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2006年5月18日 (木)

真の少子化対策

たまたま見た「日経ネットアイ・プロの目」に少子化対策としてこんなのが載ってました。少子化を考える上でちょうどいい素材なのでまな板に載せます。

『重要なのは、国民の意識転換、とりわけ父親の子育てへの距離を縮める』
なんのことかと思えば…

『育児休暇を言い出された経営者や同僚は、決して嫌な顔をしないで、喜んで受け入れる。同国の男性の育児休暇取得率は80%に達しており』
『スウェーデンでは、生後13カ月までは親が面倒をみて、その後は保育園』
『育児休暇は最長1年半、そのうち60日は父親に割り当てられていて、母親がこれを奪ってはならない』
『数字面から圧倒的に開きがあるのは婚外出産数だ。』
さすが進んでいるお国ですね、と感心してくれというのでしょうか。

素直な疑問
・父親の育児休業制度とは、少子化対策ではなく、母親働かせよう対策?
・婚外出産が多いから進んでいる、というのは、フリーセックスの勧め?

要するに、両親+子供という家族の基本形(※)(「古い因習に囚われた制度」とでも言うのでしょう)をぶっこわせば少子化は防げる、ってことみたいですね。どうもこういう「識者」が多い…多分少子化担当大臣もそうでは…ので困ります。ジェンダーフリー論者と経済界の利害が一致してこういう論説になるわけです。家族破壊を進めれば少子化どころか国の形がぼろぼろになるのは見えています。

少子化対策のその正反対で、要するに「家族がいちばん」です。まず若い男女を結婚させること。
その1。若い男性に経済力を持たせ家族をなんとか養えるようにすることです。
その2。結婚への欲求を持たせること。性道徳を向上させ、未婚の男女はSEXはしてはならない、という観念を一般化させることです。
なんちゅう古い観念の持ち主、と言われそうですが、少子化対策とはこういうことです。それが嫌なら少子化などと騒ぐべきではありません。

その1の理由。有能な女性を安い給料で働かせたい、というのが経済界の本音。そのために子育てを外注化し、その外注費用は国が福祉費用として払え、ということです。経済界に対して間接的に国が補助しなさい、というわけです。さらに、フェミと日教組と経済界の利害が一致した結果、「女性は働くのが自己実現の道、専業主婦など唾棄すべきパラサイト」などという洗脳教育を行っているわけです。
女性が必要以上に労働力になった結果、若い男性と競合し、若い男性の給与水準が抑制され結婚できなくなり、少子化が進んでいる、ということになります。
もちろん、働くことに生き甲斐を見いだしている女性が働くことは大いに結構なことです。しかし、子育てに専念したい女性を批判したり煽ったり、また不利な制度にしたりして働かせるのは犯罪に近い話で、その結果が正社員の雇用抑制とニート・フリーターの増加です。若い男性が十分な職に着き、安心して結婚し子育てが出来る環境にすることが少子化防止の最大の策です。ニート・フリーターを批判する経済界や政界のお偉方はこういう当たり前のことを理解しているのでしょうかね。

その2は言うまでもない話です。結婚しなくてもSEXの相手に困らないのですから。これは教育に加えテレビの大宣伝の成果!です。なにせ独身者にドンドンSEXさせることは自動車を始めとした消費行動の動機付けになりますから、番組のスポンサーは当然その方向のドラマを歓迎するわけです。ほんと、フェミと経済界って目先の利害は一致するなあ…

その1,2の具体策。
・専業主婦にも役立つ子育て支援を行うこと。カフェテリア方式で選べるのが良い方法です。もちろん、働く女性に保育所は必要ですから、保育園もその選択肢の一つになるわけです、現在のように保育所へ一方的に援助するのは働く女性に限った不公平な子育て支援です。
・家計の総収入を家族の人数で割って税率を計算する方式に改めること。現行税制は共働きに有利ですので、その是正が必要です。
・フェミに偏った教育を改善すること。12どちらにも必須。
・テレビドラマで、純愛結婚モノを増やすこと。政府が目立たないようにスポンサーになれば済む話です。結婚前のSEXはみっともないとか、子供を育てるのは楽しいことなんだという意識付けをテレビですることは大きいですよ。今までSEXマシンになる洗脳をされていたわけです。
他にもいろいろあるでしょうが…

※念のため。「両親+子供」は
あくまでも基本形、例外が多く存在して当然でそれを否定・非難するつもりは全くありません。しかし、基本と例外を混同するどころか、基本を否定しようという発想がフェミ諸氏にあります。それは家族の否定そのものですので、ここではあえてこういう記述にしています。

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