脚立から落ちても脚立のせいではない…当たり前…
『脚立の事故防止で新安全基準』(NHK)
先日、ガス中毒事故の話で「危険を危険と感じることが大事」という当たり前の記事を書きましたが、この脚立の話はそれ以上にあほくさいですね。脚立に乗ったら壊れて事故になった、というのは確かに製造物責任でしょうが、上に乗って落ちて…というのは、そんなのは落ちる方が悪い。
こんなのは、今は誰もがニュースを見た瞬間にそう思うでしょう。でも、「転落防止装置つき脚立(?!)」が当たり前の時代が来れば、そういう感覚は忘れられます。ガス中毒など昔は当たり前でしたが今は「不完全燃焼防止装置」がついて、換気を気にしなくなったのと同じことです。
昔は当たり前に危険だったことはなにか、たまには思い返してみることも必要でしょう。マスコミはメーカーを批判するばかりで、こういう当たり前の観点の記事はまず載りません。こういう特集記事、受けそうなのになあ。
(続きは記事の保存です、当面はリンク先をご覧下さい)
脚立からの転落事故は、この6年間で30件発生し、5人が死亡、12人が大けがをしています。多くは、庭木の手入れなどの作業中に本来、乗ってはいけない最上段の踏み台の上に乗るなどしてバランスを崩して起きており、製品安全協会は、消費者への注意を促す表示の見直しを中心に新しい安全基準をまとめました。
それによりますと、新しい基準では、消費者が一目で危険とわかるように、最上段の踏み台の部分に赤く目立つように「危険」の文字を表示することなどを求めています。また、取り扱い説明書に具体的な事故の事例を記載することや、製品をこん包するパッケージに「誤った使い方をすれば大けがをするおそれがある」という警告表示をすることも求めています。
新しい基準を満たした製品には製品安全協会が認定した「SGマーク」が付けられるということで、製品安全協会では「消費者に危険性のあることを知ってもらい、事故防止につなげたい」と話しています。
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コメント
のんべさんのご意見に賛成です。こうして人間はどんどん危険予知能力や生きるための判断力がなくなっていきますね。以前書いたかも知れませんが、書いてある日付に頼って食べられるものを捨ててしまう「賞味期限」信仰。また、トイレが自動洗浄になっている家の子は、よその家に行ってもトイレを流さなかったりします。そして、そういう知恵や常識を教えなければならない親が、その責任をメーカーに押しつけ、親力も低下しますよね。
>マスコミはメーカーを批判するばかりで、こういう当たり前の観点の記事はまず載りません。
ですよね。これも資本家=悪、市民(消費者)=善というあの思想からきているのでしょうか・・・?
産経新聞の「溶けゆく日本人」はお読みになっていますか?その取材班の森記者がブログに「みなさまの気になる情報も募集しています」と書かれていました。このテーマ、持ちかけてみたらいかがですか?
http://morih.iza.ne.jp/blog/
投稿: milesta | 2007年3月15日 (木) 07時31分
milestaさん
賞味期限信仰ですか、うーん…においをかいでだめかどうか判断する、という(少なくとも私には)ごく当たり前のことがなされていないのは悲しい話ですね。
溶けゆく日本人、読んでます。いくらなんでもあんなのは極端な例だろうと思いつつ、でもやっぱり笑えませんね。確かにこの記事はそのネタかも。TB入れてみます。
投稿: 練馬のんべ | 2007年3月15日 (木) 22時14分