« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月

2006年10月31日 (火)

責任を取らないことを教えることが「教育」ですか

大人は結局誰も責任取らないんだ、と子供に教えることが「教育」ですか。

未履修救済案、補習70回で不足→リポート提出でOK(読売新聞より)
嫌な予感通り安直な解決方法…

『文科省が検討している救済案は、履修漏れの高校3年生が70回(1回50分、2単位分)の補習授業を受ければ卒業を認めるというもの。71回以上補習が必要な生徒が約9800人おり、中には350回の補習を受けなければならない生徒もいるため、負担軽減の必要が指摘されていた。』
仮に負担軽減が必要だとしてもですよ(私は断固反対ですが)350→70は酷いんじゃないですか。70(2コマ)でも350(10コマ)でも同じ、というのはどう考えてもおかしい。

『伊吹文科相は31日の閣議後会見で、「300回の補習を受けさせることは現実的には出来ない。大部分の人が70回の補習だということは一つの手がかり」』
350回でも根性だせばできます。できなかったら大学に入ってからででもしばらく土日は補習すればいい話。

また卒業生は逃げ切りだそうで。それもひどい。

さて、この問題で誰が責任取るのでしょうか。責任を取ろうとなさったのはお一方だけ、真面目な校長先生が自裁なさいました。残念なことです。合掌。ご冥福をお祈り申し上げます。

自裁などしてはいけませんが、責任なしでいいかといえばとんでもない。校長先生方は当然辞職か、最低限数ヶ月の停職でしょう。気づかなかった文部科学省の役人サマたちも同じこと。学校は営業停止です、とはいかないでしょうが、少なくとも補助金の停止くらいは当然です。でも、なんかなあなあですまされそうな感じです。こんなことで教育再生なんかできるんでしょうか。

繰り返します。悪いことをしても、誰も責任取らなくていい、と子供に教えること、子供には勉強しなくても卒業できる、と教えること、それが「教育」なのですか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フリーターの正社員登用推進は立派な少子化対策

人事担当者の66%が「フリーター、NO!」…調査から(読売新聞より)

『人事戦略、雇用状況について調査研究を行う「パソナHR研究所」(東京)が、人事担当者243人を対象(有効回答138件)にしたアンケートでは、37・6%が「日本経済にとっても課題だが、実際の採用は難しい」と回答。次いで、「実務や経験のない人材の採用は難しい」が27・4%だった。「できれば採用したくない」の声も、1・7%あった。「今後の採用を検討」は22・2%、「積極的に正社員として採用している」は11・1%と少数派で、フリーターの就職が依然苦しい現実が、浮き彫りとなった。』

この層が正社員になることは、日本経済、さらには少子化問題にとって非常に重要なことです。
でも、
絵に描いたような総論賛成各論反対。これって人事の怠慢そのもの。一般的に、人事部と担当役員は会社で一番威張っているもんですが、これだもんなあ…

今年は売り手市場。各社とも新卒は積極的に採用しています。今年の学生は非常に恵まれているけど、恵まれている世代は後で役立たないとしたもの(自省も…苦笑)。会社で将来ミニ団塊になるのがオチです。

人事部は、景気がいいときはたくさん新卒を採って、景気が悪くなると減らす。まあ、はっきり言って「同業他社」を気にしながら仕事をする人たちならこんなもんか。そのときの担当役員は問題が明らかになるときは引退している、という次第。

株の世界では「人の行く裏に道有り花の山」と言うそうです。人事も、他社が控えているときには有能な人材が一杯居るのだから積極的に採って、他社が積極的なときは控える。もしくは他社が注目しない人材の宝庫から探してくる。それが当たり前です。それができないのは会社(大企業の場合本社)がお役所と化している証拠です。

現代のフリーター諸氏、そしてそれに近いいわゆる「ニート」諸氏(ここでは「統計上求職を諦めたと分類される人たち」という意味で理解してください)は、はっきり言って二極化しています。役に立たない奴も多いけど、有能で意欲もあるのに単に時期が悪くて就職できなかった人達も非常に多い。そういう人材を発掘するのが人事の仕事ってもんでしょう。もちろん外れる可能性もあるので、当初は派遣社員として雇ってもいいわけです。

横並びの解消策は、まず監督官庁が積極的に範を示すこと。そうすると監督官庁に弱い日本の大企業はだんだん目を向けるようになります。
少子化問題の取り組みの一環として、ぜひ政府には本腰を入れて取り組んで貰いたいと思います。

以下、記事の続き。ここからは本ブログのテーマと関係ないので流します。
『また、主婦の採用については、「積極的に正社員や契約社員として採用」が33・6%とトップで、「今後検討」が28・2%を占めた。その一方で、「家庭・育児との両立支援の仕組みが整っておらず、難しい」(19・1%)、「ブランクのある人材の採用は難しい」(17・3%)の声もあった。』
子育ての終わった主婦、というのは実は優秀な人材の宝庫なんですけどね。当たりになる確率は、新卒などより余程高い。

『60歳以降は「YES!」…94%
さらに、60歳以降の採用に関しては、「OBを契約社員や嘱託として積極的に活用」が58・0%と多数派で、「OB以外でも経験に応じて採用」が36・6%と続いた。「できれば採用したくない」は5・4%だった。』
これは世間一般で優秀なOBが認知されてきた証拠なのですが…苦労してきた人たちはぜひ再雇用したいけど、偉いサンOBはまず雇わないほうがいいですね。威張るだけで若者の士気が落ちます。

| | コメント (5) | トラックバック (9)

2006年10月30日 (月)

声に出して読みたい教育勅語

今日は教育勅語発布の日。
教育勅語を親と子でいっしょに音読するのはいかがですか。美しくリズムが小気味良い、まさに「声に出して読みたい日本語」です。Kyouikuchokugo


明治23年10月30日、文明開化の風潮により日本の伝統的倫理道徳が軽視される傾向があったときに、明治天皇陛下が渙発なさったのが教育勅語です。

口語訳などなくても大意は取れますが、のんべも試しに訳してみました。明治神宮のサイト(yahoo検索:明治神宮 教育勅語)には国民道徳協会による意訳が掲載されています。

日教組やら朝日新聞やらは教育勅語を敵視していますが、先日記載した通り、本来は教育基本法と車の両輪をなすものです。それにしても、この文章のどこに軍国主義があるのでしょうか。「教育は不当な支配に服することなく」という文章を「教育は日教組のわがまま勝手にして良い」と読む人たちには、このリズムが軍靴の音に聞こえるらしい。

たとえば、一旦緩急アレハ、などとんでもないのですかね。
先日、練馬の警察官が刺されて重傷を負いながらも暴漢を取り押さえました。その警察官の勇気に私は大いに感謝しています。放置すれば、近所の小学校に乱入、ということも考えられました。ぞっ。

しかし、この一文を否定する人たちから見ると、まさに唾棄すべき行動そのもの、となってしまいます。自分の命をかけて他人を助けるなど大馬鹿、らしい。そんな考えを持っている人たちこそ、まさに唾棄すべき。

11/1追記 spiralさんにTB頂いた記事を、本記事を書く前に読み勉強しております。感謝。声に出して読むのは昔からやってますが、上記の記載が遅れて申し訳有りません。(TB頂いた後で書くのは実にみっともない。誤解されるもとで、反省。)

教育勅語

朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ德ヲ樹ツルコト深厚ナリ

ちんおもうに、わがこうそこうそう、くにをはじむること、こうえんに、とくをたつること、しんこうなり

我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス

わがしんみん、よくちゅうに、よくこうに、おくちょう、こころを、いつにして、よよ、そのびをなせるは、これわがこくたいの、せいかにして、きょういくのえんげん、またじつに、ここにそんす

爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ德噐ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン

なんじしんみん、ふぼにこうに、けいていにゆうに、ふうふあいわし、ほうゆうあいしんじ、きょうけんおのれをじし、はくあいしゅうにおよぼし、がくをおさめ、ぎょうをならい、もってちのうをけいはつし、とくきをじょうじゅし、すすんでこうえきをひろめ、せいむをひらき、つねにこくけんをおもんじ、こくほうにしたがい、いったんかんきゅうあれば、ぎゆうこうにほうじ、もって、てんじょうむきゅうのこううんを、ふよくすべし。かくのごときは、ひとりちんが、ちゅうりょうのしんみんたるのみならず、またもって、なんじそせんのいふうを、けんしょうするにたらん。

斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

このみちは、じつに、わがこうそこうそうの、いくんにして、しそんしんみんの、ともに、じゅんしゅすべきところ。これを、ここんにつうじて、あやまらず、これを、ちゅうがいにほどこして、もとらず。ちん、なんじしんみんとともに、けんけんふくようして、みなそのとくを、いつにせんことを、こいねがう。

明治二十三年十月三十日

御名御璽

ぎょめいぎょじ

-------------

教育勅語 (本文ののんべ試訳)

我が皇室の祖先が徳を永遠に伝えるという大きな理想のもとで日本の国を樹立したこと、私はまことに意義深いことであったと思います。

我が国民は、忠孝の道にはげみ、全国民(除くプロ市民)が心を合わせて美しい国にしていくこと、それは日本の素晴らしい国柄と言えるものであり、まさにそれが教育の根本です。
国民のみなさんは、父母には孝行し、兄弟姉妹は仲良くし、夫婦は和し、友達同士は信頼し合い、自らは身を慎み、博愛の心を持ち、勉学を修め、技術を習得し、知能を啓発し、人格を向上し、世の中の役に立つよう心がけ、法令や公序を遵守
(コンプライアンス)、非常の際には我が国のために勇気を持って立ち向かい、世界に冠たる我が国の発展に尽くしてほしい。
それが、我が国民が素晴らしい国民であることを示すばかりでなく、先祖の素晴らしさをも示すのです。

この道は、皇室の祖先の教えであり、皇室も国民も同じように守るべきことです。それはどんな時代でも誤ってはならないことで、外国でも同じように通用する道です。国民のみなさんには、この教えを大切に守って頂きたいと切に希望します。

-------------

教育勅語 十二の徳目(明治神宮HPより)

孝行 親に孝養をつくしましょう
友愛 兄弟・姉妹は仲良くしましょう
夫婦の和 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう
朋友の信 友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
謙遜 自分の言動をつつしみましょう
博愛 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
修学 習業勉学に励み職業を身につけましょう
智能 啓発知識を養い才能を伸ばしましょう
徳器 成就人格の向上につとめましょう
公益 世務広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
遵法 法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
義勇 正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう

| | コメント (11) | トラックバック (6)

2006年10月29日 (日)

自衛隊や警察の殉職者を、靖國に合祀を

遺志受け継ぎ脅威に対処 自衛隊追悼式で首相』共同通信FLASH24より

『安倍晋三首相は28日午前、防衛庁で開かれた自衛隊殉職隊員追悼式に参列し「尊い犠牲を無にすることなくご遺志を受け継ぎ、平和と安全に対する新たな脅威に対処するため、国際社会と協力して平和が維持されるよう全力を尽くす」と追悼の辞を述べた。
久間章生防衛庁長官は自衛隊の活動について「イラク復興支援特別措置法に基づく活動など国際社会の平和、安全の維持に資する活動に取り組み、内外から高い期待と評価を得ている」と成果を強調した。
追悼式では兵庫県で今年2月、高速走行の訓練中に大型トラックに追突され死亡した2人をはじめ、昨年9月から今年8月までに殉職した計12人を追悼した。自衛隊の前身である警察予備隊発足以来の殉職者は計1777人。』

殉職なさった方々に敬礼。
この方々は靖國神社に合祀されるべきと考えます。

先日練馬で警察官が刺されました。幸い命に別状はないようですが、警察や消防でも殉職者が必ず出ます。みな我々国民のために命を落とされた方々。

我々子孫の繁栄のため戦争で散華なさった方々は靖國神社と護国神社に祀られておりに感謝を捧げることができます。しかし、まさに現在の我々を守るために命を落とされた方々は、一部の護国神社には祀られることはあっても、全国一律ではなかったと思います。東京には護国神社はないし、この方々に感謝を捧げる場がないのはおかしい。

自衛隊や警察の殉職者を、ぜひ靖國神社に合祀して頂きたいと考えます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

必修もれ問題では原理原則を守れ

こういうの止めてほしいものです。生徒の気持ちを考えろ、というクレームがありそうですが…

必修逃れ、単位削減で救済も…指導要領の例外を利用』(読売新聞より)
『全国各地の高校の必修逃れ問題に絡み、補習が必要な生徒の負担を軽減するため、教育委員会や学校が、学習指導要領の枠内で授業時間を減らす方法の検討を始めた。
本来は例外的に認められる単位数の削減措置などを利用するもので、今後、政府が策定中の「救済策」に反映される可能性もありそうだ。
学習指導要領は、50分授業を週1回、年間35回履修すると「1単位」を与えると定めており、必修科目の場合は、最低「2単位」を取得しなければならない。
一方、指導要領には、「特に必要のある場合には、その単位数の一部を減じることが出来る」という記載もある。例えば「数学」で難度の高い内容までは教える必要のない高校が使うような例外措置だ。茨城県教委では、これを利用し、未履修だった4単位について、3単位の補習で済ませることを検討している。
また、単位取得に必要な出席日数については各学校が内規で決めることになっている。「全授業の3分の2以上」などと定めるケースが多く、すべての授業に出席する必要はない。群馬県や山形県内の学校では、この点に着目、補習についても内規で定めた最低ラインの出席日数に見合った時間で済ませる方針だという。』

簡単に言えば、学校自ら法の抜け穴をなんとか探して適用しよう、ということ。救済措置と言えばそうですが、明らかに教育上よろしくない。今まで学校自ら遵法精神(コンプライアンス)の欠如を示してきたわけですが、その点の反省が全くなされていません。やはり高校卒業資格を与える意味での原理原則は守らせるべき。

確かに生徒には過失はありません。学校の決まり通り授業を受けて試験に合格すれば卒業できる、というのが学校です。しかし、無過失でも、他人のせいでも、結果的にやるべきことをやってなかったら責任は取らされるものです。もちろん、生徒は、学校側に対してその分の損害賠償(慰謝料の支払いなど)を求める権利は当然あります。

きつい言い方をすれば、学校側は、子供達に対して責任を取るのではなく、どうやって誤魔化すか、ということを教えている、ということです。

もしこれが政府の対策として採用されたら、生徒救済のためではありますが、こんな不祥事でも救済される、という前例を作ること。悪いことやっても国が救済してくれる、というような発想が国中に蔓延します。既に蔓延していますが、国が自ら煽ってはいけません。伊吹文科相には、いくら現状が酷いとはいえ、当初の方針通り実施してほしいと思います。

どうしても時間的に不可能、というなら、大検を受けさせてそこで大学入試の受験資格を与える、卒業資格は卒業後でも土日に単位のための授業を行って大学入学後に取らせる、などの方法は考えても良いと思います。

既に卒業した生徒はどうか。これは卒業証書を得た以上、「逃げ切り」とせざるえない、という見方もありますが、やはり不公平感は非常に残ります。やはり、例えば高校が子供達に通信教育を実施し、それを履修しないと大学の卒業資格を与えない、くらいは必要です。

こんなの現実を見ていない暴論だよ、という批判は甘んじて受けます。ただ、あまりにもやり方が安直。ここまで遵法精神もへったくれもない救済策を論じるのは、せめて問題の学校で校長や教育委員が、生徒はなんとか助けてくれ、オレは責任を取って辞職する、と言ってからでしょう。

| | コメント (8) | トラックバック (3)

フェミ丸尾氏に対する林先生の完膚無きまでの反論

少し前に、産経の「正論」に丸尾氏がフェミ丸出しの記事を載せていました。私もこの記事で批判していますが、その後、林道義先生が産経新聞の「解答乱麻」にて厳しく反論なさっており、さらにホームページには紙面の都合で載せられなかった部分まで載っています。

まさに完膚無きまでに丸尾氏の意見をたたきつぶしていらっしゃいますので、ご一読をおすすめします。全文引用は気が引けるし、他にも見て頂きたい記事が多いのでこちらをどうぞ。(25)です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

内閣府で少子化に関する意見を募集

内閣府で少子化に関する意見を(ここで)募集しています。

テーマは以下の2点、締め切りは11月30日。

【テーマ1】 出産育児一時金など、出産時の経済的負担について
出産時に医療保険から支給されるもので、平成18年10月、30万円から35万円に引き上げられました。また、従来、立替払いをして後で保険者へ請求していたものが、本年10月以降、保険者から直接産科医院に支給されることにより、出産時点での現金準備の負担が軽減されることとなっています(同意の得られた医療機関から順次実施)。

【テーマ2】 不妊治療について

不妊治療に対する助成制度は、特定不妊治療(体外受精及び顕微授精)を対象に、地方公共団体が指定する医療機関から1年度あたり上限額10万円支給されるものです。支給期間については、平成18年4月、通算2年から5年に延長されました。

これは私としては非常に気になるテーマです。考えてからぜひ投書したいと思っています。
今日はまだまとまっていないのでごく簡単に。

1.経済的負担は、出産時ももちろん大変だけど、出産後がまた大変なので、
総合的な支援が必要です。
出産時に限れば定期検診時の保険適用や一時金アップなどが必要なのでしょうが、それに限っての議論ではあまり意味がありません。あれほしいこれほしい、という公明党的議論になるだけです。

2.不妊治療はどこまで認めるか難しいところです。お金も時間もかかるし女性の負担も非常に大きい。確実でもなんでもない。これについては意見を保留します。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2006年10月28日 (土)

教育基本法について朝日サマ社説と意見が一致?!

表題『教育基本法 改正案はやはり疑問だ
おおいに賛成!

『教育基本法の改正に対し、私たちはこれまで社説で、いくつかの疑問を投げかけてきた。』
私もおかしいと思っています。民主党案のほうがよい。前も書いたとおり、自民党案では、面従腹背を勧める「国を愛する態度」、日教組に利用される「不当な支配」、は残る、「宗教的情操の涵養」はない、など、明らかに公明党に配慮したとしか考えられない案です

『いまの教育に様々な問題があるのは確かだ。学力が下がっている。いじめや不登校は絶えず、荒れる学校は少なくない。しかし、そうした問題は教育基本法が悪いから起こるのか。教育の問題を法律の問題にすり替えていないか。きちんと吟味した方がいい。』
一目賛成できかねる意見に見えます。腐った水(教育基本法)からは害悪(日教組)が垂れ流されます。しかし、この意見、教育基本法の改正より日教組の撲滅が先だ、というのならおおいに賛成です。

『「愛国心」の問題もある。国を愛する心は人々の自然な気持ちであり、なんら否定すべきものではない。だが、法律で定めれば、このように国を愛せと画一的に教えたり、愛国心を子どもに競わせたりすることにならないか。民主党案も表現は異なるが、愛国心を教室で教えようとする点では大きな差はない。』
Hinomaru_12 
ははは、残念ながらここは全面的に反対ですね。やはりそうか。国旗国歌を侮辱する人たちですね。

『政府の改正案で掲げた「教育の目標」は、愛国心だけではない。道徳心、伝統と文化の尊重など、20余りの徳目が並んでいる。そうした心のあり方にかかわる徳目を法律で定めていいか。愛国心と同じように画一的に教えることにつながらないか。これも気がかりだ。』
教えなくてどうするんですか。

Itadakimasu_2例えば「いただきます」の感謝の心など日本人として当たり前に家庭で教えられるべきです。しかし、こんな屁理屈を言って道徳教育をしなかった結果、今や「いただきます」を学校で言わせようとすると給食費を払っているのにそんなことを言わせるな、などという親や、給食費を払わない親が養成されてしまったわけです。

『現行法は「教育は不当な支配に服することなく」と教育の独立をうたい、国の介入に歯止めをかけている。』
Nikkyouso2_1 日教組の不当な支配を許してしまった結果がこの惨状です。
(この写真、日教組のトップページの目立つところに貼ってあるのを持ってきました。すごいセンスだ…)

『この文言は改正案でも残されたものの、「この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの」とわざわざ加えられた。これによって教育の独立が薄められることはないのか。こうした論点は十分に審議されていない。』
民主党案には削除されていますね。どんな注釈文を書こうとも残っていたら日教組に不当に利用されます。

『教育基本法は、「忠孝」や「義勇奉公」を説いた戦前の教育勅語に代わって、新しい教育の指針としてつくられた。「個人の尊厳」や「自主的精神」を重んじることを盛り込み、教育の機会均等や男女共学を掲げた。』
またお馬鹿な事実誤認。
正論13年6月号「教育基本法改正の是非を論ず」杉原征四郎より。
『基本法制定の実質的推進者であった第一次吉田内閣の文相 田中耕太郎も後任の高橋誠一郎文相も基本法は教育勅語ありきを前提にして、恰も車の両輪であるとの認識であった。即ち永遠に通用する徳目は勅語にまかせ、勅語に欠けていた民主主義、平和主義の教育を強調したのが基本法である。
基本法が制定・施行されたのは昭和22年3月31日であった。それから1年と少し経った昭和23年6月19日衆議院は「教育勅語の排除」、参議院は「教育勅語の失効」決議を行った。
即ち勅語と基本法はそれまで両立していたのである。
衆参両院の決議は占領軍の指示により強制…』
教育勅語は朝日新聞の読者の多数が知らないのをいいことにそれこそ「ショッカーの憲章」の如く扱っていますが、実際はそんなもんじゃなく、誰が読んでも納得できる(プロ市民は別)ものです。それは別の機会に。

『前文と11条しかない短い法律で、あらゆることを定めているわけではない。社会は変わり、新たな問題も出てきた。愛国心を盛り込むことに抵抗がある人の中にも、公共の精神が大切なことを強調すべきだと考える人もいるだろう。
安倍政権の発足直後の世論調査で、基本法は「今国会にこだわらず議論を続けるべきだ」が3分の2にのぼった。
基本法を変えるとすればどこなのか。変えなければ、できない政策があるのか。そうした肝心なことで国民の一致点がまだないということだろう。
日本の未来を担う子どもをどう育てるか。成立を急ぐ余り、大きな方向を誤ってはならない。』
それには半分は賛成ですね。よく意見が一致しました。なんとなく嬉しい(笑)。

与党案をやめて民主党案を丸飲みするのがいいんじゃないですか。こっちのほうができがいいし、民主党案にまさか民主党が反対したりしないでしょう。まず改正して、これからまた少しずつ手直ししていけばいいことです。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

高校の必修科目履修漏れさわぎ

高校での必修科目の履修もれ騒ぎが広がってきました。最初は氷山の一角の上に転がる石ころみたいなもの…と思っていたら、出るわ出るわ。これでやっと氷山の一角くらいには昇格しましたが、まだまだ出るでしょう、進学校と言われるところではやってないほうが珍しいくらいでは。

朝日サマ社説でも取り上げていますね。ちょうどいいのでネタにしましょう。
表題『必修漏れ 生徒にしわ寄せするな

『...いずれも進学校だ。大学受験に必要な科目を優先...学習指導要領を無視...卒業できず...1科目...最低でも70回の授業...受験生にとっては大変な衝撃』
『高校側は必修漏れを隠す...受験のためならルールを無視...結果的には生徒たちを苦しめることになった。教師たち、とりわけ校長の責任はきわめて重い。』
事実を簡単にまとめていただきありがとうございました。
ところで、この70回という意味は、1年は35回でまわるので、週1コマ2年(週2コマ1年)で履修ということです。

『必修科目をきちんと学んできた他の高校の生徒たちは、「不平等だ」と怒るに違いない...必修漏れの生徒がこの時期に受験でしわ寄せを受けるのは忍びない...必修科目の補習をするにしても、入試が終わった後に回す(等の)工夫をすべきだ。...過去にもたくさんいたはず...蒸し返すのは現実的ではあるまい』
まあ、そんなところでしょう。

ここからが「社説」です。

『いまこそ必要なのは、必修科目をごまかす高校がこんなに増えた背景に目を向けることだ。
今回発覚した高校の中には、数年前から手を染めていたところが目立つ。学校5日制や新しい学習指導要領が論議され、導入された時期にあたる。
公立高校は土曜日が休みになり、授業時間が減った。そのうえ、総合学習の時間が設けられた。授業時間のやりくりが難しくなったのだ。』
これはまさに仰せの通り。

『国公立大学は学力低下を恐れる声に押されて試験科目を増やす方向...逆に私立大学は3教科の入試が主流のまま...少ない授業時間...高校は指導要領と大学入試の板挟み』
『文部科学省と大学の双方が改めて真剣に考える必要がある。
大学は入試の科目と問題を指導要領に沿ったものにする。指導要領は共通に学ぶべき内容を厳選する。公立校に週5日制を義務づけている法令もゆるやかにする。そんなことを考えた方がいい。
今回の騒ぎを高校教育と大学入試との関係を考え直す契機にしたい。』
朝日サマは、多様な入試形態があるのは好ましいというお考えかと思ってました。これで考え直すということは、大学は高校の学習指導要領に沿った入試をせよ、つまり(極論すれば)どこの大学でも全教科を受験させる一律の形態にすべき、という意見にも読めます。

私はその意見に反対。学校の授業と入試は別物です。受験勉強など、自分でやれって。
受験に関係ない授業を受けたくないなんぞ、少なくとも高2まではけちな料簡というもの、学校は受験に関係ない授業も受けるところであり、高3で一気に受験態勢に切り替えればいい話です。子供達や親達が焦る気持ちはわかりますけど、教師が率先するなど、「指導」する立場の人間がやることではない。

もちろん、授業時間が週5日制で全く足りないのは事実、週6日制に戻す必要があるのは言うまでもないことです。また、日本史と世界史あわせて歴史基礎、というような科目を作って必修はそれだけにする、なども一案でしょう。今の日本史の教科書を必修にするよりはよほどいい。

それにしても、なぜ今こんな昔からわかってそうな話がこの時期にクローズアップされているのでしょうか。本来、このようなことが明らかになるのは教育再生につながる話と思いますが、あまりに教育再生会議とタイミングがあっているのは偶然にしてはできすぎなので、文科省の発言力を減らすため、というようにも見えてしまいました。まあ、大人のごたごたに子供を巻き込むような下品な真似をする人たちではないでしょうから、下司の勘ぐりだと信じていますが。

追記
最悪のところでは、3年生に対して、4科目350時間もの補習が必要になる学校もあるそうです(読売記事より)。つまり、10コマ分もの必修を取らせていなかったということ。210時間以上(6コマ分以上)の学校も5校。
こうなると授業時間の不足とかなんとかいう問題ではなく、受験科目だけ教えるという予備校そのもの。これはいくらなんでも…

伊吹大臣はちゃんと単位を取れ!と当たり前のことを主張なさっているので、受験時期終えてから1ヶ月弱(仮に21日とする)の間毎日土日なく補習するとして毎日10~17時間。毎日保健体育、芸術、家庭、情報ばかり、など…これはもはやお手上げ、というべきでしょう。卒業を断念させて大検を受けさせるしかない?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月27日 (金)

大けがされた練馬の警察官諸氏にお見舞い申し上げます

本ブログのテーマではありませんが、ご近所で大事件が起こるなど極めて珍しいので…

路上に包丁男、警察官1人重体1人重傷…東京・練馬
』(読売新聞)

26日午後0時30分ごろ、東京都練馬区関町南2の路上で、30歳ぐらいの男が包丁のような刃物ものを振り回しているのを、男の家族からの通報で駆けつけた警視庁石神井署員が取り押さえようとした。
その際、男は抵抗し、同署員3人が負傷した。1人は首を切られて意識不明の重体、もう1人もわき腹を刺されて重傷。残る1人も顔を切られた。
男は身柄を確保されており、同署は傷害事件として身元などを調べている。
目撃者の男性(59)によると、男は下着姿で、連行しようとする3人の警察官を振り払おうと暴れ、持っていた包丁のような刃物で、1人の警察官の腹をいきなり刺した。
このため、別の警察官が拳銃を2発、発砲。しかし、男は警察官の顔付近を切り付け、逃げようとしたところ、1人の警察官が男を取り押さえたという。
現場は西武新宿線上石神井駅の南西約600メートル。青梅街道沿いで、マンションや商店などが並ぶ一角。
近所の住民によると、現場となった青梅街道沿いの路上には、大量の血痕が残っている。事件当時、男のどなり声や、女性の悲鳴のような声が飛び交い、その直後、パトカーや救急車が現場に駆けつけたという。


練馬と言っても広いんで遠くのことかと思ってたらとんでもない、のんべの住処から徒歩数分のところ。びっくりしました。かみさんに聞いたら、昼間はヘリコプターがやたら飛んでいたそうです。

帰宅途中、現場を見てきました。もう事件から6時間以上たって事件のあった歩道は血痕も洗い流されているのに、まだマスコミがたーくさん、中継車も数台、黒塗りのハイヤーも数台、近所は迷惑な話です。

大変な負傷をなさった警察官の方々…多分うちの最寄りの交番の方では?と推測しています…にお見舞い申し上げます。

拳銃で犯人の太股を2回撃ったそうですが、こんな場合は犯人を撃ち殺しても正当防衛だと思います。拳銃使用基準の改善を望みます。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2006年10月26日 (木)

高校日本史の山川教科書批判(その1)

高校日本史必修のためには反日教科書をなんとかせい、という記事を書きましたが、そこでやっぱり教科書を立ち読みでなく、手元で確認しながら批判記事を書いた方がよかろう、というわけで、山川「詳説日本史B」を買ってきました。
約25年前に大学受験したときも、バイブルは山川「詳説日本史」でした。何度も読んでぼろぼろになり、2冊目を買っていたので、比較的きれいなまま残っています。
新旧を比較しながら教科書の偏向ぶりを知りたいと思います。既に識者の方々が批判なさっていることではありますが、25年前の教科書と読み比べるのも一興でしょう。

今日は第1章「日本文化のあけぼの」を取り上げます。物部・蘇我・聖徳太子以前です。
25年前の教科書だと、第1章「日本文化の黎明」第2章「国家の成立と大陸文明」です。
章立てですぐ気づくこと。「国家の成立」扱いしてないわけですねえ。困ったもんだ。

本文にいきます。

「1.文化のはじまり」
縄文期の話。感情論ですが、『日本人の原型はこうしたアジア大陸南部の古モンゴロイドにあり、その後の弥生時代以降に渡来した新モンゴロイドとの混血をくり返して、現在の日本人が形成された。』という記述は、そんなもんなんでしょうが、書かないでよろしい。歴史なんでしょうか?

なお、草創期の縄文土器は(現在のところ)世界最古の土器である旨の記述があります。これはなんとなく嬉しい。

また、ひすい(硬玉)が全国に分布している話が書いてありますが、これが糸魚川あたりで取れたものであることが記載されていないのは片手落ち。古事記のラブロマンス、硬玉の首飾りをつけた越の国の奴奈川姫に大国主命が熱心にプロポーズして結ばれた話につながるのに。

「2.農耕社会の成立」
弥生文化と邪馬台国など、これは飛ばします。

「3.古墳とヤマト政権」今回のハイライト。

Yamato_1 まずヤマト政権ってなんですか。何故にカタカナなのか。古代クン!ユキ!、って呼びたくなった(古い)ので…呼んでみました(笑)
冗談はともかく、当然「大和朝廷」と記載されるべき。


Yamakawa1_1 その中で特に凄い文章がこれ。小見出し「東アジア諸国との交渉」の一節。

『かつての弁韓の地の伽耶諸国(加羅)と密接な関係を持っていた倭国(ヤマト政権)も、高句麗と争うことになった。』
『高句麗の騎馬軍団との戦いは、乗馬の風習がなかった倭人たちに、いやおうなしに騎馬技術を学ばせ、(中略)多くの渡来人が海をわたって、さまざまな技術や文化を日本に伝えた。』
下欄の注『『日本書紀』では伽耶諸国を「任那」と呼んでいる。』

どこの国の教科書ですか。まさに大陸側の視点。「倭人」が進んだ高句麗に野蛮にも襲いかかる風情。我が民族を自ら倭人と呼ぶな。しかも、倭人に「学ばせ」ってなんだ。伽耶(かや)なんて知らん。任那なら、任那の日本府ゴロニャン(562年滅亡)と覚えたものです。

昔の教科書では
『大和朝廷は…すすんだ生産技術や鉄資源を獲得するために朝鮮半島へ進出し、まだ小国群のままの状態であった半島南部の弁韓諸国をその勢力下におさめた。これが任那である。大和朝廷はさらに百済・新羅をおさえ、高句麗とも戦った。』
『日本へ移住してくる人々(いわゆる帰化人)も多くなり、機織…など多くの新技術が伝えられた。』
こちらならまあこんなもんでしょう。

初回にして早速反日爆発でした。次回以降はどんなもんでしょうか…不定期連載します。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年10月25日 (水)

敬語の分類を変にいじるな!

『謙譲語の定義から「へりくだる」消滅』(SankeiWeb)

『文化審議会国語分科会は23日、敬語の分類を尊敬・謙譲・丁寧の3分類から5分類に変更する敬語小委員会の「敬語の指針案」をおおむね了承した。指針案では敬語の分類として「お酒」「お料理」などの美化語を追加。謙譲語については、「自分側から相手側に向かう行為などについて向かう先の人物を立てる」表現を謙譲語I、「自分側の行為を丁重に述べる」表現を謙譲語II(丁重語)と細分化した。
謙譲語の一般的な定義は「自分側がへりくだることで相手側への敬意を示す」とされるが、新定義から「へりくだる」などの文言は消えた。教育現場などで混乱をきたす可能性もありそうだ。
指針案は11月上旬に公開される。文化審では、国民の意見を取り入れながら修正を加え、来年2月に文部科学相に答申する方針。』

自分側から相手側に向かう行為などについて向かう先の人物を立てる、ですか。まず、その説明文自体が分かりにくい表現、全く美しくない日本語ですが、それは気にしないことにしても、それ、やっぱり変です。

自分のする行為では相手はあがりません。相手の行為を持ち上げる(尊敬語)か、相手を直接持ち上げる(敬語表現というより「よいしょ」「おべんちゃら」)です。敬語表現だけではなく、もっと言葉全体で持ち上げないとたてることにはなりません。
自分のする行為に関する言葉だけで相手を相対的に上げるためにはやっぱり「へりくだる」しかないわけです。

文化審議会の方々は、きっととても優秀で偉い方々なのでしょうね。だから、自分がへりくだることがないのかも知れません。私のようなしがない下々の者は、口に糊するため毎日へりくだってばかりなのになあ。羨ましいかぎりです。
ひょっとして、最近日本の首相が中共サマなどに無意味にへりくだるのをやめたので、へりくだるという行為自体なくなった、と思ってるのかも。小泉前首相と安部首相のせいですか。日本人同士ではへりくだる行為の意味は阿吽の呼吸でわかるけど、外国には通用しないのだから、当たり前なんですけどねえ…

冗談はともかく、前も書いた通り、実態にちっともそぐわない敬語の分類変更には絶対反対です。わかりにくいだけです。それより、とにかく敬語用法を子供達に徹底して教え込むべきです。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年10月24日 (火)

「女系天皇」という言葉は誤用

天皇陛下は男系に限ります。それが2666年かそれ以上の伝統である、と本ブログでは言い続けています。
また、男系でも、女性天皇については、あまりにも負担が大きく無理、という主張です。

女性天皇可とする意見もあります。天皇陛下の激務を誤解なさっている方々かと思います。私も当初は女性天皇可かと思っていましたが、いろいろ調べるとそりゃあ無理だあ、と思うようになりました。
もしそうでなければ、愛子殿下が陛下になられたときの負担をかわいそうと思わない方々などですので、そんなのは相手にすべきではありません。まあ、今回はそれ以上の議論はしません。

いわゆる「女系天皇」が是である、という意見もあります。ここではその「女系天皇」という言葉について一言。

川村けんとの「いい加減にします」』では毎日記載なさっているのでそちらを見て頂くのが早いかと。
川村けんとさんのお言葉『今次の皇室典範改正問題の論点は「女系天皇を容認するか否か」ではなく「男系天皇を放棄するか否か」』に尽きています。

以下、補足。

男系とは何か。それは、父親を辿れば(極端なことを言えば)神武天皇にたどり着くこと。
もちろん、はるか昔に臣籍降下(天皇の血筋でありながら宮家から外れ一般人になることの戦前までの言い方)なさった方は男系ではありますがいまさら天皇になる、というわけにはいきません。例えば清和源氏は清和天皇の男系の子孫ですが、清和源氏の傍流(もちろん男系)の足利尊氏は朝敵、その子孫が天皇になるわけにもいきますまい。したがって、現代の常識で言えば、現存する各宮家に加え、GHQの命令で臣籍降下した旧宮家までの男系子孫を男系というのでしょう。

それに対し、女系とは男系以外。例えば黒田清子様は男系ですが、既に民間人になられてだんな様は天皇家の血筋ではない。したがってそのお子様が産まれた場合でも、男系ではありません。

だったら女系か。黒田清子様または美智子皇后陛下を開祖とする女系とも言えますが、もし黒田清子様のお子さまが天皇になられたら、天皇家から見れば男系でも女系でもありません。

本来、民主主義ではなく伝統で決めるべき問題だから、男系の天皇しかあり得ないことは、議論も不要で自明のことです。

しかし、多くの国民に誤解を受けたままで反感を買うようなことはあっては困ります(なお、ここで言う国民にいわゆる「市民」は含みません)。マスコミや各ブログでは(私もつい使っていたので大いに反省)「女系天皇」という不正確で誤解を招く表現はぜひ修正していただきたい、と思います。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2006年10月23日 (月)

少子化対策に気を緩めてはいけない

『今年8月に生まれた子どもの数(出生数)は前年同月比3001人増の9万8276人で、7カ月連続で前年同月を上回った。』
まずはめでたいニュースです。

『厚労省人口動態・保健統計課は「景気の回復により、正規雇用者数が増えたことで、結婚や出産を決断できるカップルが増えたため」と分析している。』
つまり、少子化が続いていたのは景気が悪かったせいですか。そういう面は否定できないでしょうね。それですませて納得していたのは前の少子化担当大臣の猪口氏。困ったおばさんでした。

景気回復しても、企業の人件費抑制圧力が簡単に収まることがありえないのは既に御手洗氏の議論を取り上げたとおり。こればっかりは規制緩和どころか規制を強化せざる得ないかも知れません。その方が長い目で見れば日本企業の競争力強化につながります。それを知っているから外国は反対するでしょうが…

もちろん、今のフェミ弊害教育の問題もありますし、無意味な男女共同参画圧力もなんとかしないといけません。

高市少子化担当大臣は非常に大変だと思いますが、この流れを逆行させないように頑張ってほしいものと思います。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年10月22日 (日)

企業は正社員をちゃんと雇用すべき

請負法制「無理ありすぎる」御手洗氏、経財会議で発言』(朝日新聞より)

『御手洗冨士夫・日本経団連会長が、経済財政諮問会議で、請負の法制について「無理がありすぎる」と発言していたことが、18日公表された議事要旨でわかった。厚生労働省が違法な労働形態である「偽装請負」への指導を強めているなかで、あえて財界トップとして、現行制度が企業に厳しすぎることへの不満を表明したものとみられる。諮問会議は13日に開かれ、安倍首相や御手洗氏ら11人が出席した。要旨によると、偽装請負の判断基準に絡んで御手洗氏は、「請負の受け入れ先が仕事を教えてはいけないことになっており、矛盾がある」などと指摘。法律を守るのは当然としつつも、現行制度の緩和が必要と訴えた。』

製造業の大企業で、社員の社会保険料なども含めた本来必要な費用もけちるために偽装請負、偽装出向したりしている実態があるようです。多分、報道されているのは氷山の一角の上にある砂粒くらい。そうしないと中共にコストで対抗できない、ということもわかります。

しかし長期的に見ると、正社員を養成しない方法は、社内に技術、というより技(わざ)を蓄積できないという致命的欠点があります。日本の企業の強みはその技ですから。

日本企業の本来の強みを捨てて愚弄罵留守嘆堕亜怒(暴走族風)とやらに押し流されている今の企業は、短期的には業績は上がるかも知れません。それは会社の基礎体力を削って利益を出している、たこの足食いそのものです。
フェミ戦略も企業の意向と一致する、と書いたことがありますが、これも企業が短期的利益を追い求めるがゆえの悪癖。長期的に見れば若い人を正社員として育てなくてどうするんですか。もっとも、その人たちが育った頃には役員はもう引退しており、関係ないというのでしょうか。

なにより問題なのは、企業が短期的利益を求めるあまり雇用の安定性が阻害され、若い人が正社員になれず、収入が不安定では結婚もなかなかできないこと。

今年はいざなぎ景気を超えて求人は売り手市場だそうですが、今年の新卒者がラッキーなだけ。いわゆるフリーターやらニートやらでとても結婚できない、と思っている人たちは置いてけぼりです。

御手洗氏が経済財政諮問会議で雇用に関する規制緩和を要求されていますが、少子化阻止の観点から高市早苗大臣にはぜひ反論して頂きたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

日本史必修は教師と教科書の総取り替えから

伊吹文部科学大臣が、日本史を必修にすること、小中高での教育内容の変更を検討していることなどが報道されました。
10/21朝補記:高校日本史のことです。izaの記事『高校日本史を必修科目に 伊吹文科相が示唆
中学日本史は既に必修ですので、自虐日本史教科書で教わっているわけですねえ…

私は実は時期尚早ではないかと思います。かついちさんの「新・平成徒然草」へのコメントでは反対と言い切りましたが、考えは変わっていないけど表現を訂正します。

賛成したいのはやまやまです。子供達に日本史を学ばせないでどうするんですか、と思います。世界史は必修なのに、日本史が必修でない、というのは酷い偏り。
しかし、未だにマルクス史観、唯物史観とやらで日本史を見る人たちが主流を占める学会と高校教師。教科書も(新しい歴史教科書ですら)まあとんでもないこと。中学数冊と高校の山川を立ち読みましたが呆れました。近現代史の自虐史観だけではありません。
新しい歴史教科書は持っていますが、それ以外になにか一冊買ってきて読んでみましょう。立ち読みだと正確な記述はできないんで…

教科書検定基準を大幅に変更して、日本史担当の教師を総取り替えでもしない限り、なんら解決にはなりません。

そこまで視野に入れて、伊吹大臣の政治生命が持たないのを覚悟してのお言葉だとしたら、賛成です。伊吹大臣にそこまでのご覚悟がおありかどうか、決意の程を知りたいと思います。

| | コメント (11) | トラックバック (1)

2006年10月21日 (土)

また朝日サマの社説は、もう…

また朝日サマの社説(10/20付け)は、もう…
『「核」論議 外相の答弁は不適切だ』
つまんないですね。表題を見た瞬間に、あ、まただ…と。つきあっている私もヒマか…

『外相という立場でこの論議を後押しするような発言をするとなると、話は別…政府で外交政策の責任者をつとめる人物が「議論を」と言えば、では日本は政策変更を考えているのか、と受け取られる恐れがある。間違ったメッセージを世界に発しかねない。』
じゃあ、日本は未来永劫核兵器を持たないと周りに思わせることが良いことなんでしょうか。中共サマや将軍サマは大喜びなさるでしょう。世界でなく、特亜三国、ですよね。

『批判に対し、麻生氏は「言論を封殺するという考え方にはくみしない」などと答えた。話をすり替えてはいけない。外相や自民党政調会長といった、政府与党の重い立場にある人の発言として不適切だと、その内容を問うているのだ。「言論の自由」を振りかざす問題ではない。』
要するに外務大臣には言論の自由はない、外務大臣ごときは朝日サマのお気に召すこと以外話してはならない、ではないですか。それこそ言論封殺、「話をすり替えてはいけない」と思いますよ。なんせ朝日サマは寛仁親王殿下にも黙れと言うくらいだから大臣に黙れというなど当然のこと、さすがは日本で一番偉いけど中共の従順な僕の朝日サマ♪

『北朝鮮にどうやって核を手放させるのか。世界が知恵を絞っている時に、政府与党から方向違いのメッセージが出され、誤解を招くのは迷惑だ。』
北朝鮮にどうやって圧力をかけるか、考えに考えた上での発言なのに、朝日サマが素晴らしい発言をなさって中共と北朝鮮に「誤解を招くのは迷惑だ」と思いますけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月20日 (金)

朝日サマも教育は心配らしい…

相変わらず自分の責任はお認めにならないようで…

『教育再生 学力の底上げをめざせ』(10/19社説)

ほう。教育が心配でいらっしゃるのですか。

『規範意識はモラルと言い換えてもいいだろう。その低下も多くの人がうなずくに違いない。』
賛成。良いこと言いますねえ。国旗国歌へ敬意を表することもしない子供達が増えているのもご存じですよね。

『学力と規範意識を高めるのは、今の教育の重要な課題である。だが、この二つは切り離して考えるのではなく、つながりにこそ目を向けなければならない。』
難解なご意見。学力が上がれば規範意識が上がるのでしょうか。

『03年の国際的な学習到達度調査でも、学力の基本である読解力が3年前の調査に比べて落ち込んだ。』
朝日新聞をよく読めばきっと読解力が上がるのでしょう。私には全く理解しかねる難解な論理が多いからきっと勉強になるのでしょう。批判的に読まない限り、規範意識は間違いなく下がるのが難点か…

『学力低下の実態は、できる子とできない子の二極化というべきものだ。』
そうなんでしょうね。

『先生の話を聞き、教科書を読む。そうした日々の授業こそが、学力を高め、規範意識を育てる何よりの場である。』
先生が、国旗国歌を否定するような規範意識に欠ける方でないことを祈りましょう。

『学校ごとに競争させれば、すべてが解決するかのような意見がある。確かに競争は必要だ。しかし、いまの学力の二極化は、競争だけで解消できるほど生やさしいものではない。よほど慎重に進めないと、子どもたちや学校の間の格差をさらに広げることになりかねない。』
競争は必要だ、しかし、というのは朝日サマ大好きな「ちょっとyesいっぱいBUT」。もうこの書き方止めたらどうですか、読むのも飽きました。競争が少ないと、学力の底上げでなく、学力の底張り付き、というのは今までの経験で明らかと思うのは私だけでしょうか。そりゃあ、全員の底が上がればそれにこしたことはありません。でも、はっきり言って、勉強する気の全くない奴らはどんなことしたって上がってきません。機会を与えることは大切なことですが、機会を活用しない連中を無理に救おうとすれば、頑張りたい子供達の機会を奪われることになり、実に不平等な限りです。

『どこでつまずいたのか。原因をきちんと究明してほしい。それをしないで、いくら方策を並べても、説得力はない。』
そんなの、勉強の機会均等原則を奪ってきた日教組と、なれ合ってきた文科省、それを支持してきた某大新聞の三者が最も悪いと思うのは私だけですかね。

『「教育は百年の計」と言われる。小手先の対策ではなく、斬新で骨っぽい提言を聞かせてもらいたい。』
簡単にできること。朝日新聞から大学入試の国語の問題を出すのを禁止したらどうですかね。こんな酷い論理の文章を読まされたら国語力は落ちるし規範意識もダメになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

慶祝!皇后陛下お誕生日

Kougouheika_2 10月20日は美智子皇后陛下のお誕生日。おめでとうございます。

皇后陛下となられてから18年弱、皇太子妃殿下時代から通算すれば47年半。長い間、今上天皇陛下とともに、大変なご苦労をなさっていらっしゃいます。天皇皇后両陛下に最敬礼。

美智子皇后陛下のお陰で昭和後半から平成の日本人がどれだけ希望を持つことができたか、はかり知れません。この日が祝日でないのはまことに残念です。今から急に祝日にするわけにもいきませんので、せめて本ブログでは日の丸を掲げます。

Hinomaru_11 美智子皇后陛下のお誕生日
心よりお慶び申し上げます。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2006年10月19日 (木)

麻生外相の発言は当然、口裏を合わせているのか?

中川昭一政調会長が核保有の議論を排除すべきではないという旨を発言をし、最近すっかり社会党になった民主党などが猛クレームを受けたのはともかく、自民党からも媚中派の山拓センセイや加藤センセイから大批判、安倍首相まで議論しない、などと言っているところに麻生外相の応援発言がありました。

『麻生外相、「核保有」で議論排除すべきでない』(SankeiWebより)
『麻生太郎外相は18日の衆院外務委員会で、日本の核保有の是非について「非核三原則を維持する政府の立場は変わっていない」と強調した上で「隣の国が持つとなった時に検討も駄目、話もできない、意見交換も駄目というのは一つの考え方だが、いろいろ議論しておくことは大事だ」と述べ、議論自体を排除すべきでないとの認識を示した。
外相は17日の衆院安全保障委員会でも「何の勉強もしないで無知なままより、きちんと勉強した上で持たないというのも1つの選択肢だ」と発言している。安倍晋三首相は16日、記者団に「政府として(非核三原則の見直しを)議論することはない。国是として三原則を守り続けていく方針に全く変わりはない」と述べている。』

当然のことだと思います。本ブログでも「核保有論議を封印するのはカードの放棄」「日本は核兵器を持てるのか」などの記事で議論しています。
実は、安倍首相、中川政調会長、麻生外相と口裏を合わせているんじゃないでしょうか。中川氏がまず議論に火を付けて、わあわあ騒ぎになったところで安倍首相が主に海外向けのリップサービス、そして外相の発言で火種を残しておく。どうもそんな風に見えます。

もしそうだとしたら、安倍首相はやはり相当な狸です。安倍首相が国のために力を発揮できるように狸の仮面を被っているのでしょう。

| | コメント (8) | トラックバック (1)

靖国で都営お見合いパーティーはいかが

Yasukuni1018 10月17日から20日まで、靖國神社では秋の例大祭が執り行われます。
私も18日の夕方に行って来ましたが、いつもの気楽な雰囲気ではなく、厳粛な空気を感じました。夜だったのでライトアップがきれいです。篝火も焚いていました。ついでながら、左に見える幟(?)は菊の御紋、勅使が参向した印なのでしょうか。右側にもありますが、写真は切れてしまいました。不敬をお詫びします。

話は変わりますが、薬師寺で合コンという奈良県の施策を好意的に話題にしました。東京都が同じようにやるならやっぱり靖国でしょうね。例大祭中は厳粛な雰囲気に包まれていますが、普段の靖國は開放的で気楽な神社。先日話題にしたように外苑では通学の子供達が遊んでいたりします。

子供達が遊んでいる姿を見てリラックスして、昇殿参拝して神聖な気分になり、遊就館で遺書を見て泣いた後、海軍カレーでも頂きながらのお見合いパーティーも面白いでしょう。

靖国も今後収入は(国家護持しない限り)先細りですので、若い人達のファン?を増やしていかないといけません。結婚式もぜひ。

もちろん、変な連中が紛れ込んでこないように細心の注意をする必要があることは言うまでもないことです。

結構本気で書いています。石原知事、いかがでしょうか。

Yasukuni_kiku
おまけ 靖國の菊花展

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2006年10月18日 (水)

皇室典範問題、祝議連発足!これを機に少し整理

Koukyo_ishibashi_3嬉しい記事がありました。
『男系維持派の議員連盟発足 皇室典範改正案策定へ 』(SankeiWebより)

『男系による伝統的かつ安定的な皇位継承を目指す超党派の議員連盟「皇室の伝統を守る国会議員の会」が17日、発足…会長には自民党の島村宜伸元農水相…呼びかけ人は、無所属の平沼赳夫元経済産業相、民主党の渡部恒三前国対委員長、国民新党の綿貫民輔代表ら34人、メンバーには青木幹雄参院議員会長ら201人が名を連ねた。…皇室への敬愛をはぐくむ学校教育の充実や、不備の多い皇室経済法の改正を求める運動方針を採択した。』

うん、文句ありません。この人達ならきっと変な方向には走らないでしょう。私もこれを機に整理しておきます。

言いたいことは、

・いわゆる「女系天皇」は伝統に反する以上ダメ、男系維持が必須。

・日本国憲法に奪われた皇室典範を皇室に返せ

・悠仁親王殿下お一人ではあまりに心配。暫定の対策として、宮家の内親王殿下・女王殿下に旧宮家の方を迎えられるように特別立法をすべき。

今思いつくのはこんなところです。(皇室経済の問題は論じません)

Q&A形式でいくつか補足。蛇足ではないつもり。

Q.皇室に婚姻の自由などの人権はないのか?
A.ありません。

なんかいきなり顰蹙を買いそうな書き方ですが…日本国憲法の天皇に関する条文を読めばわかります。財産権、言論の自由、職業選択の自由、参政権、婚姻の自由…など皇室には存在しません。皇室の家法である皇室典範は皇室が決める権利があって然るべきと私は思いますが、発言すれば、朝日新聞が「黙れ!」と一喝します。朝日サマはなんせ偉いから、ねえ…

Q.素朴な疑問、なぜ男系?
A.素朴な答え、日本と皇室の歴史と伝統

よく、それ以上の根拠を求める方がいらっしゃいます。しかし、歴史と伝統って根拠などあるはずもない。2666年続いている伝統です。2666年は神話の世界だと言う人でも、少なくとも1200年くらいは誰でも認めるでしょう。ヲシテの世界を信奉する人たち…私もそう…にとっては6000年の伝統になるわけです。それを、現代人の一部の都合で変えて良い、などというのは現代人の傲慢。

Q.皇室典範問題は民主主義で解決すべき
A.政治権力に影響のない伝統と祭祀の問題は民主主義になじまない

日本は有難いことに民主主義の国です。一党独裁やら主体思想やらには無縁。しかし、勘違いしてならないことは、民主主義とは政治権力を信託するためのもの、ということ。政治権力と無関係である伝統と祭祀の問題は、民主主義とは無縁です。

伝統の根幹は、政治権力にかかわらない限り、民主主義原理で決めるべきものではありません。ただ墨守すべきもの。もちろん、伝統の表面は、時代にあわせて変えてもいいかもしれません。洋服を着るようなものです。公家の制度などはそうですね。そして、天皇家の伝統の根幹は万世一系(男系)であるということです。

Q.
皇室典範のあり方について、引き続き大いに議論すべき
A.特別立法を数年内に行い、将来は憲法を改正して皇室に返すべき

悠仁親王殿下ご誕生で問題を先送りにすべきではありません。宮家の内親王殿下、女王殿下に旧宮家の方を養子(婿)に迎えることを認める特別立法で充分です。旧宮家の方が天皇になるのは違和感があるかも知れませんが、例えば将来敬宮愛子内親王殿下に旧宮家の方を婿に迎え、そこで新宮様が産まれれば、男系でもあり、しかも今上天皇陛下と血がつながっているので、誰も違和感を持たないでしょう。

ただ、寬仁親王家、高円宮家の女王殿下が適齢期かそれに近くなっていらっしゃいます。このままでは落ち着かないでしょうから、早く典範の特例法を決めて宮家を継いで頂きたいと思うものです。

また、皇室典範は皇室の家法。憲法下にあるのは違和感があります。政治的権力を持たない皇室の家法は民主主義で決めるべき問題ではなく、歴史と伝統を継ぐ皇室の方々にお任せするのが妥当でしょう。皇室典範は、原則として天皇家にお返しすべき。ただ、全く民意を聞かないでいいか、ということはないので、三権の長が参加する皇室会議にお任せするのが妥当なところでしょう。

| | コメント (8) | トラックバック (2)

2006年10月17日 (火)

核保有論議を封印するのはカードの放棄

中川政調会長が、核保有について議論する必要性を指摘したのは当たり前のことです。議論を封印して誰が得をするのか。一斉に反発しているのが反日媚中連中であることを考えれば明らかです。

さらに安倍首相まで…戦略で中共と仲良くしているのだと思っては居ますが、リップサービスにしても、言い過ぎ。


『首相「核兵器持たない」 中国共産党部長に言明』(SankeiWeb)
『首相はその後、官邸で記者団に「政府として(3原則の見直しを)議論することはない。国是として3原則を守り続けていく方針に全く変わりはない」と言明した。』

北朝鮮の核が片づいていない内からカードの放棄、ベタオリですか…せめて中共に対して「北朝鮮の核を放棄させるように貴国も最大限の努力をして頂きたい。日本は非核三原則を守りたいが、貴国が北朝鮮に核放棄させられないようなら自衛のため考えざる得ない」くらいは言っていいわけです。

うーん、さすがに心配になってきました…

| | コメント (2) | トラックバック (0)

読売の社説に大いに感心

10/15と16の読売新聞社説、産経よりよほど正論。驚きました。コメントもないので、そのまま引用します。朝日サマは激怒しましょう。

--10/16社説------
[『慰安婦』決議案]日本政府はきちんと反論せよ

こんな問題の多い決議案を放置すれば、日米関係に禍根が残る。日本政府はきちんと反論すべきである。
米下院の国際関係委員会が、いわゆる従軍慰安婦問題で日本非難決議案を議決した。
決議案は、「20万人もの女性が性奴隷にされた」「家から拉致され……性的な強制労働につかされた」などと、裏付けのない記述が数多く含まれている。
慰安婦問題は1990年代初頭、一部全国紙が、戦時勤労動員制度の「女子挺身(ていしん)隊」を“慰安婦狩り”だったと、歴史を捏造(ねつぞう)して報道したことから、日韓間の外交問題に発展した。
当時、「慰安婦狩りに従事した」と名乗り出た日本人もいて、これも「強制連行」の根拠とされた。だが、この証言は作り話だった。90年代半ばには、学術レベルでは「強制連行」はなかったことで決着がついた問題だ。
にもかかわらず、96年の国連人権小委員会報告書や今回の決議案のように、事実誤認や悪意に満ちた日本批判が繰り返されるのは、日本政府が毅然(きぜん)と反論してこなかったためである。
米下院委員会で議決されたのは初めてだ。外務省は何をしていたのか。本会議上程阻止が最優先だが、二度と失態を繰り返さぬようにすべきだ。
決議案には、「慰安婦の悲劇は20世紀で最大の人身売買」など、歴史認識へのバランス感覚を欠いた表現も目立つ。
第2次大戦中、ドイツは占領地域で組織的な“女性狩り”をしていた。にもかかわらず、米議会がこれを一度も問題にしていないのは、なぜか。
占領下の日本には、占領軍将兵専用の慰安婦施設があった。もとは占領軍将兵の性暴力を恐れた日本側の主導でできたものだが、占領軍の命令で設置された施設もあった。決議案に賛成した議員たちは、こうした事例も精査したのか。
慰安婦問題が混乱する原因は、93年の河野洋平官房長官談話にある。
河野談話は、確かな1次資料もないまま、官憲による慰安婦の「強制連行」を認めたかのような叙述を含む内容になっている。以後、「日本が強制連行を認めた」と喧伝(けんでん)される材料に利用された。
河野談話について、安倍首相は国会答弁で、継承する意向を表明した。同時に、「狭義の意味での強制性は事実を裏付けるものはない」とも指摘した。
狭義の強制性、つまり、官憲による「強制連行」がなかったことは確かではないか。首相はこう言いたいのだろう。
事実誤認や歴史の“捏造”まで、「継承」する必要がないのは当然である。
-----------

--10/15社説------
『[『北』制裁]日本の安全を損ねる憲法解釈』

北朝鮮の核武装という事態に直面して、日本の安全を守る上で、憲法解釈が障害になっているのではないか。

安倍首相が言うように、最も深刻な脅威にさらされているのは日本だ。国連安全保障理事会が、船舶検査も含む制裁決議をすれば、日本としても最善を尽くすのは当然だ。シーファー駐日米大使に言われるまでもなく「意味ある貢献」をしなければならない。
それには、やはり、「持っているが、行使できない」とされる集団的自衛権の解釈を変えねばなるまい。武器使用の基準も全面的に見直す必要がある。
船舶検査が実施されれば、その主体は米軍だろう。政府は、周辺事態法の発動による給油など米軍への後方支援や、船舶検査法に基づく周辺事態に際しての船舶検査などを検討している、という。
だが、例えば、船舶検査の際に、相手の船舶に米艦船が攻撃された場合、仮に海上自衛隊の艦船がすぐ近くにいても、何もできない。海自艦船が米艦船を守るために相手船舶を攻撃すれば、集団的自衛権の行使と見なされるからだ。
こんなことが起きれば、日米同盟の信頼性は一気に崩れてしまう。日本の平和と安全を守れるはずもない。
しかも、周辺事態法は、米国への後方支援を定めた法律で、現状では、米国以外の艦船には、海自による給油などの支援はできない。無論、相手船舶の攻撃があっても、助けることはできない。
安倍首相は、国会などで「いかなる場合が憲法で禁止されている集団的自衛権の行使に当たるのか、個別具体的な事例に即して研究する」と繰り返し言明している。同盟の信頼性を高めるために、当然、必要なことだ。
だが、今、国際社会が北朝鮮への制裁に踏み切ろうとし、日米が共同で対処しなければならない局面が現実になろうとしている時だ。「研究」などと、悠長に構えている場合ではあるまい。
船舶検査法に基づいて船舶検査を実施しても、実効性には疑問がある。停船させるための警告射撃も、拿捕(だほ)もできず、強制力がないからだ。相手船舶が停船せず、乗船しての検査や航路の変更に応じなければ、単に追尾するしかない。
これでは、日本が船舶検査に参加しても、他国の足手まといになるだけだ。
警告射撃もできないのは、憲法が禁じる武力による威嚇や武力行使に当たるとの理由からだ。国際常識から外れた考え方だ。武器使用の問題として、適切な使用基準を考えるべきではないか。
現実にそぐわない憲法解釈に固執すべきではない。
-----------

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年10月16日 (月)

政府は潘事務総長就任を機に竹島問題の国際司法裁判所提訴を断固主張せよ

潘次期事務総長、早速笑わせてくれました。北朝鮮問題でごたごたしているときによくこんなことを仰ると感心。でも、絶好のチャンスではあります。

もちろん、今はこんな発言を相手にしている場合ではありません。ノムヒョン君も多分また楽しい発言をなさるのでしょうが、それも聞き流してでも、対北で韓国を特亜+露以外の国際社会側に引きずり込んで連携すべきです。しかし、一段落したときには、必ずや潘次期事務総長の発言を逆手に取って竹島問題を進展させるべきでしょう。

『潘次期事務総長「訪朝の用意も」 日韓関係では日本批判』(SankeiWebより)
『次期国連事務総長に任命された韓国の潘基文外交通商相は…対北朝鮮制裁決議を「歓迎する」とし、北朝鮮当局が決議を全面的に拒否したことについては、「極めて遺憾だ。加盟国には決議を履行する義務がある」と決議を順守するよう北朝鮮に要求した。』
当然のことです。日本政府はこの発言を言質にとってノムヒョン君を徹底的に締め上げるべきです。

『一方、日韓の歴史問題に関しては「日本の政府指導者は謙虚さを持って、真摯(しんし)にこの問題に取り組むべきだと考える」と述べ、「過去の歴史の傷を癒やすために行動しなければならないのは韓国の国民ではない。日本国民・政府だけが靖国神社参拝や教科書問題を含むすべての歴史問題に責任を持って対処することができる」と関係改善に向けた日本側の取り組みは不十分だとの認識を示した。』
もう、相変わらずこれですからやってられません…韓国民が日の丸を燃やしている姿を徹底的に批判する発言でもしたらどうでしょうか。日韓がいがみ合うのは韓国のせいだよ、と。

『日本固有の領土である竹島(韓国名・独島)問題についても「日韓両国、特に日本政府が、この過去の問題を克服していないのは不幸なことだ」』
これだよ…しかし、日本政府はこの発言を奇貨として、強く国際司法裁判所での解決を主張すべきです。まさか国連の事務総長サマが国際司法裁判所での解決を避けたりはしないでしょうから。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

薬師寺で合コン、私も独身なら参加したい

ちょっと軽い話題で一休み。ほっ。

奈良県もなかなか粋な企画を考えるものです。これは面白いかも(半分苦笑い)。

世界遺産・薬師寺で合コン 少子化対策 奈良県が奇策』SankeiWebより

Yakushiji_toutou_1  『世界遺産の寺で新たな出会いを-。女性が一生に産む子供の数の平均値(合計特殊出生率)が全国で2番目に低いことから、奈良県は11月、奈良市にある薬師寺で男女に出会いのきっかけを提供するイベントを開催する。県ではこれまでもさまざまな出会いイベントを実施したが、古都ならではの企画の方が好評だったこともあって計画。写経などを通じて平常心を保ち、「出会い」に臨む。名刹(めいさつ)の厳粛なロケーションを借りた日本初のイベントとして売り出していく。』

偏見そのもので申し訳ありませんが、どうも伝統文化に興味を持つような人たちは、オタク気味の傾向があるような気がします。自分自身明らかにそう。かつ、伝統的家族観を持つ人も多いと思います。

オタク気味の人たちは、一般的には男女の出会いにやや不器用。結婚したくてもなかなか難しい。昔なら「お節介なおばさん」が出てきて力づくで?縁を取り持ったものですが、いまはそういうおばさんはレッドデータブック…

そこで、伝統文化を大切にしようという価値観を同じくする男女を集めて写経で合コン、などというのは実におしゃれ、とても粋な案と思います。話もマニアックな世界ではずみそう。
カップルになって、寺社でデートなんて、なかなかいいなあ。東京に遊びに来たら靖國にも来てくれることでしょう。

私も独身だったら参加したい!かみさんも同意見でした。やっぱり似たもの夫婦だったか…(笑)


追記:詳細は「奈良県・結婚ワクワクこどもすくすく県民会議 なら出会いセンター(なら結婚応援団)」まで。申込みは10/19(木)13時期限のようです。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

2006年10月15日 (日)

いじめ自殺はいじめた連中が悪い、それが当たり前

いじめで自殺、などというニュースがよく流れます。酷いときは教師までもがいじめに加担するとか。

戦前、そんなことがあったのは軍隊でした。初年兵が古参兵にいじめられてトイレで自殺、などということは多かったと聞きます。そして、自殺が起きてももみ消されてしまう。

今も同じなんでしょうね。自殺が起きても、よほど両親が強い意志を持たない限り、殆どの場合はもみ消されてしまう。責任が自分に来ると思ったときの日教組と官僚のスクラムは強い。そして、古参兵と同じでいじめた連中はのうのうとするわけです。

防ぐためにはどうするか。これは、いじめた連中に厳罰を与えるよりありません。今はいじめる方はノーリスクです。だったら、いじめるよなあ…自殺されたらいじめて楽しんだほうが一気に酷い目に遭う、くらいでちょうどよい。

現状では、いじめ自殺が起こって責められるのはいじめた生徒ではない。教師や教育委員会が責任を押しつけられるからもみ消しが図られるのです。そんなのはおかしい。

一義的には子供だろうがなんだろうがいじめた連中が罰せられるべきです。極論すれば、教師がいじめに加担した場合以外は、いじめた連中を告発すれば教師を免責にして、いじめた連中を子供でもなんでも厳罰に処せばいい。教師は必ず知っています。責任が追及されないなら、もみ消しは図りません。

今、子供達はなんかあっても少年法で護られてしまうことをよく知っています。悪いことをしても罰せられない、そのまま成長するわけです。そりゃあひどい話。サヨクにとっての理想社会なのかも知れませんが。

いじめが起きるのは社会とか教師が悪いから、というのは、北朝鮮が暴発するのは小泉前首相とブッシュ大統領が悪いから、という議論とそっくりです。

追記:福岡中2男子自殺事件では、教師が率先していじめたとか。他の女の子には豚呼ばわりしたとか。いくらなんでも論外です。この教師、まずは教員免許剥奪と懲戒免職でしょう。ここからは感情論の暴論ですが、無茶でも何でも未必の故意の殺人罪か、鬱病にして自殺に追い込んだと考えれば傷害致死罪くらい喰らわせたいくらいです。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

毎日さんが某紙を「一部メディア」と揶揄

10/14の毎日社説に笑える一節があったので紹介します。

ところで、これを読んでいたら、安倍首相は実はとんでもない狸なのではないかな、という気もしてきました。リベラルに丸め込まれたようなフリをして、実はリベラルを弱めてしまおう、という作戦。小泉前首相が自民党をぶっ壊した信長なら、安倍首相は元和偃武を実現した家康かも知れない。期待を込めた過大評価かも知れませんが…

表題『安倍首相 手堅い滑り出しを評価する』
『安倍政権発足後、初の本格論戦となった衆参予算委員会が13日終わった。日中、日韓首脳会談の再開、そして北朝鮮の核実験といきなり重要局面の続く船出だ。だが、これまでのところ安倍晋三首相は着実な政権運営をしていると率直に評価したい。』
最近安倍首相は朝日を安心させるし毎日にも人気だし、ちょっと面白い。

『改めて注目すべきは、日中、日韓会談を前に、安倍首相が歴史認識を軌道修正したことだ。…一連の国会審議では両談話とも継承していく見解を明確に表明、安倍首相のネックの一つとみられていた歴史認識問題にあっさりとケリをつけ、首脳会談の環境を整えた。』
相変わらず両談話を踏襲したことになっていますね。安倍首相、実はそう思わせるための微妙な発言で、後で揺り戻す作戦かも知れません。

『北朝鮮の核実験が迫っているという情勢分析もあったに違いない。中国、韓国と足並みが乱れては北朝鮮の思うツボだ。戦略的な対応でもあった。』
なるほど、これはそうかも。

『同時に、首相は「わが国が核保有する選択肢は全くない」と明言…すばやい反応だった。』
これもまずは中共をたらし込んで北を締め付ける戦略でしょうか?

『首相は「私が今まで述べてきた関係で批判はあるだろう。その批判は甘んじて受ける」とも答弁…軌道修正に対し不満が出ている…日本独自の制裁措置を閣議決定したのは、そんな中でも「闘う首相」らしさを打ち出したい狙いがあったと思われる。』
ははは。保守にも配慮している、ということですか。

『「来夏の参院選を乗り切れば、持論を展開していくのでは」と見る向きもある。だが、各種世論調査では今回の首相の対応は高い支持を得ている。首相が国民の声に耳を傾け続ける限り、今後も基本的には今の姿勢を変えることはないと考える。』
そうあってほしい、という毎日さんのご希望ですね。

『内政に目を移しても、安倍首相の肝いりで始まった教育再生会議のメンバーは保守派、中間派、リベラル派と多彩な構成となった。』
これも実は山谷氏に仕切らせて、リベラル派にも言わせただろう、というガス抜き作戦かも。

『私たちは政権発足にあたり、一部メディアとは違い、ことさら「タカ派首相」への不安や危うさを書きたてることはせず、「気負わず柔軟に」と首相に求めてきた。実は、民主党など野党と対抗しようと思えば、右寄り一辺倒ではなくウイングを逆に広げていくのは当然の選択である。野党は肩透かしを食った形だろう。戦略の立て直しが必要だ。』
ははは。一部メディア、ですって。どちらさんが「一部メディア」なんでしょうか。言うまでもないか。ついに、小朝日と言われた毎日さんからも見放された○○サマって、かわいそうですね。ふっふっふ。
また、違う見方をすれば、既にリベラル派の団結が崩れつつあるわけです。それが安倍首相の狙いかもしれません。

『もちろん、安倍首相にとって「いきなり正念場」という状況はなお続く。とりわけ、北朝鮮問題は、国連決議の採択後、いっそう緊張状況が続くだろう。今後とも出だしで見せた堅実さと柔軟さを維持してもらいたい。』
毎日さんから期待されていますね。さて、安倍首相はこれからどんな動きをなさるのでしょうか。保守側としても当然目を離せません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月14日 (土)

産経がまたフェミ丸出しの出生率低下論

丸尾直美氏(♂)が産経のコラム「正論」に『保守的男女観の国ほど出生率低下』というフェミ丸出しの議論を載せています。例によってスウェーデンの例が出ており、女性就業率が上がって意識が変わって出生率が上がった、というような議論。返す刀で「他方、伝統的な地位関係や男女の役割に固執するという意味では職場、仮定、社会の制度や意識が保守的な国では出生率が低下」だそうです。

違うでしょ。フェミはもう、いつもこれなんだから…産経がこんなのをまた載せるなんて、最近の産経はどうかしている…

スウェーデンの出生率の数字は少しましにみえるかも知れませんが、これって婚外子が増えたのが大きな原因。婚外子が増えた社会がそんなにうらやましいでしょうか。自分のお父さんが誰やらわからん、というような子供ばかりの国って、私は嫌ですよ。

日本は、伝統的保守観だから子供が減ったんじゃない。伝統的家族観…結婚して、子供を作るんだ、というが崩れて、結婚なんか面倒、今楽しけりゃいいじゃないか、と若いうちに思っているうちに結婚が遅れ、または気づいたときには結婚できずに、という人たちが増えたせい、が大きな要因。また、企業が若い人をまともに使わずにフリーターなどに押し込み、経済的に結婚できない、というのも大きな要因、本来結婚退職しようと思っていた女性が結婚せずに、もしくは結婚退職できずに職場に進出したため若い人が押し出された、ということです。

詳しい統計は書きませんが、日本の出生率が低いのは、伝統的保守観があるからではありません。伝統的保守観が意識の上で残っているのに、戦後教育により伝統的家族観がぶちこわされ、また、フェミに連携した企業によって若い人が経済的に結婚できなくなったからです。
それを修正するのは若い人たちに伝統的家族観を取り戻すこと、企業が若い人を正社員として安定して雇用することが必要です。丸尾氏の議論は、それを放置して、さらに保守観を壊すことで婚外子をふやせばええじゃないか、という議論です。

男性は正社員の方がフリーターより結婚しやすい。当たり前です。では、正社員で勤める男性の妻が専業主婦の場合、パート程度の場合、正社員の場合に区分けした場合の子供はどうでしょうか。こんなの火を見るより明らかなのですが、この手の統計をフェミを使うことはありえません。あくまでも自分が都合のよいようにしか使いません。


朝、慌ただしく書いたので全く推敲していません。細かいミスはご勘弁を。また、筆者の丸尾氏が何者なのか知りたいところですが、それも調べていません。

| | コメント (6) | トラックバック (2)

2006年10月13日 (金)

核ミサイルに対抗する方法は…

酔っぱらいそのものの記事、先に謝っておきます。まあのんべですから…

夢物語ですが、飛来するミサイルを破壊するレーザー兵器みたいなのは無理なのでしょうか。レーザーは光だから見えさえすれば確実に当たります。海の向こうは水平線の向こうで見えないので敵地を叩けないので専守防衛です。

確かレーガンのSDI構想にそんなのがあったと思いますが
(当時の発想では反射鏡衛星も必要だったらしい。まるで、宇宙戦艦ヤマトに出てきた、ガミラスが冥王星に配備した反射衛星砲)当時より大出力のレーザーは地上になら配備可能と思います。そんな話を以前の「博士の独り言」で読んだような気がします(既に消えた記事)…記憶違いならごめんなさい

なんせ、日本が核武装するのはいまのところ非現実的。仮に反撃力を持ったところで、東京に先制攻撃を喰らえば東京都民1000万人のうち数十%は死ぬか重傷を負うかするわけです。先制攻撃で敵を叩こうとしても全部の核ミサイルを潰せる保証はない。また、パトリオットなどの配備は焦眉の急とはいえ、確実というわけでもない。レーガンの時代に非現実的とされた防御兵器を、再度研究する価値はあるのではないでしょうか。
うーん、将軍サマに私も頭を狂わされたか…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月12日 (木)

靖國・秋の例大祭お知らせ

先日、夕方に靖國神社へ行って来ました。多分今月初めて。北朝鮮暴発の直後のこととて、祈ったことは国家安康。夕方に行くと本殿のライトアップがなかなかきれいです。

当たり前ですが、靖國神社は近辺に在住、在学、在勤の人たちにはとても親しまれています。夕方少し前に行くと近くの私立小学校に通学する女の子でいっぱい。

Oomura_masujirou この前、その子達同士でじゃんけんをして、負けたほうが勝ったほうの言うことを聞くという遊びをしていました。
勝った子の言葉「その大村益次郎と同じ格好をしてちょうだい」
負けた子は、大村益次郎の前で、はい、ポーズ。ははは。

そういう話を聞いていると、分祀論議など馬鹿馬鹿しくむなしいだけ。子供のほうがずっと本質を理解しています。

さて、もうすぐ秋の例大祭。春の例大祭に並んで大切なお祭りです。以下、靖國神社のホームページより引用。写真はチラシです。

靖国神社では、本年も10月17日~20日まで秋季例大祭が盛大に齋行される。秋季例大祭は、17日午後3時からの「清祓(きよはらい)」に始まる。「清祓」は、祭典の諸準備を完了した上で、祭典奉仕者と神域、諸具を祓い清め祭典の無事なる齋行を祈る儀式である。 そして、17日の午後7時から浄闇の中で「霊璽奉安祭」が厳かに執り行われる。「霊璽奉安祭」は、戦歿(戦死、戦傷病死等)が新たに確認された方々の霊璽を御本殿正床に奉安する祭典で、今回で131回目。 翌18日には、午前10時より「秋季例大祭」が齋行される。この祭典は、神前に御饌御酒をはじめ海の幸、山の幸などの神饌50台がお供えされ、246万6千余柱の御祭神の慰霊顕彰と、国家の平安が祈念される。

また、この日午前10時半には天皇陛下のお使いとして勅使がおいでになり、天皇陛下からの御幣物をお供えされ、御祭文が奏上される。

19・20日は、秋季例大祭第2日祭、第3日祭がそれぞれ執り行われ、世の平安を祈念する。最後に4日間に亘る祭典が無事奉仕した喜びを奉告する「直会」をもって、今年の秋季例大祭の祭典儀式を終了する。


Yasukuni_akinoreitaisai1 Yasukuni_akinoreitaisai2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年10月11日 (水)

馬鹿話いくつか…

<遅刻寸前で慌てたのは朝日サマのせいだ!>
今朝は、朝日サマの社説を読んで、出勤直前数分で大慌てしてブログ記事書きました。あまりに嗤えたので書かずにはいられない…、で、危うく遅刻するところでした。こんな楽しい社説を書くのが悪いんですよ。遅刻して給料減らされでもしたら悪いのは朝日サマ、当然賠償してもらいましょ、交渉のテーブルについてくれるんでしょうね。…ありゃ、どこかの新聞と同じ発想だあ…

<ノムヒョン大統領見直した!>
いくらなんでも安倍首相との会談では北朝鮮の核問題が最優先になっていると思ったのに…安倍首相の緊急動議を押さえ込んで40分歴史問題の講釈を垂れたとか。すごい、いくらなんでもそこまでするとは思いませんでした。見直した、素晴らしい!
こんな素晴らしい大統領を選んだ韓国民って…ここまで素晴らしいとは誰も思わなかったんでしょうね。

<山下市長の「家族がいちばん」?!>
憲法違反のおそれ有りという言い訳でお祭りをさぼった生駒市長の山下氏は、双子が産まれて奥さんの仕事に便利なように生駒市から奈良市に引っ越したとか。まささんのご指摘で知りました。
生駒市長は「家族がいちばん」…じゃないですよ、こんなの。奥さんの給料が惜しいだけでしょうが。お金がすべて、ですね。きっと、市長に再選されなかったら奥さんに食わして貰おうと思ってるのでしょう。
市民よりも奥さんよりも子供よりも、なにより自分のお金が大事な市長さん、こんな素晴らしい市長を選んだ生駒市民って…ここまで素晴らしいとは誰も思わなかったんでしょうね。


朝日サマ、ノムヒョン大統領、生駒市長、それに将軍サマ…世の中あまりに素晴らしい人たちばかり…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

朝日社説:北朝鮮暴発はアメリカと小泉首相が悪い!

非常時に不謹慎だけど…お楽しみは朝日新聞社説

『北朝鮮の核実験 暴挙に強く抗議する』
表題は面白くありませんね。北朝鮮の立場に配慮すべきだ、くらいに言えば朝日サマらしいのに。
でも、ちゃんと本文には朝日サマらしさが出ています。要するに建前が表題、本音は本文と使い分けです。嗤いましょう。

『最初の危機ではカーター元米大統領が電撃訪朝し、米朝枠組み合意…北朝鮮がひそかにウラン濃縮を進めていた疑いが強まり、枠組み合意は崩壊する。今から見れば、この合意を土台にもっと現実的な対応ができなかったか、との思いは残る。』
北朝鮮も合意した枠組みを一方的に隠れて破ったのは北朝鮮なのに「現実的な対応」ってなんですか…

『2度目のチャンスは昨秋、6者協議が共同声明をまとめた時…だ打開の鍵は米朝協議だったのに、この事態を招いたブッシュ政権の責任は重い。』
対話を拒否したのは北朝鮮。直接交渉ではなく六ヶ国協議のテーブルに戻れ、わがままを言うのではない、と声をかけ続けたのが「事態を招いたブッシュ政権の責任」なんですね。要するに、北朝鮮よりアメリカが悪いんですね。さすがは朝日サマ。

『なぜ北朝鮮は核武装に突き進んだのか。核を持たなかったイラクのフセイン政権の末路は、反面教師として映ったはずだ。経済建設をめぐる韓国との「体制競争」に敗れ、それでもなお体制を生き残らせるために選んだ道なのだろう。』
体制競争ですか。民主主義vs「人民民主主義=個人独裁」とはっきり書けばいいのに。独裁って朝日サマお好きみたいなのですよね。

『安倍首相はきのうの国会答弁で、非核3原則を変えて日本が核を保有することはない、と明確に語った。』
え、そんなこと言ったのですか。明確に語るなど大損なのに。また例によって朝日サマのイヤホンで聴くとこうなるのかも知れないので調べてみます。

『国際社会の中には「次は日本、そして韓国、台湾も」という見方があるだけに、首相がはっきりとそれを否定したのは極めて重要なことだった。』
国際社会って、ひょっとして「中共」サマ一国のことなのでしょうか?

『国連決議だけで問題は解決しないだろう。圧力を加えつつ、出口に導くための外交戦略が欠かせない。安倍首相は制裁に前向きのようだが、どうやって出口にたどり着くのか、展望を語るべきだ。』
圧力+αの部分は、相手との対話に応じて支援せよ、ということでしょうか。太陽政策は韓国ですらもはや誰も相手にしなくなっているのに…

『その意味で、首相の中韓歴訪で小泉時代に崩れた首脳間の信頼回復に糸口が得られたのは幸いだった。過去の反省を踏まえて、米国には改めて建設的な関与を求める。北朝鮮を交渉の場に引きずり出すには避けられないことなのだ。』
中韓の都合で一方的に首脳間の信頼が崩れたのに何が「過去の反省」ですか。今回の北朝鮮暴発は、アメリカと小泉首相が悪い、ということですね。はっきり書きましょう。

以下が結語。
『たとえ不信感がぬぐえない相手であっても、交渉しなければ事態は進まない。』
交渉に応じないのは相手じゃないですかあ…交渉に応じるには金出せって言う相手ですよ、要するに北朝鮮の脅しに屈してまず金を払え、ということですね。
そんなに言うなら朝日サマが朝日サマの責任(つまり、朝日サマがポケットマネーで出せる範囲)で交渉して下さいよう…

| | コメント (8) | トラックバック (2)

2006年10月10日 (火)

政教分離でお祭りに不参加?!

一休み。馬鹿馬鹿しいニュースで笑いましょう。

『奈良・生駒市長:例祭の出席断る 政教分離を理由に』(毎日新聞)
面白い事件ですね。


『奈良県生駒市の山下真(まこと)市長(38)が、8日に往馬(いこま)大社(谷野浩重宮司)で開かれる「往馬の火祭り」への参加を断っていたことが分かった。弁護士でもある山下市長は、理由を「例祭での拝礼と玉ぐし奉納が宗教的活動にあたり、政教分離原則に反する」と説明。鎌倉時代から続く伝統行事だけに祭り関係者から「杓子(しゃくし)定規に考えなくてもいいのに」との声も出る一方、専門家の間でも意見は分かれている。
同大社は「火の神」が宿るとされ、火祭りを毎年10月に開催、約5000人が訪れる。拝殿で神事などがある例祭の他、夕方には、たいまつを持った氏子2人が境内を駆けめぐる火祭り本番がある。02年に市の無形民俗文化財に指定され、保存会も発足した。
山下市長は今年1月に初当選した。保存会の名誉会長は、市長選で山下市長に敗れた中本幸一・前市長が務めている。
山下市長は今年7月に保存会の顧問就任を要請されたが、「政教分離を定めた憲法に反する疑いがある」と断り、今回、同じ理由で火祭りの例祭参加を辞退。夕方の祭り本番についても「個人的な用事がある」として欠席を伝えた。
中本前市長は例年参加していたが、公費は支出していなかった。
奥村文男・大阪国際大教授(憲法学)は「公費を支出するとしたら問題だが、特定の宗教を利用したり圧迫したりする事例とも考えられず、社会的な儀礼として参拝することは問題ない。市長は神経質になっているのでは」と話す。一方、横田耕一・流通経済大教授(憲法学)は「参拝は明らかに政教分離に反する。市長の判断は妥当ではないか」と理解を示している。
保存会の上埜作治会長(69)は「火祭りは市の観光の目玉。市長が先頭に立って盛り上げてほしかった」と話す。』


わははは。そうか、単に出たくなかっただけでしょう。政教分離をわざわざ言ったあたりがミエミエ。こんなの、真面目に反応する方がどうかしてます。

ところで、憲法学の先生って、私もなりたい!たった103条の憲法を論じるだけで尊敬され(?)食えるなんてシアワセ!

それにしても、市長が参拝するくらいで政教分離違反とは…この流通経済大の憲法学のセンセイ、公明党のセンセイ方が学会の行事に参加したら、「明らかに政教分離に反する」と言うのでしょうか。ぜひ聞いてみたい。(根拠をロクに言わずに「明らかに」と使うのは自信のない証拠。)

おまけ…真面目に反応してみました。「真面目に反応する方がどうかしてます」と書いておいてなんだ、と言われそうですが、まあご参考までにどうぞ。


憲法二十条【信教の自由、国の宗教活動の禁止】
1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

何度読んでもすごい条文です
ね。1項と2項はまあ納得できます…2項をよく読ませたい宗教団体は多そう…。問題は3項。厳密に読むと、例えば公立学校で国語や歴史は一切教えられなくなります。
世界史なら「三位一体説」、漢文なら「子曰く、学んで時に之を習う。亦説ばしからずや」、古文なら「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り」と教えた瞬間にキリスト教、儒教、仏教を教えたことになり、立派な「宗教教育」になってしまいます。
教育以外でも、例えば京都の景観を守るために建築を制限する条例があれば、寺社の保護のためであり、即憲法違反です!

それは無茶苦茶。憲法を守って国民は死ね、というのと同じ(そう言った憲法学者が居たと記憶してます)。したがって、憲法解釈として「目的効果説」が出てくるわけです。

この事例の場合、市長が公費を支出したとしても、鎌倉時代から続く伝統文化の保護と観光振興が目的であり、まさかこの宗教
(神道が宗教かどうか不明ですが、宗教と仮定)を強要するとか他の宗教を迫害するとかの目的ではありますまいし、市の普通の住民(プロ市民等は「普通」に非ず)が宗教的に何か感じることもないでしょう。

そりゃあ、何億も出せば市の財政を圧迫するので「特権」にあたるのでしょうが、数十万程度の支出なら常識の範囲内と思います。まして、公費を使わない参拝の何が問題なのか、不思議ですね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年10月 9日 (月)

将軍サマは何を考えているんだ…

今日の北朝鮮の核実験のお陰で、せっかく昼寝でまどろんでいたのに目が覚めてしまい、寝ぼけ頭で不愉快な気分…などと思ったのは連休最後の日でのんびりしていたせい。すぐにのんびり気分は吹き飛びました。酷い話です。世界の迷惑。

それにしても、将軍サマは何を考えていたのでしょうか。安倍氏が首相に成り立てで隠忍自重しているところへの強力な援護射撃、心なしか安倍首相の声に張りが出てきたようです。将軍サマ一番の手下、ノムヒョン君も折角安倍首相が来たら靖國問題などで講釈を垂れてやろうと手ぐすね引いて待ちかまえていたら、それどころではなくなってしまい、大いに困っています。将軍サマが味方を困らせて敵を喜ばせるのは、なにか深い意味があるのでしょうか。核を持ってるから誰にでも売るぞ、という宣伝でしょうか。

アメリカもこの際二国間協議に応じたらいいかも。将軍サマ直々にアメリカに出張って貰うことを条件にしたらいい。きっと拉致されるのを恐れて出てこないでしょうけど、それならもっと非難できます。

いずれにせよ、基地の外のような行動を見ると、やっぱり怖いですね。絵に描いたようななんとかに刃物。うーん…

先日冗談でバリアなどと書きましたが、強力レーザーによる撃ち落としなどはできないのでしょうかねえ。地上に置けばそれくらいの電力供給は可能だと思うのですが…

PS.核実験場の後始末はどうするんでしょうか。何も知らない北朝鮮人民が放射能わんさのところで作業させられるのだろうと思うとぞっとします。自国民を悲惨な目に遭わせるのは将軍サマのお得意ですから…

| | コメント (0) | トラックバック (1)

安倍首相の中共訪問はご挨拶程度か?

各ブログでも当然話題になるはずですが私も一言。

『協力関係発展で一致 日中首脳会談』(SankeiWebより)
『安倍晋三首相は8日午後、政府専用機で北京入りし、人民大会堂で中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相らと会談した。安倍首相は「日中両国は未来志向で戦略的互恵関係を築くべきだ」と強調し、協力関係を発展させる考えで中国側と一致した。北朝鮮の核実験声明については「絶対に容認できない」と述べ、核実験阻止に向け、両国が連携していくことを確認した。靖国神社参拝では、参拝するかどうかは言及しないとした上で「適切に対処する」と述べた。』
要するに、今の段階ではどっちも都合良く取れるようにして議論を先送りしたわけですね。まずはご挨拶、というところでしょう。

『安倍首相は歴史認識について、平成7年の「村山談話」を踏襲する姿勢』
村山談話踏襲ですか…まあ、中共に行った以上、その場で破棄する、とは言えませんが…


『両国の有識者による歴史共同研究を年内に立ち上げることを提案、胡主席も同意した。』
これは無意味。平行線を辿るだけ。

『また、中国側は「政治的障害」として靖国神社参拝自粛を求めたが、安倍首相は「日本の多くの歴代の総理は国のために亡くなった方々に対して哀悼の誠をささげ、平和を願い参拝してきた」と説明し、今後の対応を明言しなかった。』
それにしても中共は失礼です。村山談話踏襲で譲ったのだからここで靖國を出すとは。いつも言うように一歩退いても譲らないわけですけどね。

『また、安倍首相は会談で胡主席と温首相に早期の訪日を招請、両首脳も前向きに検討する考えを示した。』
それはいい。とはいえ、いつのことになるのでしょうか。3月までがいいと思います。

靖國春の例大祭か8月15日以降、また中共がぶつぶつ言い出して関係が悪化するのでしょう。それまでに、自民党内の媚中勢力をあまり刺激しないでおいて力をためておき、参院選に臨む作戦とみました。参院選で勝利を得て初めて遠慮無く動き出そう、というのでしょう。
もっとも、力をためすぎて保守派…声なき多数派(サイレントマジョリティー)…の反発を招いては元も子もない、ということだけは強く主張します。
安倍首相に対して遠慮無く批判はしますが、基本的には私は応援団の一員です。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年10月 8日 (日)

教育再生会議の人選に問題

なめ猫氏からTB頂いた件、教育再生会議の事務局長候補に「ヤンキー母校で吠える」の義家弘介横浜市教育委員は「美しい国へ」で訴えた首相の思いとは全く違う人物というご指摘ですが、調べてみると確かにその通り。酷いもんです。見落としていました。なめ猫氏に感謝。

詳しくは書きません。先ほどのなめ猫氏のTBや
bruckner05氏の記事を見て頂くのが早いかと。

それにしても、いちいちここまで見張らないとすぐに変な奴が出てくるとは、困ったものですねえ。安倍首相は何を考えているのでしょうか。考え方はしっかりしていると思うのですが、頼るべき人物を知らないのでしょうか。
少し前に「もりい」さんという方から「ここは安部シンパの溜まり場ですか?もう少し政治家を見る、まっとうな目をもったほうがいいと思いますが。」というコメントを頂いていますが、保守の期待に応える力を持っていない、という主張だったのでしょうか。

私は明らかに安倍シンパですが、こんな話ばかり続けばたまりません…たまるのはストレスばかり。


思い切って名前を出してみます。教育問題なら、東京女子大学元教授の林道義先生にお願いするのが何より確実、と私は思います。
(林先生勝手に名前を出してすみません。先生の志はよく存じているつもりです。)

| | コメント (5) | トラックバック (1)

安倍首相が朝日サマを喜ばせてどうする…

昨日(10/7)の社説にこんなのがありました。

『安倍政権 ちょっぴり安心した』
まずい、朝日がこんなことを言うとは…

『安倍首相には、さぞかし緊張感に満ちた1週間だったろう。衆参両院での代表質問に続き、初めて一問一答形式で野党と論戦を交わす衆院予算委員会が行われた。
前半の代表質問への答弁には物足りなさもあった。デビュー戦を無難にかわしたかったのか、首相が官僚の用意した答弁原稿をひたすら読み上げる「安全運転」に徹したからだ。』
だから保守派は怒りを抑えるのに苦労するわけですって。

『論戦が熱を帯びたのは、きのうまで2日間の予算委だった。あの手この手で質問が繰り出せる予算委こそ、初の真剣勝負。そんな野党の意気込みは、質問者の顔ぶれに表れた。
民主党から菅直人代表代行、岡田克也元代表らに加え、無所属ながら民主党会派に属する田中真紀子元外相が登場。共産党も志位委員長が質問に立つなど、なうての論客が並んだ。』
見事なくらい反日のオンパレードです。ところで、こんなピーチクパーチクさわぐしか能のない絶望的な人たちが「なうての論客」ですか…反日でもいいけど、もう少し優秀な人たちはいないのでしょうかね。菅氏も昔は鋭かったのに…真紀子氏も、最近の毒舌はつまらん。「軍人・変人・凡人」の頃の冴えはどこに行ったのか。

『テーマは内政、外交に広く及んだが、菅氏らが首相の歴史認識を繰り返し問うたのは当然だろう。
先の大戦を「自存自衛の戦い」と位置づける。日本政府の「謝罪外交」を批判し、歴史教科書の「自虐史観」に修正を求める――。
首相になるまでの安倍氏は、そうした考え方の議員グループなどで中心的な役割を果たしてきたからだ。安倍氏のブレーンには、もっと激しい主張の人々がそろっている。
首相になった安倍氏が、政府の方針としてどんな主張を掲げるのか。政府の歴史認識や基本見解は変更されるのか。多くの国民はそこを注視してきた。
だが、この1週間の安倍氏の答弁は、意外なまでのソフト路線に終始した。安倍氏の従来の主張に期待した人々にとっては、拍子抜けだったかもしれない。不安を抱いた私たちは少し安心した。』
朝日を喜ばしてどうするんですか。

『アジア諸国への「植民地支配と侵略」を謝罪した村山首相談話や、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた河野官房長官談話については、安倍政権でも「受け継ぐ」とはっきりさせた。』
嘘を言ってはいけません。びーちぇさんがテレビで見て『村山談話は今まで「継承してきたことだ」と言い、その上で、未来志向の関係構築を、ということでした。』という表現だったことを鋭く指摘されています。

『政府としての立場と首相個人の見解とは別と受け取れるような言い回しもあったが、「私も含めて」と答え、そこのところを明確にしたのは前進だ。
安倍氏が尊敬する祖父の岸信介元首相を含め、戦争を指導する立場にあった人々に誤りや責任があったことも認めた。』
あ、私はそんなことがあったのですか。これは(皮肉や知らんぷりでなく)どんな表現で仰ったのか正確に知りたいところです。

追記:「一燈照隅」さんで知りましたが、「日本政策研究センター」の「悪意の「誤報」に惑わされるな 安倍首相答弁と「報道」の異様な落差 安倍首相個人が「村山談話」「河野談話」を認めた?」という記事にて事実を記載されています。やっぱりそんなことだろうと思いました。

『まだ持論にこだわる場面もあったものの、これまでの日本政府の歴史認識は基本的に踏み外さないという、安倍政権の慎重さはよく見えた。』
こだわる、とは失礼な。こだわるのは「つまらないこと」に対しての話。持論はつまらない取るに足りないことでしょうか。朝日様のご意見以外はすべてそうなんでしょうね。

『ただ、中川昭一政調会長や、首相官邸のスタッフに議員グループ時代の同僚を登用し、教育改革などに取り組む態勢を敷いている。どんな方向を打ち出すか、注目していきたい。
首相になるまでの政治経験が浅かった安倍氏にとって、この1週間は戦後政治の積み重ねを実感する大変な学習期間だったに違いない。次は、中韓訪問という外交の初舞台が待ち受けている。』
さあこれさえ終えてしまえば…なんで首相が中韓訪問に「こだわった」のか真意はわかりませんが、持論を通して頂けるようにお願いしたいと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年10月 7日 (土)

民主党岡田氏に感謝?!

安倍首相『いわゆる「A級戦犯」について、「国内法的に、戦争犯罪人ではない」と明言』
やっと(保守派から見て)真っ当な答弁をなさいました。岡田氏のしつこさに堪忍袋の緒が切れたのでしょうか。我慢して村山談話・河野談話を踏襲するとも受け取れる答弁をしていたため保守派からは反発されており、これ以上譲ったら保守派から見放されるのは確実、よくぞ踏みとどまってくれました。その点で、この答弁を引き出した岡田氏に感謝。

『「A級、犯罪人ではない」 首相、小泉答弁を“修正”』(SankeiWebより)
『安倍晋三首相は6日の衆院予算委員会で、極東国際軍事裁判(東京裁判)で裁かれたいわゆる「A級戦犯」について、「国内法的に、戦争犯罪人ではない」と明言した。「戦争犯罪人だという認識がある」と答弁した小泉純一郎前首相の見解を修正した形だ。首相は、就任前は否定的だった「村山談話」や「河野談話」について、国会論戦で「政府として受け継いでいる」と述べるなど持論を封印していたが、ようやく「安倍色」が出た形だ。(阿比留瑠比)
岡田克也・民主党元代表「占領下において東京裁判の結果を受け入れたわけだから、国内法に優先する。(A級戦犯は)日本における犯罪者と言わざるを得ない」
首相「法律によって裁かれていないにもかかわらず、首相として、政府として、この人が犯罪者だというべきではないのは当然のことだ」
6日の予算委で、岡田氏はA級戦犯や東京裁判について首相を追及したが、首相も譲らず、激しい論戦となった。
岡田氏は、小泉答弁を引用してA級戦犯を戦争犯罪人だと認めるように執拗に迫ったが、首相は「A級戦犯とされた重光葵元外相はその後、勲一等を授けられている。犯罪人ならばそういったことは起こりえない」と反論。さらに「(法なくして罪なしとする)罪刑法定主義上、そういう人たちに対して犯罪人であるということ自体、おかしい」と語気を強めた。
A級戦犯として有罪判決を受けた人物では、重光氏(禁固刑7年)のほか賀屋興宣氏(終身禁固刑)も釈放後、法相に就任している。
民主党内も、野田佳彦元国対委員長が自身のホームページで「刑罰が終了した時点で受刑者の罪は消失するというのが近代法の理念である。すでに『A級戦犯』として絞首刑になっている7人の人々も同様に解するのが自然だ」としており、意見が割れている。
岡田氏がサンフランシスコ講和条約や日本が東京裁判を受け入れたことを「A級戦犯は戦争犯罪人」の論拠としたことに対しても、首相は次のように反論した。
「国際法の一般的な解釈においては、講和条約が結ばれた段階で戦争裁判の効力は未来に向かって失う」
戦犯の位置づけでは、昭和26年11月に当時の大橋武夫法務総裁(現在の法相)も参院法務委で「国内法においてはあくまで犯罪者ではない」と述べている。
首相は、これまでの国会論戦で、さきの大戦への認識や慰安婦問題でこれまでの政府見解を踏襲する考えを表明し、自民党内の保守派を失望させている。これは「中国訪問を控えて歴史認識について踏み込んだ発言をするのは無理」(周辺)との事情があるためだが、A級戦犯に対する認識で小泉前首相の発言を踏襲した場合、靖国問題への波及は必至とあって持論を展開したようだ。』


岡田氏がどのような思想信条を持っているのか知りませんし知ったことではありませんが、日本人の健康を考えてた~くさん中共野菜を輸入している有難い「イオン」の名誉会長をお父上に、社長を兄上に持つだけに、コテコテ中共寄りの発言をなさるのは誤解の元ではないのでしょうか。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2006年10月 6日 (金)

中秋の名月は涙雨…

旧暦八月十五日、中秋の名月。東京は雨。

中秋の名月には屋外のそば屋さんで徳利を傾けながら月に魂を抜かれて呆然としたいところでしたが、雨では...

昨日42歳の誕生日を迎えためぐみさんが涙雨を降らしているのでしょうか、などというのんびりした雨ではありません。悲しみというより激怒の雨です。

私たちが泣いていてもめぐみさんも他の拉致された方々も戻ってきませんし、核実験を止めることもできません。みなさんも、ぜひ、なにかできることを。

今日私が行ったささやかなこと

昨日に続きブログの記事にした。「蒼折」をやりながら拉致問題解決を祈った。

<安倍首相にメール・葉書を>
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。

http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html

葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿

Soki
ブルーリボン運動のおさけ
蒼折


やわらかで美味しいおさけ、冷やして頂くのがおすすめ(※)
ブルーリボン運動を展開するR-NETへの支援になります。
(販売元へはR-NETのサイトから)

※のんべは燗にもしてみましたが、日向燗でも人肌でもいまひとつでした。無謀な挑戦…純米の中吟クラスは燗にすると香りが立っていいのですが、これは燗にはやわらかすぎた…日向燗、人肌の意味はここを参照。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 5日 (木)

今日はめぐみさん42歳の誕生日

今日は横田めぐみさんの42歳の誕生日、ご家族と関係の方々で誕生パーティーもなさったそうです。まだ日本に帰ってこられないこと、悲しむしかありません。北朝鮮は謝って家族を帰すどころか、核実験をやると騒ぐ。すごい国です。

なんとしてもご家族がご健在のうちに帰国してほしい。私に大したことができるわけではありませんが、せめてブログで主張し続けます。

PS.11月に横田さんご家族の映画が封切られるので、見に行こうと思っています。この映画を一人でも多くの人が見に行くことも、将軍サマへのプレッシャーになるでしょう。
(当初asahi.comの記事を引用したけどちょっと気になる部分があり、差替ました。)

都内でめぐみさん映画試写会 横田夫妻「拉致の再認識を」(SankeiWebより)

北朝鮮による横田めぐみさん拉致をテーマにした米国ドキュメンタリー映画の日本版「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」の完成披露試写会が、めぐみさんの42歳の誕生日に当たる5日、東京都内で開かれ、出席した両親の横田滋さん(73)と早紀江さん(70)は「この映画で拉致問題を再認識してほしい」と観客に訴えた。
上映に先立ち、横田さん夫妻は監督のクリス・シェリダンさん(37)、パティ・キムさん(36)夫妻と壇上でそろってあいさつ。早紀江さんは「めぐみのことを通して、拉致という重要な問題をはっきり表してくれた素晴らしい映画。何よりの誕生日祝いと思って喜んでいる」と述べた。
作品は、1977年11月、新潟市内で下校中に消息を絶った中学1年のめぐみさん失跡が、北朝鮮による拉致と判明するまでの横田さん夫妻ら拉致被害者家族の動きを克明に追っている。
11月25日に東京、大阪、新潟など国内約20カ所で公開され、順次、全国に拡大する。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

敬語の分類を増やすなどとんでもない

『敬語、「美化語」など加え5分類に 謙譲語は2分割』産経新聞より)
『文化審議会国語分科会の敬語小委員会は2日、一般的に「尊敬・謙譲・丁寧」と3分類されている敬語の分類法を5分類にする指針案をまとめた。3分類では丁寧語とされた「お料理」など上品さを表すための言葉は「美化語」として分類し区別。謙譲語は性質により2種類に分割する。
美化語は、「です、ます」などとともに丁寧語の一種とされるが、既に独立した種類として扱い「4分類」としている学校教科書もある。新たな指針は敬語の性質を厳密に分類することで、使い方の混乱を防ぐのが狙い。しかし、複雑な分類でさらに混乱を招く恐れもあり、教育内容などに定着するかどうかは不透明だ。
指針案では、聞き手に上品な印象を与えるために使われる「お酒」「お化粧」などの言葉を美化語として丁寧語と区別。謙譲語については、(1)「伺う」「申し上げる」など動作の対象となる相手への敬意を表す「謙譲語I」(2)「申す」のように自分の動作などを丁重に表現する「謙譲語II(丁重語)」―に分けている。』

ややこしい。私は反対です。相手への敬意を表す「謙譲語I」と自分の動作などを丁重に表現する「謙譲語II(丁重語)」に分けるなど意味ありません。「謙譲語II」を使うときは相手を想定しているはず。独り言で「私は酔っぱらっていると申した」とは言わないでしょう。

みなさまご存じの通り、日本語の敬語は相対敬語。本人、相手、仮想の相手、さらには第三者を含めた建前の立場を考えながら使うわけです。真っ当な会社の役職員は(役員でも新入社員でも)、ただ迷惑なだけの零細会社の傲慢な奴から電話がかかってきたら、「挑戦甚眠会社様の症群様でいらっしゃいますか。いつもお世話になっております。社長の亜部も、常々御社には家族ぐるみでまことにお世話になっており足を向けては眠れません、と申しておりました。」などと心にもない敬意を表しながら話します。

教育現場では、分類をややこしくして混乱させるより、想像力を働かせながら話す練習をさせるべきではないでしょうか。もっとも、国旗国歌より自分の思想の方がずっと偉い、つまり常に自分が一番偉いと思っていらっしゃるセンセイ方は、絶対敬語しか教えられないかも?!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年10月 4日 (水)

日本は核兵器を持てるのか

物騒な表題ですが、考えておくことは必要でしょう。

北朝鮮がまた騒いでいます。困ったもんですが、ついに北朝鮮の回し者とも言われるノムヒョン君ですら批判を始めました。将軍サマはさぞかしびっくりなさっているでしょう。もちろん中共はバリバリの核保有国。近くにある国は本当に頭が痛い。

では、日本が北朝鮮や中共に対抗して核を持つことができるのか。国内世論やら世界的な批判やらの問題はありますのでまず無理でしょうが、仮に政府が核拡散防止条約を抜けて核保有を断固決断したとします。日本の科学技術をもってすれば作ることは容易に可能でしょう。

しかし、核を持っても、それを周りの国が認識してくれない限り、核を持ったことにはならない。核はまず使えない兵器です。どうやって知らしめたらいいかというと、北朝鮮ではありませんが、核実験するしかない。

で、どこを核実験場にするのか。核実験に使える広大な場所など、寡聞にして日本にあるとは聞きません。地下でも同じ。下手に断層を傷つけたら大変なことになるかも知れない。北朝鮮も狭い国だけど、なにせ独裁国家、いざとなれば広い面積を確保することも可能かも。でも日本でそんなことができるはずもない。南鳥島なら無人島だからその地下でそろっとやる?国内だけでなく世界中から環境破壊だと批判の嵐になることが確実です。最初から臨界前核実験ではやったことにならないでしょう。それだって、リスクを考えれば、核実験場でやるしかないわけです。

日本が核を持つべきなのかどうかと言われたら、平和のためには持つこともやむを得ないと思います。自主防衛のため、抑止力を保持すべきです。しかし、どうやるのか。核実験場が持てるのか。アメリカに貸してもらえればいいのでしょうが、アメリカだって日本を仮想敵国と全く考えていない、なんてことはあり得ないわけで、それも不可能でしょう。

当面実施すべきことは、非核三原則の撤廃。アメリカ軍に持ち込ませるしかないでしょうね。そして、核兵器を無力化させるような未来兵器…バリアなんて言うとマンガの読み過ぎと批判されそうですが…を考えるしかないのでしょうか。うーん、非現実的な意見、どうしていいのかわかりません…

| | コメント (9) | トラックバック (3)

日本政府は坂下船長と故・盛田船員のご遺族に謝罪せよ

『坂下船長が領海侵犯・密漁否定…盛田さんの遺影に謝罪』読売新聞より)
『ロシア国境警備隊に銃撃・拿捕(だほ)された北海道根室市の「第31吉進丸」の坂下登船長(59)は3日、ロシアでの裁判の供述を一転、「領海侵犯」と「密漁」を否定した。
坂下船長は罰金と損害賠償合わせて約50万ルーブル(約220万円)を納めた後、根室市に戻り(一部略)
坂下船長は冒頭、「国民の皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ない」と顔を紅潮させながら陳謝。親類でもある甲板員、盛田光広さん(当時35歳)の死について「一生謝罪しても許されることではない。ただ、無防備な漁船員を撃つのはあってはならないこと。ロシア政府に怒りを持っている」と語った。
坂下船長によると、銃撃は、事前に照明弾や停船命令のない突然のものだった。左後方から「パパパン」と銃声がすると、直後に盛田さんは血を流していたという。』

「領海」侵犯で拿捕された坂下船長、結局自力で金を払って帰還なさいました。部下を殺され、船を盗られ、金もふんだくられた坂下船長。仮に「領海」侵犯したとしても、日本の立場ではそれは侵犯でもなんでもない日本の領海内の話。丸腰の船に銃乱射など、許される話ではありません。

日本の主張では日本の領海内のこと。そこで、ロシア政府により日本人が虐殺・拉致され、船と金を強奪された、ということです。
これについて日本政府は最初こそ威勢良かったけど、武部幹事長(当時)が乗り込んだと噂されていたのに結局このありさま。既に北方領土返還は諦めましたよ、あそこはロシアの領土ですよ、と世界に宣言したに等しい。

日本政府はもうこの話にさわりたくないのか。それでは北方領土返還などと言うべきでない。

日本政府は、ロシアに対して船と金の返還、当局による謝罪、そして北方領土問題の国際司法裁判所への提訴同意を強く要求すべきで、それを世界に対してしつこく発信していく必要があります。そして、坂下船長と故・盛田船員のご遺族に対し、日本政府がロシア政府に成り代わって謝罪・賠償すべきです。そしてロシアに対して求償請求すべき。

なお、このご両者への賠償には、税金でなく、自民党と政府関係者、そして外務省ロシアスクール関係者のポケットマネーとは言いませんが、現在の予算枠の中で(機密費など)捻出すべきであることも追記します。はっきり言って仕事をしていない(そうとしか見えない)のだから、その責任を国民に転嫁する(新たな税金を使う)べきでない、という趣旨です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 3日 (火)

安倍首相が中共訪問とは本当か?

安倍首相が今月8日に中共を訪問するらしい。新聞によっては、村山談話の立場を維持することを発表するとか。なんでしょうか、これ。
(翌朝追記)すんません、既に村山談話踏襲は代表質問で発表していますね、失礼しました。とよあしはらさん、TB有り難うございます。
→再度追記:かついちさんのブログで、びーちぇさんが『村山談話は今まで「継承してきたことだ」と言い、その上で、未来志向の関係構築をということでした。』と指摘されています。踏襲とは言えないのですね。やっぱり二次ソース(又聞き、と訳したい)はあてにならん。しかし、各新聞が踏襲と報道し、それが既成事実化するのが一番怖いので、官邸は反論すべきですね。

(さらに追記)河野談話も踏襲するそうですね。悔しそうにしているそうですが、そりゃあそうだ、悔しいでしょう。

今は中共に行く時期ではなく、まずはブッシュ大統領と個人的関係を深めるべきなのでは。アメリカのポチなどと言う人もいるのでしょうが、安保条約を結んでいる以上、まずはそれが最初でしょう。そして、村山談話を即刻破棄することが必要です。


ところで、村山談話ってご存じですか。

---------------------
平成7年8月15日
先の大戦が終わりを告げてから、50年の歳月が流れました。今、あらためて、あの戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いを馳せるとき、万感胸に迫るものがあります。
敗戦後、日本は、あの焼け野原から、幾多の困難を乗りこえて、今日の平和と繁栄を築いてまいりました。このことは私たちの誇りであり、そのために注がれた国民の皆様1人1人の英知とたゆみない努力に、私は心から敬意の念を表わすものであります。ここに至るまで、米国をはじめ、世界の国々から寄せられた支援と協力に対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、アジア太平洋近隣諸国、米国、さらには欧州諸国との間に今日のような友好関係を築き上げるに至ったことを、心から喜びたいと思います。
平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすればこの平和の尊さ、有難さを忘れがちになります。私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります。
いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。
「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。
-------------------

なんですか、これは。日本が大東亜戦争で一方的に悪いと言っているわけです。先人に対する敬意も何もない。植民地支配というと収奪したみたいだけど、どれだけ日本は併合した朝鮮半島のために出費して、民度を高めたことか。日本は核を持っていないのに「核不拡散」などと言うのはおかしい。
とにかく、こんな日本の恥を継承するなどとんでもない話です。安倍首相、なんだかおかしい。安倍首相のまわりの連中がおかしな話を新聞に流しているだけだとは思いますが…ちょっと心配。

今日はこの辺で。

(追記)おまけ。河野談話。
----------------
従軍慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話全文(1997/8/4)
いわゆる従軍慰安婦問題については、政府は、一昨年(九五年)十二月より、調査を進めて来たが、今般その結果がまとまったので発表することとした。
 今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。
なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。
いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。
政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。また、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかということについては、有識者のご意見なども徽しつつ、今後とも真剣に検討すべきものと考える。
われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。

------------------
なんだこりゃ。事実に反することをいつまで踏襲するんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

香しいコメントを頂いて有難い限り

gorumoさんのコメント、実に素敵でした。

安倍首相の所信表明演説を批判した記事
(首相の言葉)ニートやフリーター
  ↓
(私の意見)ニートとは何かわからん。」
に対して、
---------
ニートも分からんのかい。
勉強しなおせ。
投稿 gorumo | 2006/10/02 17:35:58
---------

実に厳しい素敵なお言葉。私には怖くてこういう書き方はとてもできません。gorumuさん、きっと「ニート」の定義、歴史などについてとても詳しくご存じで、こういうコメントをなさったのでしょう。

実は私も本ブログで何度か「ニート」という言葉を使っています。「真の少子化対策」などで、いわゆる日本で使われている玄田有史氏の定義を想定しながらのことですが、本当は定義のはっきりしない言葉は使うべきではありません。しかしまあ、気楽なブログのことですから、よしとしよう、という判断です。(定義の中身はここでは述べません)

しかし、首相の所信表明演説は違います。できるだけわかりやすい言葉で思うところを正確に伝えるべきものです。
おぼろげな記憶では、イギリスで使われた原義と、玄田有史氏の定義では、ニートの数は倍以上の差になります。厚生労働省の委員を務めた小杉礼子氏も玄田有史氏に影響されたとみえ、同じような定義で発言し、その定義が一般化してしまいました。そして、本田由紀氏がベストセラー「ニートって言うな!」で批判なさっています。曖昧極まりない言葉です。首相がどのような意図で使ったのか、私にはわかりません。

靖國に参拝するかどうか、という部分について外交上の配慮から曖昧にするのはまだわからんでもないですが、所信表明演説で曖昧な言葉を連発し、よくわからん演説になってしまったのはまことに残念なことでした。役人の作る文書は、後で言質を取られないようにどうにでも取れるのが最高だそうですが、それに近い。政治家の言葉としてはふさわしくありませんでした。

繰り返しになりますが、その部分の私の意見に対し、gorumu氏は殆ど悪口雑言に近い厳しいお言葉を投げかけています。きっとgorumu氏は余程ニートについてお詳しいのでしょう。ぜひご意見を伺いたいものです。ニートに関する議論は、本ブログとはちょっとテーマが異なる(少子化を論じる上での関連ではある)ので、深入りしないつもりではありますが…

また、万が一にもそのようなことはないと信じておりますが、このようなニートについて語る上ではごく当たり前のことを知らず悪口雑言を浴びせかけたとしたら…それは「ネチケット」違反(もはや死語か?)でしょう。とても素敵な反面教師、です。

今日、ブログネタがなくて困っていたところで、とても香しいコメントを頂いたことはまことに有難いことでした。(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年10月 2日 (月)

10/3の1:00~15:00コメント・TB受付不可

10月3日の深夜1時から15時まで、コメント・TB不可になります。

みなさまにはご迷惑をおかけしますが、またしてもココログのメンテナンス。困ったもんだ…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

博士の独り言、再始動

博士のランダムノート」および「博士の独り言iza版」にて、何者かに消去されてしまった「博士の独り言」が再始動するということです。

慶賀の至りではありますが、まだ敵がうごめいていることはまず間違いないでしょう。また、gooは非常に脆弱であるというてっく氏の指摘もありますので、どうか慎重になさって下さい。

10/3追記1:当ブログの「お気に入り」の欄に、博士のブログをまとめた枠を作りました。

10/3追記2.
今回の削除事件で各方面から博士に対して圧倒的支持が寄せられました(やや暴走気味だった感じのところもありますが…)。有名人気ブログの毒吐き@てっくさんや一燈照隅さんでも、削除されていた博士の記事を転載なさいました。ブログを不法にも削除した結果がこれです。先日、言論封殺の代償は高くつく(要旨:中共・創価を犯人と断定するつもりはないが、犯人と疑われたため、中共・創価および媚中派・公明党への支持はがた落ちする)という記事を載せましたが、博士の言論に対する支持も確実に広がりましたので、言論封殺者は歯ぎしりしていることでしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

初秋のハイキングにて

本稿は小生の気分転換。殺伐とした話題や、私には難しい話題が多く、混乱気味です。自分で取り上げて置いてぼやくのもなんですが、こういうときはのんびり話題もいいかと。

黒猫じゃじゃさん田園と里山の写真を見ていたら、森林浴への欲求絶ちがたくなり、高尾山に行って来ました。山道を散歩していい空気を吸うとほっとします。帰りにはそば屋で一杯がまた最高。

小仏峠~高尾山、秋の始まりがいっぱい。
まことにつたない写真ですんません。

Takao_susuki Takaosan_azami
Takao_higanbana






おまけ。近所でみかけた白い彼岸花。
Siro_higanbana

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年10月 1日 (日)

秋の運動会はいいものです、けど…

秋は運動会。子供達が嬉しそうに走り回るのを見るのは親として実にいいもんです。ひたすらビデオ係になっている父親も多く、少しは自分の目で見たらどうだ…という気もしますが、まあそれは目くじら立てるほどでもない。
お日様にあたりながらお母さんが作ったお弁当を家族で食べる光景、これもまた家族のひとこまです。昔から野外で弁当を食べるのは日本の大切な食文化ですが、これは最後の砦かもしれません。

でも、やっぱり変なのはジェンダーフリー。
騎馬戦(帽子取り)を男女混合でやるのはどう考えてもやめてほしい。男女混合と言っても、各騎馬は男女別なのでまだましでしたが…(※)
男女混合の徒競走も男女別にすべきと思うけど、まだ許容範囲かも知れません。

小学生とはいえ高学年、男女で取っ組み合いなど実にめでたくない話。幼稚園や小学校低学年ならかわいいけど。
小学高学年は、男の子はまだ子供だけど女の子は大きく、ずっとませています。女の子が割り切って本気を出すと、背の高さや手の長さの差で男の子が勝てない、というのも男の子が自信をなくすもと。

やっぱり、ジェンダーフリーは困ります。学校に申し入れておかないと。

(※)かみさんは全然違和感ない、と言ってました。かみさんはジェンダーフリー派ではなく、どちらかと言えば保守です。趣旨は、6年生はまだ子供、ジェンダーフリーもなにもないということで、もし中学生だったらどう思う?と聞いたらやはり断固反対だそうです。学校もそういう感覚なのかも知れません。難しいところです。

Undoukai運動会のひとこま、棒引き。
転けるのも、また楽し。

| | コメント (15) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »