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2006年8月18日 (金)

加藤紘一氏にお見舞い申し上げます

ご実家が放火で全焼なさったということ、お見舞い申し上げます。暴力で言論を封じ込めようというのは許せないことです。これを「卑怯」といいます。

そりゃあ、加藤紘一氏の(この、紘一というお名前は、八紘一宇と関係あるのでしょうか?)靖國に対する批判や、谷垣氏に対する冷たい態度などは許せないと思っています。加藤の乱もなさけなかったし。

しかし、言論の自由が保障されている国で、テロはないでしょう。昔なら発表手段はそれこそ右翼の街宣車に乗るしかなかったかも知れませんが、今はネットで持論を開示し、必要とあれば各所にトラックバックすればそれなりに読まれます。同じような意見を持った人もいるのでそこにコメントして主張することもできます。

驚いたのはこのテロを支持する人たちが少なからずいること。戦争もテロも最終手段だということを知らないのでしょうか。

最後の手段という意味は、例えば、チェチェンの大虐殺のように、家族も同僚も殺されて反論も許されない、などとなったら、もはや狂うしかありません。チェチェンからテロリストが大量生産されるのは、許されないことながら、理解できなくもないわけです。テロは許されないことですが、理解できないわけではありません。日本でも、例えば本村洋氏の場合、妻子を殺した犯人に対する刑が1審2審で無期懲役でお茶を濁されました。もしそこで刑が確定していたら、懲役から出てきた犯人を本村氏が殺しても理解されるでしょう。最高裁で差し戻し判決が出て死刑確実なので、本村氏が殺人犯になる可能性はほぼなくなりました。

それに、加藤氏がテロの対象になるほどの悪人でしょうか。失礼ながら、もはや過去の人では。それだけの悪人だったらとっくの昔に総理大臣になっていたことでしょう。

言論で上手く批判できないなら、せいぜい生卵でもぶつけて騒ぎを起こす程度にしておきましょう。それでも国民に意味は十分に伝わるはずです。

加藤氏には心よりお見舞い申し上げます。テロなどに負けず、ぜひ自説を曲げずに発表し続けてください。媚中などと猛烈に批判する人が多い(私もその1人)でしょうが、自分の信ずるところを発表して言論で批判されるのは本望だと思いますので。

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