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2006年10月31日 (火)

責任を取らないことを教えることが「教育」ですか

大人は結局誰も責任取らないんだ、と子供に教えることが「教育」ですか。

未履修救済案、補習70回で不足→リポート提出でOK(読売新聞より)
嫌な予感通り安直な解決方法…

『文科省が検討している救済案は、履修漏れの高校3年生が70回(1回50分、2単位分)の補習授業を受ければ卒業を認めるというもの。71回以上補習が必要な生徒が約9800人おり、中には350回の補習を受けなければならない生徒もいるため、負担軽減の必要が指摘されていた。』
仮に負担軽減が必要だとしてもですよ(私は断固反対ですが)350→70は酷いんじゃないですか。70(2コマ)でも350(10コマ)でも同じ、というのはどう考えてもおかしい。

『伊吹文科相は31日の閣議後会見で、「300回の補習を受けさせることは現実的には出来ない。大部分の人が70回の補習だということは一つの手がかり」』
350回でも根性だせばできます。できなかったら大学に入ってからででもしばらく土日は補習すればいい話。

また卒業生は逃げ切りだそうで。それもひどい。

さて、この問題で誰が責任取るのでしょうか。責任を取ろうとなさったのはお一方だけ、真面目な校長先生が自裁なさいました。残念なことです。合掌。ご冥福をお祈り申し上げます。

自裁などしてはいけませんが、責任なしでいいかといえばとんでもない。校長先生方は当然辞職か、最低限数ヶ月の停職でしょう。気づかなかった文部科学省の役人サマたちも同じこと。学校は営業停止です、とはいかないでしょうが、少なくとも補助金の停止くらいは当然です。でも、なんかなあなあですまされそうな感じです。こんなことで教育再生なんかできるんでしょうか。

繰り返します。悪いことをしても、誰も責任取らなくていい、と子供に教えること、子供には勉強しなくても卒業できる、と教えること、それが「教育」なのですか。

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