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2006年10月10日 (火)

政教分離でお祭りに不参加?!

一休み。馬鹿馬鹿しいニュースで笑いましょう。

『奈良・生駒市長:例祭の出席断る 政教分離を理由に』(毎日新聞)
面白い事件ですね。


『奈良県生駒市の山下真(まこと)市長(38)が、8日に往馬(いこま)大社(谷野浩重宮司)で開かれる「往馬の火祭り」への参加を断っていたことが分かった。弁護士でもある山下市長は、理由を「例祭での拝礼と玉ぐし奉納が宗教的活動にあたり、政教分離原則に反する」と説明。鎌倉時代から続く伝統行事だけに祭り関係者から「杓子(しゃくし)定規に考えなくてもいいのに」との声も出る一方、専門家の間でも意見は分かれている。
同大社は「火の神」が宿るとされ、火祭りを毎年10月に開催、約5000人が訪れる。拝殿で神事などがある例祭の他、夕方には、たいまつを持った氏子2人が境内を駆けめぐる火祭り本番がある。02年に市の無形民俗文化財に指定され、保存会も発足した。
山下市長は今年1月に初当選した。保存会の名誉会長は、市長選で山下市長に敗れた中本幸一・前市長が務めている。
山下市長は今年7月に保存会の顧問就任を要請されたが、「政教分離を定めた憲法に反する疑いがある」と断り、今回、同じ理由で火祭りの例祭参加を辞退。夕方の祭り本番についても「個人的な用事がある」として欠席を伝えた。
中本前市長は例年参加していたが、公費は支出していなかった。
奥村文男・大阪国際大教授(憲法学)は「公費を支出するとしたら問題だが、特定の宗教を利用したり圧迫したりする事例とも考えられず、社会的な儀礼として参拝することは問題ない。市長は神経質になっているのでは」と話す。一方、横田耕一・流通経済大教授(憲法学)は「参拝は明らかに政教分離に反する。市長の判断は妥当ではないか」と理解を示している。
保存会の上埜作治会長(69)は「火祭りは市の観光の目玉。市長が先頭に立って盛り上げてほしかった」と話す。』


わははは。そうか、単に出たくなかっただけでしょう。政教分離をわざわざ言ったあたりがミエミエ。こんなの、真面目に反応する方がどうかしてます。

ところで、憲法学の先生って、私もなりたい!たった103条の憲法を論じるだけで尊敬され(?)食えるなんてシアワセ!

それにしても、市長が参拝するくらいで政教分離違反とは…この流通経済大の憲法学のセンセイ、公明党のセンセイ方が学会の行事に参加したら、「明らかに政教分離に反する」と言うのでしょうか。ぜひ聞いてみたい。(根拠をロクに言わずに「明らかに」と使うのは自信のない証拠。)

おまけ…真面目に反応してみました。「真面目に反応する方がどうかしてます」と書いておいてなんだ、と言われそうですが、まあご参考までにどうぞ。


憲法二十条【信教の自由、国の宗教活動の禁止】
1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

何度読んでもすごい条文です
ね。1項と2項はまあ納得できます…2項をよく読ませたい宗教団体は多そう…。問題は3項。厳密に読むと、例えば公立学校で国語や歴史は一切教えられなくなります。
世界史なら「三位一体説」、漢文なら「子曰く、学んで時に之を習う。亦説ばしからずや」、古文なら「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り」と教えた瞬間にキリスト教、儒教、仏教を教えたことになり、立派な「宗教教育」になってしまいます。
教育以外でも、例えば京都の景観を守るために建築を制限する条例があれば、寺社の保護のためであり、即憲法違反です!

それは無茶苦茶。憲法を守って国民は死ね、というのと同じ(そう言った憲法学者が居たと記憶してます)。したがって、憲法解釈として「目的効果説」が出てくるわけです。

この事例の場合、市長が公費を支出したとしても、鎌倉時代から続く伝統文化の保護と観光振興が目的であり、まさかこの宗教
(神道が宗教かどうか不明ですが、宗教と仮定)を強要するとか他の宗教を迫害するとかの目的ではありますまいし、市の普通の住民(プロ市民等は「普通」に非ず)が宗教的に何か感じることもないでしょう。

そりゃあ、何億も出せば市の財政を圧迫するので「特権」にあたるのでしょうが、数十万程度の支出なら常識の範囲内と思います。まして、公費を使わない参拝の何が問題なのか、不思議ですね。

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コメント

この山下市長は最初から問題があります。
確か民主党推薦だったと思います。市長になってから住居を生駒市から奈良市に引っ越しています。
市長が自分の市に住まないのは考えられません。理由が「子供(双子)が生まれ、育児と公務の両立が困難となり、(職を持つ)妻の負担を軽減するためにその職場のある奈良市内に…云々」
これなど市長にとって、市民より妻の方が大事と言っているようなもの。
それなら最初から市長に立候補するなと言いたい。

今回の祭りの件にしても、では京都市は憲法違反だらけの市なのでしょうか。
祇園祭だと市議会場で山鉾巡行の籤引きをします。山鉾巡行の時は信号機は動かす、交通は遮断する、市長は籤改めの役に成ります。
これはどうなのかコメントが聞きたい。

投稿: まさ | 2006年10月10日 (火) 20時58分

まささん
そんな、酷い…そういうのが「家族がいちばん」と勘違いする人がいないことを祈ります。例えば急に奥さんが倒れて介護のために市長をやめる、というならわかりますけど。
この憲法学者センセイ達の理論なら、京都市も当然憲法違反でしょうね。馬鹿馬鹿しくてモノも言えません。

投稿: 練馬のんべ | 2006年10月10日 (火) 21時48分

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