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2006年11月23日 (木)

安倍首相、「みんな違ってみんないい」の引用は間違い

表題『「みんな違ってみんないい」首相、結果平等主義を批判』(産経新聞より)
-----記事本文-----
安倍晋三首相は22目の参院教育基本法特別委員会で、運動会の徒競走で順位、優劣をつけないなど教育現場の「悪しき結果平等主義は間違いだ」と持論を展開した。

首相は、北岡秀二氏(自民)の「悪しき平等主義が、日本社会や教育現場に弊害をもたらしている」との質問に、「徒競走で全員が手をつないでゴールということが行われていたようだが、個性はみんな違っていい」と指摘した。

その上で、地元の山口県仙崎村(現長門市)生まれの詩人、金子みすずの詩『わたしと小鳥と鈴と』を引用し、「『みんな違ってみんないい』という詩がある。それぞれ能力を持ち、可能性を握っていることを認識し合う教育が大切だ」と強調した。
-----記事本文ここまで-----

結果の悪平等を否定したい気持ちはわかりますが、みんな違ってみんないい、というのは「頑張っていい結果を得よう」という態度の否定です。「個性の尊重」とやらで、わがまま勝手が蔓延、というのが教育の現状。

首相は、みんな頑張って、その結果順位が付くのは当然、その結果を受けて、またみんな頑張っていくこと(再チャレンジ)が大切、というようなことを仰りたいのだと思いますが、この詩を引用するのは明らかに間違い。日教組が喜んでしまいます。ご注意を。

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