認識はないのかなあ…寂しい限り。輸入鰻に押されて、貧すりゃ鈍す、なのかなあ…
投稿: 練馬のんべ | 2007年10月 2日 (火) 20時32分