レイプオブ南京を映画にされてたまるか
『「レイプ・オブ・南京」下敷き 米で反日史観映画 年明け発表 』(SankeiWeb)
なんだこりゃあ。とんでもない話です。映像は強いものです、敗戦後62年目の再敗戦となりかねません。
このような動きに対し、事実に反することを中共のプロパガンダに載せられて映画化してしまうことは、アメリカ民主主義の恥だからやめるべきだ、という声を上げていきましょう。
毒吐き@てっくさんも動いていらっしゃるようです。詳細はこちら。
念のため。言論の自由はあっても、捏造の自由はありません。ソ連が樺太で行った大虐殺、その事実に基づいて作られた「氷雪の門」はソ連の圧力で配信寸前に上映中止になりました。あれは言論弾圧の典型みたいなものですが、今回我々が反対の声を上げるのは言論の自由を封殺しようという行為ではなく、嘘つくのはやめろ、という当たり前の声にすぎません。
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【ワシントン=山本秀也】米国の大手インターネット企業「アメリカ・オンライン」(AOL)のテッド・レオンシス副会長(50)が、南京事件(1937年)に取材した映画「南京」(仮題)を制作し、年明け以降、発表する。ドキュメンタリー作品の体裁だが、史実の認定は反日的な歴史観で知られる中国系米国人作家、故アイリス・チャン氏の「レイプ・オブ・南京」を踏まえているとされる。公開されれば来年70周年を迎える同事件や歴史問題をめぐり、日本の国際的立場に深刻な影響を与える可能性もある。
AOLの米国広報では、レオンシス氏による「南京」の制作を確認する一方、同社は制作に関与していないとしている。レオンシス氏は「アガペ」という映像プロダクションを設立し、映画参入の第1作として制作に取り組んでいる。
制作情報をまとめると、「南京」は事件に関連した記録や事件関係者への取材映像に俳優のナレーションを織り交ぜる構成で、「欧米人が語る南京事件」に重点が置かれる。音楽はグラミー賞を受賞したロック界の大御所ルー・リードが担当するという。
作品は来年、米国内で開かれる映画祭で発表の予定だ。米紙ワシントン・ポストによれば、中国市場に向けてDVDの販売が計画されるほか、国営中国中央テレビ(CCTV)が作品放映権を獲得しているという。南京事件に関心を抱いた理由について、レオンシス氏は、保養中に読んだアイリス・チャン氏の自殺(2004年)をめぐる古新聞の記事がきっかけだったと同紙に説明。これまでの報道では、作品がチャン氏の「レイプ・オブ・南京」をベースにした内容となることが強く示唆されていた。
華僑消息筋によると、レオンシス氏は10月末、東部メリーランド州で開催されたアイリス・チャン氏を記念する論文コンテストに来賓として出席し、「南京」の制作状況を報告した。論文コンテストは、米国を舞台に反日宣伝を繰り返してきた中国系組織「世界抗日戦争史実維護連合会」が主催し、論文約430点が寄せられた。
南京事件を扱った映画は、中国、香港でこれまで多数制作された。今年初めに上海紙「文匯報」が、米国のクリント・イーストウッド監督が「南京・クリスマス・1937」を制作すると伝えた話は事実無根だったが、事件70周年を控え、中国内外で新たな作品の制作が伝えられている。
レオンシス氏は、AOLの事業モデルを有料インターネット接続事業から広告収入主体に転換した米国の有力企業人。北米プロアイスホッケー(NHL)の人気チーム「ワシントン・キャピトルズ」のオーナーを務めるなど、娯楽スポーツ分野でも知られる。
【用語解説】レイプ・オブ・南京
中国系米国人の女性著述家、アイリス・チャン(中国名・張純如)氏が1997年に発表した南京事件に関する著作。同事件で旧日本軍が市民約30万人を虐殺、女性2万人から8万人を乱暴したなどと論じたが事実誤認や写真の誤りなどが多数指摘された。日本語版の出版は見送られたものの、米国内では現在もロングセラーとなっている。
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コメント
アメリカでの制作は危険ですね。規模が違います。
従軍慰安婦もそうでが、日本が黙っていることがまず問題ですね。
投稿: hayato | 2006年11月26日 (日) 22時11分
hayatoさん
確かに本気で作られたら大変です。安倍首相なら黙っていないと期待していますが…
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月26日 (日) 22時55分
「Apes! Not Monkeys! はてな別館」様からTB頂きました。なるほど、いろんなことを考える人がいるものです。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月28日 (火) 20時51分
オウム真理教の信者が「我々は地下鉄サリンテロなんてやってない」と言ったり、北朝鮮の国民が「我が国は他国民の拉致などしていない」と言ったりしたら、大抵の人間は「なにをいまさら、往生際が悪い」と考えると思うんですよね。同じことを「南京事件はなかった」という人びとに対して申し上げているわけです。
アジア歴史資料センター(http://www.jacar.go.jp)にてオンラインで閲覧可能な「杭州占領に伴う秩序維持及配宿等に関する件」(レファレンスコード =C04122536200)より。
「一、掠奪、婦女暴行、放火等ノ厳禁ニ関シテハ縷次訓示セラレタル所ナルモ本次南京攻略ノ実績ニ徴スルニ婦女暴行ノミニテモ百余件ニ上ル忌ムヘキ事態ヲ発生セルヲ以テ重複ヲモ顧ミス注意スル所アラントス」
投稿: Apeman | 2006年11月28日 (火) 22時10分
Apemanさま
「南京大虐殺」30万人だそうですが、すごいですねえ。百余件で30万人殺すとは大した効率ですね。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月28日 (火) 22時51分
「東中野修道氏の調査などから、南京大虐殺の証拠として使われてきた写真が、すべて捏造だったことが明らかになった・・・」と、私は記憶しています。
その上で、氏は「なかった証明にもならない」と、していますね。
投稿: hayato | 2006年11月28日 (火) 23時10分
hayatoさん
本当にあったかなかったか、私は見たわけではないし、証拠も持っていないのでコメントしようがありません。明白な事実は、中共が大宣伝していること、30万人などという数字が物理的に不可能な数字であることです。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月28日 (火) 23時31分
>百余件で30万人殺すとは大した効率ですね。
10万のオーダーの人間が関わる出来事の全貌を一つや二つの資料で明らかにできる、と思ってるのだとすればおめでたい限りですねぇ…。私はあくまで「一例」を提示しただけですよ。じゃああなたは広島への原爆投下で14万人が亡くなったこととか東京大空襲で10万人が亡くなったと言われていること(いずれも異説あり)について、どんな「証拠」をもっているんですか?
>「東中野修道氏の調査などから、南京大虐殺の証拠として使われてきた写真が、すべて捏造だったことが明らかになった・・・」と、私は記憶しています。
ほう。写真を主たる「証拠」として南京事件はあった、と主張している人間を教えてください。もしそうした人間がいないなら、東中野修道氏の主張はまったく無意味、ということになりますね。
ちなみに、「すべて捏造だったことが明らかになった」という氏の主張については
http://www.geocities.jp/pipopipo555jp/#syashin
をご参照ください。
>本当にあったかなかったか、私は見たわけではないし、証拠も持っていないのでコメントしようがありません。
なるほど。では「練馬のんべ」さんは
1)東京大空襲については目撃したのか、証拠をもっているのか、それともコメントのしようがないのか
2)広島・長崎への原爆投下については目撃したのか、証拠をもっているのか、それともコメントのしようがないのか
3)シベリア抑留については目撃したのか、証拠をもっているのか、それともコメントのしようがないのか
4)北朝鮮の拉致事件については目撃したのか、証拠をもっているのか、それともコメントのしようがないのか
それぞれ3択でご返答いただければ幸いです。また、「証拠をもっている」とお答えの場合、「もしこの程度の証拠があれば自分も南京事件はあった、と認める」という水準で証拠を示してください。
なお、アメリカ、ロシア(旧ソ連)、北朝鮮の核政府が認めているのが証拠だ、というのはナシです。なぜなら、日本政府も南京事件が実在したことは認めているからです。
投稿: Apeman | 2006年11月28日 (火) 23時58分
Apeman様
他の事件も100%の証拠がない、この事件も100%の証拠がない、同じだろうという議論ですね。あまりに素敵でちょっとつきあい切れませんが…
とても素朴な疑問。なぜ死者の数が事件後数十年も経ってから幾何級数的に増えているのか、なぜ写真をわざわざ捏造するのか。
東京大空襲以下、日本側で捏造の写真なんて誰も作りませんし、数もわずかしか増えません。写真をもって主張しているわけではないなら、捏造する必要もないはず。
南京事件=死者ゼロ、ではないのでしょう。ただ、日本はいろいろな事件をプロパガンダには使用していません。
私は詳しいわけではないのですが、捏造写真、人口20万人のところで死者30万人、などにはつきあい切れません。
きっといろいろな素敵な反論が頂けるのでしょう。
Apeman様から弊ブログのようなマイナー極まりないブログにまでこれだけコメント頂けて光栄です。
私には自ブログだけで手一杯、他のみなさんのブログには一言コメントするくらいが関の山ですが…
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月29日 (水) 07時17分
>他の事件も100%の証拠がない、この事件も100%の証拠がない、同じだろうという議論ですね。
違いますよ。どの事件も(人間には100%はない、という瑣末な意味で100%じゃないということは別として)100%「あった」と私は思ってますから。完全な誤解です。私がやろうとしたのはa)正確にはどのようなことが起こったのか、b)どのような証拠に基づき「起こった」と言われているのか、の2点についてほとんどの日本人が詳しいことを知らないのは南京事件も原爆も東京大空襲もシベリア抑留も同じなのに、南京事件についてだけ否定論者がいる、という事実の指摘です。
>なぜ死者の数が事件後数十年も経ってから幾何級数的に増えているのか
ほんとに素朴な疑問ですね。答え:そもそも「事件後数十年も経ってから幾何級数的に増えている」などという事実は無い。戦後まもなくの南京軍事法廷の判決ですでに「犠牲者30万人」説が成立しているので、「事件後数十年も経ってから幾何級数的に増えている」のだとすれば現在中国は最低でも「犠牲者900万人(30万の2乗)説を唱えていなければなりませんが、もちろんそんな事実はありません。
>なぜ写真をわざわざ捏造するのか。
厳密に言えば「捏造」された(と証明された)写真はありませんね。誤ったキャプションがつけられているなど誤用された写真があった、ということです。そしてなぜ誤用が起きるかと言えば
1)写真そのものからは撮影場所や撮影時期が特定できないことが多い。
2)写真だけからは、「そこに写っていない事柄」がわからない。
3)にも関わらずインパクトが強いので、ついつい使いたくなってしまう。
からでしょう。
>写真をもって主張しているわけではないなら、捏造する必要もないはず。
ええ。南京事件についても「写真をもって主張」しているわけではないので、「捏造する必要もない」わけです。南京事件に限らず、写真が使われるのはもっぱら悲惨さを強く印象付けるためです。
>ただ、日本はいろいろな事件をプロパガンダには使用していません。
とんでもない! 「プロパガンダ」をどう定義するかにもよりますが、「政治目的の大衆宣伝」と広くとらえるなら、そもそもプロパガンダと無縁な政府なんて無いでしょう。つい最近の例に限っても「イラクは大量破壊兵器を保有している」というガセネタがプロパガンダに使われましたし、北朝鮮による拉致事件や核実験もプロパガンダに使われています(なにしろ拉致問題についてはNHKに命じて海外放送させるわけですよね?)
>人口20万人のところで死者30万人、などにはつきあい切れません。
ほんとですよね。20万人というのは国際難民区に集まった難民の数に過ぎませんから。当時の南京特別市全体の人口を考えるなら、20万人に加えて「南京防衛軍(最大で15万という推定あり)、「城内の安全区以外の地域に留まっていた市民の数」「城外の金後部に留まっていた市民の数」「農村部の人口」を加えなければなりません。まったくの子供だましです。
投稿: Apeman | 2006年11月29日 (水) 10時54分
訂正
金後部→近郊部
投稿: Apeman | 2006年11月29日 (水) 11時03分
失礼。もうひとつ訂正です。
>現在中国は最低でも「犠牲者900万人(30万の2乗)説を唱えていなければなりませんが
は正しくは
現在中国は最低でも「犠牲者900億人(30万の2乗)説を唱えていなければなりませんが
ですね。
投稿: Apeman | 2006年11月29日 (水) 16時51分
Apemanさま
面白かったですよ。コメント有り難うございました。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月29日 (水) 18時46分
楽しんでいただけて幸いです。「捏造する」日本人、「数字を大げさに誇張する」日本人が存在することが明確になったわけですね。
投稿: Apeman | 2006年11月29日 (水) 21時23分
Apemanさん
そう思います。あなたは日本人ではないようでなによりですね(笑)
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月29日 (水) 21時33分
> そう思います。あなたは日本人ではないようでなによりですね(笑)
南京事件否定論者がこういうこと↑を好んで言う人物たちだ、ということが知れ渡ればアメリカ人(もちろん、非中国系も含めて)が否定論者の主張に耳を貸すことはなくなるわけで、私にとってはありがたいコメントですな。
投稿: Apeman | 2006年11月29日 (水) 22時33分
Apemanさま
喜んで頂けて幸いです。もう議論にならないのでこのへんにしましょう。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月29日 (水) 22時54分
>もう議論にならないのでこのへんにしましょう。
そうですね。あなたはがせ情報をいっぱい詰め込んでいる割に、基本的なことをご存じないですから。
投稿: Apeman | 2006年11月30日 (木) 06時59分
Apemanさま
まことにお忙しいなかのこととは思いますが、11/28は22:11、23:59、11/29は10:54、11:03、16:51、21:24、22:33、11/30は6:59と朝・昼・夜とせっせとコメント頂き有り難うございました。あなたがたの考え方が少しだけわかったような気が致します、まことに勉強になりました。さようなら、いつまでもお元気で。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月30日 (木) 21時19分
>死者30万人
http://www.imdb.com/title/tt0893356/plotsummary
を読めばいいだけでは。
投稿: | 2006年11月30日 (木) 23時40分
私の考え方がどうこうというより、南京事件(ないし、「虐殺=あった」派がどのような主張をおこなっているか)についてもっと基本的なことを知ってから発言されるべきでしょう。デマゴーグの汚名を被りたくなければ。
投稿: Apeman | 2006年12月 1日 (金) 00時29分
?さま
ご紹介有り難うございました。
Apemanさま
さようなら。
投稿: 練馬のんべ | 2006年12月 1日 (金) 07時02分