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2007年2月17日 (土)

柳沢厚労相、再度の失言

産科医減少「少子化の反映」 柳沢氏答弁に医師反発』(朝日)

(記事一部引用)『訴訟リスクの高まりや24時間態勢の過酷な勤務などに触れなかった答弁が理由だ。(中略)発言は、「産科、産婦人科、外科の医師数が減っているが、なぜか」という質問に答えたもの。柳沢氏は「産科の医師は出生数あたりでは減っているわけではない」「出生数の減少で医療ニーズがはっきり低減していることの反映」などと答弁。産科医、助産師不足の対策には「効率化、ネットワーク化して対応していく」とした。』

文章を一部だけ切り出して批判するのは反則とはいえ、やっぱりこの発言、いかがなものでしょうか。朝日サマの仰せの通り、まず過酷な勤務実態があるわけで、それに触れずにこんな発言をしたら反発されるに決まっています。それに、少子化だから産科医が少ないのではなく、産科医が少ないことが少子化を促進しているのです。産科医があんな激務でなく保険点数制度でも優遇され訴訟リスクも少なければ、間違いなく産科医は増えます。患者数に関係なく、格好いいから心臓外科が増え、楽だから皮膚科が増える、というのが現実でしょう。

柳沢氏は記者会見で「訴訟のリスクや勤務状況がきついということはよく承知している」と話したそうなのでご理解頂いているのでしょうが、だったらそれをまず言って、そして「少子化だから産科医が減っている側面もある」くらいに付け加えるくらいにすれば批判されなかったはず。それを後で批判されたところで付け加えるのだと、失言と言われても仕方有りません。

やはり、安倍首相は柳沢大臣を辞めさせた方がいいのでは。本人がどう思っていらっしゃるのかは知りませんが、ご自分の発言がどのような反応をもたらすか、認識が甘いのは明らかです。今後も同じような問題を繰り返すであろうこと、容易に想像がつきます。

(続きには記事の保存。当分はリンク先を読んでください)

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『産婦人科医が減っているのは出生数の減少で医療ニーズが低減した反映――。7日の衆院予算委員会での柳沢厚生労働相の発言が、産科医の反発を呼んでいる。訴訟リスクの高まりや24時間態勢の過酷な勤務などに触れなかった答弁が理由だ。「産む機械」発言の余波もあってか、医師らのブログには「このような認識では有効な対策がとられない」などの書き込みが続く。柳沢氏は16日、閣議後の記者会見でこの発言について「訴訟のリスクや勤務状況がきついということはよく承知している」と話した。
発言は、「産科、産婦人科、外科の医師数が減っているが、なぜか」という質問に答えたもの。柳沢氏は「産科の医師は出生数あたりでは減っているわけではない」「出生数の減少で医療ニーズがはっきり低減していることの反映」などと答弁。産科医、助産師不足の対策には「効率化、ネットワーク化して対応していく」とした。
この発言を取り上げたブログ「ある産婦人科医のひとりごと」のコメント欄には「(現場を)理解しようともしない」などの言葉が並ぶ。国会中継の録画から議事録をおこしたブログも。医療関係者らが参加する掲示板「m3」などでも批判が続いている。
確かに産婦人科医1人あたりの出生数は、90年が95人、04年が98人と横ばい傾向にある。だが、日本産科婦人科学会で医療提供体制検討委員長を務める海野信也・北里大教授は「大臣は、分娩(ぶんべん)施設数の減少が出生数の減少率より大きい事実を見落としている」と指摘。「産婦人科が扱う領域は、婦人科系のがんや不妊治療などに広がっているのに、担い手は減っている。お産を扱う医師は、数字以上の激務。実態にきちんと目を向けていただきたい」という。』

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