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2006年9月20日 (水)

政府はロシアに拉致された船長を救え

『ロシアに銃撃、拿捕された北海道のカニ漁船、第31吉進丸の坂下登船長の弁護人は18日、船長が21日の初公判で起訴事実を全面的に認め、同日中に罰金刑の判決が言い渡される公算が大きいと述べた。』(産経WEBより)

実にひどい話。国が殺人と拉致を敢行し、帰りたいなら罪を認めて金払え…とは。そりゃあ、他国政府の脅しに拉致されている個人が屈するのは仕方ないでしょう。

日本政府も最初は威勢良かったけどすっかり尻すぼみの感。自国の領海で漁をしていて他国の政府に殺されたり拉致されたことは、主権の侵害そのものなのに、政府にはその意識はないのでしょうか。

日本政府・外務省は、再度ロシア側に陳謝、解放、賠償を要求すべき。もしそれができないのなら自国民を他国から保護するという国として最も基本的なことが全くできていないことになります。

不法占拠されているのが現実で、そんな要求は通じないでしょう。しかし、要求を突きつけていくことなしで、日本の領土であることの主張をしていることになるのでしょうか。有耶無耶にすませたら、それは不法占拠を認めるようなものです。
JETRO理事長は認めているようですが(蓮さんの記事)。

繰り返します。政府には自国の領土・領海では国民の保護を行う義務がありますし、犯罪者を逮捕する義務があります。
船長および遺族は、賠償を求めて日本政府を訴えたらどうでしょうか。政府の不作為、不法行為により犠牲になったわけですから。

参考:憲法第17条
「何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。」

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