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2007年2月 9日 (金)

廃棄野菜の活用法を農水省は真剣に考えよ!

豊作野菜の「産地廃棄」見直しへ…農水省が検討委』(読売)

当たり前のことです。折角育てた野菜をもったいないこと極まりない。まして、食糧自給率50%を切っている国のすべきことでしょうか。

農水省に知恵がなさ過ぎます。作りすぎた、保存できない、じゃあ廃棄してしまえ。そんなことは子供でも呆れるほどの愚策。作ったら、なんとかして活用することこそが、命に対する感謝の印です。のんべは古いなあ…

実は、生産地の廃棄は目立つけど本命ではありません。野菜の小売店(八百屋、スーパー…)などで売れ残った野菜の廃棄量の方がはるかに多い。ほんと、もったいない限りです。

どうすればいい?それこそが農水省の考えるべきことです。お役人さま、高い給料貰っているんだから。できないようなら給料を返上して貰いましょう。

のんべにはそういう知恵はありません。でも、知恵が出ないときは、まずは発酵の力を借りてみる、というのが小泉武夫先生の教え。小泉先生は学生の卒論にくず野菜を使った醤油を作らせました。当然、他にもいろいろな知恵が有るはずです。

この記事を読む限り、ニュースで報じられて目立つからクレームが多い、だから検討委員会を立ち上げよう、という姑息な考え方に過ぎません。これでは大した知恵は出てきません。そうではなく、野菜を捨てることに対して根本的な問題意識を持って、広く国民に真摯に呼びかけて知恵を借りる、という姿勢こそが必要です。

野菜に限らず、食べ残しは本当にもったいない。どれだけの量がゴミになることか。食べ残しはすぐ腐るから食べられないにせよ、発酵させてバイオエタノールに加工することも可能なのでは。

資源がなく知恵で生きていくしかない日本です。もったいない、というのは素敵な言葉。お役所がその原点に返って仕事をなさっていただくことが、大切なことの一つかと思います。

(続きは記事の転載)

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----以下、記事転載----
 農林水産省は6日、野菜の豊作に伴う値崩れを防ぐために1972年から実施してきた「産地廃棄」を見直すため、第三者でつくる検討委員会を設立する方針を明らかにした。

 新鮮な白菜やキャベツなどをトラクターでつぶして畑の肥料にする廃棄処分の実態に対し、消費者から「もったいない」「教育に悪い」との声が高まっているためだ。

 産地廃棄は緊急需給調整策の一つで、キャベツ、大根、白菜など6品目が対象となる。卸売価格が過去9年間の市場平均価格の7割以下に下がると、出荷を見送るように要請し、生産コストの一部を補てんする。

 昨年は11~12月に好天の影響でキャベツと白菜などが豊作になった。全国で2万2000トンが廃棄され、国と生産者が折半出資した基金からの助成金は5億円にのぼる。一方、農水省が受けた電話や電子メールの苦情や意見は「130件を超える」(野菜課)という。

 計画では、今年度内に検討委員会で具体策を検討する。「廃棄せず国民に安く提供する」「動物園に寄付する」などの案が浮上しているが、価格による需給調整の枠組みが崩れる恐れがあるうえ、輸送費など一定のコストが発生するのは避けられない。農水省は財政負担を増やさない考えで、協議は難航も予想される。

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コメント

農協やらその周辺の人には野菜を漬物に「リサイクル」する発想が無いみたいですね。日本人の漬物離れを痛感します。
棄てるなんて愚の骨頂です。

投稿: とよあしはら | 2007年2月 9日 (金) 12時19分

とよあしはらさん
おおいに賛成。今は浅漬けが多いけど、本来は塩辛い保存食ですから、漬物にするのが一番です。
日本は漬物文化の国と思うくらい、漬物の種類が豊富な国なのに残念ですね。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月 9日 (金) 19時03分

漬け物大好き!日本古来の保存法なのに、外国産の漬け物や原材料を輸入したりしていて、安けりゃいいのか?と思います。(キムチ騒動とかで輸入は減ってるのかな?)

あと最近の賞味期限至上主義も無駄が多いと思います。賞味期限て安全を考えてかなり短めに付けているのだから、食品工場などでは、細菌検査等をして問題なければ使用してもいいと思うんですよね。缶詰とかレトルトとか賞味期限の倍以上もちそうなものも「使っちゃダメ」はおかしい。
外国じゃ、売っている日本食には期限切れのものもあるし、品質に問題なければ私たちは有り難がって食べています。その同じものが日本では捨てられている。使ったらニュースになる。表示してある日付に縛られて、食べられるものを捨てるのはどうかと思います。
賞味期限を目の敵にするマスコミ、廃棄の現場も取材してみて欲しい。(子供向けの環境問題の番組ではやっていました。)
この賞味期限問題もまた、大企業=悪、消費者=善という階級闘争好きが喜びそうな構図なので、なかなか無くならないでしょうが・・・。

投稿: milesta | 2007年2月 9日 (金) 19時57分

milestaさん
日本の漬物文化は世界に誇るもの、大切にしたいですね。例えば西洋のピクルスも韓国のキムチも美味しいけど、日本人は日本の漬物を食べてほしい。…コメントでこの辺を書き出すときりがないのでそのうちネタにしましょう。
賞味期限についても賛成。賞味期限にせよ消費期限にせよただの目安です。肉でも魚でもにおいをかいでみて判断する、というのが当たり前と思うし、うちではそうしています。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月 9日 (金) 20時39分

野菜等の生ごみは雑菌が増えやすいのでバイオエタノール作りは難しいとされていましたが、今はその雑菌の繁殖を少なくする技術も出来つつあるようです。捨てるくらいなら、大いに野菜類もバイオエタノール等でも活用して欲しいものです。

投稿: パンプキン | 2007年2月 9日 (金) 22時15分

パンプキンさん
私は素人考えで書いているだけですが、なるほど、いいこと教えて頂きました。感謝です!
生ゴミの量は半端ではないから、それを資源化をする方法をまじめに考えるべきですね。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月 9日 (金) 22時29分

あれは堆肥という形に、一応リサイクルできてているんです。
私から見ると、都市部生活者の家庭から出る生ゴミを燃えるごみに出すとか、水洗便所とかの方がもったいないように見えますよ。

投稿: とおりすがりの農業屋 | 2007年2月10日 (土) 04時40分

とおりすがりの農業屋さま
貴重なご意見を有り難うございます。
今回の農水省は、報道されて見た目が悪い、という発想でなんとかしよう、ということで、いかにも姑息な話です。
仰せの通り消費者の生ゴミや、スーパーなどの売れ残り野菜(野菜に限らないが)のほうがよほど問題、という認識を持っています。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月10日 (土) 06時53分

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