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2006年10月15日 (日)

毎日さんが某紙を「一部メディア」と揶揄

10/14の毎日社説に笑える一節があったので紹介します。

ところで、これを読んでいたら、安倍首相は実はとんでもない狸なのではないかな、という気もしてきました。リベラルに丸め込まれたようなフリをして、実はリベラルを弱めてしまおう、という作戦。小泉前首相が自民党をぶっ壊した信長なら、安倍首相は元和偃武を実現した家康かも知れない。期待を込めた過大評価かも知れませんが…

表題『安倍首相 手堅い滑り出しを評価する』
『安倍政権発足後、初の本格論戦となった衆参予算委員会が13日終わった。日中、日韓首脳会談の再開、そして北朝鮮の核実験といきなり重要局面の続く船出だ。だが、これまでのところ安倍晋三首相は着実な政権運営をしていると率直に評価したい。』
最近安倍首相は朝日を安心させるし毎日にも人気だし、ちょっと面白い。

『改めて注目すべきは、日中、日韓会談を前に、安倍首相が歴史認識を軌道修正したことだ。…一連の国会審議では両談話とも継承していく見解を明確に表明、安倍首相のネックの一つとみられていた歴史認識問題にあっさりとケリをつけ、首脳会談の環境を整えた。』
相変わらず両談話を踏襲したことになっていますね。安倍首相、実はそう思わせるための微妙な発言で、後で揺り戻す作戦かも知れません。

『北朝鮮の核実験が迫っているという情勢分析もあったに違いない。中国、韓国と足並みが乱れては北朝鮮の思うツボだ。戦略的な対応でもあった。』
なるほど、これはそうかも。

『同時に、首相は「わが国が核保有する選択肢は全くない」と明言…すばやい反応だった。』
これもまずは中共をたらし込んで北を締め付ける戦略でしょうか?

『首相は「私が今まで述べてきた関係で批判はあるだろう。その批判は甘んじて受ける」とも答弁…軌道修正に対し不満が出ている…日本独自の制裁措置を閣議決定したのは、そんな中でも「闘う首相」らしさを打ち出したい狙いがあったと思われる。』
ははは。保守にも配慮している、ということですか。

『「来夏の参院選を乗り切れば、持論を展開していくのでは」と見る向きもある。だが、各種世論調査では今回の首相の対応は高い支持を得ている。首相が国民の声に耳を傾け続ける限り、今後も基本的には今の姿勢を変えることはないと考える。』
そうあってほしい、という毎日さんのご希望ですね。

『内政に目を移しても、安倍首相の肝いりで始まった教育再生会議のメンバーは保守派、中間派、リベラル派と多彩な構成となった。』
これも実は山谷氏に仕切らせて、リベラル派にも言わせただろう、というガス抜き作戦かも。

『私たちは政権発足にあたり、一部メディアとは違い、ことさら「タカ派首相」への不安や危うさを書きたてることはせず、「気負わず柔軟に」と首相に求めてきた。実は、民主党など野党と対抗しようと思えば、右寄り一辺倒ではなくウイングを逆に広げていくのは当然の選択である。野党は肩透かしを食った形だろう。戦略の立て直しが必要だ。』
ははは。一部メディア、ですって。どちらさんが「一部メディア」なんでしょうか。言うまでもないか。ついに、小朝日と言われた毎日さんからも見放された○○サマって、かわいそうですね。ふっふっふ。
また、違う見方をすれば、既にリベラル派の団結が崩れつつあるわけです。それが安倍首相の狙いかもしれません。

『もちろん、安倍首相にとって「いきなり正念場」という状況はなお続く。とりわけ、北朝鮮問題は、国連決議の採択後、いっそう緊張状況が続くだろう。今後とも出だしで見せた堅実さと柔軟さを維持してもらいたい。』
毎日さんから期待されていますね。さて、安倍首相はこれからどんな動きをなさるのでしょうか。保守側としても当然目を離せません。

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