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2006年8月10日 (木)

「靖国メモ」は公開しない限り謎

今月の文藝春秋は買っても損はないかも。まだ見出しをざっと見ただけですが、結構読むところが多いようです。安部官房長官へのインタビューもあるし、芥川賞作品も全文載っているし。

しかし『昭和天皇「靖国メモ」未公開部分の核心』はあまり面白くないなあ。結局断片的な部分を都合良く説明しただけ、という感じがします。松平宮司に対する議論もほとんど個人攻撃。

秦氏「私は靖国メモだけを見て真贋を判断したのではないんです。日経新聞が発表した範囲よりも、もっと全般を幅広く見て、その上で、信頼性の高い史料だと判断しています。」半藤氏「私も同じです。」半藤氏「未公開部分も含めて、ここで検証していきましょう」秦氏「我々も、昭和天皇の発言として高い信頼性があるとコメントした以上、責任がありますからね」などと言われたところで、こちらとしては判断不可能です。これをみただけでは、ははあ、ご高説有り難うございます、としか言いようがない。

これでは埒があきません。本来公開すべきではなかったものを中途半端に公開するなど最悪のやり方、もはや日経新聞は公開するしかありません。公開を要求するネット署名はこちら

ところで、秦氏は「(松平宮司の前の)筑波宮司は、昭和40年に突然、「鎮霊社」という小さな社を靖國神社の境内につくります。ここには、白虎隊や西郷隆盛から、湾岸戦争の外国人犠牲者まで、とにかく靖國神社には入っていない内外の戦没者の霊を祀ることにした。実はこの「鎮霊社」のなかに、A級戦犯を加えたんです。当時の靖國神社の神職の証言ですから、間違いない。筑波さんとしてはそれで済ませるつもりだったのでしょう。」と語っています。なお、鎮霊社は一般公開されていないはず。

もし事実とすれば、鎮霊社に祀ったいわゆる「A級戦犯」の霊はそちらから本殿に引越なさったのでしょうか?一種の「分祀」?それとも鎮霊社にもまだいらっしゃるのかな?この辺のことは詳しい方に聞きたいところです。

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