慶祝!秋篠宮文仁親王殿下のお誕生日
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教育再生会議でいじめ問題への緊急提言がなされました。まずまず納得できる提言がなされていると思います。あとはこの方向に舵を切っていただきたい。そんな簡単ではないのは百も承知。でも少しでも進まないと進みません。
『いじめを見て見ぬふりをする者も加害者であることを徹底して指導』
これは実に正論。暴力団に対する庶民と同じことです。
ただ、学校が余程厳しくいじめ加害者を叩きつぶさない限り、いじめ被害が増えるのは明らかなので、教育再生会議の決意を見ました。
『学校は、問題を起こす子どもに対して、指導、懲戒の基準を明確にし、毅然(きぜん)とした対応をとる。<例えば、社会奉仕、個別指導、別教室での教育など、規律を確保するため校内で全教員が一致した対応をとる>』
出席停止は文言から外されました。個人的には刑事訴訟も含む、という文言を入れてほしかったのですが…まあ、授業中に社会奉仕に行かせる、という趣旨なら実質的な出席停止ですからある程度は納得できます。
『教育委員会は、いじめにかかわったり、いじめを放置・助長した教員に、懲戒処分を適用する。<東京都、神奈川県にならい、全国の教育委員会で検討し、教員の責任を明確に>』
『<いじめが発生するのは悪い学校ではない。いじめを解決するのがいい学校との認識を徹底する。いじめやクラス・マネジメントへの取り組みを学校評価、教員評価にも盛り込む>』
先生がいじめに取り組めば○、放置すれば×、これが非常に大事なことです。今回の急所ではないでしょうか。
『いじめ問題については、一過性の対応で終わらせず、教育再生会議としてもさらに真剣に取り組むとともに政府が一丸となって取り組む。』
そしてこれが大切。いじめのない世の中なんて不可能です。あまり使いたくない言葉ですが、いわゆるPDCAサイクル、計画、実行、評価、改善。一度方針を出したら出しっぱなし、ではだめです。
以下、『教育再生会議:いじめ問題への緊急提言』全文転載
---本文ここから---
すべての子どもにとって学校は安心、安全で楽しい場所でなければなりません。保護者にとっても、大切な子どもを預ける学校で、子どもの心身が守られ、笑顔で子どもが学校から帰宅することが、何より重要なことです。学校でいじめが起こらないようにすること、いじめが起こった場合に速やかに解消することの第1次的責任は校長、教頭、教員にあります。さらに、各家庭や地域の一人一人が当事者意識を持ち、いじめを解決していく環境を整える責任を負っています。教育再生会議有識者委員一同は、いじめを生む素地をつくらず、いじめを受け、苦しんでいる子どもを救い、さらに、いじめによって子どもが命を絶つという痛ましい事件を何としても食い止めるため、学校のみに任せず、教育委員会の関係者、保護者、地域を含むすべての人々が「社会総がかり」で早急に取り組む必要があると考え、美しい国づくりのために、緊急に以下のことを提言します。
(1)学校は、子どもに対し、いじめは反社会的な行為として絶対許されないことであり、かつ、いじめを見て見ぬふりをする者も加害者であることを徹底して指導する。<学校に、いじめを訴えやすい場所や仕組みを設けるなどの工夫を><徹底的に調査を行い、いじめを絶対に許さない姿勢を学校全体に示す>
(2)学校は、問題を起こす子どもに対して、指導、懲戒の基準を明確にし、毅然(きぜん)とした対応をとる。<例えば、社会奉仕、個別指導、別教室での教育など、規律を確保するため校内で全教員が一致した対応をとる>
(3)教員は、いじめられている子どもには、守ってくれる人、その子を必要としている人が必ずいるとの指導を徹底する。日ごろから、家庭・地域と連携して、子どもを見守り、子どもと触れ合い、子どもに声をかけ、どんな小さなサインも見逃さないようコミュニケーションを図る。いじめ発生時には、子ども、保護者に、学校がとる解決策を伝える。いじめの問題解決に全力で取り組む中、子どもや保護者が希望する場合には、いじめを理由とする転校も制度として認められていることも周知する。
(4)教育委員会は、いじめにかかわったり、いじめを放置・助長した教員に、懲戒処分を適用する。<東京都、神奈川県にならい、全国の教育委員会で検討し、教員の責任を明確に>
(5)学校は、いじめがあった場合、事態に応じ、個々の教員のみに委ねるのではなく、校長、教頭、生徒指導担当教員、養護教諭などでチームを作り、学校として解決に当たる。生徒間での話し合いも実施する。教員もクラス・マネジメントを見直し、一人一人の子どもとの人間関係を築き直す。教育委員会も、いじめ解決のサポートチームを結成し、学校を支援する。教育委員会は、学校をサポートするスキルを高める。
(6)学校は、いじめがあった場合、それを隠すことなく、いじめを受けている当事者のプライバシーや二次被害の防止に配慮しつつ、必ず、学校評議員、学校運営協議会、保護者に報告し、家庭や地域と一体となって、解決に取り組む。学校と保護者との信頼が重要である。また、問題は小さなうち(泣いていたり、寂しそうにしていたり、けんかをしていたりなど)に芽を摘み、悪化するのを未然に防ぐ。<いじめが発生するのは悪い学校ではない。いじめを解決するのがいい学校との認識を徹底する。いじめやクラス・マネジメントへの取り組みを学校評価、教員評価にも盛り込む>
(7)いじめを生まない素地をつくり、いじめの解決を図るには、家庭の責任も重大である。保護者は、子どもにしっかりと向き合わなければならない。日々の生活の中で、ほめる、励ます、しかるなど親としての責任を果たす。おじいちゃんやおばあちゃん、地域の人たちも子どもたちに声をかけ、子どもの表情や変化を見逃さず、気付いた点を学校に知らせるなどサポートを積極的に行う。子どもたちには「いじめはいけない」「いじめに負けない」というメッセージを伝えよう。
(8)いじめ問題については、一過性の対応で終わらせず、教育再生会議としてもさらに真剣に取り組むとともに政府が一丸となって取り組む。
---ここまで---
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将棋の女流棋士会が将棋連盟から独立の動きがあるとか。三行半を叩きつけよるのか、それとも連盟がお荷物に思ったのか、詳しい話は全く知りませんが、女流棋士会にとって大きなチャンス、頑張れ!
『女流棋士ら、将棋連盟からの独立を検討』(読売新聞)
----記事本文----
日本将棋連盟に所属する女流プロ棋士で組織する「女流棋士会」(会長・藤森奈津子女流三段)が12月1日に臨時総会を開き、同連盟から独立する方向で検討していることが25日、分かった。
独立案が固まれば、同連盟理事会(米長邦雄会長)に正式に協議を申し入れる。
将棋の女流棋士は、1974年に女流名人位戦の創設とともに6人で発足。現在では現役プロだけで50人を数えるが、男性棋士のように社団法人である同連盟の正会員ではないため、同連盟の棋士総会での議決権も傍聴権もない。毎月の基本給がないうえ、厚生年金にも加入していない。
対局料だけでは年収100万円にも満たない女流棋士も多く、待遇面での改善を求める声が強かった。
女流棋士会は今春から制度改革を本格的に検討、独自に公式戦を運営するうえでの課題を検討してきた。
--記事本文ここまで--
名人戦問題でがたついた将棋連盟。あれ以来、私は将棋関係で金を払うことは一切止めました。将棋人口は2000万人と連盟は言っていますが、お金を払うファンはごく少ないのですが、その数少ない人たちの将棋離れは激しいものと思います。
連盟経営は厳しいのに将棋の弱い人の声は経営のプロの声だろうがなんだろうが聞かない人たちです。
男性と同じ土俵では今までプロになれた女性はいませんでした。門戸は開放されているけど、今までプロになれたのは野田香子ただ一人…あ、それはNHKドラマ「ふたりっ子」だった…。
女流棋士は別枠採用で、女流だけの棋戦に参加し、一般棋戦には女流棋士の代表がアマ代表と同じような位置づけで参加するだけです。給与体系も完全に別。
女流は弱いから、というわけで女流棋士には辛く当たってきた連盟。女流棋士を育てるのも連盟の役割の筈なのに、ちっとも育ちません。連盟理事会からの提案もあったらしいなので(asahi.com)連盟がお荷物に思っているのかも知れませんが、女流棋士は普及には欠かせない存在、この事態で連盟はさらに窮地に追いやられることに、連盟は気づいていても目を瞑るのでしょうね。ふっふっふ。
ただ、今の女流棋士のレベルでは、トップレベル以外は棋譜で金は取れないのも事実。今後、女流棋士全体のレベルを上げることは女流棋士会の重要な責務です。将棋連盟のくびきを外せば、いろいろな知恵も出てくると思います。期待しています。
なお、ついでに一言。囲碁棋士の世界は、基本的に男女の区別がありません。プロになる道も同じ。一応、女流特別枠はありますが、男性と同じ土俵でプロになった人も多い。女性のプロしか出られない棋戦も少しありますが、女性のプロが出られない棋戦はありません。男女同権なので、同じような問題は発生しないでしょう…。
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本ブログでは先日の記事「家族の崩壊を促進する労働時間規制撤廃には断固反対」で厚生労働省の導入しようとしている「ホワイトカラーエグゼンプション」を厳しく批判しました。
その件で、村上龍氏のメルマガJMM、冷泉彰彦氏の『from 911/USAレポート』の「アメリカの制度をマネするな」は非常に参考になりました。
日本版はご本家たるアメリカの制度とは似ても似つかぬもののようです。アメリカの制度なら、なるほど納得できないこともありません。日本版は、やはりただ働きの合法化に過ぎません。断固反対の声を上げていきたいと思います。
アメリカの制度を紹介した部分を一部引用します。
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「ホワイトカラーエグゼンプション」(自律的労働制度)の問題…政府ならびに日本経団連は、恐らくは半ば意図的にアメリカの実態を歪曲して伝えているからです。
第一点は、アメリカでのこの制度は「管理職・基幹事務職・専門職」への「残業手当の適用除外」を定義したものであって、「ホワイトカラー・エグゼンプション」とはいっても、全てのホワイトカラーが対象ではない…管理職・基幹事務職・専門職の必要要件…「二人以上の部下に関する、採用権限を含む管理監督」を行っているかどうかがポイント
第二点は、この「要件」を受けて「エグゼンプト」の労働市場というものが確立…基本的にはMBA(経営学修士)を取っての初任給はやはり6万から7万(ドル)…
第三は、アメリカの労働省のガイドラインにもあるように「専門的な教育を受けた」という事実などの客観的な根拠…管理職にはMBA、経理専門職にはCPA(公認会計士資格)、法務部門の管理職にはバー(司法試験)など…
第四は、「エグゼンプトでない」つまり日本流に言うと「一般職社員」の労働市場が確立…「まずほとんど残業をしない」し「出張も命じない」…組合と法律によって厳しく保護されており、本人の同意なく残業を強制することも不可能
日本の場合は、アメリカで厳格に運用されている「要件」について、そもそも確認のしようがありません。…
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この制度を、年収400万のヒラリーマンに当て嵌めよう、っていうんですからね。国家的犯罪と言うべきです。経団連もふざけるな!
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市川市のことで練馬ではありませんが、家族を破壊するフェミ条例がやっと真っ当な条例になりそうです。林先生のHP、なめ猫さんのブログ記事を見て知りました(ぜひそちらもご覧下さい)。私も市川市議会に応援のメールを入れたいと思います。宛先はこちら。
『「男女条例」で改廃案 市川市議会 保守4派提出へ 』(SankeiWeb)
--記事本文ここから--
市川市の男女平等基本条例をめぐり、条例が定めた「行きすぎたジェンダーフリー(性差否定)」などを理由として、市議会の保守系4会派が29日開会の市議会に条例の改廃案を提出する。条例撤廃の代わりに、性差を尊重する「市男女共同参画社会基本条例案」を提出する方針で、ジェンダーをめぐる議会内の見解の相違が表面化しそうだ。
現在の男女平等基本条例は4年前、女性議員2人を中心とした超党派の29人の議員提案の形で提出され、全会一致で成立。条文にはジェンダーのほか、刑法の堕胎罪に抵触し母体保護法にも反すると指摘されている「性と生殖に関する健康と権利」といった文言が肯定的に位置づけられている。
保守系4会派(23人)の代表9人が条例を廃止する代わりに提出する条例案は、「性差を尊重」し、「父性、母性の役割の重要性」を強調した内容。「ジェンダー」「性と生殖に関する健康と権利」などの文言は削除した。市関係者の中には「現在の条例はジェンダーフリーなどが問題視される以前の“無風”の時期に作られた。当時の市議も何が問題かが勉強不足だった面もある」と指摘する声もある。
これに対し、公明、共産など他の4会派(18人)は、「現条例は公聴会を開くなどし2年をかけて成立した。保守系会派の条例案は改悪案で、内容も社会の潮流とかけ離れている」と反発、議長らに新条例案の取り下げを働きかけるとしている。
--記事本文ここまで--
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表題、日本語になっていませんが、そんな気分。
以下、『失われた健全な食生活…初の「食育白書」で警鐘』(読売新聞)によります。
食育白書では、
『規則正しくバランスの取れた食事や家族が食卓を囲んだ楽しい食事といった「健全な食生活」が失われつつあると警鐘を鳴らし、食育の重要性を強調している。』
とした上で、
・朝食を食べない子どもは、疲れやいらいらを感じる割合が高く、逆に、毎日朝食を食べる子どもほど、ペーパーテストの得点が高い傾向があると指摘→「早寝早起き朝ごはん」国民運動を展開
・家族そろって毎日夕食を取る割合が約25%まで低下
・カロリーベースの日本の食料自給率は、近年は約40%となり、先進国の中で最低水準
・近年は、脂質の過剰摂取と野菜不足など栄養の偏りが見られると指摘
などの話が載っているそうです。
納得できる話ですが、どう考えても食育をPRすればいいとか、農水省でなんとかできるとか、などではありません。例えば
・夕食を家族で囲めない、というのは長時間労働をなんとかしないといけない話。
・朝食を食べない→早寝させる→くだらないテレビの深夜番組の禁止、習い事過剰にさせないためにも土曜日授業の復活※
など、他省庁も巻き込んで動かなければならない話です。しかし、例えば厚労省は先日の記事「家族の崩壊を促進する労働時間規制撤廃には断固反対」のように無茶苦茶な動きをしているし、全く連携が取れていません。官邸主導で省庁を動かしていくべきと思います。
※論理の飛躍は勘弁…土曜日は習い事の日になっています。習い事を少しするだけならいいけど、まわりの子供達もしているから習い事をさせないといけない、というような強迫観念が親に生まれています。土曜日授業の復活で悪循環を断ち切ってほしい、という思いです。
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『「レイプ・オブ・南京」下敷き 米で反日史観映画 年明け発表 』(SankeiWeb)
なんだこりゃあ。とんでもない話です。映像は強いものです、敗戦後62年目の再敗戦となりかねません。
このような動きに対し、事実に反することを中共のプロパガンダに載せられて映画化してしまうことは、アメリカ民主主義の恥だからやめるべきだ、という声を上げていきましょう。
毒吐き@てっくさんも動いていらっしゃるようです。詳細はこちら。
念のため。言論の自由はあっても、捏造の自由はありません。ソ連が樺太で行った大虐殺、その事実に基づいて作られた「氷雪の門」はソ連の圧力で配信寸前に上映中止になりました。あれは言論弾圧の典型みたいなものですが、今回我々が反対の声を上げるのは言論の自由を封殺しようという行為ではなく、嘘つくのはやめろ、という当たり前の声にすぎません。
---記事本文ここから---
【ワシントン=山本秀也】米国の大手インターネット企業「アメリカ・オンライン」(AOL)のテッド・レオンシス副会長(50)が、南京事件(1937年)に取材した映画「南京」(仮題)を制作し、年明け以降、発表する。ドキュメンタリー作品の体裁だが、史実の認定は反日的な歴史観で知られる中国系米国人作家、故アイリス・チャン氏の「レイプ・オブ・南京」を踏まえているとされる。公開されれば来年70周年を迎える同事件や歴史問題をめぐり、日本の国際的立場に深刻な影響を与える可能性もある。
AOLの米国広報では、レオンシス氏による「南京」の制作を確認する一方、同社は制作に関与していないとしている。レオンシス氏は「アガペ」という映像プロダクションを設立し、映画参入の第1作として制作に取り組んでいる。
制作情報をまとめると、「南京」は事件に関連した記録や事件関係者への取材映像に俳優のナレーションを織り交ぜる構成で、「欧米人が語る南京事件」に重点が置かれる。音楽はグラミー賞を受賞したロック界の大御所ルー・リードが担当するという。
作品は来年、米国内で開かれる映画祭で発表の予定だ。米紙ワシントン・ポストによれば、中国市場に向けてDVDの販売が計画されるほか、国営中国中央テレビ(CCTV)が作品放映権を獲得しているという。南京事件に関心を抱いた理由について、レオンシス氏は、保養中に読んだアイリス・チャン氏の自殺(2004年)をめぐる古新聞の記事がきっかけだったと同紙に説明。これまでの報道では、作品がチャン氏の「レイプ・オブ・南京」をベースにした内容となることが強く示唆されていた。
華僑消息筋によると、レオンシス氏は10月末、東部メリーランド州で開催されたアイリス・チャン氏を記念する論文コンテストに来賓として出席し、「南京」の制作状況を報告した。論文コンテストは、米国を舞台に反日宣伝を繰り返してきた中国系組織「世界抗日戦争史実維護連合会」が主催し、論文約430点が寄せられた。
南京事件を扱った映画は、中国、香港でこれまで多数制作された。今年初めに上海紙「文匯報」が、米国のクリント・イーストウッド監督が「南京・クリスマス・1937」を制作すると伝えた話は事実無根だったが、事件70周年を控え、中国内外で新たな作品の制作が伝えられている。
レオンシス氏は、AOLの事業モデルを有料インターネット接続事業から広告収入主体に転換した米国の有力企業人。北米プロアイスホッケー(NHL)の人気チーム「ワシントン・キャピトルズ」のオーナーを務めるなど、娯楽スポーツ分野でも知られる。
【用語解説】レイプ・オブ・南京
中国系米国人の女性著述家、アイリス・チャン(中国名・張純如)氏が1997年に発表した南京事件に関する著作。同事件で旧日本軍が市民約30万人を虐殺、女性2万人から8万人を乱暴したなどと論じたが事実誤認や写真の誤りなどが多数指摘された。日本語版の出版は見送られたものの、米国内では現在もロングセラーとなっている。
---記事ここまで---
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既に、「いじめ自殺はいじめた連中が悪い、それが当たり前」という記事でいじめた連中を厳罰に処すべし、と書きましたが、教育再生会議でも、現状の法律上厳罰とまではいかないのでしょうがそれに近い措置を検討しているようです。
『いじめた生徒は出席停止に…教育再生会議が緊急提言へ』(読売新聞)
--記事要旨(全文はリンクにて)--
教育再生会議はいじめ問題に対する緊急提言を公表する方針を固めた。
都道府県や市町村の教育委員会に対し、〈1〉いじめた児童・生徒に出席停止など厳しい対応を取る〈2〉深刻ないじめ問題が起きた場合に備え、緊急に学校を支援する態勢をつくる――ことなどを求める。
いじめに加担した教員の懲戒処分も提言。
いじめ問題が発生した場合は教委から緊急支援チームを派遣し、保護者への説明や児童・生徒の「心のケア」などの面で教員をサポートする態勢を整えることも求める。
提言には、いじめがあった場合、地域住民や学識経験者からなる学校評議員会に対して報告を義務づけることや、学校教育法で定められている「体罰」の解釈見直しを検討することなども盛り込む予定だ。
--記事要旨ここまで--
趣旨は大いに結構かと思います。出席停止が関の山とは言え、やらないよりいい。
そして、報告を義務づけるのもぜひ実現してほしい。ただ、それが教師へのマイナス評価にならず、報告したらプラス評価にするくらいの思い切ったことが、隠蔽防止には必要と思います。
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ひどい法案が出されるようです。家族の崩壊と少子化を促進する法案には断固反対。
『労働時間の規制撤廃 法制化へ、成果賃金に対応 厚労省』(SankeiWeb)
----記事引用-----
労働時間の規制を受けない働き方(日本版ホワイトカラー・エグゼンプション)の素案が23日明らかになった。…経済界が、早期導入を強く求めていた。
…素案は、労働時間にとらわれない働き方を「自由度の高い働き方」とし、適用対象を(1)労働時間では成果を適切に評価できない業務(2)権限と責任を相当程度伴う地位(3)仕事の進め方や時間配分に関して上司から指示されない(4)年収が相当程度高い-の4要件を満たす労働者と規定している。
過労防止のため…「1年間を通じて週休2日分の日数(104日)以上の休日を確実に確保できるようにする」…「本人の申し出による医師の面接指導の義務」も、同80時間程度で義務付け…
厚労省は…次期通常国会に労基法などの関連法改正案を提出する方針だ。
労組側は「残業代を払わなくてもいい制度」(連合)などと反対…
一方、人件費の抑制という狙いもあるとみられる経済界は…年収…「400万円以上」(日本経団連)などと訴え、対象範囲を広くすることを求めている。
労使の考えには隔たりが大きく、今後の調整は難航が予想される。
【用語解説】ホワイトカラー・エグゼンプション
労働基準法に基づく労働の時間規制をはずし、成果に応じて賃金を支払う制度。米国では1938年に導入され、一定要件を満たした(1)管理職(2)運営職(プロジェクト・リーダーなど)(3)専門職(教師や法律家)-に3分類される。当初は経営者に近い高所得者に限られた一種のステータスシンボルだったが、現在はファストフードの副店長クラスにまで適用可能とされる。
≪視点 人件費抑制懸念も≫
…事務職の仕事は必ずしも時間では計れず、短時間で仕事を終えられる有能な人にとって不利な側面も否定できない。経済界が主張する通りだ。
しかし、30歳代の男性の4人に1人が週60時間以上の長時間労働に追われる現状では、「残業代を払わないことを合法化する制度」という連合の懸念はもっともだ。
日本経団連が適用対象者の年収を400万円以上にすべきだと主張していることも、疑念に拍車をかける。…控除前の収入だけに、手取り水準で考えればあまりに低い印象は免れない。
時間では計れない「成果」の達成度合いを判断する基準…制度運用上の不透明感がつきまとい、「人件費削減が狙いではないか…」と勘ぐりたくもなる。
景気回復を確かなものにするため個人消費の拡大が期待されるなか、賃金カットを連想させる制度導入は経済全体への悪影響が避けられない。「まずスケジュールありき」ではなく、議論を尽くす必要がある。
----------------
ちょっと信じられない法案です。なにが「労働時間の規制を受けない働き方」ですか。「労働時間の規制を受けないこき使い方」ですよ。
年収400万円が「年収が相当程度高い」?夫婦子供2人の「標準家庭」でこの年収では相当苦しいでしょう。残業代でなんとか生活しているのが実態なのに、労働時間は減らずに残業代カット、となるのは確実です。
だったら、80時間(←40時間の間違い、失礼)を上限として、成果を出せれば労働時間を有能な人はカットできる制度、とするべきです。もちろん、現実味のない極論ですが、前提が「経済界が主張する」通り「短時間で仕事を終える有能な人」のための制度なら、結論はこうなるでしょう。
こんな労働時間が一方的に伸びる制度を正当化したら、家庭から父親がいなくなる、残業代もなくなるので共働きになり母親もいなくなる、家族の崩壊を助長します。独身なら嫁さん・婿さんをさがすこともできなくなります。ひどすぎ。
以下、暴言、無茶苦茶。
言い出しっぺの経済界の偉いサンにだけは、労働時間下限60時間と年収上限400万円を適用すべき。こんなことを言い出す連中は、どうせ自分の家庭が崩壊しているから人の家庭も崩壊させてやれ、というくらいのもんでしょ。
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次は「第9章 近代国家の成立」の
5.近代産業の発展
6.近代文化の発達
を取り上げます。やっと明治が終わります。
5.近代産業の発展
きっと女工哀史がわんさか出てくるかな、と思ったらドンピシャ。明治33年、工場労働者数39万、うち繊維産業が24万人でその88%が女性、女工哀史を隠して数字だけジェンダーフリーおばさん方に聞かせたら驚喜しそうです。
社会運動もわんさか。こういうのお好きなようで、明成社版の扱いにくらべるとやはり多いすね。この時代の社会運動関係は、私はよう知りませんのでこれくらい。
6.近代文化の発達
この辺はまあまあちゃんと書いているのでは、という感想ですが、教育勅語は…まあ山川ならこんなもんでしょうねえ。
『教育政策はしだいに国家主義重視の方向へ…教育勅語によって、忠君愛国が学校教育の基本であることが強調…教育に対する国家の統制が強まった。』
これに対し、明成社版のは、別の意味ですごい。正しいけど、ここまで書くか…
『教育勅語…これは、伝統的な国家観と人倫道徳を融合した国民道徳の表明であって、忠孝・博愛・修学・遵法・義勇奉公などの教えを、天皇みずから国民とともに実践しようとする念願が示されていた。教育勅語は、その後の国民精神の形成に寄与し、また英・独・仏・中の各国語に翻訳されて海外にひろく紹介された。』
明成社版は神道の話のところで東京招魂社(靖國神社の前身)の写真も載っていますし、コラムでは「国旗・国歌の由来」。祝祭日の変遷で明治時代の祝日一覧(年始(1/1)、元始祭(1/3)、新年宴会(1/5)、孝明天皇祭(1/30)、紀元節(2/11)、春季皇霊祭(春分)、神武天皇祭(4/3)、秋季皇霊祭(秋分)、神嘗祭(10/17)、天長節(11/3)、新嘗祭(11/23))まで載っている。これって「教科書に載らない日本史」なんていう本に載りそうなくらいです。どっちも検定を通っているってのがすごい。どうやって入試をするのか不思議になります。
今日はこれくらいにします。
次回から第10章「近代日本とアジア」、表題を見るだけで頭が痛くなりますが、この章は大正から敗戦まで、長い章なので2~3回に分ける予定です。
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表題『「みんな違ってみんないい」首相、結果平等主義を批判』(産経新聞より)
-----記事本文-----
安倍晋三首相は22目の参院教育基本法特別委員会で、運動会の徒競走で順位、優劣をつけないなど教育現場の「悪しき結果平等主義は間違いだ」と持論を展開した。
首相は、北岡秀二氏(自民)の「悪しき平等主義が、日本社会や教育現場に弊害をもたらしている」との質問に、「徒競走で全員が手をつないでゴールということが行われていたようだが、個性はみんな違っていい」と指摘した。
その上で、地元の山口県仙崎村(現長門市)生まれの詩人、金子みすずの詩『わたしと小鳥と鈴と』を引用し、「『みんな違ってみんないい』という詩がある。それぞれ能力を持ち、可能性を握っていることを認識し合う教育が大切だ」と強調した。
-----記事本文ここまで-----
結果の悪平等を否定したい気持ちはわかりますが、みんな違ってみんないい、というのは「頑張っていい結果を得よう」という態度の否定です。「個性の尊重」とやらで、わがまま勝手が蔓延、というのが教育の現状。
首相は、みんな頑張って、その結果順位が付くのは当然、その結果を受けて、またみんな頑張っていくこと(再チャレンジ)が大切、というようなことを仰りたいのだと思いますが、この詩を引用するのは明らかに間違い。日教組が喜んでしまいます。ご注意を。
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今日は新嘗祭(にいなめのまつり)。天皇陛下が今年の収穫を神に感謝する大切な祭りの日です。瑞穂の国の日本ですから、一年で最も重要な祭祀と言えます。詳しくは一燈照隅さんのこの記事をご覧頂くのがよろしいかと。
今では勤労感謝の日、今でこそ日本は豊かな国だけどもともとは資源のない貧しい国、真面目に働く国民こそが我が国の財産のはずです。戦後民主主義教育の精華?で拝金主義が世にはびこり、勤労より一攫千金では、勤労感謝の日が泣きます。権利ばかりの日本国憲法ですら、勤労は納税・教育とともに国民の義務として記載しているんですよ。
すんません、すっかり酔っぱらいの説教になりました。まあお祭り・お祝いの日、今日だけはこんなことは忘れて日の丸を掲げましょう。
11/23夜追記
今日、出かけようと思って家の外にいたら、女子中学生とおぼしき集団が自転車で走っていき、漏れ聞こえた声
「なんで日の丸掲げているの」
呆然。我に返ったときには既に彼女らは遠くに行った後。
旗日って言葉は知らないだろうけど、祝日に日章旗を掲げる習慣は…うーん、確かに最寄り駅まで自転車で行ったけど一軒もありませんでした。なんとか復活しないといけませんね。
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今日は1122で「いい夫婦の日」だそうです。つまらん駄洒落。それで家族の日候補。連休になればいいってもんでもあるまい。
さて、「いい夫婦の日」とやらにまことにふさわしくないニュース。アメリカのことではありますが…
『母が独身の新生児は4割近く、米国の昨年統計で判明』(読売新聞)
『米国で2005年に生まれた赤ちゃんの36・8%は母親が未婚だったことが、全米保健統計センターのまとめで21日分かった。前年の35・8%を上回り、過去最高の割合を記録した。
統計によると、昨年の新生児は計約414万人。このうち母親が未婚だったのは約153万人で、04年より約6万人多かった。母親の年代別では、10代で8割以上、20代前半で半数以上、20代後半でも3割近くが未婚だった。
AP通信は「若者は結婚にこだわらない。30、40代になると『未婚でも子供が早く欲しい』と焦る人が増える。未婚での出産が社会に受け入れられるようになってきた」と、専門家の見方を伝えている。』
アメリカはさすがに「進んで」いますね。日本は「遅れて」いて結構、こんなことにならないことを祈るのみ。家族がいちばん、です。
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その9補足です。大日本帝国憲法の引用の仕方があまりに恣意的だったので呆れています。
史料に引用されている条文は次の通りです。
((下略)は教科書原文ママ。※はのんべの注釈用)
----------------
第1条
大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス(※)
第3条
天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス
第4条
天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ
第8条
天皇ハ公共ノ安全ヲ保持シ又ハ其ノ災厄ヲ避クル為緊急ノ必要ニ依リ
帝国議会閉会ノ場合ニ於テ法律ニ代ルヘキ勅令ヲ発ス(下略)
第11条
天皇ハ陸海空軍ヲ統帥ス
第12条
天皇ハ陸海空軍ノ編制及常備兵額ヲ定ム
第29条
日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス
第33条
帝国議会ハ貴族院衆議院ノ両院ヲ以テ成立ス
第55条
国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責メニ任ス(下略)
第70条
公共ノ安全ヲ保持スル為緊急ノ需要アル場合ニ於テ内外ノ情形ニ因リ政府ハ帝国議会ヲ召集スルコト能ハサルトキハ勅令ニ依リ財政上必要ノ処分ヲ為スコトヲ得(下略)
----------------
なるほど、これだけだといかにも天皇がなんでもできるように見えます。
でも、この取り上げ方、ひどくずるい。
まず無視された立法権の条文。
第5条
天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ
あれ、天皇は立法権を好き勝手できるわけではないですね?「帝国議会の協賛」は、帝国議会が天皇のお手伝いをするという趣旨ではなく、不敬でない表現を使ったのみ、実質的には帝国議会が決める、という意味です。
また、第8条は、引用部分だと、緊急勅令は自由に出せるように見えます。下略の部分が実はミソ。
(下略部分)
此ノ勅令ハ次ノ会期ニ於テ帝国議会ニ提出スヘシ若議会ニ於テ承諾セサルトキハ政府ハ将来ニ向テ其ノ効力ヲ失フコトヲ公布スヘシ
つまり議会の事後承諾がいるんだよ、です。でも、事後承諾が必要とは言え、とりあえずは天皇が好き勝手に勅令を出せる?という疑問には次の通り。
第55条の下略部分
凡テ法律勅令其ノ他国務ニ関ル詔勅ハ国務大臣ノ副署ヲ要ス
要するに国務大臣が天皇の名で出す、ということです。
第70条の下略部分も同断。
前項ノ場合ニ於テハ次ノ会期ニ於テ帝国議会ニ提出シ其ノ承諾ヲ求ムルヲ要ス
いろいろ書きましたが、天皇の名で政府が行政、議会が立法を行う、ということです。司法も同様です。天皇が権限がを持っているわけではありません。
繰り返しますが、天皇機関説(統治権の主体を法人としての国家に帰属させ、天皇は国家の最高機関として憲法に従って統治権を行使する、という説明…山川教科書P327の注より)が正しい。昭和天皇も認めていたところです。
また、国務大臣の任命は内閣総理大臣の奏請に基づくのは慣例であり、国務大臣が議会に対して責任を負うことも伊藤博文が認めていました(明成社版より)
※ここまで読むと、神聖不可侵の意味は、無責任無権力の意味であることが納得できるはず。政治的権力を持つのは常に人間です。したがって、神である天皇は権威の源泉ですが、権力はなく、行使された権力には全く無責任、と宣言しているわけです。まさに日本国憲法の象徴天皇そのものです。
11/24追記:一燈照隅さんからTB頂きました。神聖とは神を示すのではなく、神聖不可侵で意味を為し、不敬禁止、政治的無責任、刑事的無責任、廃立不可、という意味ということです。勉強になりました、ぜひご覧下さい。
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次は「第9章 近代国家の成立」の
3.立憲国家の成立と日清戦争
4.日露戦争と国際関係
5.近代産業の発展
6.近代文化の発達
を取り上げたいのですが…また反日爆発は確実。
3.立憲国家の成立と日清戦争
秩父事件などの取り上げ方が妙に詳しい。こういうの、好きなんですね。写真は「草の乱」、秩父事件を取り上げた映画です。友人のパンプキンさんも出演!
さて、この部分のハイライトの一つが大日本帝国憲法。天皇大権という名で天皇独裁みたいな感じで書かれています。
『帝国憲法は、天皇が定めて国民に与える欽定憲法であり、天皇と行政府に極めて強い権限があたえられた。神聖不可侵とされた天皇は統治権のすべてをにぎる総攬者であり、文武官の任免、国防方針の決定、陸海軍の統帥(作戦、用兵など)、宣戦・講和や条約の締結など、議会の関与できない大きな権限を持っていた(天皇大権)。また、このうち陸海軍統帥権は、内閣からも独立して天皇に直属していた(統帥権の独立)。
天皇主権のもと、立法・行政・司法の三権が分立し、それぞれが天皇を補佐することとされたが、種々の制限を設けられた議会の権限とくらべ、政府の権限は強く、各国務大臣は個別に議会にではなく天皇に対してのみ責任を負うものとされた。』
天皇陛下がすべてを決定できるようですね。天皇独裁か?すごい!冗談じゃない。
実際は天皇機関説(憲法発布は1889年、美濃部達吉が「憲法講話」で本学説を唱えたのは1912年)で、実質的にも三権分立がなされているわけです。天皇の名で行ったのであり、日本国憲法の象徴天皇と同じ。
統帥権の総攬でも、天皇陛下は一兵たりとも動かしていません。軍が天皇の名で統帥権を主張したわけです。文民統制の現代の眼で見るとおかしいのかも知れませんが、現代が歴史を裁くのは反則、それに日露戦争は全く問題なく機能しています。
史料に記載された条文の取り上げ方があまりにも恣意的ですが、それを書くと今回が長くなりすぎるので、次の記事(その9補足)にします。
条約改正では、大津事件の取り上げ方が、司法権の独立を守ったと書いてありますが、これは大審院による下級審への干渉、という反面が書いていないのはおかしい。反日の問題ではなく、これは記述誤りに近い。
次は朝鮮問題~日清戦争。
日清戦争前、朝鮮半島で日本と清との勢力争いが行われたことは書いてあっても、ロシアが絡んでいたことは全く書いていません。なんででしょうか?
日清戦争はあっさり日本が勝ったように書かれています。そんな楽勝ではないのに…
酷い記述は、台湾領有後、民政に力を入れ、富裕層は懐柔したが、民衆には徹底した弾圧が大東亜戦争敗戦まで続いたような表記になっていること。
ええ、本当?無茶苦茶な表記です。詳しくは書きませんが、もしそうなら台湾人の日本人に対する感情はずいぶん酷いはずなのに、台湾の反日勢力は要するに外省人(シナ大陸からの移住者)に限られ、基本的に親日の国です。
日露戦争では、まず、東郷元帥も乃木大将も大山総司令官も、誰も出てこないこと。なんですか、これ。そして日露戦争がアジアの諸国民、特にシナの孫文やインドのネールに自信をあたえ、各国で独立運動が起こったこと、ロシア革命の機運を高めたことなど、すっかり無視。(絵は旗艦三笠で指揮する東郷元帥)
で、ちゃんと、与謝野晶子の「君死にたまふこと勿れ」が反戦詩として載っています。与謝野晶子は、実は大町桂月の批判に対し「反戦の意図はない」と弁明していたにもかかわらず、ですよ。反戦詩を発表して、政府の弾圧を全く受けていないこと、つまり言論の自由が確保されていたことも、無視です。
日露戦争後は、おきまりの韓国併合条約「強要」で「植民地化」。多くの朝鮮農民が土地を奪われて困窮。職を求めて日本に移住。
まあ、予想通りの記述ですが…
朝鮮出身でも内地同様の日本臣民、内地に簡単に移住できる。朝鮮名のまま日本軍の将軍になり内地出身の部下を統括した人も多い。朝鮮半島のために内地の税金を大量に遣い、収奪どころかひどい持ち出し。そんな「植民地」でした。
併合したのが良かったかどうかは別にして、ロシアの南下に対してやむを得なかったのは事実でしょう。日本が併合しなかったら今頃ピョンヤングラードのキムジョンイルスキーとか、ソウルフスクのノムヒョーチンになっていたのは間違いありません。
もうくたびれました、今日はここまで。5と6は次回(その10)。
さすがは近代、遅々として進みません。
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昭和61年11月21日に大島が大噴火、溶岩流が元町地区に迫りました。劇的な救出劇、プロジェクトXにも取り上げられたような覚えがあります(間違っていたらごめんなさい)。
そのとき、国土庁では救出のための対策会議が開かれたのですが、その議題の1は「災害対策本部の名称」、議題の2は「元号を使うか、西暦を使うか」。お役人さま…
故・後藤田官房長官と中曽根首相は呆れかえって、佐々淳行内閣安全保障室長と平沢勝栄秘書官に救出作戦を企画させて、即実行に移し、1万3千人の島民は救われたそうです。救出作戦が無事に終わった頃に、長い長い国土庁の対策会議が終わったそうです。
すんません、出勤時間が迫ってきたのでここまで。
参考文献:佐々淳行氏著『重大事件に学ぶ「危機管理」』(文春文庫)
当日夜追記
NHKニュースでは、高齢化が激しくて避難が大変、またこの噴火を知らない世代が増えてきて記憶が風化している、ということでした。高齢化は仕方ないけど、記憶の風化は、NHKがプロジェクトXの上映会を大島でするなり、素直に再放送するなりすればだいぶ防げるのに…
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沖縄知事選では自公の推した仲井氏が民主・共産・社民等が推した糸数氏を破りました。糸数氏優勢と思っていたのでびっくりするとともに一安心。筋金入りの反日の糸数氏が知事になったら、日米安保にひびが入り、将軍サマの高笑いとなる可能性大でした。
民主党は、福島知事選では「県民党」を名乗って民主色を消した選挙でなんとか勝ったのは良かったけど、さっそく鳩山オジサンは認知症の如く全く焦点になっていない教育基本法と無理矢理結びつけるなどみっともないこと限りなし。今回は小沢センセイも頑張ったのにこのザマ。糸数氏の反日は日本中に鳴り響いていますから、それを支援した民主党への信頼は地に墜ちました。
小沢氏、鳩山氏、菅氏の「おはか」三兄弟は、もう引退なさったほうがよろしいのでは。民主党には本来大いに期待せざるえない…強力なライバルがいてこそ自民党がまともになる…のに、今のままでは困りますから。
この結果を見て、朝日サマはどうせ不満だろうなあ、でも最近は不満をストレートに書くと馬鹿にされるから鬱屈した社説になるだろう、と思ったら、沖縄知事選県民の苦渋がにじみ出たと、自分の悔しさを沖縄県民に押しつける社説、期待を外さないあたりさすがは朝日サマです。落選が決まった後も反日糸数氏への愛はとどまるところを知らず、今朝の紙面は大量に無駄遣いされたらしい。素晴らしいお話しですね。
11/21夜追記
読売の社説「民主党も恥ずかしくなった?」は大笑いでした。座布団1枚!
『…民主党の国会対応は、参院特別委員会への委員推薦を拒み、教育とは何の関係もない法案の審議にも応じないなど、旧社会党が常套(じょうとう)手段とした抵抗戦術そのものだった。
小沢代表はかつて自著の「日本改造計画」で、「過半数が賛成している案を、少数のダダっ子がいて、その子をなだめるために、いいなりになってすべてを変えてしまう」のは「少数者の横暴」だと批判していた。
小沢代表としても、まさに「少数のダダっ子」としか形容しようがない国会戦術を、いつまでも続けるのは難しかったということではないか。…』
当時の小沢さんが今の小沢さんを嗤う図でした。
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いよいよ近現代史。これは突っ込みどころてんこ盛りです。
まささんに以前指摘頂いた「近隣諸国条項」は近現代史を諸外国(特ア三国)の好き放題にさせるような条項です。
その条項が適用されない近世以前でもこれだけ酷かったんだから、ここからどれだけ酷いことになっているか…
第4部 近代・現代
まず、真っ先に全体概略を述べています。
『産業革命後のヨーロッパ列強は、アジアへの進出を開始した。中国では…植民地の獲得に乗り出し…帝国主義と呼ばれ…』
この頃のヨーロッパ列強の動きはまさに「アジアへの侵略」そのもの。これは少し先のページから引用しましたが、残ったのは日本、緩衝地点としてのシャム(タイ)、実質的には列強に支配されている清の3ヶ国だけ。
それに対して日本に関する記述は
『対外的には台湾の領有、韓国の併合、満州事変・日中戦争と東アジアへの侵略を進め、ファシズム国家群にくみして第二次世界大戦をたたかい、敗北した。』
すさまじい自虐史観の記述。ロシアの脅威などは無視、満州事変やシナ事変は無条件に日本の侵略戦争、日本はファシズム国家群の一員…
これが全体概略だから先が思いやられます。
第9章 近代国家の成立
1.開国と幕末の動乱
2.明治維新と富国強兵
3.立憲国家の成立と日清戦争
4.日露戦争と国際関係
5.近代産業の発展
6.近代文化の発達
長いので今回は本章の1と2を取り上げます。
1.開国と幕末の動乱
ところで今回ふと気になったのは用語の説明が不足していること。「攘夷の空気の雰囲気が強く」「志士たちから強い非難の声」と唐突に書かれると、攘夷・志士ってなんだ?となります。「竜馬が行く」を読んでいるのが前提、ってわけでもないでしょう。全部の用語に注を振るのは無理にせよ、時代のキーワードくらいは解説が必要なのでは。それは先生が授業中に解説するということでしょうか。
さて、やっと本文に入ります。英が薩長方、仏が幕府方の援助をしていた話、宣教師が西洋文化を広めた話などが載っていました。しかし、その背景にある、両国が日本における勢力の拡大を狙っていた(植民地化も含め)ことは全く載っていません。これでは、江戸城無血開城は、内戦に欧米列強がつけ込むのを防ぐ意味が大きかったことなど、理解できません。欧米が好意で日本を援助したように読めてしまいます。あ、著者は本気でそう思っているのかな?
2.明治維新と富国強兵
明治政府に対して実に批判的な書き方です。
『政体書を制定し政府の組織を整えた…多分に形式的とはいえ、欧米的な近代政治の体裁を取った』
『全国の民衆に向けて五榜の掲示…旧幕府の対民衆政策をそのまま引き継いでいた。』
前者は、多分に形式的、と書いたあたりが、後者は、実は本掲示は応急措置で、明治6年までに撤去されたことをスルーしている(明成社の教科書で分かりました)あたり、明治政府に対する反感を示しています。
国際問題では、まず琉球の取り扱い。
『名目上は清国を宗主国』
こんなことはシナ側の主張に過ぎず、記述不要。そして台湾での琉球漂流民殺害事件では、台湾を化外の民(自国の支配が及ばないこと)と言って清が無責任な態度を取ったので、明治政府が台湾に出兵し、というのは事実なのに、
『清国との間で琉球漂流民保護の責任問題がもつれ、軍人や氏族の強硬論におされた政府は、1874年に台湾に出兵』
日本が一方的に侵略したと言いたげです。その後には
『イギリスの調停もあって、清国は日本の出兵を正当な行動と認め…沖縄県を設置』
台湾出兵で沖縄をもぎ取ったように読めます。うーん…
人物で言うと、ここまで明治天皇の名は、注に小さく即位の礼を上げた旨の記述があるだけ。よほど嫌いと見えます。不敬の限り。
当初、今回は「3.立憲国家の成立と日清戦争」まで書こうと思っていたのですが疲れました。その節も反日山盛りなので…
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めぐみさんが拉致されて30年目に入りました。未だ解決の兆候は見えてきません。さて、
めぐみ-引き裂かれた家族の30年
11月25日から公開されます。必見。詳しくは公式HPをご覧下さい。
のんべは練馬区内のT・ジョイ大泉か、渋谷か新宿あたりで見てこようと思ってます。さっき自転車で片道30分かけてチラシをもらいに行ったら…運動不足がたたってへたりました、情けない。
再びご家族で一緒に過ごせる時が早く来ることをお祈り申し上げます。
(写真をクリックすると大きくなりますが、縦長のチラシは下が切れます。全部見たいときはクリックして写真を大きくしてから、右クリックで名前を付けて保存し、オフラインでご覧下さい)
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今回は近世後半。第7章「幕藩体制の展開」と第8章「幕藩体制の動揺」を取り上げます。今回は楽でした。
第7章
1.幕政の安定
2.経済の発展
3.元禄文化
第8章
1.幕政の改革
2.幕府の衰退
3.化政文化
今回はあまりひどい記述はなさそうです。一揆史観も少しはあったけど量が少ない。
正徳の治では、閑院宮家の創設まで載っています。立派。
ちょっと気になったのは、化政文化の記述で、安藤昌益の自然真営道が出てきたこと。サヨクの好きな日本人。これはアナーキズムで極端な異端ではないのでしょうか。でも、これは明成社版でも同じなので指導要領の決まりなんですかね。
というわけで今回はおしまい。一休みできました。さあ、次回からいよいよ近現代史。どれだけ反日爆発するか…
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一言だけ。
『女性の審議会登用、10省庁が目標未達』(asahi.comより)
『内閣府は17日、政府の審議会に女性委員がどれだけ登用されているか、各省庁別の調査結果を発表した。政府は審議会全体に占める女性委員の割合を10年度末までに33.3%にする目標を掲げ、省庁ごとの努力も求めているが、外務省が20%にとどまるなど、審議会のない警察庁を除く13省庁のうち、10省庁が目標に達していない。』
なんですかこれ、こんなのあったのですか。女性の採用の数値目標というのは、男女平等、すなわち機会均等を定めた憲法違反ではないのでしょうか。
数値目標で女性委員の数を増やそうなど、いかにもフェミ諸氏の考えそうなことではありますが、それこそ女性蔑視そのものと思います。
こんなのは女性に自信を失わせるだけ。優秀な女性でも、女性だから委員になれたんだ、となってしまいます。即刻やめるべきです。
おまけ。これに限らず、戦後民主主義とやらは徹底的な女性蔑視…そして男性蔑視です。その結果、女性でも男性でもない中性が増えてしまいました。少子化も宜成るかな。
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昨日(11/16)の三大紙社説は教育基本法衆院可決についてそろい踏みでした。
読売[「教育」衆院採決]「野党の反対理由はこじつけだ」
毎日基本法単独可決 教育の「百年の大計」が泣く
朝日教育基本法 この採決は禍根を残す
読売は当たり前のことを書いています。結語は次の通り。
『審議は尽くされていないと言いながら審議の邪魔をする。こんな相矛盾した態度こそ、「今まで言ってきたことは採決阻止の方便でした」と自ら認めているようなものである。』
まさにそうですね。採決に欠席するのが民主主義らしい。なかなか理解不能です。国会議員って、大切な審議を欠席し続けても歳費がもらえる。奈良市の病欠職員を非難できません。
毎日はまだ論旨は反改正で一貫しています。妥当かどうかは別問題としても、日本語として一応成立しています。それだけでもご立派!
朝日…おいおい、いい加減にしましょう。妥当かどうか以前に、うそ言ってはいけません。
いろいろ無茶苦茶書いています…まあ、愛国心=戦争賛美の論理からすれば妥当かも知れません…が、そのあげく結語がこれ。
『現行の教育基本法では、前文は「われらは」で始まる。戦前の天皇の教育勅語に代わって、国民が教育のあり方について意思を示す宣言でもあるからだ。』
そうか、知りませんでした。事実は私が前に書いた記事の通り。
正論13年6月号「教育基本法改正の是非を論ず」杉原征四郎より。
『基本法制定の実質的推進者であった第一次吉田内閣の文相 田中耕太郎も後任の高橋誠一郎文相も基本法は教育勅語ありきを前提にして、恰も車の両輪であるとの認識であった。即ち永遠に通用する徳目は勅語にまかせ、勅語に欠けていた民主主義、平和主義の教育を強調したのが基本法である。
基本法が制定・施行されたのは昭和22年3月31日であった。それから1年と少し経った昭和23年6月19日衆議院は「教育勅語の排除」、参議院は「教育勅語の失効」決議を行った。
即ち勅語と基本法はそれまで両立していたのである。
衆参両院の決議は占領軍の指示により強制…』
なんですけど…
教育基本法前文が、教育勅語に替わりうるものか、下手な訳で申し訳ないけど著作権を主張しないのんべ試訳で比べてみます。(もちろん原文を読んで貰うほうがよい、この記事に原文収録)
教育基本法前文
『われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性豊かな文化の創造を目指す教育を普及徹底しなければならない。
ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。』
教育勅語のんべ試訳
『我が皇室の祖先が徳を永遠に伝えるという大きな理想のもとで日本の国を樹立したこと、私はまことに意義深いことであったと思います。
我が国民は、忠孝の道にはげみ、全国民が心を合わせて美しい国にしていくこと、それは日本の素晴らしい国柄と言えるものであり、まさにそれが教育の根本です。
国民のみなさんは、父母には孝行し、兄弟姉妹は仲良くし、夫婦は和し、友達同士は信頼し合い、自らは身を慎み、博愛の心を持ち、勉学を修め、技術を習得し、知能を啓発し、人格を向上し、世の中の役に立つよう心がけ、法令や公序を遵守し、非常の際には我が国のために勇気を持って立ち向かい、世界に冠たる我が国の発展に尽くしてほしい。
それが、我が国民が素晴らしい国民であることを示すばかりでなく、先祖の素晴らしさをも示すのです。
この道は、皇室の祖先の教えであり、皇室も国民も同じように守るべきことです。それはどんな時代でも誤ってはならないことで、外国でも同じように通用する道です。国民のみなさんには、この教えを大切に守って頂きたいと切に希望します。』
これ、比較できるものでしょうか?車の両輪、と考えれば納得できます。
朝日新聞サマの読者のみなさん、記事を信用せずに元ネタを読んでみましょう。いかに嘘八百か、すぐにわかります。
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教育基本法問題でこれだけ野党が騒いでいるなら、きっと神保町交差点(岩波前)では共産党がアジビラを配っているだろう、と思って昼休みに行ったら、大あたり。1枚もらってきました。ついでにしんぶん赤旗日曜版も貰ってきましたが囲碁欄が充実!また配っていたら貰ってこよう(笑)。
アジビラ(クリックすれば読めます)、残念ながらレベルが低い。「愛国心」が入っていたらどんなに審議しても審議不足になる、という論理がバレバレだし、「徹底究明」でなく「徹底糾明」のほうがアジビラっぽい(笑)。「政府の政策に賛成での立場での発言の組織」、これも難解で悪文。岩波さんの広辞苑をみてもようわからん。また「議会の民主的な手続きを押しつぶして」とありますが、少数派が採決に出てこない、というのは民主的?それに対して多数派が多数決を行うのは民主的そのものではないのですかね。それが正しいかどうかに疑義を挟むのならわかるけど、民主的でない、と言うのは間違い。
アジビラって選ばれた頭脳たる「前衛」が「無知な大衆」を先導し扇動するものらしいのですが、「無知な大衆」にわかりやすく書かないとだめですよねえ。現行「教育基本法」のおかげでこんな共産党になったでは、「教育基本法改悪」に反対できませんよ(苦笑)
一番酷かったのはここ。
『(小見出し)採決は撤回し、廃案に
(本文)教育基本法の改悪は、相次ぐいじめや未履修の問題が浮き彫りにしたように、それは直面する教育問題に無力なだけでなく、教育の競争と統制を強め、解決に逆行します。』
主述もはっきりせず文意不明の悪文の典型。「相次ぐいじめや未履修の問題」が何を「浮き彫り」にしたのかわからん。改悪が教育問題に無力であること浮き彫りにしたのでしょうか?まだ「改悪」していないのに、どうやってわかったのかな?また、「教育の競争と統制」ってなんだ?学校間の競争?競争と言えば競争なんだ、わからんのか、と言われても、アジビラは無知な大衆にもわかるように書かないとねえ。
意味が通るように分かりやすく下手な文を書けばこんな感じ?
『日本政府は、教育基本法を無視して不当に教育を統制し、学校間の競争を煽っている。それが原因でいじめや未履修の問題が生じている。教育が国家により不当に支配されている現状を追認し正当化する教育基本法改悪には断固反対する。』
もっとアジビラっぽく書くならこんなのはいかが。
『反動日本政府の教育の不当な支配は教育基本法違反、断固認められない。その犠牲者は子ども達。不当な支配を正当化する教育基本法改悪には絶対反対。』
もちろん実態は
『日教組は教育基本法を悪用して教育現場を不当に支配しており、また文部省は日教組に迎合してゆとり教育を推進し、両者が一体となって教育を荒廃させており、いじめや未履修の問題を発生させている。問題解決には教育基本法改正が必須である』
ということなのは言うまでもありません。今回の改正案では全く不十分だけどやらないよりましです。
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やっと第3部・近世。今回は第6章「幕藩体制の確立」です。徳川幕府は鎖国していたから安心かな、と思った私は間抜けでした(苦笑)。
第6章
1.織豊政権
2.桃山文化
3.幕藩体制の成立
1.織豊政権、と言えば功名が辻。(写真は京都・豊国神社、祭神は秀吉公、旧別格官幣社)毎週見ていればだいたいの流れはわかるので教科書など読まずとも、だから記述なんて薄かろう…とつまらんことを思っていたら、泰平の眠りを覚ます上喜撰。すごい小見出しがありました。
『秀吉の対外政策と朝鮮侵略』
おいおい、侵略かよ…先日、とよあしはらさんから「「襲来」という記述では元の侵略性を薄められる…近代史では「日本軍の侵略」と教えている」というご指摘を受け、「近現代史で「侵略」「侵攻」などの文字を使われていないようです」とお答えしたのですが、近現代ではなく近世に落とし穴があろうとは…とよあしはらさん、申し訳有りませんでした。→近現代でも本文以外のところにありました。それはその時に紹介します。油断も隙もありません、困ったもんです。
秀吉は、本書の記述では『朝鮮にたいし入貢と明へ出兵するための先導を求めた。朝鮮がこれを拒否すると…大群を朝鮮に派兵した』というわけで、朝鮮「侵略」の意図は薄い。朝鮮を占拠しても大していいことはないと思っていたのでしょう。
『前後7年におよぶ日本軍の朝鮮侵略は、朝鮮の人びとを戦火にまき込み、多くの被害を与えた。』
迷惑をかけた、謝れといいたげです。朝鮮半島は日本に「侵略」されていない時代だってシナに荒らされてばかりだし、だいたい明の朝鮮支援軍が駆けつけたときには、李氏朝鮮の支配に悲鳴を上げていた朝鮮の奴婢により秀吉軍の入城前に景福宮は灰燼になっており、秀吉軍を解放軍として迎え、奴婢の身分台帳を保管していた掌隷院に火を放った、などということには触れられていません。
近代以前に「侵略」という文字は似合いません。侵略戦争・自衛戦争という概念ができた近代の話です。したがって、「元の襲来」という表現に賛成していたのですけど、こんなところで使っているとは…昔の教科書では
『前後7年にわたる出兵は、対外的には朝鮮や明の反抗をうけ、対内的には…』
こんな表現で十分です。ちなみに、明成社版は
『朝鮮出兵は、いたずらに関係国の疲弊をまねき、戦場となった朝鮮に大きな損害をあたえ、豊臣氏の滅亡や明の衰退をまねいた。』
明の衰退まで言及するとはちょっとびっくり。さらに欄外には
『近年、ポルトガルやイスパニアは明を征服しようとしていたのを察知した秀吉が、かれらの野望をくじくためにおこなったという説が出されている』
だそうです。すごい説で、ここまで書くか…?
2.桃山文化、について、朝鮮出兵時に日本に連れ帰った朝鮮人陶工により唐津焼などが始まったことが全くかかれていないのは何故?と思ったら3.幕藩体制の成立にありました。
もうひとつ、これはやつあたりに近いけど…。本因坊算砂や大橋宗桂が出ていないのは囲碁将棋ファンとしては許し難い。旧版にも、明成社版にも載っています。(写真は算砂-利玄の三劫の局と言われる碁。光秀に攻められる前夜の本能寺にて信長の御前で打たれた碁、三劫=不吉の由来。しかし既に白(算砂)の勝勢は動かし難く、三劫も発生しそうにない。)
3.幕藩体制の成立、にもすごい文が。
『強力な領主権を持つ将軍と大名(幕府と藩)が土地と人民を統治する支配体制を幕藩体制という。』
マルクス史の教科書と見まごうばかり。人民、ねえ。日本中の人民が一揆で反抗して革命でも起こすのですかねえ。江戸時代は島原の乱以降は平和なんですけどね。
ここまで書くのだったら、唐津焼始まりの話、強制連行とでも書いてないかと期待?しましたが、朝鮮人陶工連れ帰り、でした。ほっ。
ところで、有田焼、薩摩焼、萩焼、平戸焼、高取焼が載っていてなぜ唐津焼がないのでしょうか?なにか理由があるのでしょうが、私にはわかりません。これは旧版、明成社もほぼ同じです。
それにしてもすごい記述でした。トホホ…
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義家氏が教育再生会議室長になることに、以前疑問を呈した記事を書きました。日教組的思想の上で走ってきた方かと。ただ、そのときにコメントに書いたように「実は思想はなさそう」とも思っていました。現状をなんとかしたいという思いで走っていて、思想はまわりに染まっていただけかと。
今日の産経のインタビューを読む限りでは、思想信条が変わったのか、きわめて我々から見て真っ当なことを述べていらっしゃいます。もし本気で考え方を変えて真っ当な方向に向かわれるのなら、この方は強烈なエネルギーを持っているだけに、期待できます。今後も注意深く見守って、真っ当な方向に走るように応援していきたいと思います。
教育再生 安倍改革『教委への国の関与必要』(産経新聞より)
教育再生会議委員で事務方の担当室長を兼務する義家弘介横浜市教育委員が13日までに産経新聞のインタビューに応じ、いじめ問題などに対応するため教育委員会への国の関与が必要との認識を示した。
--教育再生会議で何を訴えたいか
教育再生会議室長義家弘介氏
「教育委員会と教職員組合がなれあっているのは健全ではない。教育委員会からいじめによる自殺が7年間ゼロという誰も信じない報告が上がってきても国は事実上何もできない。国がマニフェストを出させて評価し、いい教育委員会を支援すべきだ」
--学校評価制度はどうか
「ダメな学校が(不祥事に)ふたをして、いじめられた子の遺書が1年もたってから明らかになるような状況では子供たちを育てることはできない。閉鎖社会の扉を開かなければならない」
--義家さんは教育基本法改正などで政府を批判してきたが
「私が勤めていた北星学園余市高はそういう傾向の学校だ。しかし、いろいろな人と出会って疑問が出てきた。自由も権利も個性も、教育のスタートではなく結果だ。教育基本法を変えることで意識を変えるきっかけになる。それに、現行の基本法には家庭の責任が書かれていない」
--国旗・国歌の指導も批判していた
「生徒に校内規則を順守させているのに、教師が学習指導要領に従わないのはおかしい。国旗・国歌を教えるのは思想信条ではなく教育者としての責任だと、今は思う」
--考え方が変わったとごうことか
「左を学び、右を学び、自分自身の在り方を決めたということだ。安倍首相の考えと齟齬(そご)はない」
--愛国心については
「教育は『大切なものは何か』を示すことからしか始まらない。それは学校であり地域であり国だ。いじめが放置され、子供の安心、安全がおひやかされていては、子供たちに帰属意識は生まれない。そのためにも、いじめをなくさなければならない」
PS.このインタビューを行った産経新聞に敬意を表します。
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以前、「いじめ自殺はいじめた連中が悪い、それが当たり前」という記事を書き、その考え方は全く変わっていませんが、少し違う観点で。
いじめによる子供の自殺がニュースで流れない日はない、というほど続いています。そして、時折校長先生まで自殺。
「いじめをなくそう」という善意の声が、事態を悪化させている大きな要因ではないでしょうか。
こんなことを書くと、いじめられる身にもなれ、と怒られそうです。はい、私もいじめにあったことありますから(自慢ではありませんが喧嘩にはめっぽう弱い…)それは身に染みてます。
いじめをなくせる筈がない、というのは、いじめは必ず発生する、という前提で対処することが必要、ということです。絶対起こることを、起こってはいけない、とすると、無理が生じます。
いじめをなくせ→あってはいけない→あったら教員の立場が悪くなる→なかったことにしたい→見なかったことにしよう→隠蔽→いじめ増長→子供自殺で発覚→校長自殺 というのが今回の事態です。そして、自殺までいかずに未だに隠蔽され続けて苦しんでいる子供は無茶苦茶多いはず。
いじめは必ず起こります。いじめが起こっても校長や教師が隠さずにきちんと対処すれば評価を上げる、とすべきです。
いじめが発覚したら教師も校長も教育委員会もそれだけで評価が落ちる(ように見える)現在の状況では、隠蔽されるのが当たり前です。
いじめを隠すな、先生頑張れ、という声が大切なのではないでしょうか。
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今回は中世後半。『第5章 武家社会の成長』です。
第5章は
1.室町幕府の成立
2.幕府の衰退と庶民の台頭
3.室町文化
4.戦国大名の登場
これは問題がいろいろありました。
まず、個人的なこだわりですが、第1節で、後醍醐天皇が流された隠岐から一人で脱出したような記述になっています。伯耆の名和長年公が大いに働いたことを書かれていないのは残念至極。(写真は名和神社、旧別格官幣社)
第2節、「庶民の台頭」ってなんのことだ?と思って見たらやはり、一揆史観とでもいうべきもの。山城国一揆で8年の自治を始め3ページ半も費やしています。これってマルクス史観に染まった見方としか思えません。明成社は半ページくらいでした。
そして問題の倭寇の記述。
『南北朝の動乱のころ、対馬・壱岐・肥前松浦地方の住民を中心とする海賊集団が、朝鮮半島や中国大陸の沿岸を襲い、倭寇とよばれて恐れられていた。』
なんで倭寇が生まれたのか、そもそも倭寇という呼び方が日本側からは正しいのか、これではわかりません。
この言葉、シナ朝鮮からみた言葉。当時、貿易商と海賊の区別などはっきりしません。貿易を規制されると海賊になるのは当たり前です。戦前は「八幡船(はばんせん)」として海外雄飛の物語として語られていたそうです。明成社の教科書には戦国時代以降「はばん船」(ひらがなが残念)と呼ばれた旨がわずかに記載されています。ただ、やはり倭寇の登場の仕方はやや唐突。
私が使っていた山川が一番わかりやすい。
『元寇後、日本と元との間には正式の国交はなかったが、貿易・交通はさかんであった。足利尊氏も天竜寺船を元に送り、九州や瀬戸内海沿岸の土豪達もしきりに渡海して貿易に従事していた。しかしかれらの一部は、貿易が不調になると中国・朝鮮側から倭寇と呼ばれた海賊になり、武装商人団として中国大陸や朝鮮半島の沿岸を荒らし回るようになった。』
ついでながら、倭寇は前期と後期にわかれ、後期はシナ人が大部分を占めていた旨は書かれていますが、だったら「倭寇」と呼ばれるのはおかしいですね。後期倭寇といえば、チャングムの誓いの時代で、三浦の乱のときの朝鮮国王が中宗です。放送では倭寇は貴重な倭国の胡椒(琉球貿易で手に入れたもの)などを密貿易する日本人武装集団(鎧甲で武装!)として描かれていましたが、実態はシナ人や朝鮮人だったわけです。
外交関係では、勘合貿易の話は、いずれも足利義満(当時将軍は義持)が「日本国王臣源道義」と称して朝貢形式を取ったことは記載されていますが、4代義持がやめたときの理由が微妙に違います。
現在の山川
『朝貢形式に反対』
明成社
『遣隋使以来つづいてきた自主外交の伝統を破るものと批判』
昔の山川
『日本の恥辱であるという意見にしたがって』
私は「日本の恥辱」とはっきり書いている昔の山川が好きです。明成社もいいことが書いてありますが、恥辱の一言は入れてほしいですね。現在の山川はつまらん。
室町文化はまあまあです。8ページと多い。
戦国大名のところは薄いけど、どうせ読まなくっても歴史ファンなら誰でも知っているのだから、まあどうでもよろしい。
どうも、倭寇や貿易に対する記述は以前より反日的になり、マルクスの好きそうな一揆も大好きなようです。困ったもんだ…
次回はやっと近世。鎖国下の幕藩体制の話なら、反日の登場する余地は少なそうですが、どうなんでしょうか…
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今回は中世。『第4章 中世社会の成立』を取り上げます。今回から比較対象としてことだまさんに紹介いただいた明成社の教科書を使います。ことだまさんに感謝!
第4章は、
1.院政と平氏の台頭
2.鎌倉幕府の成立
3.武士の社会
4.蒙古襲来と幕府の衰退
5.鎌倉文化
の5節からなります。
第1節で、上皇の院政について『法や慣例にこだわらずに上皇が政治の実権を専制的に行使』、というと法や慣例を無視するのが良いように見えてしまいますが(こだわる対象はつまらないことだから、法や慣例はつまらんどうでもいいこと、になってしまう)まあ、これはよしとしましょう。
(写真は平家ゆかりの厳島神社)
あと、平家が「音戸の瀬戸」を開いたことは書いてほしかった。でもまあ、全体的には妥当と考えます。
第2節、第3節もまずまず。細かい指摘だけ。「武家のならい」「兵の道」「弓馬の道」などという言葉を出しているのだから、「いざ鎌倉」の言葉は出してほしい。できれば鉢の木物語も。
第4節、蒙古襲来も反日的な表現ではありません。例えば「フビライハーンは、…高麗も服属させ、日本に対してたびたび朝貢を強要してきた。」と大国の横暴ぶりをきっちり書いています。遠征ではなく『元の襲来』ですし、『襲来の失敗は、元に征服された高麗や南宋の人びとの抵抗によるところもあったが、幕府の統制のもとに、おもに九州地方の武士がよく戦ったことが大きな理由であった。』も妥当と思います。
(蒙古襲来絵巻の一部)
注では、『3度目の侵攻を断念させる』などと記載されていますし。
と、山川の教科書だけ読んだときには思いましたが、明成社のはさすがですね。スルーされたことに気づくのはなかなか難しい。比較対象が必要と痛感しました。
以下、明成社の教科書の引用。
『元の襲来という国難に対し、朝廷と幕府は一致してよくこれにあたり、国家意識を高揚させた。元の脅威が迫ると、神仏に対する勝利の祈願が熱心に行われた。亀山上皇は筥崎宮に「敵国降伏」の書を奉納し、伊勢神宮へは我が身にかえて国難を救いたい旨の宸筆の祈願文を奉った。執権時宗も、血書の諸経を寺社にささげて、国土の安泰を祈願した。
鎌倉時代の人々は、何か困難がおこると、我が国は神の加護する国だという意識をもった。元寇のさいの二度に渡る暴風雨は、祈願の成就による神風だと信じ、我が国は神国であるという信念を強めた(神国思想)。
平安時代から説かれていた末法思想や百王説は影響力を失い、国家的自覚が高まった。』
こういうことは山川には一切書かれていません。
今でも「神風」鉢巻きはパーティーグッズにもなっているのに…国家意識の高揚は山川の大敵なのでしょうか。
第5節、鎌倉文化に対する記述は(順徳帝による有職故実の書「禁秘抄」が本文に載っていない(一覧にはあり)のは問題だが)まあまあ妥当と思います。しっかり7ページ取ってバランス良く書いていると思います。
今回は、反日ではないものの、相変わらず天皇家への敬意はないってことですか…
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怪しげな絵(紙芝居)がありますが、このブログは安全なのでご安心を。ウィルスチェックも済んでいます。
先日、情報の教科書を立ち読んで呆れた話を書きましたが、どうしても情報の授業をやりたいなら、一番最初にインターネットの怖さを徹底的にたたき込むことが必要でしょう。便利、などというのは使えば分かる話です。そんなのはいつでもよろしい。
出会い系、詐欺、ネットいじめ、言論封殺、迷惑メール、チェーンメールなど、知らないと困る話はたくさんあります。例えば次のような絵がいきなり表示されるとします。
これ、クリックすると絵が動きます。いかにもwindowsっぽい雰囲気の絵で、ユーザ情報を取得しましたなどと出てきます。
ただの紙芝居、数枚の絵を連続で見せているだけのgifファイルにすぎないのですが、怪しげなサイトを見ているときにこんなのが急に出てきて、会費を払えなどと書かれていると、騙されかねません。
子供にはインターネットなど使わせるべきではないと思うのだけど、もしどうしても情報の授業をしたいのなら、まずはネットの怖さをたたき込むのが肝腎かと。
山川歴史教科書批判を書きたかったのですが、今日はややお疲れモードなのでこれくらいで。もちろん、山川歴史教科書批判は現代史まで意地でも続けます。
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核論議も封殺するなど、言論封殺が流行っているようですが、やはりそんなことはこの自由主義国家で許されることではありません。
以前gooブログから消去されてしまった「博士の独り言」さんが、またしても封殺の危機に遭っている模様です。一昨日から不思議にも時々接続不能になります。孫正義氏を批判した文章を掲載なさった直後のことでした。
冗談ではありません。現代日本でもこのようなことが起こります。
再度このようなことが起こらないことを希望しますが、もし再発するようなことがあれば私も黙ってはいません。力無いマイナーブログではありますが、一寸の虫にも五分の魂です。
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下々の者がこんなことを書くのは不敬千万。あまりに不敬なので載せるかどうか最後まで迷いましたが、不敬を承知で。まずお詫び申し上げます。
昨今の情勢を思うに、皇太子殿下ご一家、または、秋篠宮文仁親王殿下ご一家には、京都にお住いをお移しいただいたほうがよいのでは、という気がしてなりません。
ついでに、参議院は大阪に移転させましょう。(こっちは不敬ではない提案)
理由その1
なんと言っても京都は日本の文化の首都です。それなのに陛下も殿下もいらっしゃらない。ちょっとさびしい。京都に皇太子殿下ご一家または文仁親王殿下ご一家がいらしたら、京都の方々、関西の方々は大喜びなさるでしょう。
参議院は東京にいたら衆議院に比べて日陰者扱いですが、大阪に行ったら、その価値がぐんと大きくなります。関西活性化のきっかけにもなるでしょう。
理由その2
危機管理上の問題です。北の核が東京で炸裂しても、東京に直下型地震が襲っても、東京は大変なことになります。
衆議院が解散中に有事の際は参議院が緊急集会を開くことができますが、両議院開会中にやられれば政府機能を失います。その際、参議院が大阪にあればまさにバックアップとしての機能を有することができます。
皇位継承権第1位の皇太子殿下と第2位の文仁親王殿下が同じ処にお住いになっている現状では、皇室危急の際に対処できません。極端な言い方をすれば、日本政府はなくなってもどうにでも復旧可能とは思いますが、陛下や殿下はかけがえのない方々です。
あまり考えたくないことではありますが、万が一を考えれば、両殿下には大変申し訳ないけど遠く離れてお住いになっていただくのが日本のためであると愚考します。
両陛下にはご苦労をおかけしてしまいますが、関西にいらっしゃる機会が増えますので、これも関西だけでなく日本にとっては良いことと思います。また、参議院の開会のときなど、殿下に陛下の代理を務めて頂くことも考えられると思います。
覚悟のことではありますが、やはり不敬千万な物言いになりました。重ねて深くお詫び申し上げます。
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高校の教科に「情報」がある、ということを今回初めて知りました。三省堂書店本店の高校教科書コーナーにはよくいくのに何故気づかなかったんだろう?と思ってよくさがしてみたら、確かにごくわずかありました。ありゃあ気づかないわ…他に、「十八史略・史記」「枕草子・(何だっけ?)」などという教科書もあり、ちょっとびっくり。子供の小学校の教科書は見ていますが、最近の高校教科書は歴史くらいしか見たことないので、あまりに昔と変わっているのでちょっとおどろき。
情報の教科書を少し立ち読みました。なになに、表計算ソフト、データベース…おい、EXCELとACCESSのマニュアルか?(ACCESSが本当にデータベースソフトか?という疑問はさておき…)絵もまさにEXCELとACCESSそのものです。他の教科書は、メールとインターネットとマナーなど。
こんなの高校で貴重な1単位使って習うのですか。今回の履修漏れ、感情的には情報の授業だけは許したいですね。あくまでも感情論、そんなことはしてはいけないわけですが。
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足立教育委員会は、結局A~Dランク付けによる予算配分(自主運営権剥奪)をやめて、前年度に比べた学力テストの伸びを参考にしながら予算査定する、ということになったようです。
残念ながら竜頭蛇尾。朝日サマ社説のご意見の通りになってしまいました。
そりゃあ、反対の声はわんさかあがったでしょうが…もっとも、最初からこの辺を落としどころに考えていたのかもしれません。
今後、他の教育委員会もいろいろな工夫をしてほしいと思います。…つまらん、ちがうか。正しくは、日教組退治に工夫をこらしてください、ですね。
朝追記:プラウドシティ梅島自治会様から内藤教育長インタビューの記事のTBを頂きました。大いに感謝します。私もマスコミに踊らされたか、と反省しています。
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以下の記事、だいぶ前に書いたけど、あまり本ブログの趣旨に合わないでのお蔵入りにしようと思っていました。でも、『小6の11人けが、江戸東京博エスカレーターで転倒』『シ社エレベーターのトラブル続く…死亡事故の港区住宅』などという記事が続いたので、活かすことにしました。
と思っていたら、会社帰りに交通事故に遭ってしまった…幸い、左足にわずかなかすり傷を負っただけで、あとは(10年以上使っている)自転車が壊れ、ズボンが破れただけの被害で済みましたが、しばらく震えていました。うちへ帰り家族の顔を見て、ほっ…。警察に来て貰って事故処理しました。 くわばらくわばら。車はまわりを見ていない、と思わなければいけませんでした。被害者だろうがなんだろうが、怪我でも大変です。家族が大変な思いをします。 ------以下、本論-------
エスカレータやエレベータは実に便利だけど、たまには恐怖のワンダーランドになってしまうのでご用心。駅のエスカレータで(東京では)右を歩く人のために空ける習慣があるけど、本当は危険な習慣です。(※)
エスカレータ恐怖体験
この夏の話です。中野駅で昇りエスカレータに乗っていたら、前の人が落とし物をして拾うためかがんで、いきなりバランスを崩して後ろに倒れてきました。私はまさにすぐ後ろにいて、何事?と思い、まずベルトにしっかりつかまって、腰を落として、やや前傾姿勢になって、肩を差し出して、と考えて、後ろからは女性の悲鳴が聞こえて…非常時に人間は1秒かからないうちにいろんなことを考えるものだ、と後で感心…万全の態勢で受け止めることに成功し、ニュースにならずに済みました。
私は止まっていたので(体重もそれなりにあるので…苦笑)ちゃんと受け止められましたが、受け止められなかったら私を始め後ろの人たちもみな将棋倒しを喰らって、けが人どころか死人が出た可能性すらあります。
エレベータ恐怖体験
もう10年以上前ですが、マンション8Fに住んでいたときのこと。マンションのエレベータの乗り込むとき「じゃりっ」というような音が聞こえたけど気にしないで居たら、降りるときドアが十センチ程度開いたところでカタッと音がして止まりました。ありゃ…
非常ベルならしても土曜日で管理人不在、誰も出ません。しばらくしてかみさんが出てきて、ありゃあ?というわけでエレベータ管理会社に通報してもらい、管理会社の人が来たのが3時間後。やられました。
そのとき幸いだったことは、トイレに行った直後だったこと。ご近所の母娘が一緒だったのですが、トイレ直前だったら…と思うとぞっとします。今、同じことが起これば、ニュースになっていたかも…
教訓 エレベータやエスカレータは乗り物です。いつ急ブレーキや故障がおこるかわからないし、同乗者が転けるかも知れない、ということ。油断できません。
※関西では左を空けるそうです。日本では左大臣の昔から左が偉いらしい。東京では、歩かないのが基本、歩く人のために右側に追い越し路を用意。関西では、歩くのが基本で、歩かない人のために右側を残す、という考え方だという説がありますが、本当かな?論壇でも、少なくとも今までは左が偉かった(苦笑)
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この記事で書いたとおり、足立区教育委員会の苦渋の決断を私は評価しています。で、朝日サマからやはり予想通りの社説が出てきました。
『学力テストの成績が良い学校には予算を手厚くし、悪い学校には薄く配分する。東京都足立区は来年度から区立の小中学校を四つにランク分けし、予算に差をつける方針を固めた。
各校の教材費などを削り、特色づくりを支援する予算を増やす。その配分にあたっては、東京都と足立区の学力テストの結果をもとに、小学校ではAランクを400万円、Dランクを200万円とする。そんなやり方だ。
特色づくりの予算は、外国人講師や補習ボランティアの派遣などに使われている。成績の良い学校は、教育態勢をさらに充実させることができるわけだ。』
肝腎な点が抜けています。ずるい書き方。
『予算の配分に差をつける方針…必要な学校には追加的に塾講師を派遣するなどの支援策を講じていく』
ということ、つまり、成績を上げられないような学校からは、教育委員会が金を使ってその学校の底上げを図る、言い換えれば、教育委員会が学校から自主運営権を取り上げる、ということ。当たり前の話です。本当なら先生の取り替えをしたいところでしょう。
『東京都の学力テストでは、足立区は最下位のグループにある。成績を上げることは多くの区民の願いだろう。区教育委員会はこれまで学校選択制や二期制の導入などの改革に力を入れてきた。
今回の新しい方針は、こうした改革の延長にあり、区教委の熱意の表れだろう。教育長は「頑張った学校に報い、校長と教員の意欲を高めることが、区全体の学力向上につながる」と語る。
子どもや学校が互いに競争することは必要だ。これまで多くの学校が横並びを続けたことが、学校から活力を奪ってきたことは間違いない。
だが、今回の方針が全体の学力を上げることになるかどうか、疑問がある。』
やっぱり、yesBUTだ。朝日サマにかかっては何でも疑問があるようで。
『足立区はすでに学力テストの結果を学校ごとに公表している。それは学校同士を競わせ、やる気を起こさせるのが狙いだろう。
テスト結果を見ると、学校の差は明らかだ。特に中学校の差が大きい。
この学力差は、学校の指導力や熱意だけの問題ではあるまい。保護者の経済状況や教育への意欲、塾に通う子が多いかどうかなどにも影響される。』
学校の指導力や熱意に問題がある学校では、まず間違いなくだめです。保護者の経済状況などはその次の話。
『学校が選択制になった結果、成績の良い学校は人気が高まり、できる子が集まる傾向がある。上位校は補助教員などを確保する予算がさらに増え、下位校が冷遇されれば、学校の格差はますます広がるだろう。』
先ほど指摘したとおり、肝腎な点を書かないずるい書き方。
『ランク分けで、Aランクの学校は誇りに思うだろうが、4割を占めるDランクの学校は落ちこぼれの烙印(らくいん)を押され、子どもたちまで意欲を失いかねない。
小中学校では、幅広く教科を学び、健やかな体を育む。だが、学力テストは一部の科目で到達度を測るものだ。テスト結果が予算を大きく左右するとなれば、他の学習がおろそかにされかねない。』
教育委員会はそのデメリットくらい承知の上でしょう。逆の言い方をしましょうか?「今までの悪平等では優秀な子供達の意欲を失わせているのは明らかだ」
やってみて、デメリットがひどいようなら改善していけばよい。最初から「おそれがある」ですべてだめ、とするやり方では何もできない。
そうだ、新聞をランク付けしましょう。朝日新聞ですか?想像にお任せします。
『競争を促すために予算の配分にメリハリをつけたいというのなら、違う方法を考えた方がいい。たとえば、前年よりどれだけ学力が上がったかに絞って判断するやり方はどうか。これならば、下位校も頑張りやすいし、ランク分けの必要もなくなる。』
上位校は頑張りにくいですね。ただ、提案された方式では下位校が頑張りにくいのも事実、朝日新聞の提案は一理あり、この案の一部取り入れも検討すべきです。
『義務教育では、子どもたちを漏れなく底上げするのが最大の目標だ。そうした視点に立って、予算の配分方法をもう一度、見直してもらいたい。』
今までの方法では漏れなく頭打ちでかつ底抜けになっていた、という反省が抜けています。まあ、朝日サマに反省の文字はないか…
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『高市少子化相、下村副長官の子育て関連発言に反発』(asahi.com)
『「女性が仕事を続けられないことを理由に子供を産めない、という話になったらとても残念だ」
高市少子化担当相は7日の記者会見で、下村博文官房副長官の母親による子育てに触れた発言に反論した。』
前回の記事で「思い切った発言」と書いたのはこういう批判の嵐になる(特にフェミのみなさまここぞとばかり、かと)だろうという予想からですが、よもや高市少子化担当相から飛んでくるとは…
『下村副長官は5日、静岡県熱海市内の自民党主催の会合で、0歳児を保育所に預けて働く母親について「無理に働かなくても、家庭で教育をやって、きちっと子どもを育てていく方向に移っていくのが本来は望ましい」と語った。その上で、保育所の待機児童解消を目指す政策の見直しに言及し、「人間社会の原点の家庭を再構築していく政策」の必要性を訴えた。
高市氏は「新聞報道でしか拝見していない」と前置きした上で「女性も生活のために働いている人もいる、歯を食いしばってキャリアを確立したい人もいる。いろいろな暮らし方がある中で一律に決められる問題ではない」とくぎを刺した。
一方、下村氏は7日、記者団に「一定期間、育児をした後で職場に復帰できるシステムを作るべきだという趣旨の発言だ」と説明した。』
0歳児の子供がいるのに働こう、というのはハッキリ言って間違っています。(私も批判は覚悟の上)
いくらなんでも0歳児は24時間母親に愛される絶対の権利があるはず。キャリアと比較できる問題ではありません。また、生活のために…という点では、生活のために…とならないような政策が必要、というのが下村氏の趣旨ではないでしょうか。
高市さんは確かお子さんがいらっしゃらない(間違っていたらごめんなさい)。0歳児の育児がどれだけ大切でそして無茶苦茶大変なことか、身には染みていないのは仕方ないけど…
milestaさんから以前コメント頂いた、「無理矢理家庭と仕事の両立を強いるより、自然に子育てに専念して、その後再就職という道」、下村氏は今回は「育児後に職場に復帰できるシステム」と言っていますが、これが実に大切と思います。これができていないから「歯を食いしばってキャリアを確立」ということになるのです。「歯を食いしば」らずに子育てでき、その後にキャリアを確立できるシステムを作ることこそ、真の男女共同参画であり、少子化対策というものではないでしょうか。
高市大臣には冷静になっていただき、そして猛省を促したいと思います。
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『待機児童問題で官房副長官「母親は家庭で子育てを」』(読売新聞より)
『下村博文官房副長官は5日…保育所の入所待機児童解消策について「本当にいいのか見直すべき時期に来ている。(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら、(母親は)無理に働かなくても、家庭でしっかり子育てをやってもらえるようにシフトしていくことが望ましい」と述べた。政府が進めている待機児童解消策の見直しを求めたものと見られる。
また、下村氏は「家庭をバラバラにする政策ではなく、人間社会の原点である家庭を再び構築していくような政策が必要だ」と強調した。』
「家族がいちばん」を見ているのかと錯覚するような話です。びっくりしました。
本ブログとしては至極当然の主張だと思いますが、よくぞ思い切った発言をなさったもの、下村氏に敬意を表します。
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次は『第3章 貴族政治と国風文化』、藤原氏が実権を握った時代です。ここは比較的平和。
1.摂関政治
そんなに酷い記述はないような気もします。ただ、相も変わらず、天皇に対する敬意は感じられません。醍醐天皇・村上天皇の親政については、『「延喜・天暦の治」とたたえられた。しかし…』という朝日新聞同様のyesBUTが出てきます。注には『律令政治の復興に努力がはらわれ、また『延喜格式』や『古今和歌集』の編纂などの文化事業も行われた。…やがて都や地方の治安が乱れ、律令にもとづく政治はほとんどおこなわれなくなった。』など。
藤原氏についても外戚として大きな権力だとか、朝廷が国政に関して積極的な施策をおこなうことがほとんどみられなくなった、など、とにかくこの時代の政治について非常に否定的な見方で統一されています。
実際にそうなのかどうか、政治が乱れに乱れていた時代なのか、残念ながら私は知識がありません。本屋で歴史書をさがすとどうもマルクス史観が鼻につくような本が多くて信用できませんし…
しかし、現代に至るまで「藤原」だけでなく、「佐藤」「後藤」など、藤原氏に由来する苗字は非常に多い。佐藤は藤原を佐(たす)ける、という意味だし、藤原氏が悪政を行っていたのなら、こんなに現代に藤原関係の苗字が残っているはずないのでは、と思っています。
国際関係は、渤海を滅ぼした遼や新羅を滅ぼした高麗に対して『日本はこれらの諸国とも国交を開こうとはしなかった』という書き方にちょっとひっかかった程度。
2.国風文化
国風文化は大切なのに、ちょっと記述が薄いんじゃないかな、という印象があります。
例えば、
『かなの日記は、紀貫之の『土佐日記』を最初とするが、宮廷に仕える女性の手になるものが多く』
という記述からは、かなも男性が当然に使った、という風にも見えますね。引用するのも馬鹿馬鹿しいほど有名な冒頭は「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり」であり、わざわざ女性の筆に仮託しているのに。
あと、末法思想が著者が好きなのか強調されすぎ。これを強調されると暗くなる。
3.荘園と武士
相変わらず政治の乱ればかりが強調されています。そういうものなのですかね。
以下感想。全般的にどうも乱れていた時代だったということが強調されすぎ。あと、天皇への敬意がない。まあ、最初の章でも古墳を「ヤマト政権の盟主、つまり大王の墓」などと書いて、崇峻天皇以前は天皇という文字は基本的に使わない、などでしたから…
今回はあまり反日全開ではなかったのは、菅原道真公が遣唐使を中止したなど、あまり政治的交流のない時代だからのようです。
あと、書き方があまりにもつまらない。教科書だから仕方がない、というものでもないでしょう。前九年の役なら、ころものたてはほころびにけり、のエピソードくらい欄外でもいいので書けばいいのに…
ここで古代は終わりですが、ここまでで子供は既に歴史嫌いになるのは必定でしょう。
さて次回から中世。近現代史までは遠いけど、まあ70時間でやる内容ですので、履修不足にならないように気を付けて進めます(苦笑)。
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珍しく「NHK首都圏ニュース」から。(記事はすぐ入れ替わるので、記事自体へのリンクは貼りません)
『東京・足立区は、学校間で競い合うことで学力の向上につなげてもらおうと、来年度から学力テストの成績などに応じて、小中学校に配分する予算に差をつける方針を決めました。
足立区教育委員会は区立の109校の小中学校に、生徒数などに応じて配分する予算のほかに、3年前から「特色づくり予算」を設け、塾講師や外国人講師を派遣させるなどして各校の自主的な取り組みを支援してきました。
しかし、都の学力テストでの成績が低迷していることなどから、学校間で競い合ってもらおうと来年度から成績などに応じてこの予算の配分に差をつける方針を決めました。
この中では、都や区が行う学力テストの平均正答率や前年度からの伸び、それに校長から聞き取りした経営計画などをもとに、小中学校をAからDまでの4ランクに振り分けます。
そして全体の1割を占めるAランクは中学校に年間およそ500万円、小学校におよそ400万円、また、全体の4割を占めるDランクは小中学校ともにおよそ200万円の予算を配分するなどして差をつけていくということです。
足立区教育委員会は、「学校運営を改革して基礎基本の学力の向上を目指したい。必要な学校には追加的に塾講師を派遣するなどの支援策を講じていくので、成績の良い学校ばかりを優遇することにはならない」と話しています。
足立区は今後、議会の承認を得た上で来年度からの実施を目指すことにしています。』
成績のランクで予算に差を付ける。ランクが下の学校には塾講師!を派遣して底上げを図る。実に思い切った施策です。日教組が怒り狂いそうな話、足立区HPのニュースリリースを見る限りそんな話はないので、未発表なのに潰すためにリークされたのでしょうか。
これは学校としては震え上がる話です。成績が良ければいいけど、悪ければ自主権を奪われ、教師の聖域を塾講師に荒らされてしまうわけですから。
教育委員会としても、本当はこんなことはしたくないでしょう。でも、ここまでやらなければならない、という非常事態に追い込まれているわけで、この決断に敬意を表します。
こういう荒療治が必要なのは足立区に限りません。特に、日教組に荒らされている学校には必要な話です。
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ごく簡単に。
『社民党首も外相罷免を要求』
『共産委員長、外相らの罷免要求 核発言「言語道断」』(いずれもasahi.com)
応援ありがとうございます。これだけ騒いでくれるマスコミも大騒ぎ、「誤ったメッセージ」とやらが世界に伝わってとても良い宣伝になり、安上がりな安全保障。そのせいかどうか知りませんが、北朝鮮日本を六ヶ国協議から追い出せと大騒ぎしているのは大慌てしている証拠。
実は社民党と共産党は、実は憂国の人たちなのですね。みずほちゃん、えらい(笑)。
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曽我さん拉致で女工作員キム・ミョンスクに逮捕状、というニュースが流れました。直接の実効性のないものの、将軍サマは日本の世論を気にしていらっしゃるようだからニュースでガンガン流すのは嫌がらせとして結構な効果があります。
六ヶ国協議復帰で融和ムードを醸成しようとした将軍サマに対して、中川政調会長は「寅さん」と揶揄するし(天国の寅さん激怒(笑))、またこんな冷や水を浴びせてさしあげるとは、安倍首相は安倍首相を応援?!してくれる将軍サマに冷たいこと(笑)、次は拉致の首謀者であられる将軍サマに逮捕状ですね。
冗談はともかく(将軍サマ逮捕状は本気でそう願いたいですが)、安倍首相は「わが国は(北朝鮮が)ミサイル発射、核実験、拉致問題に誠意ある対応を示していないことをもって制裁をかけている。こうした問題が解決されなければ制裁を解除することはない」とぶれる様子はまったくありません。ぶれない態度は、かならずや核と拉致問題を進展させるはずです。本ブログでも引き続き応援していくつもりです。
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今日は何の日?調べてみたら、ハンカチの日、レコードの日、なのだそうですが、まあそれはさておき…文化の日、そして日本国憲法公布の日。
本来は明治節です。明治天皇ご生誕の日。明治神宮では当然秋の大祭です。明治天皇と言えば日清・日露戦争を勝利に導き日本を列強国に引き上げたお方。もちろん、有能で危機感を持った人材が輩出したからこその偉業ですが、だからと言って明治天皇の価値が下がるわけではありません。一歩誤れば西洋列強の植民地にされかねない危険を救われたわけで、日本の誇りです。
まさにそのご生誕の日に日本国憲法を公布したのは、GHQが明治天皇への日本人の敬意を忘れさせることを狙ったのではないでしょうか(推測ですが…)。その策略は見事に成功したのか、今や「文化の日」として明治節であったことは忘れ去られています。
明治天皇のご功績を思うことは、日本再生への大切な一里塚かと愚考します。私は今日、文化の日ではなく、ましてや憲法公布の日でもなく、明治節として日の丸を掲げます。
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次は『第2章 律令国家の形成』、聖徳太子から平安初期まで。これもまたいろいろあって頭が痛い。
1.飛鳥の朝廷
相変わらず「ヤマト政権」「倭国」などどこの国かわからない記述が出ています。大宝律令の記述の注で、
『「日本」は国号として正式に用いられるようになったのもこのころ』
という記述があり、ここまでは「倭」か「倭国」で統一されています。ひどいよなあ。
でも、シナはずっと「中国」。中国って、中華民国以降のことだと思うのは私だけ?正しくはもちろん「支那」または「シナ」。『中国を唐が統一』などという記述がありますが、ここで言う「中国」ってなんでしょうか?まことに謎。
こんな記述もあります。
『伽耶諸国と結びつきのあった大和政権の半島での勢力は後退した』
要するに、任那日本府の存在を認めたくないわけです。もちろん正しくは昔の教科書の通り
『562年、任那はついに新羅によって滅ぼされた』
次は日出処の天子。その名も
『厩戸王(聖徳太子)』
すべてこの記述で統一されているのがすごい。一万円札も昔は「聖徳太子」と呼んだけど、この教科書で習ったら「厩戸王」と呼ばないといけないわけですね。
日没処の天子への国書を送ったときの記述も反日全開。
『隋への国書は倭の五王時代とは異なり、中国皇帝に臣属しない形式をとり、煬帝によって無礼とされた。』
「中国皇帝」とやらに臣属しないのが悪そうです。そりゃあ、シナから見ればそうだわな。日本から見れば(古い教科書の記述)
『この外交にあたっては、その国書に示されるように、倭の五王時代とはことなり、中国の王朝にたいして対等の立場を主張しようとする態度が認められる。』
でしょう。
2.律令国家の成立
中大兄皇子が蘇我蝦夷・入鹿を滅ぼしたのは『乙巳の変』だそうです。「変」というと、薬子の変、応天門の変、本能寺の変のようにイメージがよくない。天皇側から仕掛けた「変」は正中の変、元弘の変のように陰謀が失敗したもの。天皇側が横暴な臣下を討伐した場合に使う言葉ではないので、どちらが悪者かわかりません。事実は永遠に不明としても、高校レベルでは蘇我氏が横暴を極めたと教えるべきでしょう。昔はこんな表現は使いませんでした。
こんな記述もありました。反日というより媚中ですが…
『白村江の戦いで唐・新羅の連合軍に大敗した。この後、新羅が半島の支配権を確立し676年に半島を統一した。』
これは、
『白村江の戦いで唐や新羅の軍にやぶれ、朝鮮半島からまったくしりぞいた。新羅はその後、唐と連合して高句麗をもほろぼし、676年には唐の勢力を追い出して朝鮮半島の統一を完成した。』
という、唐の間抜けな立場をゴマカした記述。
白村江の戦いで敗れた後
『対馬から大和にかけて朝鮮式山城がきずかれた』
そうですが、朝鮮式山城ってなんでしょうか?昔はこんな記述はありません。
3.平城京の時代(省略します)
4.天平文化
なんせ記紀が嫌いらしい。
古事記に対するいちゃもん
『創世の神々と国生みをはじめとして、天孫降臨、神武天皇の東征、日本武尊の地方征圧などの物語で、そのまま史実でない記述がある。』
わかりやすく、前半は「日本の神話」であると書けばいいのに。前のサッカーW杯の敗因は、ジャパンブルーを率いる八咫烏が怒っちまったからに違いない…
日本書紀に対するいちゃもん
『神話・伝承をふくめて、神代から持統天皇にいたるまでの歴史を天皇中心に記している。なかには中国の古典や編纂時点の法令によって文章を作成した部分もあることから十分な検討が必要であるが、古代史の貴重な史料である。』
最後の部分はとってつけてますね。「貴重な史料」などではなく、第一の史料。まず日本書紀で歴史を記述し、他の史料で補う、という考え方で臨むべき。
先ほどの大化改新のところでもこんな記述が。
『「日本書紀」が伝える詔の文章には後の大宝令などによる潤色があり、この段階でどのような具体的改革をめざされたかについては意見が分かれる。』
余程日本書紀がお嫌いのようですね。
5.平安朝廷の形成
疲れたので省略します。
相変わらず反日全開でした。このペースで書かれたら、最後まで読むのはしんどい話だけど、なんせお楽しみの近現代史は一番最後…
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つきあいきれないけど一言だけ。
『中川会長発言を懸念…広島市長が首相に「非核」要請文』(読売新聞)
日本の「必要最小限の軍備」に核兵器も入るとする自民党の中川政調会長の発言などを受け、広島市の秋葉忠利市長は1日、国に対し、非核武装の法制化や核兵器廃絶に積極的な役割を果たすよう求める要請文を安倍首相に送った。
非核三原則を堅持している日本政府に送ってどうするんですか。送る相手は将軍サマと皇帝陛下じゃないんですか。二度と核を喰らってたまるか、のがヒロシマの誓いだと思うのですけどねえ…
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毎日新聞佐賀支局のパク氏が非常に不敬な質問をしたことで各ブログで大いに話題になっています。
言論の自由は保障されていますが、確かにありゃあひどい。博士が「この記者の言動それ自体は、「言論の自由」を盾にしたテロである。」と断じていらっしゃいますが、まさにその通り。
言論に限らず、自由とは責任を伴うものです。今回はパク氏個人の資格ではなく、あくまでも「毎日新聞記者」ですから、責任は全面的に毎日新聞にあります。責任を追及するためには不買運動が一番です。
それにしても、佐賀県知事室がこの一問一答をすべてHPに掲載したのは一番わかりやすい抗議でした。動画もヨウツベに載りました。昔なら、新聞社が記事にしなければ誰も分からなかったから新聞記者は言いたい放題だったけど、今は都合の悪いことも明らかになってしまう。マスコミさん方、言論の自由がなくなった、と言っていることでしょう。なに、あんたらの好き勝手、「言論の放縦」が少しはできなくなっただけの話。自由は責任を伴う、という当然の時代になっただけの話です。
問答を読んでの感想
パク氏はまことにねちねちしつこく嫌みったらしい。人を不愉快にさせるための質問もどき。佐賀県知事はよく冷静に対処なさいました。
「天皇皇后が来るのは税金の無駄遣い」「天皇皇后が来るのに歓迎する馬鹿などいるはずない、旗を振って笑顔のふりをしているのは動員がかかっているはずだ」などという発想の持ち主。北朝鮮人民が将軍サマに対して抱いている感情と同じように思っている。歓迎=マスゲームなのでしょう。
もちろん、ごく普通の日本人の感覚では、両陛下がいらっしゃれば自然に笑顔で手を振りたくなるもの。旗があればなおよいに決まってます。
以下、佐賀県知事室HPより毎日新聞の問答のみ抜粋。と思いましたが、ブログに表示してみたら不愉快になったので引用止めます。知事室HPの「会見録:質疑応答」を見てください。
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こんな記事を書くつもりは毛頭なかったのですが…既に「責任を取らないことを教えるのが「教育」ですか」に記載したとおり、安易な救済策は子供のためにもなりません、なのに…
履修漏れ救済、さらに生徒の負担軽減へ…与党幹部一致
自民、公明両党の幹事長、政調会長らが1日午前、都内で会談し、高校の必修逃れ問題で文部科学省が検討している、補習授業の上限を70回(1回50分、2単位分)とする救済案について、さらに生徒の負担軽減を求めることで一致した。
(中略)公明党では、補習の上限を50回に引き下げる案も出ている。…
いい加減にして下さい。PTAが公明党サマに感謝して投票することでも期待されているのですか。一種のバラマキなので公明党らしいといえばらしいのですが…ばかばかしいのでこれでやめます。
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※(2007/5/27追記)この記事に対して、毎日のように海外からスパムコメントが入るので、この記事に対しては今後はコメント禁止とします。ご了承下さい。
こういう声が出てくると思ってました。毎日でしたか。
『教育基本法改正 机上論争の前に現実に目を』(10/31毎日社説)
『「愛国心」などを争点にする教育基本法改正案の実質審議が30日、衆議院の特別委員会で再開した。議論がともすれば空疎に響くのはなぜだろう。社会や教育界で現実に起きている緊急問題や矛盾とかみ合わないからだ。』
要するに、いじめ問題や履修偽装問題が緊急課題だから、愛国心論争なんかやめろと。教育基本法なんか改正しないでいいと。もちろん、そんな本音は隠して、
『また法案阻止の時間稼ぎの方便にこの論議が利用されてはならない。そうした駆け引きは不信を大きくするだけだろう。』
と一見真っ当なことを書いているのですが、直後に(結語です)
『一方、教育基本法改正論に対しては「それで現場の難問が解決するのか」という異論が常にある。推進派もそれに答える意味で、眼前にはだかる現実問題とまず向き合い、国民的論議に広げていくべきだ。それが、ひいては法の改正をめぐる論議に厚みをもたせることにもなる。』
実にもっともらしい議論をなさっているのですが、本音は先送りせよ、ということがミエミエです。教育基本法改正に反対なのですね。
今回のいじめ問題や未履修問題が一斉に発覚したのは、教育基本法改正に対して、今はそれどころではないんだよ、というキャンペーンとしか思えないわけです。いじめ問題なんて日教組が全盛を極めていた当時から綿々と続いている問題だし、未履修問題もマスコミなどではとっくの昔に分かり切っていたはず。これをこの時期に一斉に出したわけです。
このような問題が発覚した以上、教育基本法改正によって日教組の首を絞めるのは余計に喫緊の問題になっています。いじめはかならず起こるものだけど、それを見て見ぬ振りをする教師の質の問題、つまり教育基本法を悪用してきた日教組の問題が大きい。日教組を潰さずして教育再生なんぞ夢のまた夢。教育基本法改正に日教組があれだけ危機感を持って反対していることを見れば、教育基本法改正こそが第一歩です。今はまさにそれを議論しているわけだしあと数日で成立するのだから粛々と成立させて、それから議論すればいい。先送りにする必要などどこにもありません。
朝日は素直に教育基本法に反対してましたけど、それはそれで言論の自由です。しかし、今回の毎日は、まさに卑怯の一語です。
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