教育再生会議、義家室長の再生に期待
義家氏が教育再生会議室長になることに、以前疑問を呈した記事を書きました。日教組的思想の上で走ってきた方かと。ただ、そのときにコメントに書いたように「実は思想はなさそう」とも思っていました。現状をなんとかしたいという思いで走っていて、思想はまわりに染まっていただけかと。
今日の産経のインタビューを読む限りでは、思想信条が変わったのか、きわめて我々から見て真っ当なことを述べていらっしゃいます。もし本気で考え方を変えて真っ当な方向に向かわれるのなら、この方は強烈なエネルギーを持っているだけに、期待できます。今後も注意深く見守って、真っ当な方向に走るように応援していきたいと思います。
教育再生 安倍改革『教委への国の関与必要』(産経新聞より)
教育再生会議委員で事務方の担当室長を兼務する義家弘介横浜市教育委員が13日までに産経新聞のインタビューに応じ、いじめ問題などに対応するため教育委員会への国の関与が必要との認識を示した。
--教育再生会議で何を訴えたいか
教育再生会議室長義家弘介氏
「教育委員会と教職員組合がなれあっているのは健全ではない。教育委員会からいじめによる自殺が7年間ゼロという誰も信じない報告が上がってきても国は事実上何もできない。国がマニフェストを出させて評価し、いい教育委員会を支援すべきだ」
--学校評価制度はどうか
「ダメな学校が(不祥事に)ふたをして、いじめられた子の遺書が1年もたってから明らかになるような状況では子供たちを育てることはできない。閉鎖社会の扉を開かなければならない」
--義家さんは教育基本法改正などで政府を批判してきたが
「私が勤めていた北星学園余市高はそういう傾向の学校だ。しかし、いろいろな人と出会って疑問が出てきた。自由も権利も個性も、教育のスタートではなく結果だ。教育基本法を変えることで意識を変えるきっかけになる。それに、現行の基本法には家庭の責任が書かれていない」
--国旗・国歌の指導も批判していた
「生徒に校内規則を順守させているのに、教師が学習指導要領に従わないのはおかしい。国旗・国歌を教えるのは思想信条ではなく教育者としての責任だと、今は思う」
--考え方が変わったとごうことか
「左を学び、右を学び、自分自身の在り方を決めたということだ。安倍首相の考えと齟齬(そご)はない」
--愛国心については
「教育は『大切なものは何か』を示すことからしか始まらない。それは学校であり地域であり国だ。いじめが放置され、子供の安心、安全がおひやかされていては、子供たちに帰属意識は生まれない。そのためにも、いじめをなくさなければならない」
PS.このインタビューを行った産経新聞に敬意を表します。
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コメント
この方、最初はとんでもない先生なのかと思っていたのですが、最近ニュースや特番でよく見かけますので発言を注意して聞いていたのですが、至極真っ当なことをおっしゃっているんですね。見直しました。人は見かけによらずってよく言いますけど(失礼)まさにこの人のためにあるような言葉ですね(もっと失礼)。教育再生会議については総理官邸のホームページ内に議事録などがありますので、最近はそこを読むのが毎日の日課になっています。
・・・いっそこのまま今の仕事辞めて教育関連の仕事をやろうかな・・・。
投稿: かついち | 2006年11月14日 (火) 14時56分
かついちさん
前も書いたけど、この人には根本思想がなく、周りに影響されるのでしょう。エネルギーは死ぬほどありそうだから、向きさえ変えてやればすばらしい方向に向かうのでは。
再生会議の議事録を必ず読むとはすばらしい。わたしも読んでみます。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月14日 (火) 15時37分
私も今朝の産経新聞を読んで「おやっ」と思いました。
本当のところはどうなのか、これから見ていきたいと思います。
投稿: まさ | 2006年11月14日 (火) 20時08分
私は大学で読みました。
そこで、ふと、練馬のんべさんの過去の記事が脳裏に浮かびました(笑
元“左”寄りの人の方がこの問題を語るにあたっては、説得力があるのではないか、と期待しています。
「なぜ、考えを変えたのか」を話すことができますので。
投稿: hayato | 2006年11月14日 (火) 20時21分
まささん
そうですね。まだ怪しいかも。SankeiWebにも載せてほしい記事ですね。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月14日 (火) 21時18分
hayatoさん
それはどうも、恐縮です(笑)
確かに転向者の意見は楽しみ。この先生、ヤンキー→サヨク情熱教師→安倍応援団、と変わっているわけで、「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」の信念の持ち主かな。
投稿: 練馬のんべ | 2006年11月14日 (火) 21時25分