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2006年3月

2006年3月28日 (火)

衆議院外務委員会

「一燈照隅」さんが、衆議院外務委員会を取り上げています。民主党・松原議員が面白い提案を出し(尖閣諸島に射爆場を)、また南京大虐殺問題につき質問を行い、それに対する政府見解および麻生外務大臣の答弁など、非常に読み応えがあります。ぜひ
http://blog.goo.ne.jp/misky730/e/6dbd265367b5d7d3d4d2175a040ddbc2
および、その次の記事をご覧下さい。

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さくら

Sakura 桜で心が騒がしくなる季節ですね。花見で大騒ぎなぞ野暮の骨頂、魂は桜に抜かれて遊び、抜け殻が静かに呑むのが粋ってもんでしょう…しかしまあ、野暮も年に一度のことならそれもよし、マナーさえ守ってもらえれば、文句を言うのはそれこそ野暮です。

さくらを詠んだ歌で、
世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ  紀友則
のどちらが佳いか、毎年仲間と言い合いをします。もちろん結論の出ようはずもありません。桜がなければどんなにか春の心は平穏でいられるだろうとか、花が散ることを思うと心静かではいられない、などと言うふりをしていますが、実は桜が潔く散ることへの賛歌でしょう。桜がいつまでも咲いていたら…心は穏やかかも知れませんが、毎日花見で宿酔では肝臓が持ちません…

おまけ。平家琵琶で常に語られる句「桜」を紹介します。
『桜は咲いて七箇日に散るを、名残を惜しみ、天照御神(あまてるおんがみ)に祈り申されければにや、三七日まで名残ありけり。君も賢王にてましませば、神(しん)も神徳を輝かし、花も心ありければ、二十日(※)の齢を保ちけり。』(※平家琵琶では、「久しく齢を保ちけり」と語る)
この現代、まつりごとを行う内閣が皇室典範改悪をしようものなら、いくら天照御神に祈ったところで、花が久しく齢を保つどころか、桜咲かずの天罰が下りかねません。

写真は善福寺公園です。桜だけでないのもまたいいもんです。めでたく再開したボートに乗って桜を見るのも一興。

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2006年3月21日 (火)

新寿限無…諷諫の小咄

ちょっと堅い話が続いていますんで、お笑いを一席。不敬罪で逮捕されそうですが、そこは女系天皇容認論などに対する諷諫の小咄ということで、なんとかご勘弁頂きたく…

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女系天皇を認めた皇室典範改悪が小泉内閣により強行された十数年後、内親王殿下のお相手を民主主義の原則とやらに従って公募をしたところ、世の中は大騒ぎになりまして…のんびりしたお江戸の時代とはずいぶん様子は違うようでございます。

(詐欺師)「相変わらずだまされる間抜けがいるからなあ、振り込め詐欺ってやめられないってな。さあてと、今日もカモを探すとするか。ピッピッピっと。」

(寿限無君)「プルプル・プルプル。あれま、ニートのオレに電話なんて、珍しいこともあるもんだねえ。はい、もしもし」

(詐欺師)「おめでとうございます。このたびあなた様は内親王殿下のお婿さま候補に選ばれました。つきましては、支度金500万円が必要ですので、大至急振込をお願いします。」

(寿限無君)「え、なにかい、ニートで負け組のオレ、寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶら小路のぶら小路、パイポ、パイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助が内親王殿下のお婿さんになれるってかい。オレの子供が初の女系天皇になるってことかい。そりゃあ大逆転だ、オレは最高の勝ち組になれるんだあ。」

(詐欺師)「そうです。あなた様、寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末食う寝るところに住むところ、やぶら小路のぶら小路、パイポ、パイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助様が初の女系天皇の父親になる日も近いのでございます。そのためには支度金が至急必要なのでございます。」

(寿限無君)「よしわかった、なんとかサラ金に借りて金を用意すらあ。オレ、寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末食う寝るところに住むところ、やぶら小路のぶら小路、パイポ、パイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助はどこの口座に振り込めばいいんだい?…プープープー…あれ、きれちまったよ?」

(詐欺師)「ちぇっ、あんまり長いんで携帯の電池きれちまったよ」

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2006年3月20日 (月)

女系OKの議論の延長線上には日本否定が待っている

皇室典範論議を行っていると、議論はしょせん「バカの壁」に遮られてなんの意味もない、という気がしてきますね。

「初代神武天皇から第125代今上天皇に至る歴史と伝統を尊重」という大前提のもとでは男系死守しかあり得ないのですが、その大前提を否定したら「女系OK」になるに決まっています。

大前提が正しいことは証明しようがなく、正しいものは正しい、としか言いようがないわけです。ただ、大前提が誤っている、という前提で議論を延長したら「女系OK」どころか「天皇も日本も不要」となると思いますが、女系賛成派はそこまでわかって議論をしているのでしょうか。

もしわかっているとすれば、左派の賛成派は、日本を「東夷倭民主主義人民共和国」にしたい勢力、右派の賛成派は「アメリカ合衆国極東州」にしたい勢力、と考えるとわかりやすいかも知れません。

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2006年3月13日 (月)

文藝春秋、高橋紘氏の論文への反論

高橋紘氏が女系(方系)天皇容認、長子優先の論文を文藝春秋誌に寄稿しています。表題『現代版「壬申の乱」への危惧』とはなかなか洒落たものでさすがです。と、感心ばかりはしておれません。もっとも、文藝春秋誌は、藤原正彦氏と平沼赳夫氏の対談も載せており、両方の意見が読めるように編集されています。

高橋氏の意見を一部引用し、反論を試みます。

高橋氏『明治、大正、昭和と「見える天皇」制下にあっては、伝統を尊重して遠い傍系に継承させるより、「親から子へ」という直系継承の方が、国民に親しみやすい』

練馬のんべの反論:「伝統」と「親しみやすさ」のどちらを優先するか、それは議論の余地無く、同誌184ページに藤原正彦氏が『古き伝統に対しては、議論など無用、ただそれにひれ伏すべき』と述べられていることに尽きます。

高橋氏『問題は「男」か「女」かではない。皇位継承の選択肢を、「傍系男子」と「直系女子」のどちらかに広げるかである。私が「女性・女系容認」、「長子優先」を言うのは、天皇は性別よりも、直系として生まれ、小さいときから天皇として教育される方が、重要だと考えるからだ』

練馬のんべの反論:これは、高橋氏が皇室を長年間近で見てきて、皇室に非常に愛情を持っていらっしゃるゆえのお考えかと思います。昭和天皇陛下も今上天皇陛下も、天皇として非常に素晴らしい、並の人間にはとてもできないことをなされ方であり、その高みに至るには小さな頃からの帝王学が必要、と思われるのも無理のないことかと思います。
ですが、男系の伝統という正統性のない天皇は、既に天皇ではありません。これで反論を打ちきってもいいのですが、補足すれば、皇室の方々は間違いなく全員、また、旧宮家の方々全員かどうかはわかりませんが、少なくとも一部の方々は、「一旦緩急あらば」の心構えは当然持っていらっしゃるわけで、心構えさえあれば、帝王学は短期間に学びうるものではないかと愚考します。

高橋氏『戦後、米国の圧力で宮家が潰されたと開設する向きもあるがそう単純ではない。皇族のリストラは、既に明治政府自体が機会をとらえて実行したいと考えていた…(中略)…1920年には500年前に分岐した伏見宮系を将来的に解消する「皇族の降下に関する施行準則」が出来た。天皇家とあまりにも隔たった血筋を処断しようとしたのだろう。8世を超えると長男の系統でも自動的に皇籍を離れなければならないとした。その段階で伏見宮系は16代なので特例として17代目を5世とし、孫、曾孫、玄孫までは皇族とした。9世以下は生まれたときから皇族ではない。』

練馬のんべの反論:これは「側室制度」を廃止するまえに出来た準則であり、宮家があまりに増えすぎるのを防止するための策に過ぎない、ということかと愚考します。また、敗戦直後にはここまで男子が産まれないことは想定できなかったことです。しつこいですが、伝統の芯(心)は絶対に変えてはならないことであり、その大前提のもとで考えるしかないわけで、

高橋氏の旧宮家復帰案への批判『近代天皇制の始まった明治以前に戻し、前例のない600年も前の傍系に正統性を認めよと言うのである』

練馬のんべの反論:「近代天皇制」の考え方より男系という伝統の芯(心)が優先するのは議論の余地がないわけです。従って、旧宮家復帰も当然検討されるべき選択肢です。

さて、不敬を覚悟で練馬のんべの素人考えを言うと、旧宮家の独身の方に、現宮家の各内親王、各女王殿下の婿養子となって頂き、その内親王殿下・女王殿下の宮家を継いで頂く、そしてその子供に皇位継承権を与える、というのが一番国民にも理解を得やすいと思います。篠沢教授の意見に近いでしょうか。

皇室典範は天皇家の家法、その改正問題は、前にも書いたとおり、憲法第2条を改正し、憲法には「天皇は男系の皇孫」「皇室典範は皇室会議にて決定」として、伝統と血の重みを最も理解頂いている天皇家と皇族の方々にお任せするのが最善と信じています。

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2006年3月11日 (土)

岩男氏の論文には「驚くしかない」

産経新聞によれば
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政府の「皇室典範に関する有識者会議」のメンバーである岩男寿美子・武蔵工大教授が、自身が編集長を務める海外向けの英文雑誌「ジャパンエコー」二月号に寄せた論文で、女系天皇に異論を唱えた寛仁親王殿下を「時代錯誤の考えには、驚くしかない」と強く批判していたことが十日、分かった。
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そうですが、あまりにもとんでもない意見で、まさに「驚くしかない」です。神代の昔、2665年前から続いている伝統、まさに万代不易の伝統が「時代錯誤」なのは当たり前、伝統の表面は時代の色を反映せざる得なくなっても、その芯(心)を変えたらもはや伝統ではありません。こんな当たり前のことを知らない(または、あえて無視する)方が「有識者」扱いされていたとは、ぞっとします。

ところで、この「ジャパンエコー」という雑誌は海外では殆ど無視されている雑誌なのか、それとも高い評価を受けている雑誌なのか、気になるところです。また、ジャパンエコー社の主要取引先は外務省他の官庁、JICA他の官庁関係団体(ホームページより)なので、そういうところの息のかかった雑誌と思われます。その仮定が正しければ、公的な性格を持っている雑誌が、政府も国民も(朝日新聞ですら)秋篠宮妃紀子殿下のご出産までは静かに見守ろうという時期に、こんなことを海外に向けて吹聴するなんて、これもまた「驚くしかない」です。

余談ですが、岩男という姓は、天の岩戸から天照大神を引っ張り出して高天の原を常夜から救った天手力男(アメノタヂカラヲ)の雰囲気を持っていますね。この論文からは、葦原の中つ国を常夜にしたい、という意思を感じてしまいますが…

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2006年3月 6日 (月)

NHKの回答

NHKに荒川選手ウイニングランカットのクレームを言ったところ回答が来ました。

日の丸を隠そうとしたわけではなく、国際信号で入っていなかったため生中継できなかった、昼の放送では放映した、ということですが、だったらNHKスペシャルでなんでその場面を放映しないんでしょうねえ。また、27日のニュース10では放送したということですが、これはその頃にクレームが殺到し始めたためではないでしょうかねえ…

それにしても、このお陰でどれだけたくさんのクレームが来たか知りませんが、大量に差し込み印刷して発送するのに死ぬ思いをした人がいるんでしょうねえ…それとも急遽大量のバイトが「みなさまの受信料」で雇われたのでしょうか。

まあこの騒ぎでNHKの体質が少しでも改善してくれればめっけもんですが、期待薄でしょうか。

それにしてもこの話、新聞や雑誌では取り上げられていませんね。不思議。来月号の「正論」の「NHKウォッチング」を待つしかないのでしょうか。

なお、デジカメ写真であまりきれいでないのはご勘弁を。また、変な色調になっているのはアップするときの変換の問題のようです…

NHK1

NHK2


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2006年3月 3日 (金)

ひなまつり・上巳の節句

うちには娘が2人いますので、当然おひなさまを飾っています。夕ご飯もちらし寿司と蛤のお吸い物です。それで明日には大慌てでおひなさまを片づけるのも大事なこと。やっぱり日本の伝統っていいですね。

桃の花も飾っていますが、今は桃より梅と杉の季節。…杉の花の節句なんて嫌ですが(クシュン)…新暦で節句を祝うとどうしても七草も桃も菖蒲も菊も季節外れになってしまう(笹は問題ないけど織姫と彦星は梅雨でデートできないことが多い…
)のが残念です。

できれば旧暦でもお祝いしたいところですが、おひなさまに2回登場頂くのはおひなさまから過剰労働だと文句が出そうですので、せめて旧暦3月3日(今年は3/31)のころには桃の花を観に行こうと思っています。

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