今日は教育勅語発布の日。
教育勅語を親と子でいっしょに音読するのはいかがですか。美しくリズムが小気味良い、まさに「声に出して読みたい日本語」です。
明治23年10月30日、文明開化の風潮により日本の伝統的倫理道徳が軽視される傾向があったときに、明治天皇陛下が渙発なさったのが教育勅語です。
口語訳などなくても大意は取れますが、のんべも試しに訳してみました。明治神宮のサイト(yahoo検索:明治神宮 教育勅語)には国民道徳協会による意訳が掲載されています。
日教組やら朝日新聞やらは教育勅語を敵視していますが、先日記載した通り、本来は教育基本法と車の両輪をなすものです。それにしても、この文章のどこに軍国主義があるのでしょうか。「教育は不当な支配に服することなく」という文章を「教育は日教組のわがまま勝手にして良い」と読む人たちには、このリズムが軍靴の音に聞こえるらしい。
たとえば、一旦緩急アレハ、などとんでもないのですかね。
先日、練馬の警察官が刺されて重傷を負いながらも暴漢を取り押さえました。その警察官の勇気に私は大いに感謝しています。放置すれば、近所の小学校に乱入、ということも考えられました。ぞっ。
しかし、この一文を否定する人たちから見ると、まさに唾棄すべき行動そのもの、となってしまいます。自分の命をかけて他人を助けるなど大馬鹿、らしい。そんな考えを持っている人たちこそ、まさに唾棄すべき。
11/1追記 spiralさんにTB頂いた記事を、本記事を書く前に読み勉強しております。感謝。声に出して読むのは昔からやってますが、上記の記載が遅れて申し訳有りません。(TB頂いた後で書くのは実にみっともない。誤解されるもとで、反省。)
教育勅語
朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ
ちんおもうに、わがこうそこうそう、くにをはじむること、こうえんに、とくをたつること、しんこうなり
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス
わがしんみん、よくちゅうに、よくこうに、おくちょう、こころを、いつにして、よよ、そのびをなせるは、これわがこくたいの、せいかにして、きょういくのえんげん、またじつに、ここにそんす
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德噐ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
なんじしんみん、ふぼにこうに、けいていにゆうに、ふうふあいわし、ほうゆうあいしんじ、きょうけんおのれをじし、はくあいしゅうにおよぼし、がくをおさめ、ぎょうをならい、もってちのうをけいはつし、とくきをじょうじゅし、すすんでこうえきをひろめ、せいむをひらき、つねにこくけんをおもんじ、こくほうにしたがい、いったんかんきゅうあれば、ぎゆうこうにほうじ、もって、てんじょうむきゅうのこううんを、ふよくすべし。かくのごときは、ひとりちんが、ちゅうりょうのしんみんたるのみならず、またもって、なんじそせんのいふうを、けんしょうするにたらん。
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
このみちは、じつに、わがこうそこうそうの、いくんにして、しそんしんみんの、ともに、じゅんしゅすべきところ。これを、ここんにつうじて、あやまらず、これを、ちゅうがいにほどこして、もとらず。ちん、なんじしんみんとともに、けんけんふくようして、みなそのとくを、いつにせんことを、こいねがう。
明治二十三年十月三十日
御名御璽
ぎょめいぎょじ
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教育勅語 (本文ののんべ試訳)
我が皇室の祖先が徳を永遠に伝えるという大きな理想のもとで日本の国を樹立したこと、私はまことに意義深いことであったと思います。
我が国民は、忠孝の道にはげみ、全国民(除くプロ市民)が心を合わせて美しい国にしていくこと、それは日本の素晴らしい国柄と言えるものであり、まさにそれが教育の根本です。
国民のみなさんは、父母には孝行し、兄弟姉妹は仲良くし、夫婦は和し、友達同士は信頼し合い、自らは身を慎み、博愛の心を持ち、勉学を修め、技術を習得し、知能を啓発し、人格を向上し、世の中の役に立つよう心がけ、法令や公序を遵守し(コンプライアンス)、非常の際には我が国のために勇気を持って立ち向かい、世界に冠たる我が国の発展に尽くしてほしい。
それが、我が国民が素晴らしい国民であることを示すばかりでなく、先祖の素晴らしさをも示すのです。
この道は、皇室の祖先の教えであり、皇室も国民も同じように守るべきことです。それはどんな時代でも誤ってはならないことで、外国でも同じように通用する道です。国民のみなさんには、この教えを大切に守って頂きたいと切に希望します。
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教育勅語 十二の徳目(明治神宮HPより)
孝行 親に孝養をつくしましょう
友愛 兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦の和 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友の信 友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙遜 自分の言動をつつしみましょう
博愛 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修学 習業勉学に励み職業を身につけましょう
智能 啓発知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器 成就人格の向上につとめましょう
公益 世務広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵法 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義勇 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう
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