宮本巡査部長は日本の誇り
今朝の産経一面トップはこの記事でした。
宮本邦彦巡査部長に最敬礼。勇気をたたえ、ご回復を心よりお祈り申し上げます。こういう警察官が日本の治安を守っている限り日本は大丈夫でしょう。宮本巡査部長は、我が日本の誇りです。
記事一部引用
『宮本さんは、事故が起きないよう人一倍気を使っていた。夜遅い時間まで踏切の見える位置に立ち、高齢者が渡る際には笑顔で寄り添った。踏切で一時停止しない車を追いかけることもあった。
(中略)宮本さんはあきらめなかった。電車にはねられる前、ホーム下の避難スペースに女性を押し込もうとした。「最後まで女性だけを見て、微動だにしなかった。電車から逃げようとせず、正義感の強い人と思った」(目撃した会社員)。女性は重傷を負ったものの、一命はとりとめた。』
この記事を一面トップに持ってきた産経新聞にも敬意を表します。
一面のすぐ下を見ると産経抄もこの件を取り上げています。いいこと書いていました。
(一部引用)『彼の行為を知るにつけ、「一輪咲いても花は花」を思う。誰一人知らぬ間に一輪しか咲かなくても、そこには凛(りん)とした気高さがある。』
続きはいつものように保存用の転載。リンク元を読んでください。
貫き通した正義感…重体警官に回復願う声 東武東上線事故
危険と背中合わせの職業とはいえ、あまりにも心が痛む事故だ。東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で、自殺志願の女性(39)を助けようとして、電車にはねられた警視庁板橋署巡査部長の宮本邦彦さん(53)。頭蓋(ずがい)骨骨折の重体で、予断を許さない状況が続いている。女性を最後までかばった強い正義感と優しい笑顔が印象的な「街のおまわりさん」の一日も早い回復を願い、勤務先の交番には7日、住民から、果物や千羽鶴などの見舞品が次々と届けられた。
「気さくに相談にのってくれたおまわりさん。一日も早く良くなってほしい」。7日午後、宮本さんが勤務する常盤台交番を訪れた近所の主婦は祈るような気持ちで交番に花束を置いた。
交番の警察官は、住民とのきずなを大切にし、パトロールなどにあたる。「(宮本さんは)街のことを一生懸命に思っている警察官」。近所の商店主はこう話すが、たくさんの見舞品がそれを物語っていた。
交番の目の前にある現場の踏切は、遮断機がすぐ下りてしまう「開かずの踏切」。無理な横断もある危険な場所だった。
宮本さんは、事故が起きないよう人一倍気を使っていた。夜遅い時間まで踏切の見える位置に立ち、高齢者が渡る際には笑顔で寄り添った。踏切で一時停止しない車を追いかけることもあった。
普段は、諭すように注意していたが、事故当日の6日は、ひとりの女性を守ろうと必死だった。
女性 「私は死んだっていい。(邪魔をするなら)弁護士を呼ぶ」
宮本さん 「自分が悪者になってもいいから入るな」
両手を広げ、女性の前に立ちはだかった。が、女性は制止を振り切り、遮断機があがったスキに線路内へ。宮本さんはあきらめなかった。電車にはねられる前、ホーム下の避難スペースに女性を押し込もうとした。「最後まで女性だけを見て、微動だにしなかった。電車から逃げようとせず、正義感の強い人と思った」(目撃した会社員)。女性は重傷を負ったものの、一命はとりとめた。
交番は3人態勢だったが、2人が事件処理で交番を留守にし、1人で説得するしかなかった。事故が起きた午後7時半ごろは帰宅ラッシュが終わり、ホームからは駅員の姿が消えた。
JR新大久保駅で転落した男性を救おうと韓国人留学生らが電車にはねられた死亡事故(平成13年1月)を機に設置された、半径1キロ以内の電車に異常を知らせる通報装置がホームにはあったが駅員が不在の上、突然の出来事にホームの乗客もボタンを押せなかった。踏切内に設置された列車に危険を知らせるセンサーも車などの障害物以外には無力だった。
こうした“不運”も重なり、惨事となった。
【産経抄】
たとえ高給取りでなくても、精魂込めた匠(たくみ)の仕事には他に代え難い価値がある。線路に飛び出した自殺志願の女性を助けようとした警察官が、電車にはねられた事故もそうだ。53歳、地道な交番勤務の宮本邦彦巡査部長だ。巡査部長は「危ない。止まれ」と叫び、ホーム下に女性を押し込もうとしたが間に合わなかった。
▼彼の行為を知るにつけ、「一輪咲いても花は花」を思う。誰一人知らぬ間に一輪しか咲かなくても、そこには凛(りん)とした気高さがある。人知れぬ苦労をものともせず、他人を気遣う心があったのだろう。事件処理をぞんざいに扱う警官にうんざりしていたから、彼の一途(いちず)さに打たれる。
▼いまさら、「プロ根性」と説いても詮(せん)無いことながら、いま時の政治家、新聞記者も宮本巡査部長の無心の行為に学びたい。柳沢伯夫厚生労働相の「産む機械」発言が時代錯誤であることはもちろんだ。ただ、これを政治に利用しようとする野党やメディアの心根が浅ましい。
▼反論できないと知るや、寄ってたかって「女性差別だ」と罵声(ばせい)を浴びせる。子供の陰湿なイジメと違わないから、教育再生も少子化対策も彼らには託しがたい。武士には「武士の一分」があるように、政治家にも一分、職責があるはずだ。
▼柳沢厚労相も頭を垂れるだけでなく、自らの少子化対策を存分に語ったらどうか。米国でもバイデン上院議員が、ライバルのオバマ議員の論評で失言をした。「アフリカ系として初めての主流派で、頭がよくて前科もない」。すぐに謝罪をしたうえで、繰り返し釈明を尽くした。
▼プロ政治家の本分は、言葉狩りでも揚げ足取りでもない。党利党略の霧を吹き払い、法の制定者、政策の審議者としての言葉を聞きたい。
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コメント
町村さんが至極真っ当なご意見をなさっています。
http://www.ntv.co.jp/news/77048.html
しかし、日テレのこのニュースのタイトルがいやらしいです。
町村さんは柳沢さんの発言を擁護したのではなく、その後の彼の対応を見て「ヨシ」とした訳です。
なのに日テレは・・・
少しでも柳沢さんよりの発言をすれば既存メディアが叩く、という単純な構図が分かりました。
★今日2ちゃんねるの色んなスレッドを見て回って、ある事に気が付きました。
それは「既存メディがとにかく柳沢問題を引っ張りたがっている」ということ。
福島某さんをコメンテーターにしているTBSの朝番組は論外として、面白かったのがとくダネ!(フジ)。
高木美保さんや佐々木恭子アナは柳沢さんの発言に敏感に反応(批判的)なのに、お若い真鍋かをりさんがかなり冷静な対応をしていたのです。
教養もあり、社会的経験を重ねてきたはずの人ほど批判的・・・というのは如何なる理由によるのでしょうか?
気になっています。
★産婦人科問題、私も語りたい所がありますがまた明日にします
投稿: 憲史朗 | 2007年2月 8日 (木) 20時42分
憲史朗さん
柳沢氏は私は辞めるべきと思っています。失言については十分に謝りました。でも、安倍総理に迷惑をかけ、頭まで下げさせたのですから、安倍総理に申し訳ないと思えば閣外に自ら退いてこそ男らしいとしたものでしょう。このままでは男らしいを否定するジェンダーフリーみたい(牽強付会な論理(苦笑))
>教養もあり、社会的経験を重ねてきたはずの人
>ほど批判的・・・というのは如何なる理由に…
さあ?でもまあ、この際は柳沢氏を叩けば、TBSは気に入ってくれるんだな、などと阿る悪知恵がついてくるのでは。
投稿: 練馬のんべ | 2007年2月 8日 (木) 21時06分
のんべ様の考える潔さ~という観点からすると辞任止むなしとなりますね。
今回は意見が真っ向から対立しましたが、非常に参考になるのんべ様のご意見でした。
どうも有り難う御座いました。
明日は産婦人科問題について語りますので、また厳しい意見を宜しくお願いします。
投稿: 憲史朗 | 2007年2月 8日 (木) 23時41分
憲史朗さん
今回の野党はまさに夜盗なみの酷さでした。柳沢氏は、あそこまで言われたら意地でも辞められない、という気分でしょうか。まあ、それはわかりますが…
投稿: 練馬のんべ | 2007年2月 9日 (金) 06時43分
当方のブログにコメント頂きましてありがとうございました。
宮本巡査部長のような方は、まさに日本人の鑑ですね。
人の心の痛みがわからない人間ほど『人権』だの『平和』だの耳障りのいい言葉を好んで使用しますが、本物の日本人はそんなことを声高に叫ばなくてもわかっているものです。
日本の将来のためにも、今後もブログ更新頑張ってください。また、立ち寄らせて頂きます。
投稿: 八田修一 | 2007年2月10日 (土) 17時48分
八田修一様
ご訪問頂き有り難うございます。大声で叫ぶ連中は、自分の「人権」、自分の「平和」が大切なだけですね。宮本巡査部長は身を以て日本人に問いかけられました。宮本巡査部長の回復を心からお祈りします。
>日本の将来のためにも、
>今後もブログ更新頑張ってください
ありがとうございます。
八田様には素晴らしい記事のTBを頂き嬉しい限りでした。今後ともよろしくお願いします。
投稿: 練馬のんべ | 2007年2月11日 (日) 08時04分