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2007年2月15日 (木)

子孫に責任を押しつけるから少子化になる

少子化についての記事を私も時折書きますが、なぜその根本について、当たり前すぎるためかあまり議論されません。でも、考えておくことは意味があると思います。いささか青臭い議論になるのは、勘弁。

政府お役所は、「日本の制度がある一定以上の子供が産まれることを前提にしている」ということのようです。

例えば、年金制度が子供の数を前提にしているから子供が増えないと崩壊する、などが代表などです。でも、これはおかしいでしょう。例えば年金制度は少子化以前に崩壊しています。厚労省の役人が「自分の担当の時に使えるだけ使え」でグリーンピアなどの無駄遣いを行い、政府が「人気取りのためにはなんでもやってやろう」で年金原資を危険な株に投資し、庶民が「払わないで済むなら払わないで置こう」と不払いをした段階で、既に崩壊しているわけです。

つまり、年金崩壊は少子化のせいではありません。政府・役人・そして我々庶民が「自分さえよければ」で動いた結果です。年金崩壊に限りません。国の借金が異様に増えたのも同じことです。
さらに、教育崩壊も家族崩壊も、そして歴史問題も外交問題も、根本はその精神でしょう。うるさい連中にはなあなあで済まそう、ということだって、要するに今の自分の任期中に問題を顕在化させたくない、ということですから。日本国憲法と戦後教育の輝かしい成果ですねえ…。

話を戻しますが、少子化問題を「現在の制度がこうだからそれにあわせた子供の数が必要」という観点で捉えるのは、はっきりいえば「子孫を増やしておかないと、我々のツケを押しつけられずに、自分らがかぶるぞ、それは嫌だ」という発想でしょう。嘆かわしい限りです。柳沢大臣の「機械」発言も菅氏の「生産性」発言も、発想は同じでしょう。

少子化でなぜ困るか。その根本精神は、子供の少ない社会では、子孫が素晴らしい日本を築くことができない、ということではないでしょうか。地域でも、じじばばばかりで子供が全くいないとさみしい限り。

子孫にツケを押しつけるための少子化問題ではなく、素晴らしい日本を子孫に渡すための少子化問題と認識すべきです。子孫にツケを押しつけるための少子化議論では、そりゃあ「子供を産む機械の生産性」など落ちるに決まっています。

そのためには、我々の世代も上の世代も、権利ばかり主張するのではなく、少しは我慢しないといけません。政治家も、役人も、財界も、そして我々庶民も日本をおかしくした責任を取る必要があるということです。

安倍首相は「美しい国」という主張をなさっています。その一貫として教育再生に邁進されるのは非常に結構なことだと考えます。しかし、美しい国というならなによりも「子孫のために自分らの世代が率先して責任を取る」ということを強く主張なさることが必要ではないでしょうか。真に美しい国には、少子化問題は存在しません。

責任を取る、ということにつき、誤解のないように、次の記事で記載します。

(続き有りが表示されたりされなかったりしますが、続きありません。次の記事に続きます。ココログは不安定だなあ…)

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コメント

「少子化」という部分に反応して、思わずコメントさせていただきます。
ここの所の少子化についての議論で忘れられているのが、「子を産み育てる世代の本音」だと思います。
別に「年金制度を守るため」に子を産むわけではないし、増しては「社会のため」にと言う高い「理念」で子を産み育てるわけではありません。
どれだけ国の保護を受けようとも、お金がかかるのが事実ですし、とてつもない時間を取られるのも防ぎようがありません。
(勿論、国や地方自治体の手厚い配慮で少しでも楽になればそれに越したことはありませんが)

 本質的には、「子育ての楽しさ」「命のつながってゆく喜び」を若い世代に伝えることが、何よりも必要です。
 私自身、3歳と1歳の二人の子供がいますが、どんなに疲れて帰ってきたときでも子供の顔を見、声を聞くことで癒される。
 一日一日確実に成長してゆく様が、自分自身の喜びとなり、子を育てることで自分自身の成長へもつながる。
 「どれだけの犠牲を払ってでも後悔しないだけの喜びがそこにはある。」
 これこそが、本質的な対策であろうと思います。

 子供の沢山いる家でも、決して「社会のため」「理念のため」に生み育てているのではなく、「自分たちの喜び」として生み育てているわけですので、これをどう伝えるかという点が最、も大切な議論だと思われて仕方ありません。

 より負担を軽くする(どのみち負担はなくなりません)という意味合いで、確かに制度的や精神的な意味でバックアップする手法を検討することは必要なのですが(国会などはそれが仕事ですのでやむを得ませんが)、「社会のため」「理念のため」では、若者のモチベーションは上がらず、先細りの道を歩んでいるように感じます。
(子供を産むと「利益が上がる」と言うところまで持ってゆくつもりならば、別ですが!?:もっとも「金のため」子供を産む親では、育児がとても心配です....。)

投稿: 山本大成 | 2007年2月15日 (木) 10時09分

山本大成様
ご意見に全面的に賛成です。喜びを子孫に伝えていくこと、子供とともに喜ぶことなければ、子育てはむなしいでしょうね。

そして、喜んで子育てできる社会こそ、素晴らしい社会だと思います。希望のない社会で誰が子育てに喜びなんか感じましょうや。

仰せの通り「社会のために子育てをしろ」などは論外と思います。本論はそういう主張ではありませんが、筆が拙く思うところが伝わっていないことを反省します。そのうち書き直します。
社会のために…などという連中の本心は、要するにオレ達のために他の連中は子供をドンドンつくれ、という我が儘にすぎません。
私の思いは逆で、子育てに喜びを感じられるような社会を子孫に残そうということです。そういう社会になれば、少子化問題など自然に解消するだろうということです。

現在、我々は(もちろん私もその一員)子孫に対して、国の借金を残す、環境を悪化させる、日本を貶める勢力を野放しにしている…と書き始めればきりがないほどツケを残そうとしています。その流れをなんとかしたい、というのが私の強い希望であり、子孫に対する責務と思っています。
ほんとか…と言われると反省するしかないことばかりではありますが、せめてそういう思いを持っていたいと思います。そして、一国の指導者こそに、その思いを持っていて頂きたい、というのが願いです。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月15日 (木) 21時13分

Candysays’s DiaryさまからTB頂いております。助産師不足の問題についてとても参考になる記事ですので、ご一読を。TB有り難うございました。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月16日 (金) 21時23分

 個人的に「少子化問題」の解決と、「年金問題」などの制度上の問題を同列に論じるのは多少無理があるとずっと思っていて、余分なコメントを入れてしましました。

 少子化問題への対策は個別の問題として議論しなければなら無い問題で、
その結果としての「予測出生率」などを元にして「年金問題」などの制度設計を「個別に考える」というのが本筋で、
「年金問題」などについての制度設計をしっかりすれば「少子化問題」が解決すると言う筋の話ではないと、様々な議論を目にして「違和感」を感じていた部分だった事もあり、思わず書き込んでいました。
(勿論、少子化問題が解決すれば様々な問題が解決に向かう事は自明の理なので、最初に議論するのは「少子化問題」だと言うことは、言うまでもありませんが....。)

 練馬のんべさんの、「行く先を憂う心」については私なりに理解しているつもりでいます。
 余分なコメントで失礼いたしました。

PS.
 数日中に、先のコメントの論点について、自分のBLOGで取り上げようと思っています。

投稿: 山本大成 | 2007年2月17日 (土) 11時40分

山本大成さま
いえいえ、余分などとはとんでもない。有意義なコメントありがとうございます。おそらく、思うところはそんなに変わらないと考えています。
もし子供達みんなが本当に幸せに生きられるのだったら、少子化でも一向にかまわないのではないかな?と思っています。江戸時代の人口は今より遙かに少なかったのですからね。

投稿: 練馬のんべ | 2007年2月17日 (土) 20時42分

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» 「年金制度」を守るために子供を産むのではない!(少子化について) [山本大成 「かわら屋の雑記帳」]
 ここの所の少子化についての議論で忘れられているのが、「子を産み育てる世代の本音」だと思います。  別に「年金制度を守るため」に子を産むわけではないし、ましては「社会のため」にと言う高い「理念」で子を産み育てるわけではありません。  どれだけ国の保護を受けようとも、お金がかかるのが事実ですし、とてつもない時間を取られるのも防ぎようがありません。 (勿論、国や地方自治体の手厚い配慮で少しでも楽になればそれに越したことはありませんが)  本質的には、「子育ての楽しさ」、「命... [続きを読む]

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