安倍新首相への期待:憲法改正
安倍新首相に期待するところは、大きく言って、憲法改正、教育改革、真の保守政党への脱皮(まず公明との連立解消)、中韓以外との外交(これは私の大苦手な分野、マルコおいちゃんさんが詳しい)、そしてもちろん拉致事件の解決。
教育改革と公明との連立解消の話はさわりの部分だけ既に触れました。今回は憲法改正について、論点が実に多いのでごく簡単にさわりのみ触れます。
ぱっと思いつくレベルでこれくらいあります。まずは前文、9条(戦争放棄)、96条(改正)の改正を行う必要があるわけですが、その後もよく議論して継続的に改正を行っていくべきです。
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<前文>
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」などということが現実離れしているのはご存じの通りです。この前文は、日本の伝統と文化を大切にする、という根本精神に則り、全面書き換えが必要。例えば曾野綾子氏に依頼したいところ。
<第一章 天皇(第1~8条)>
・天皇の地位が「日本国民の総意」だけでなく、「日本の永年の伝統」に基づくことの明記
・皇位が男系男子で継承されることの明記
・皇室典範は「国会の議決」でなく「皇室会議の議決」に変更
・「伝統的祭祀を行うこと」の条項を国事行為とは別に設け、「内閣の助言と承認」ではなく「皇室会議の承認」に変更
・第7条4項「国会議員の総選挙の施行を公示」→衆議院議員の総選挙
・皇室財産の譲渡、譲受については国会の議決ではなく「皇室会議の承認」に変更
<追加の章>
・国旗国歌の章追加、国旗国歌が日の丸、君が代の条文追加
<第二章 戦争の放棄(第9条)>
・自衛権、自衛隊の明記
・国民を守るため、非常時の記載(コンティンジェンシー)
・軍事裁判所の設置
<第三章 国民の権利及び義務(第10~40条)>
・権利暴走の防止条項の明記(現在でも「公共の福祉」による歯止めはある)
・家族の尊重条項の追加
<第六章 司法(第76~82条)>
・特別裁判所の軍事裁判所例外条項
・裁判官の任期の短期化(10年は長い)
・給与減額不可項目の見直し
・国民審査の見直し(形骸化)
・裁判員制度(をもし行うならその)明記
<第七章 財政(第83~91条)>
・皇室財産がすべて国に属する、という部分の修正
・公金利用制限についての見直し(私学助成金などは明らかに現行憲法違反)
<第九章 改正(第96条)>
・衆参両院で2/3、国民投票で過半数は厳しすぎる。衆参両院で過半数+国民投票で充分。
<第十章 最高法規(第97~99条)>
・憲法と国際条約の優先順位が矛盾
以下、思いつかなかった章、参議院の廃止はあえて言いません。
<第四章 国会(第41~64条)>
<第五章 内閣(第65~75条)>
<第八章 地方自治(第92~95条)>
既に条文の意味がなくなっている章
<第十一章 補足(第100~103条)>
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コメント
憲法の前文については、この前自民党から出された試案は私は大反対。あんな味気ない前文だったら憲法はそのままでいいと思ったくらい嫌いです。「象徴天皇制はこれを維持する」この一文でむかつきました(笑)全体的に簡単すぎて主義や主張、歴史・伝統・文化を表す文章になっていない。とにかくあれは全面書き直しすべき。
第1章の<天皇>の条項。私も「国民の総意」だけでなく「日本の長年の伝統」に基づくものとし、「日本が日本たらしめるゆえん」つまり「日本国および日本国民たることを保障しうる立場」であることも明記すべきだと思います。天皇の他に、日本が日本である保障をしてくれる存在はないからです。あとの条項についてもおおむねこの記事に書かれているとおりでよろしいのではないかと思いました。私もちょっと考えてみようと思います。
投稿: かついち | 2006年9月29日 (金) 08時29分
かついちさま
賛成。あの試案には私も反対です。
民主主義の大いなる欠陥は、同時代人の意見のみが重視されて、先祖や子孫に対する配慮がなくなりやすいこと。そこから、伝統の軽視、子孫への借金つけ回しなどが起こります。まさに現代日本。せめて憲法では、そういう点に配慮してほしいですね。
投稿: 練馬のんべ | 2006年9月29日 (金) 21時01分
「歯磨きは、イチゴ味」さまからTB頂きましたが、当ブログとはなんら関係のない内容(宝くじのNUMBERSを当てるマニュアル?)ですので削除します。ご了解下さい。
投稿: 練馬のんべ | 2006年10月 1日 (日) 17時53分