バイオ燃料のお陰様で迷惑千万
『バイオ燃料人気の余波 穀物高騰で讃岐うどん値上げ』(産経)
バイオ燃料にトウモロコシを使うなどとんでもない話と前書いたわけですが、早速日本でもうどんなどのコナモンに影響が及んでいますね。実に迷惑な話です。
食べ物を大切にしないと、トヨウケ様の怒りを買うだけです。
でも、外食産業が「世界には飢えている人もいるのに」とぼやくのは、まるで朝日新聞が捏造をやめろ、というようなものです。もちろん、良心的な個人でやってる食べ物屋さんは精魂込めた料理を残されると傷つきます。食べ物を無駄にしないように努力しています。しかし、大手の外食産業などは、普段から食べ物の無駄遣いを推進しているような団体。食べ物を無駄にしないように配慮して、などとはあまり思えません。ホテルの立食パーティーの、実に外見は立派だけど心のこもっていない料理と大量の食べ残しを見れば明らかです。
以下余談。スーパーで、製造年月日の少しでも新しいものを選ぶのは、食べ物の廃棄を推進するだけだからやめよう、という意見があります。これには消費者の立場で強く反対。消費者側で食べ残しのないように、少しでも先まで食べられるように、新しいものを買っているわけです。この意見は、売れ残りは嫌だから買って食べ残して下さい、というのと同じことです。
スーパーなら製造年月日の一番新しいものは1割高い定価を付けるなどの工夫をすればいい。賞味期限ぎりぎりにならない限り値段を下げない、などとやっている限り、新しいものを買うのが、消費者の立場として食べ残しを出さないための工夫です。
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『バイオ燃料人気の余波 穀物高騰で讃岐うどん値上げ』(産経)
温暖化対策の切り札として世界中で注目されるバイオ燃料。その余波が讃岐うどんや身近な食事を直撃している。原料となる穀物市場が高騰しているためだ。競争が厳しい外食産業では大半の店で価格に反映されてはいないが、バイオ燃料は世界規模で導入が進んでいるだけに、将来への不安が漂う。
首都圏でも人気があるうどんの本場、香川県の讃岐うどん。「さぬきうどん協同組合」に加盟する企業・店舗のうち、約15店がメニューの一部を10~20円値上げした。
「小麦粉が25キロで60円程度上がった。値上げで対応するしかない。天ぷらを揚げる油も上がっている。ダブルパンチどころかボコボコですわ」
自身の会社でも商品の「冷凍うどん」の一部で値上げを決めた大峯茂樹・同組合代表理事は嘆息する。しかし、もともと値段が安いため「常連さんも『上げてもいいんじゃない』と言ってくれる」という。
9割を輸入に頼る小麦について政府は4月、年間固定価格を決める「標準売り渡し価格制度」を廃止し、変動制に移行した。そこに小麦の一大産地のオーストラリアの干魃(かんばつ)が重なったことが価格上昇の一因だ。
しかし、農林水産省の担当者は「トウモロコシが高値で取引されるバイオエタノールに使われて飼料が不足し、補うため小麦の価格も上昇。穀物全体の相場が上がっている」と説明する。今秋の価格改定でも下がる見通しは立っていない。
転作で大豆などが作られなくなり食用油が高騰した影響で、大手が相次いで値上げを発表したマヨネーズ。名古屋市の「感動マヨネーズ料理店まよまよ」も取引先から7月からの値上げを通告された。高羽健治マネジャーは「プレーンなマヨネーズだけで1日に10キロも使うので、正直、痛い打撃。でも、それ以外のコスト削減で価格は上げない」と意気込む。
「粉もの文化」の街、大阪に本社をもつお好み焼きの「千房」は「小麦粉もマヨネーズも仕入れ業者から値上がりするとは聞いている。今は値上がり幅がどのくらいか、価格に反映させないでできるかの検討中」。ファミリーレストランなどを展開する「すかいらーく」は「先物買いのため今すぐの影響はないが、半年先はどうなるか。飼料も上がるので肉類の価格上昇も懸念している」と話している。
温暖化防止のためのバイオ燃料が食を直撃する事態に、外食産業の担当者らからは「世界には飢えている人もいるのに」「食べ物は生きていく基本。それを燃料に回すのには疑問がある」と“恨み節”も聞かれる。
日本フードサービス協会の千葉国雄広報室長は「外食産業は競争が厳しく、原材料が上がったからといってすぐに値上げには踏み切れない。しかし、小さい店などでは今後、影響が出てくるかもしれない」と話している。
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