SATOYAMAイニシアチブ?!
『環境立国へ「SATOYAMAイニシアチブ」など8戦略』(朝日)
里山っていいですねえ。のんべお気に入りの里山は、のんべ家からママチャリで頑張って1時間くらいの「八国山緑地」です。「となりのトトロ」の「七国山」のモデルと言われています。尾根道は散歩に最高。(写真はもちろん「八国山緑地」、手前は菖蒲の名所「北山公園」)
でも、このキャンペーンには賛成しがたい。
まず、ローマ字と外来語を並べて、わけわからなくしているだけ、全く美しくない日本語です、否、日本語でもない謎の文字列です。
また、里山は、日本古来の自然との共生の知恵の象徴、というのは間違いではありませんが、非常にわかりにくい。何の役にも立ちそうもない里山、雑木林は「無用の用」の典型。その有り難みは慣れ親しんでいないと分かるはずないと思います。一度や二度散歩したくらいでわかるはずもない。まして外つ国人に理解できるとも思えません。流行語になった「MOTTAINAI」とはだいぶ違います。
維持することは大変なのに、その意味は無用の用。もちろん、無用の用こそ大切、というのはその通りだけど、伝えられるかどうか。
日本はすでに原風景になった(人工的な)自然の宝庫。自然との共生の知恵の象徴として、分かりやすいものはいろいろあります。
一番は月並みながらやはり棚田でしょう。ほんのわずかに説明して、現場を見せればその大変さとその機能の意味がわかります。(写真はのんべ家が参加した棚田田植え体験)
すでにいろいろ利用されていて手垢がついているのが嫌われたのかも知れません。
また、屋敷林も良さそう。のんべ家は練馬の外れで、近所には屋敷林がまだまだ残っています。近所の公園で狸はたまにみかけるのですが、公園の林は狭いので、多分隣の屋敷林に棲んでいるのでしょう。しかし維持が大変なので減る一方、レッドデータブックに載せるべきですので、このキャンペーンにはぴったりでしょう。(写真はのんべ家近所の屋敷林。手前は練馬らしくキャベツ畑、練馬のキャベツ生産量は23区で堂々1位)
鎮守の森はどうでしょう。森の神が人を守り、人は森に感謝して守る。日本人の宗教心のたまもの。あまりに日本的すぎて世界向けではありませんね。それ以前に公明党が怒りそうだ(笑)(写真は練馬の天祖若宮八幡宮)
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安倍首相が策定を指示していた政府の「環境立国戦略」について、中央環境審議会の特別部会で25日、提言の原案が示された。柱となる地球温暖化問題について、安倍首相が24日夜に示した温暖化対策の内容を盛り込んで仕上げ、近く閣議決定する。6月上中旬にドイツで開かれる主要国首脳会議(G8)などの場で政府の方針として提示していく考えだ。
原案は、「地球温暖化」「資源の浪費」「生態系」の三つの分野で、地球規模の環境問題が深刻化していると指摘。将来の世代に受け渡していける「持続可能な社会」に変えていく必要があるとした。
そのため、今後1、2年で重点的に着手すべき八つの戦略を挙げた。日本人が自然に手を加えて形作ってきた「里地里山」から着想した「SATOYAMAイニシアチブ」を提唱。自然と共生する伝統の知恵を再興して発展させる方法を世界に発信するとした。このほか、過去の公害の経験からアジアに環境技術で貢献することや、省エネ・環境技術による経済成長を目指すビジョンなどを示している。
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